横浜スタジアム 制限上回る観客入場で実証実験 感染防止策確認

横浜スタジアム 制限上回る観客入場で実証実験 感染防止策確認
新型コロナウイルスへの対策として、神奈川県などは、横浜スタジアムで行われるプロ野球の試合で、現在の制限を上回る観客を入場させた場合の感染防止策やその効果を確認する実証実験を行うことになりました。
現在、プロ野球やJリーグなどの観客の数は収容人数が1万人を超える会場では、その半分までが上限となっています。

こうした中、神奈川県などは今月30日から来月1日まで横浜スタジアムで行われるプロ野球の試合で、満員に近い観客を入場させ、最新の技術をつかって感染防止策やその効果を検証する実証実験を行うことになりました。

具体的には、高精度のカメラをつかってマスクをしていない人を見つけられるか検証するほか、試合後のスタジアム周辺の混雑の様子を球場内に映し出し、帰宅の分散化に効果があるかどうかも確認します。

また、スーパーコンピューターを活用して、試合の声援で唾などの飛まつがどの程度、広がるかについてもシミュレーションするということです。
これについて神奈川県の黒岩知事は「横浜スタジアムは来年のオリンピックの会場でもある。大規模イベントを行うためのガイドライン作りに役立つよう対策の効果を検証したい。取り組みが、オリンピック成功に向けた大きな一歩になることを期待している」と話していました。