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FXトレーダー必見!成功の鍵は検証とトレードルールの確立!『TradeTrainer』で効果的な戦略を習得しよう!
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2025.1.14
FXで破産した人の声…「やらなきゃよかった」と感じる理由と再起の方法
FXなんてやらなきゃよかった! FXで借金をしてしまったのだけどどうしよう? 「もうFXなんてやらなきゃよかった」――多くの破産者がそう嘆いています。 少額から大きなリターンを狙えるFX取引は、その反面、大きな損失を生むリスクも伴います。 破産に追い込まれた人々のリアルな声から見えるのは、想像以上に厳しい現実です。 しかし、失敗から再起することも不可能ではありません。 本記事では、FXでの破産経験を通じて浮かび上がる問題点や、再起に向けた具体的な方法を解説します。 この記事で分かること FXやらなきゃよかった…FXで破産者続出!自己破産のリスクとその後の生活 なぜFXで破産してしまうのか?特徴と傾向を分析し解説 FXの失敗で作った借金は自己破産できる? FXで自己破産ができないケース FXによる借金を自己破産するときの注意点 FXの自己破産以外の借金を軽減するための方法とは? FXやらなきゃよかった…FXで破産者続出!自己破産のリスクとその後の生活 毎年、多くの人が当面で大きな利益を狙ってFX取引に挑戦していますが、その反対に「やらなきゃよかった」と後悔し、破産に追い込まれるケースも増えています。 FXでの自己失敗による破産は思いのほか多く、深刻な状況に耐えているトレーダーも少なくありません。 ここからは、自己破産に追い込まれたトレーダーたちの実体験や、ネット上での破産者の声、FXでの借金がどのように自己破産につながるのか、そのリスクについて以下の項目から詳しく解説します。 FXやらなきゃよかった…FXで破産者続出!自己破産のリスクとその後の生活 FXで破産者続出?自己破産に追い込まれた破産者たちの体験談まとめ なんJやブログで話題のFX自己破産…掲示板で語られる破産者の声 FXの自己破産の実態…統計で計算されたリスクの現実 「FXは自己破産出来ない?」自己破産できる場合とできない場合の違いとは 自己破産後もFXはできる?破産後の再挑戦に潜むリスク FXで破産者続出?自己破産に追い込まれた破産者たちの体験談まとめ FXで破産した人々の体験談を見続けていくと、「最初は少額の投資から始めたが、気づけば大きな借金を恐れてしまった」という声が多く聞かれます。 FXは少額から始めやすい、初心者が気軽に手を出しやすい分、投資初心者が手を出すと資金を失いやすいです。デイトレードやスキャルピングなどの短期売買による精神的な負荷やストレスも破産の一因と考えられています。 破産者の多くが「やらなければよかった」「知識が浅いまま始めて後悔している」と感じています。 少額で大きな取引ができるというのが、FXという金融商品の魅力的なポイントです。しかし、資産管理が十分でないとほぼ間違いなく破産します。 なんJやブログで話題のFX自己破産…掲示板で語られる破産者の声 インターネット掲示板「なんJ」でも、FX破産に関する投稿が頻繁に見られます。 また「FXで破産してしまったが、何度も挑戦してしまう」のような、破産後もFXに再挑戦している事例も多く見られます。 FXは投資として行えれば資産運用の助けになりますが、ギャンブルとして利用した場合中毒性があるのも確かです。 例は無数はありますが、一例をあげると以下のようなケースがあります。 もうだめだ・・・彼女と盛大にクリスマスのお祝いしようと思い切って貯金全額1486万円使って100倍でドル円をロングしたらやられて残金が4800円になってしまった。今晩予約してた高級ディナーはキャンセルして場末の焼き鳥屋に変更。プレゼントの30万の指輪も返品して300円の浮き輪に変えた。高級ホテルもキャンセルして駅の待合室で一晩過ごすことになりました。みんなに言っておくよ。ハイレバやめときな。マジで 資産管理として運用するならば、そもそも資金の全てを1つの投資に使わずに、少なくても10以上の銘柄や手法に分散するはずです。 そうすれば、1つの手法で負けても大損しません。単純に考えると負けても10分の1の負けに収まるからです。 