Seeking for my unique color.的何か

周りの人とかには結構話していたんですが、大学院をたぶん(というかほぼ確実に)変えます。筑波大学のシステム情報工学研究科社会システム工学専攻というところを7月に受験して受かってたんですが、そこから変更します。

研究室の先生と喧嘩したとかではなく、僕の興味と少し合わないなということでの変更です。「こんな時期じゃなくって、もっと早く決断しろよ。2月の院試とかもあるんだし」というのがごもっともな意見ではあるんですが、「卒研を終了してみた段階で分かったこと」であるので、仕方ないかなと思っています。やってみなくちゃ分からないこともある、ということだ。

なんで変わるのか?

上に書いたように人間関係がうんぬん、とかということではありません。今指導していただいている先生はすごい尊敬できる先生で、この研究室に入った時の目標の一つに「この先生のよいところを一つでも多く吸収していく」というのがあったくらいで、そういう意味でこの研究室にきてよかったと思いましたし、思っています*1

先生の専門とされている分野は計量経済学や産業組織論のようなところなんですが、研究室に入る時も正直この分野にはあまり興味が持てていませんでした。じゃあ、なんで入ったかというと、統計が好きだったからです。統計でどうこうしたいという対象がある、という感じではなくてツールとしての統計が好きだった、ということです。うちの学科を全体として眺めてみて、今の先生ならそれが一番勉強できるかなと思ったのでした。卒論はノンパラの理論を少しと、その確認プログラムを書くみたいな感じでした。修論では、それを発展+経済学っぽい感じになりそうで「。。。」という感じになっていました(ここ一ヶ月くらいはそれ始めていた)。先生に「テーマは変更して全然大丈夫だよ」と言われていたものの、何か違うなあという感じが1月くらいからずっとしていました。で、色々動いて同じ研究科の統計をやられている先生のところにお話を聞きにいったりとかしたんですが、ちょっと違うなあと思ったりしたのでした。

統計だけ、では足りない

で、「ちょっと違うなあ」と思ったところについて詳しめに書いてみる。大学3年の前半に今の先生のデータ解析の授業を受けたり、3年の夏にインターンに行ったりして、そのころから感じていたことがあります。それは「統計だけ、では足りない」ということ。データ解析の授業で「探索的データ解析(Explanatory Data Analysis)」というものをやりました。一言で簡単に言えば、データを解析していくなかで、データの特性について知っていこうよ!!というようなものです。インターンでがしがしそういう風な解析をしたんですが、僕が世の中を知らなさすぎることもあって、そういう解析をしていっても、辿りついたところは(そういうデータ解析のことをあまり知らないような)その業界の人にとっての常識くらいのところかなあというのが思ったところでした。もちろん会社の人はそれを仕事にしているわけで、それ+業界とかのこともものすごく勉強しているわけです。これは僕にはできないな、と思いました(インターンに行けたからこそ、そういう相性のようなものを知れたわけで、インターン先には感謝しています)。つまり統計だけ、では足りなくて解析する対象についての知識も十分に持っていて、それでこそ統計も生きてくる、というのが僕の行きついた考えです。

3年のときにそういうことを考えたりしたので、どうにかそこの突破口を切り開けないか、と考えたりした時期もありました。こんなエントリを書いていたみたいです。

統計+「何か」の何かを探そうと自分なりに色々もがいたりしていました。僕のいる学科は社会工学なので、統計と相性がよさそうなファイナンスやアクチュアリーについても考えてみました。が、金融関係もだめ*2でした><。

話は変わって、8月くらいからPRMLの読書会を始めたりしました。統計との性格の違いにとまどったりしながらも面白いなあと思っていました。

で、2月になってid:mamorukさんとお食事させてもらったりとかさせてもらった関係もあったりということで自然言語処理に興味を持ち始めたりしました。

  • 上に書いたような統計(or機械学習)+「何か」の何かになりうるものだと思った
  • テキストのデータはとにかくあふれかえっている
    • たくさんのデータを見ると興奮してくる人種っていますよね
  • 身近である
    • 金融とかに興味がいまいち持てなかったのはここにあるのかもしれない

まあ、なんで興味を持ったかとか面白いと思うかを理論立てて説明するのは難しいんですが、こんな感じです。自然言語処理の知識とかはほぼ皆無と言えばそうなんですが、(僕が)他の分野には見い出せなかったものがあるなと思っています。やっぱり研究を進めていくうえで興味というものはゆずれないところだと思います。

どこへ行くのか?

そんなわけで自然言語処理をやりたいと思っているわけですが、今のところはNAISTを第一候補にして考えています。候補とする理由をいくつか上げていくと

  • 大学院大学なので、みんなスタートが同じである(少なくとも形式上は)
  • 専門を変えたい、という人のことを考えてある講義の構成となっている
  • つくばと物価がそんな変わらない
  • 都会じゃない
    • 人によってはデメリットか。東京の勉強会、という意味ではデメリットかもしれない
  • 宿舎がある

とかかな*3。他の選択肢としては東京の他の大学とか海外の院とかあると言えばあるんだけど、お金の問題とか圧倒的に足りてない英語の問題とかなどなどが考えられるので、うむむというところです。もっとも来週SVCに参加するのでこのまま何事もなく行くかどうかは分からない。併願も考えたほうがよいのかなあ。

休学 or 在学?

「来年の夏にもう一度受験する」、というのは決まっているんだけど、その間

  • 休学しておいて、一年後に中退するのか
  • 在学したままで、一年後に中退するのか

という選択肢はまだ決まっていません。それらの選択肢のメリット、デメリットを洗い出してみると

選択肢 メリット デメリット
休学 授業料は払わなくてよい。 奨学金がもらえない。履歴書的な意味で空白の期間ができる。
在学 奨学金がもらえる。履歴書的な意味では穴にならない。 授業料を払わないといけない。奨学金的な意味での将来の借金にはなる。

という感じのところがあげられるというか今のところ考えています。先生にも親にも言われたんだけど、「履歴書的な意味で空白の期間ができる」というところが一番の問題になりそう。学部3年の時に就活をしていないので、どれくらい影響があるのかが全然分からない、というのが現状ですが。。。

まとめ

  • 研究室というか大学を変えるよ
  • 上に書いたような感じで自然言語処理をやりたいなと思っているよ
  • NAIST行きたいよ
  • 休学 or 在学?

そんなわけで書いた後死にたいくらい恥ずかしい感じになっているんですが、すっきりするためにも公開します。道は変わりそうですが、id:syou6162はこれからも走っていくつもりですので、なまあたたかい目で見守っていただければと思います><。

*1:いくつ吸収できたかなあ。。。

*2:興味的な意味で

*3:see also http://d.hatena.ne.jp/keiko-te/20090308/p1