京都精華大生殺害事件17年 凶器となった刃物の特徴公開
2007年(平成19年)に京都市の路上で男子大学生が刃物で刺されて殺害された事件は未解決のまま15日で17年となりました。
警察は新たに凶器となった刃物の特徴を公開し、改めて情報の提供を呼びかけています。
2007年1月15日の夜、京都市左京区の路上で、京都精華大学マンガ学部の1年生だった千葉大作さん(当時20歳)が若い男に刃物で胸などを刺されて殺害されました。
事件は未解決のまま15日で17年となり、警察は情報提供につなげようと、凶器となった刃物の特徴を新たに公開しました。
事件に使われたとみられるのは、傷痕などから先のとがった片刃の刃物で、▽刃の長さがおよそ10センチから14センチ、▽刃の幅がおよそ1センチから2センチと推定されるということです。
具体的には、▽ペティナイフや▽小刀、▽食肉加工用の「ボーニングナイフ」や▽魚をさばく際に使う「フィレナイフ」などが想定され、警察は、事件が起きた状況などから、犯人が常に持ち歩いていた可能性が高いとみています。
捜査本部がある下鴨警察署の川端宏治 署長は、「犯人を必ず検挙し、被害者の無念を晴らしたい。わずかなことでも心当たりがあれば情報提供をお願いします」と話しています。
情報の提供は下鴨警察署の捜査本部で受け付けています。
電話番号はフリーダイヤル0120ー230ー663、または、075ー703ー0110です。
【現場で法要 駅で情報提供呼びかけ】
15日、事件現場では法要が営まれ、千葉さんの遺族や大学の関係者などが花を手向け、静かに手を合わせました。
このあと警察は現場からおよそ5キロ離れた通勤や通学で多くの人が利用する叡山電鉄と京阪電鉄の出町柳駅で情報の提供を呼びかけました。
警察官たちは、▼犯人の似顔絵や特徴を記した紙を添えたティッシュと、▼千葉さんの同級生たちが事件の状況をマンガでまとめた冊子を配って協力を求めていました。