人生一発逆転のようなギャンブル手法は、勝っても必ずまた全ての資金を一点賭けし、やがて必ずその全てを失うばかりか、それ以上の負債を抱えることになります。 これは必ずそうなります。なぜならそれがギャンブル中毒だからです。 億トレーダーや有名なインフルエンサーであっても、いやそういう人ほど一時的な勝ちになりがちです。 一点賭けで勝つというのは演出としてみた場合、エンタメとしては正しいのかもしれませんが、これを真似することは人生をドブに捨てる行為で資産運用とは言えません。 FXの自己破産の実態…統計で計算されたリスクの現実 FXの9割は退場するという話は本当のことです。FXで生計を立てることは事業を起こすのと同じと考えれば、10年たてば会社の1割も残らない現実を考えると決して大げさな話ではありません。 特にハイレバレッジが原因で、多くの人が途中で資金をなくし、破産に至っています。 例えば、レバレッジが10倍や20倍といった高倍率になるほど、わずかな相場変動で損失が拡大する可能性が高いです。 バルサラの破産確率でFXにおけるおおよその破産確率は計算できます。 結論から言うと、破産しないための資産管理としては、1回の取引に使える資金は、資金全体の2%までとなります。 FXは投資なのかギャンブルなのか? 【前提条件】:総資産が10万円の場合1回の取引で許容できる金額はバルサラの破産確率で計算し2,000円 【投資の例】:限界ロット数は1。損切は20pips 【ギャンブルの例】:限界ロット数を超えるロット数で取引した場合、投資ではなくギャンブルになる 「FXは自己破産出来ない?」自己破産できる場合とできない場合の違いとは 「FXで借金を抱えても自己破産できない」という話もありますが、実際には、FXによる借金でも自己破産が認められる場合と認められない場合があります。ポイントとなるのは、FX取引の内容や借金の経緯です。 FXの自己破産が認められるケースでは、借金が生活維持や必要な資金のための取引であった場合が多く、免責(義務の義務)が下りやすい傾向にあります。 FXの自己破産が認められないケースとしては、過度なレバレッジやギャンブル性の高い取引が原因で借金を抱えた場合などが挙げられます。 このケースの場合は、裁判所は投機的取引による借金は生活のための必要な出費とは異なると判断し、免責を認めないことがあるのです。 このため、FXでの損失でも、取引の内容や経緯によって自己破産が可能かどうかが分かれるのです。 FXで自己破産できるケースについて詳しく知りたい方は「FXの失敗で作った借金は自己破産できる?」を参考にしていただけると嬉しいです。FXで自己破産できないケースについて詳しく知りたい人は「FXで自己破産ができないケース」を参考にしていただけると嬉しいです。 自己破産後もFXはできる?破産後の再挑戦に潜むリスク 自己破産後であっても、再びFX取引を行うこと自体に法的な禁止はありません。ただし、破産後のFX再挑戦にはリスクがあるのでおすすめしません。 また、自己破産の手続き中にFXを行ってしまうと、免責できなくなる可能性が高いです。 そして、自己破産後FX取引を行い、またすぐ借金をしてしまうと7年は免責を認められません。 そもそも、FX取引自体で借金を負うケースは稀なはずです。考えられるケースは追証の発生ですが、その前に強制ロスカットされるからです。 つまり、FXで借金を負うという正確な中身は、外部から借金をしてFXを行っているということです。 自分はFXには向かないと考えて、どうしても金融商品で投資を行いたい場合は、積立NISA口座でインデックスファンドを運用するなど、ディフェンシブな投資を行うのも1つの手です。 大きく稼ぎたいという場合は、事業投資を行うという方法もあります。FXの投資知識は他にも活かせるので無駄にはなりませんし、向いていないことが分かったというのも十分な収穫です。 なぜFXで破産してしまうのか?特徴と傾向を分析し解説 FX取引は少額資金から始められ、当面で大きな利益が狙えるような魅力がありますが、その反面、初心者が陥りやすいリスクも多く潜んでいます。 また、経験不足から冷静な判断ができず、無計画に取引を続けてしまう事も破綻につながる原因となります。 FX取引の特徴や失敗に続く傾向を分析し、どのような行動が借金に繋がるのかを具体的に以下の項目から解説していきます。 FXやらなきゃよかった…FXで破産者続出!