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スケートボード・ストリート「ストリートリーグ(SLS)」東京大会(23日・東京有明アリーナ=読売新聞社協力)――男子はパリ五輪4位の白井空良(ムラサキスポーツ)が優勝した。2連覇を狙った東京、パリ五輪覇者の堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)は2位だった。女子はパリ五輪銀メダルの赤間凛音が2位、同五輪女王の吉沢恋(ACT SB STORE)が3位。パリ五輪銅メダルのライッサ・レアウ(ブラジル)が優勝した。SLSは世界最高峰ツアーで、昨年に続いて東京で開催された。
パリ五輪で堀米の逆転劇の「引き立て役」に終わった白井が、王者の牙城を崩した。
一発技の最終5本目。「いつも決めきれなくて悔しい思いをして。またこれかって感じだった」。しかし、横回転してから板の後端で滑り、着地前に、さらに横回転させる高難度技に成功。帽子を放り投げて喜んだ。
東京五輪9位の雪辱を期したパリでは、堀米の鮮やかな最終トリックによって表彰台から押し出されて4位。幼い頃からのライバルで、仲もいいからこそ、前日には「(堀米を)けちょんけちょんにしてやろうかな」と、いつもの「白井節」で周囲を笑わせた。
それを実現しても、「雄斗より上とは思っていない」のは本音だ。ただ、五輪後は勝負弱さと決別し、連勝街道を歩む。「(勝負所で)乗り切れないところが自分っぽい、そういう人生かなと思っていたけど、変わりつつある」。手応えは計り知れない。(井上敬雄)
堀米 「(五輪後初の実戦で2位)思った以上に自分のスケートができた。(終盤は)久しぶりにトリック選択がまとまらなかった。地元の東京という特別な場所で滑れたことはうれしい」