県建設の仮設住宅 被災地で建設を基本に3タイプ用意

県が建設する「仮設住宅」について、石川県では被災地で建設することを基本に3つのタイプを用意することにしています。

ひとつめは「プレハブ型」です。
学校のグラウンドや公園などに設置するもので、着工からおよそ5週間で入居することができ、迅速かつ大量に供給することができるため避難所生活の早期解消につながるとしています。
ただ、将来的に撤去する必要があります。
2つ目は木造の長屋タイプのものを空き地に建てる「まちづくり型」です。
市街地や近郊の空き地に1か所あたり10戸から50戸ほどを建設し、能登の景観に配慮しながらあらたなまちを整備するもので、工期は2か月程度かかります。
3つめは木造の戸建てタイプをもともと住んでいた集落に建てる「ふるさと回帰型」です。
集落内の空き地や倒壊した自宅を撤去した跡などに建設します。
地元の集落を離れてみなし仮設住宅などで生活している被災者も、いずれふるさとに帰ることができるようにするねらいがあります。
こうした県が建設する「仮設住宅」には、いったん「みなし仮設住宅」や県内外の「公営住宅」に住む選択をした人も、完成後、住み替えることができます。
ただ、3つのタイプから1つを選んで住み始めると、原則として違うタイプの応急仮設住宅に住み替えることはできない仕組みになっています。