自己破産のリスクとその後の生活 少額で始められ大口の取引を行えるから 売買のスピードが速く短期間で資金を失うから 損切り設定やトレードルールがないため ポジポジ病にかかってしまうから 損失を取り返そうとしてしまうから 資金管理ができていないため 投資の基礎である「積立、長期、分散」を行えていないから 少額で始められ大口の取引を行えるから FXは少額資金から始められ、レバレッジを利用すれば大きな取引ができるため、資金が少ない人でも「大きな利益が得られるのではないか」と感じやすい仕組みです。 しかし、少額で始められるからこそFX初心者が陥る罠があります。 少額で行えるFXの罠 【少額資金で大きな損失が発生しやすい】:レバレッジをかけることで少額で大きな取引を行うため、相場がわずかに動くだけで大きな損失になる可能性があります。 【精神的な不安が増大する】:少額の資金しかない場合、損益の額が大きく焦燥感に駆られて冷静でいられなくなる可能性が高いです。結果衝動的に理に合わないトレードをしてしまいがちです。 【追加資金の必要性】:少額の取引でロスが出ると、利益を増やそうとしてさらに借金をしてしまう場合もあります。負け額を取り返そうとして、更に負けが重なり、借金の額が雪だるま式に増えてしまうのです。 レバレッジを活用した大口取引はリターンの可能性がある一方で、そのリスクも理解することが大切です。 売買のスピードが速く短期間で資金を失うから FX市場は24時間オープンしており、通貨の価格が頻繁に変動します。このスピーディな動きに追いつけず、不安が積み重なるケースが多々あります。 このFXの特徴である、売買スピードの速さは投資において致命的な判断ミスに繋がる場合が多いです。事業投資のようにゆっくりと成果が出る投資と比べてFXが難しいとされる理由は、このスピードの速さに大きく関係します。 売買スピードの速さによるFXの難しさ 【意思決定のタイミングが難しい】:瞬時に判断を求められることが多く、冷静な分析をする前に大きく迷うこともあります。 【取引量の増加】:動きの早い相場に追いつこうと、頻繁な取引を行うことで資金が減少するケースも少なくありません。 【損失回避の機会損失】:スピーディな取引に対応できないため、資金を無駄にした後の損失切りタイミングを逃し、損失がさらに拡大する可能性もあります。 これらのスピード感に対応するためには、経験と市場の知識が重要です。特に短期取引になればなるほど、高い集中力と十分な練習量が求められます。 損切り設定やトレードルールがないため FX取引においては、「損切り」や「トレードルール」の設定が重要です。ルール通りにトレードを行うというのは簡単なように見えて、決して簡単ではありません。 必ずトレード日記をつけて、自分のトレードを監視し、トレードルール通りにトレードしていく必要があります。 損切り設定やトレードルールがないことによる弊害 【損切り設定がないとどうなる?】:損切り設定がないFXは投資ではなくギャンブルです。FXは自分の想定通りに相場が動いて初めて投資として成り立ちます。損切り設定がなくFXを行ってしまうと、容易に破産してしまうでしょう。 【トレードルールがない】:チャートを見てすぐにトレードを行うのではなく、上位足などを見て全体の相場の流れを把握し、分析する必要があります。下位の足は上位の足よりも力が弱く、必ず上位の足の状況を確認し、トレードルールを確立する必要があります。トレードルールがない場合、判断の一貫性がなくなり、利益を焦るあまり安易に取引を行うケースも増え、ロスリスクが拡大します。 FXだけではなく投資において、感情や衝動性は百害あって一利ないといえます。 感情を完全に排除し、トレードルールに則ってトレードできないと再現性もなく、稼げたとしてもたまたまとなってしまいます。たまたま稼げたままでトレードを続けてしまうと、破産する可能性が高いです。 ポジポジ病にかかってしまうから 「ポジポジ病」とは、常に取引ポジションを持っていないと不安を感じる心理状態のことです。FXでポジポジ病にかかってしまうと、この心理状態によって資金の減少につながるリスクがあります。 ポジポジ病のデメリット 【ポジションを持つことが目的化される】:利益を出すよりも「取引していること自体」に意味を感じて、慎重な判断ができなくなります。 【取引戦略のない取引が増加する】:トレードルールに則った適切なタイミングで取引できず、衝動的にポジションを取り続けることでリスクが増加します。 