文科省W汚職!野党2議員、悪徳コンサルと交際認める “霞が関ブローカー”暗躍 識者「解体的出直しが必要」
ただ、佐野被告と臼井被告を引き合わせたことについては、「一切関与していない」と否定した。
一方、B議員の事務所も書面で回答した。
谷口容疑者との関係は「数年前から政策問題についてアドバイスを受け、政策顧問の肩書きを使用することを了解していた。報酬は一切払っていない」と釈明し、佐野被告との面識については「谷口容疑者の紹介で3回ほどお会いした。1回は神宮の花火大会だった。東京医科大関係者は一切存じ上げない」とした。
2人とも、受託収賄事件への関与は否定しているが、谷口容疑者と交際があったことは認めている。
「モリカケ」問題を1年以上も追及した国会としては、秋の臨時国会などで「疑惑の解明」に取り組むべきではないか。
文科省の腐敗・腐食も大問題だ。
同省は過去にも、幹部が汚職事件などで逮捕されているうえ、昨年には、組織的な天下りが発覚した。相次ぐ不祥事は「底なし」の様相を呈している。
天下り問題で引責辞任した前川喜平前文科事務次官は11日、都内の講演で、文科官僚について「世の中のためになりたくてなる人が多い」「本当に学術や科学、文化を大事に思って入ってくる人が多い」と話していたが、とても信用できない。
元通産官僚で評論家の八幡和郎氏は「まず、谷口容疑者に『政策顧問』の名刺を持たせていたことを含めて、A議員もB議員も怪しい人物との付き合いについて、きちんと説明すべきだ。道義的に責任は取るべきではないか。不祥事が続発している文科省を変えるには、従来の文科官僚の論理ではダメだ。他省庁から多くの人材を入れるなど、組織全体を変えなければならない。解体的出直しが必要だ」と話した。
【文科省(旧文部省も含む)の主な不祥事】
1989年3月 リクルート事件で、未公開株1万株を受け取ったとして、東京地検特捜部が前事務次官を収賄容疑で逮捕。
2008年4月 国立大学施設整備事業をめぐり、企業側から接待などを受けたとして、警視庁が前文教施設企画部長を収賄容疑で逮捕。
17年1月 天下りあっせん問題で、当時の前川喜平事務次官らが引責辞任。のちに40人以上が処分。
18年7月4日 東京医科大学に便宜供与する見返りに、自身の息子を裏口入学させたとして、東京地検が前科学技術・学術政策局長を受託収賄容疑で逮捕・起訴。
18年7月26日 JAXA理事として出向中、元役員から飲食接待などを受けたとして、東京地検が前国際統括官を収賄容疑で逮捕。