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ウクライナ文化情報省傘下の戦略コミュニケーション・情報安全保障センターは18日、北朝鮮兵がロシア国内の訓練場で装備品を受け取っているとする動画をSNSで公開した。ウクライナ政府は、ロシアとの戦線への北朝鮮兵投入に危機感を強めている。
動画は約30秒で、迷彩服姿の兵士とみられる数十人が並んで荷物を受け取る様子を捉えている。朝鮮語を話す音声も聞こえる。同センターは、露極東の訓練場で72時間以内に撮影されたと説明している。
ウクライナ国防省の情報機関「情報総局」のキリロ・ブダノフ局長は17日、約1万1000人の北朝鮮兵が11月1日までに露東部での訓練を完了し、最初に2600人が露西部クルスク州に派遣されるとの見通しを示した。軍事オンラインメディア「ザ・ウォー・ゾーン」のインタビューで明らかにした。ウクライナ軍が8月に越境攻撃を始めたクルスク州では、露軍も反攻を本格化させている。
ウクライナのアンドリー・シビハ外相は18日、X(旧ツイッター)への投稿で、「北朝鮮は兵器と人員でロシアのウクライナ侵略を支援している。雇われ兵ではない正規部隊で、ロシアは捨て駒として使うつもりだ」と指摘した。「ロシアは北朝鮮を戦争の当事者として巻き込むことで、侵略を拡大させている」と非難し、国際社会の対応を求めた。
米国のカート・キャンベル国務副長官は18日、北朝鮮がロシアに協力し、大規模派兵を進めているとされることについて「国際政治の中で不吉な展開だ」と述べ、危機感をあらわにした。