【判断力の低下】:常に取引を行うことで判断力が低下し、致命的なミスを引き起こしやすいです。 FXの取引においては、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、スワップポイント投資のいずれであっても、必勝のトレード戦略で取引する必要があります。 FXの取引チャンスは無数にあるので、必ず勝てる状況になるまで待つのがFXの本質といえるでしょう。 もちろん、必ず勝てる状況で取引しても負けるわけなのですが、トレード戦略を練る段階においては、絶対に勝てる取引を行う必要があります。 FX取引のおいて待つことはとても重要です。 損失を取り返そうとしてしまうから FXで損失が発生した際、損失分を取り返そうと冷静さを失い、さらにリスクの高い取引を考えている人もいます。このような行動が続くと、以下の結果を招きやすいでしょう。 FXで損失を取り戻そうと考えた時に起こる事 【リスクがさらに拡大する】:大きなリスクを取った取引を行うことで、さらに損失が拡大します。 【資金の枯渇と借入】:リスクの高い取引を繰り返すため、取引資金が途中で枯渇する可能性があります。負けを取り戻そうとし、借金を背負うと破産する可能性が高いです。 【精神的に不安定になる】:日々の生活でも焦りや不安が増し、さらに冷静な判断ができなくなります。FX取引以外でも悪影響を及ぼしやすいです。 このような負けの連鎖を断ち切るためには、事前に決めたトレードルールを守ることが必要です。 資金管理ができていないため FXにおいては、手法とか以前に資金管理が全てといっても過言ではありませんが、資金管理の話は面白みがなく特に投資初心者には受けが悪いです。 そのため、多くのFX初心者は資金管理が徹底できていません。 以下の例は典型的な資金管理の知識不足による弊害となります。 資金管理の知識不足による弊害 【資金の一括投入】:持っている資金のすべてを取引に投じることで、損失が発生した際に資金が底をつくリスクがあります。 【計画性の欠如】:資金をどのように使うのか計画がないため、気付くと資金がなくなっており、自己破産に至るケースもあります。 【余剰資金の不足】:特に長期で取引する場合、万が一のために追加の余剰資金を用意するものですが、余剰資金を用意していないか、想定以上の余剰資金を投入した場合、破産する可能性が高いです。 資産管理を徹底し、余剰資金の範囲で取引を行うことがFXで破産しないための鍵となります。 投資の基礎である「積立、長期、分散」を行えていないから 投資には「積立」「長期」「分散」という絶対に守るべき3つの基礎があります。これらができていないとリスクが大きくなります。FXでは、特に以下の点が重要です。 投資の3つの基礎を守らないと? 【積立を行わずに一度に資金を投入】:全額資金を一時で使い切ると、相場の急変に抑えられず、リスクが膨らみます。 【長期的な視点の欠如】:FXは短期になるほど、分析が難しく上級者向けになります。長期取引になるとショック相場が懸念されますが、十分な資金で安全な範囲内で取引を行うのが投資の基本です。 【分散投資ができていない】:FX取引を行うにしても、手法と銘柄はいくつか用意すべきです。一つの手法や銘柄に全資金を投入した場合、その手法や銘柄がうまくいかない場合破産する可能性が高くなります。FXが慣れたら、増額するのではなく他の金融商品にも目を向けて、バランスの良いポートフォリオを作成したほうが良いでしょう。 これらの基本を守ることが、リスクを回避するための土台となります。 FXの失敗で作った借金は自己破産できる? FX取引で作った借金は自己破産できます。ただし、FXは、高リスクの投資であり「免責不許可事由」に当たるため、自己破産手続きは難しいため注意が必要です。 以下の項目からさらに詳しくFX取引で作った借金の自己破産について解説します。 FXの失敗で作った借金は自己破産できる? 自己破産の手続き…FXで作った借金を帳消しにするためには? 裁量免責の判断基準とは? FXで自己破産するための費用について 自己破産の手続き…FXで作った借金を帳消しにするためには? FXはリスクの高い取引とみなされ、競馬やパチンコ等のギャンブルと同様に免責不許可事由に該当します。 免責不許可事由に該当する行為で借金を背負った場合は、自己破産による借金の返済義務の免除が行えません。 