感染拡大のNY 日本の私立高校が一時閉鎖

感染拡大のNY 日本の私立高校が一時閉鎖
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてアメリカでは少なくとも9つの州が非常事態宣言を出していて、このうち感染者の数が100人を超えた東部ニューヨーク州では、日本の私立大学が運営する高校が校舎を一時閉鎖することを決めるなど、日本人社会にも影響が出ています。
アメリカでは感染拡大を受けて、これまでに西部カリフォルニア州、東部ニューヨーク州、南部フロリダ州など合わせて9つの州が非常事態宣言を出して対策を本格化しています。

このうちニューヨーク州ではクオモ知事が8日、州内での感染者は16人増えて105人になったと発表し、このうちの82人はニューヨーク市郊外のウエストチェスター郡で確認されているとしています。

この地域にある、慶應義塾大学が運営する高校、慶應義塾ニューヨーク学院は8日、5月31日の学年末まで校舎を閉鎖し、オンラインで授業を行うことを明らかにしました。

この高校では主に日本人の生徒300人余りが学んでいますが、これまでのところ生徒や教師のあいだで感染は確認されていません。

ホームページによると、生徒の安全を守るための予防的な措置だということです。この高校の関係者は、「今月下旬に学校側が日本への航空便を手配し生徒たちを順次、帰国させると聞いている」と話していて、日本人社会にも影響が出ています。