フリップ

ボードを裏表に回転させるトリック。吉沢恋の「ビッグスピンフリップ」はフリップに加え、横回転が入った応用。大会でもよく見られるトリックで、スケーターの中では上級者への登竜門的な存在。

オーリー

ボードに乗ったままジャンプするトリック。レールやレッジに飛び乗る際に見られる。ボードの前方からジャンプするのがオーリーで、後方から上げるのはノーリー。堀米雄斗の「ユウトルネード」はノーリーでセクションに乗る。

グラインド

ボードに取り付けられたウィールとデッキをつなぐ金属部分（＝トラック）を縁石などに当てて滑るトリック。開心那は前輪側を使用したグラインドが多彩なことから、「ノーズグラインドマスター」の異名を取る。

スライド

スケートボードの板（＝デッキ）をレールなどに当てて滑るトリック。ウィールの前方に飛び出した部分で滑るのが「ノーズ」、後方が「テール」。白井空良の「ノーリー・ビッグスピンテールスライド・ビッグスピンアウト」は世界中のスケーターを驚かせた。

グラブ

空中でボードをつかむトリック。パークでよく見られる。つかみ方などによって多くのスタイルがあるが、前方の手を背後に伸ばしてつかむ「メロングラブ」が代表例。草木ひなのが、空中で１回転半する「５４０」を繰り出す際にも見せることがある。

ショービット

ボードの前後を入れ替える技で、板の前部をつま先方向に回転させる。かかと側に回転させるのは「ポップ・ショービット」。複合技に組み込まれることが多く、小野寺吟雲が五輪予選で見せた「ビッグスピンキックフリップ・ショービットアウト」は観客を沸かせた。