しかし、いくつかの条件を満たせば、免責不許可事由のFXによる借金であっても、自己破産による借金の返済義務の免除を行えます。 この制度を、「裁量免責」といいます。 裁量免責を行うための5つの条件 FXの取引を辞めている 借金額が少ない 借金した事実を受け止めて反省している 考えを改めて家計を管理できている 弁護士や破産管財人の調査に協力している 無条件で自己破産は行えませんが、条件付きで裁判所に認められれば自己破産の手続きを進められます。 裁量免責の判断基準とは? 裁量免責を受けるためには、債務者が真剣に生活を立て直す努力をしていることを示す必要があります。例えば、裁判所が考慮する点としては以下のようなことで判断します。 裁判所の裁量免責の判断基準 【負債が膨らんだ経緯】:借金を抱えた背景や、どのように問題があったのかが審査の対象になります。 【自己破産申請に至った経緯】:破産に至るまでの状況を確認されます。 【FXに使った金額と期間】:FXにどの程度の金額をどれだけの期間行ったかが判断材料になります。 【反省の発言】:加害者が借金を考えたことについて真剣に反省し、同じ過ちを許さない姿勢を示すことが重要です。 【手続きの協力】:裁判員が弁護士や破産管財人の調査に積極的に協力しているかどうかが、裁量免責の重要な要素です。 【生活再建の覚悟】:危機者が経済的な再建計画を立て、それに向けて努力しているかどうかも重視されます。 裁量免責を目指す場合、手続きが複雑であるため、弁護士のサポートが必要です。自己破産を進める中で、慎重な態度を示し、FX取引を完全に停止することが求められます。 特に、FXの権利に関する裁量免責は慎重に判断されるため、専門家に相談し、適切な準備を進めるため早急に行うことがおすすめです。 FXで自己破産するための費用について FXで自己破産するためには、ある程度の費用が必要です。借金しているのにお金なんて払えないと思うかもしれませんが、弁護士に依頼することで、債権者への返済が一時的に停止します。 この期間を利用して、自己破産の費用を積み立てることが可能です。 FXで自己破産する場合は、手続きが複雑化し、費用が高くなる可能性があります。 具体的には、手続きが「同時廃止」と「管財事件」のどちらに該当するかで、費用や手続きの流れが異なります。 同時廃止と管財事件の違い 同時廃止:譲渡する財産がほとんどなく、免責不許可事由がない場合に適用されます。 手続きが簡単で、費用も低額で済みます。 管財事件:FX取引による慎重の借金があるなど、免責不許可事由がある場合に適用される可能性が高いです。 破産管財人が選任され、財産の調査や権利者への閲覧、免責不許可事由の確認が行われます。 管財事件では、予納金(例:東京地方裁判所の場合、20万円以上)が必要です。また、手続きが複雑なため弁護士費用も高くなる傾向があります。 FXの場合は、管財事件が適用される可能性があります。以下具体的な、管財事件の費用相場です。 裁判所費用弁護士費用申立手数料1,500円着手金100,000円~500,000円引継予納金500,000円~報酬金0円~300,000円郵便切手代3,000円~15,000円実費数千円~官報広告費15,000円~20,000円––合計金額519,500円~合計金額300,000円~500,000円管財事件の費用相場 FXで自己破産ができないケース FXによる借金で自己破産を申請しても、すべてのケースで免責が認められるわけではありません。 特に、裁判所が「反省していない」と判断するような行為や、免責不許可事由に該当する場合では、免責が拒否される可能性があります。 ここでは、自己破産が認められない、あるいは厳しく審査されるケースについて以下の項目から解説します。 FXの失敗で作った借金は自己破産できる? 自己破産の手続き…FXで作った借金を帳消しにするためには? 裁量免責の判断基準とは? FXで自己破産するための費用について 自己破産できなくても、FXの借金問題を解決する道はあります。 自己破産以外で借金問題を解決したい人は「FXの自己破産以外の借金を軽減するための方法とは?」を参考にしていただけると嬉しいです。 手続き中にFXを再開したケース 自己破産の手続き中にFX取引を再開すると、裁判所が「反省していない」と判断し、免責が認められない可能性が高くなります。 借金を返済したい一心で再挑戦したい気持ちは理解できますが、自己破産を決めた時点でFX口座を解約し、取引できない状態にすることを推奨します。 