仏大統領「100年で最大の危機」学校休校や高齢者の在宅を要請

仏大統領「100年で最大の危機」学校休校や高齢者の在宅を要請
k10012329191_202003130742_202003130743.mp4
フランスのマクロン大統領は12日、テレビ演説を行い、新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐため、来週から国内のすべての学校を休校にすることや、発症すると重症化しやすい70歳以上の高齢者などに対して、できるだけ自宅にとどまるよう呼びかけました。
フランスでは新型コロナウイルスの感染者が12日の時点で2876人に上り、死者は61人と感染が広がっています。

これを受けて、マクロン大統領は12日夜、テレビを通じて演説し、「感染は世界中に広がり、ヨーロッパのすべての国を襲っている。この100年間にフランスで起きた保健衛生上の最大の危機だ」と述べました。

そのうえで、感染の拡大を防ぐため、幼稚園や大学を含む国内のすべての学校を来週から休校にすることや、発症した場合に重症化しやすい70歳以上の高齢者や持病のある人などは、できるだけ自宅にとどまるよう呼びかけました。

一方で、今週末にフランス全土で投票が予定されている統一地方選挙については、感染防止対策をとったうえで実施するとしているほか、公共交通機関の運行は続けるとしています。

さらに、マクロン大統領はG7=主要7か国首脳会議の議長国を務めるアメリカのトランプ大統領と13日に会談し、G7として責任のある対策を協議する考えを示しました。