愛媛と大分トンネルなどで結ぶ「豊予海峡ルート」実現に連携へ

愛媛県と大分県の知事が観光振興や防災対策などについて話し合う会議が7年ぶりに松山市で開かれ、愛媛県と大分県をトンネルなどで結ぶ「豊予海峡ルート」の実現に向けて、連携して取り組むことを確認しました。
愛媛県と大分県の知事による交流会議は、平成29年を最後に開かれていませんでしたが、きょう28日、7年ぶりに松山市で開催されました。会議では愛媛県と大分県を海底トンネルや橋などで結ぶ「豊予海峡ルート」の実現に向けた取り組みが話し合われ、大分県の佐藤知事は九州に半導体企業が進出していることを踏まえ、「建設が進む熊本・大分間の中九州横断道路から、豊予海峡ルートで愛媛までつながれば、『半導体ベルト』になると期待している」と述べ、連携を呼びかけました。これに対して愛媛県の中村知事は「技術的には十分可能だという結論が出ており、国家戦略の中に位置づけるべきだと主張し続ける必要性を痛感している。大きな目で見た産業政策の一環としてまだまだ伸びしろがある」と応じていました。
このほか会議では、伊方町の伊方原子力発電所で事故が起きた際に両県で迅速に情報を共有することや、サイクリングを通じた観光振興を連携して進めることなども話し合われていました。