また、家庭の事情や連帯保証人としての借金があっても、自己破産の手続き中にFXを行うことは望ましくありません。 裁量免責が認められるには「反省している態度」が重要視されるため、手続き中のFX取引が確認されれば、免責が認められない可能性が高いです。 FX以外に免責不許可事由があるケース FX以外にも、免責が不許可となる「免責不許可事由」に該当する行為がいくつかあります。 免責不許可事由に当たる行為が多いと、裁判所の審査が厳しくなり、免責が受けられない可能性があるので注意が必要です。 主な免責不許可事由は以下の通りです。 主な免責不許可事由 【財産隠し】: 株主を害する目的で財産を隠したり、財産を譲渡したりする行為。 【特定の債権者への不当な対応】:一部の債権者にだけ優先的に返済を行う行為も免責不許可事由に該当します。 【虚偽の報告・説明拒否】:裁判や破産管財人に対して虚偽の説明をしたり、説明を拒否した場合。 【破産管財人の業務を妨害する行為】:破産手続きにおいて、破産管財人の業務を妨害する行為。 【再度の破産申請】:7年以内に免責許可を受けた場合、今後免責を受けることは難しいです。 FX以外でも、株式投資や仮想通貨、ギャンブル(パチンコや宝くじなど)、浪費行為が原因で借金が増えた場合も免責不許可事由と見なされる可能性が高いです。 免責が認められるかどうかの判断は、債務をした背景や反省の度合いにもよります。 複数の免責不許可事由がある場合、裁判官からの印象も悪く、裁量免責も受けられないリスクがあるので注意が必要です。 過去にも自己破産したことがある場合の注意点 自己破産の経験がある場合、再度の自己破産申請にはいくつかの制限と注意点があります。 特に再申請については、以下の点で注意が必要です。 過去に自己破産したことがある場合の注意点 7年以上の経過が必要: 1回目の自己破産から7年以内に再び自己破産を申請しても、原則として責任は認められません。 「反省ができていない」と判断されやすいためです。 例外的に認められる場合: 当面ない事情(病気やリストなど)がある場合には、例外として7年以内でも免責が認められる場合があります。 過去と同じ理由で破産する場合のリスク: 過去の借金がFX、売却、株式投資などによるもので、また同じ理由で借金を抱えた場合、「反省していない」と判断され、免責不許可のリスクが高くなります。 再申請時の審査:過去の自己破産が7年以上前でも、同様の理由で借金が発生している場合、経済的立て直しが困難とみなされ、免責不許可の可能性が高まります。 このように、過去に同じ原因で自己破産をしている場合、再度の自己破産申請は審査がより厳しいため、専門家への早期相談が推奨されます。 FXによる借金を自己破産するときの注意点 FX取引による借金で自己破産を検討する際には、いくつかの重要な点に注意する必要があります。 自己破産の手続きには、FX口座の売却や職業・資格の制限、保証人への影響がでます。 また、自己破産を成功させるには、取引を完全に停止させなければならず、破産後の対応についても知っておかなければなりません。 以下の項目からさらに詳しく、自己破産を進めるにあたり知っておくべきポイントを解説します。 FXからの完全な撤退、口座の取り扱い、資格や財産の管理、さらに保証人や信用情報への影響について確認し、訴訟の手続きを進めるための準備をしましょう。 FXによる借金を自己破産するときの注意点 自己破産を成功させるために…FXはキッパリとやめること 破産後のFX口座について知っておくべきこと 自己破産によって処分される財産の例 職業や資格が制限される可能性 保証人が一括請求されるリスクについて ブラックリストになることのデメリットとその影響 自己破産を成功させるために…FXはキッパリとやめること FX取引が借金の原因である場合、自己破産を成功させるためには、取引から完全に足を洗うことが前提です。 破産手続き中にFX取引を行った場合、「反省していない」と判断され、免責が認められない可能性が高いです。 破産手続き中、破産管財人は困窮者の生活状況を厳しく監視します。具体的には以下のような手段を講じます。 破産管財人の監視手段 【家計簿の提出】:破産管財人は、家計簿の記録を求め、支出状況を把握します。 【面談の実施】:定期的に面談を行い、生活態度や家計管理の状況を確認します。 