日南市立図書館 4か所すべてで本が棚から落ちるなどの被害
8日、震度6弱の揺れを観測した宮崎県日南市では、4か所ある市立図書館のすべてで本が棚から落ちるなどの被害が出ました。
一夜明けた9日は、臨時休業にして職員たちは片づけ作業に追われました。
このうち、日南市飫肥にある市立図書館の本館は最も被害が大きく、8日の地震で8万冊あまりの蔵書のうちおよそ4分の1にあたる2万冊あまりの本が棚から落ちて散乱したほか、郷土の資料などを保管している書庫の本棚が倒れるなどの被害が出ました。
当時、図書館には職員や利用者5人ほどがいたということですが、本棚は床に固定してあったため、けがなどはありませんでした。
地震から一夜明けた9日午前9時ごろから、職員など10人ほどが集まり、出入り口に臨時休業の張り紙を貼って、床に散乱した本を棚に戻すなどの片づけ作業に追われていました。
市によりますと、4か所すべての図書館で一斉に営業を再開する方針で、再開のめどはまだ立っていないということです。
荒井香澄司書は「立っていられないほどの揺れがきて、とっさに机の下に入りましたが、揺れが収まると大量の本が床に落ちていました。少しでも早く開館できるように頑張ります」と話していました。