【郵便物の転送】:破産訴訟開始後、郵便物は破産管財人に転送され、本人に直接見えなくなります。 【口座口座の確認】:管財人は銀行口座を照会し、資産の変動を監視することも可能です。 FXの自己破産を成功させるためには、借金を抱えた原因を深く反省し、生活を立てる意志を示すことが求められます。そのためには、破産手続き中はもちろん、手続き完了後も無理な投資や投機ような取引を行わない姿勢を維持することが重要です。 破産後のFX口座について知っておくべきこと 破産後のFX口座については、基本的に新規口座開設を行うことはできます。また、既存のFX取引口座に残高がある場合は売却対象です。 その際に、破産管財人がFX口座を解約するケースもあります。 その他注意すべき点は以下の通りです。 破産後のFX口座について 【FX口座開設の審査と信用情報の関係】:FXの審査ではブラックリストは扱われず、申込者の収益や資産状況で判断されるため、自己破産が直接的な障壁にはなりません。 【証券会社による口座の凍結や解約の可能性】:自己破産が理由で強制解約されることはありませんが、長期間取引がない場合や短期間での集中取引による約款違反が認められる場合、口座が凍結・解約されるケースもあります。保有している株式等は全額没収です。 自己破産によって処分される財産の例 自己破産には、借金が免除されるという大きな特典がある一方、一定以上の財産が没収される措置もあります。 自己破産では、生活に必要な最低限の財産を残し、それ以外の資産は破産管財人によって換価され、債権者への返済に充てられます。 一般的には、20万円以上の価値があると判断される以下の財産が譲渡の対象です。 売却される主な財産の例 不動産(家や土地など) 車やバイク(業務用でない場合) 有価証券(株式、債券など) FX口座の残高 債権(貸付金や売掛金など) 生命保険・個人年金の解約返金 退職金の一部(受け取れる金額が一定以上の場合) 貴金属、骨とう品、ブランド品 上記の「20万円以上の価値」という基準は、東京地方裁判所をはじめ多くの裁判所で採用されていますが、すべての裁判所が同じ基準を適用するわけではありません。 異なる場合もあるため、訴訟を依頼する弁護士に確認することが重要です。 職業や資格が制限される可能性 FXの自己破産のデメリットとして、特定の職業や資格が一時的に制限されるということがあります。 免責が認められると、これらの制限は解除され、再び資格や職業に就くことが可能です。 管財事件では6カ月~1年かかるケースもあります 制限のかかる主な職業や資格は以下の通りです。 制限のかかる主な職業や資格 士業(弁護士、税理士、司法書士、行政書士、公認会計士など) 生命保険募集人 証券会社外務員 警備員 質屋業者 宅地建物取引業者 旅行業者 建設業者 さらに、会社の取締役も破産訴訟開始後に強制的に解任されるため、業務を続けることができなくなります。 保証人が一括請求されるリスクについて FXの自己破産や個人再生といった一時整理では、当事者自身の借金が減免されるというメリットがありますが、保証人や連帯保証人に大きな負担がかかるリスクもあります。 所有者だけを選んで整理することはできず、すべての優先が対象となるため、保証人がついている借金については、残額の一括請求が保証人や連帯保証人に行われる可能性があります。 FXで借金を背負ってしまった場合は、早めに保証人と話し合いましょう。 保証人との早めの相談が重要 【家族との話し合い】:当事者が自己破産を検討する際は、保証人や連帯保証人に事前に相談し、対応策を話し合うことが大事です。突然の一括請求が発生した場合、保証人の生活にまた大きな影響を与えます。 【弁護士のサポート】:紛争整理の際、弁護士に相談することで、保証人に負担がかかるリスクを考慮した慎重な方法を一緒に考えることができます。 自己破産や個人再生によって借金が減免されても、保証人や連帯保証人への残額の一括請求というリスクが残ります 保証人が支払えない場合、保証人自身が自己破産を検討しなければなりません可能性もあるため、早い段階で保証と話し合うことが重要です。 専門家に相談し、知恵の解決策を見つけることで、保証者の負担を軽減することができるでしょう。 FXの自己破産によるブラックリストのデメリット FXの自己破産を行うと、個人の信用情報が信用情報機関に登録されます。 この状態は一般的に「ブラックリスト」と呼ばれ、登録期間中は信用力が低下し、以下のような不便が生じます。 ブラックリストによる弊害 クレジットカードの使用不可・新規発行不可 既存のクレジットカードが停止され、新しいカードを作ることもできません。 ローンが組めない 住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどの審査が通じません。 分割払いが利用できない 高額商品を分割払いで購入することができなくなるため、一括支払いが必要になります。 保証人になれない 信用が低下しているため、他人の保証人や連帯保証人になることはできません。 賃貸物件の契約が困難になる 賃貸物件の契約が困難になる可能性があります。場合によっては、保証人が必要になるなど、住居選びに保留が生じます。 ブラックリストへの登録期間は、信用情報機関ごとに異なり、5年~10年が一般的です。この期間中は、金融サービスの利用が制限されるため、生活の一部に支障が生じる可能性があります。 FXの自己破産以外の借金を軽減するための方法とは? FXの自己破産が認められない場合でも、借金問題を解決するための選択肢は他にあります。 個人再生や任意整理といった手続きにより、借金の減額や返済条件の見直しが可能です。 財産を守りながら生活の再構築を目指すための有効な手段となります。 FXの自己破産以外の借金を軽減するための方法とは? 個人再生とは?新たなスタートを切るための選択肢 任意整理とは?弁護士を通じた返済計画の見直し 個人再生とは?新たなスタートを切るための選択肢 個人再生は、裁判の監督のもと、借金を大幅に減額し、原則3年間(最大5年以内)で分割して裁判する訴訟です。 自己破産のような免責不許可事由がないため、何か事情があっても個人再生が利用できる場合があります。 個人再生とは? 【借金を大幅に減額】:総額の約5分の1程度(最低100万円)に圧縮することが可能です。例:1,000万円の借金が200万円に減額されます。 【住宅ローン特則の活用】:住宅ローンがある場合、一定の条件を満たせば自宅を維持しながら他の借金額を減額できます。 【資産を保持できる】:自己破産のように財産の譲渡を伴わず、生命保険や車などを手続き後も保持できます。 ただし、個人再生を利用するためには、安定した収入が必要であり、すべての債務者が利用できるわけではありません。 任意整理とは?弁護士を通じた返済計画の見直し 任意整理は、弁護士や司法書士が当事者と交渉し、相続の減額や返済期間の延長を行う手続きです。裁判所を通さないため、家族や保証人に知られるリスクがない点が特徴です。 任務整理とは? 【利息や遅延損害金のカット】:例えば、今後の利息を0%として、3~5年で返済する計画を立てることができます。 【特定の資産のみ整理可能】:例として、クレジットカード会社と交渉し、カーローンの返済は続けて車を維持することが可能です。 【過払い金の返還請求】:過去に支払い過ぎた利息がある場合、「過払い金」として返金される可能性もあります。 ただし、任意整理では、債権者の同意が必要であり、交渉が成立しないリスクもあります。また、借金の減額額は個人再生や自己破産ほど大きくはありません。 FXのリスクを理解し、後悔のない投資ライフを送るためには? 「FXなんてやらなきゃよかった!」「FXで借金をしてしまったのだけどどうしよう?」 ご要望にお応えし、当記事では、FXでの破産経験を通じて浮かび上がる問題点や、再起に向けた具体的な方法ついて解説しました。 この記事で分かること FXやらなきゃよかった…FXで破産者続出!自己破産のリスクとその後の生活 なぜFXで破産してしまうのか?特徴と傾向を分析し解説 FXの失敗で作った借金は自己破産できる? FXで自己破産ができないケース FXによる借金を自己破産するときの注意点 FXの自己破産以外の借金を軽減するための方法とは? FX取引は、リスク管理を誤ると破産に至る可能性を秘めた投資です。 破産した人々の体験談から学べるのは、損失を冷静に受け止め、次の一歩を踏み出すための教訓です。 自己破産や債務整理を通じて生活を立て直し、再び挑戦するためには、適切な手続きと計画的な資金管理が欠かせません。 本記事が、投資や借金問題を抱える方々にとって再起のヒントとなり、後悔のない投資ライフの一助となることを願っています。
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2025.1.14
FXのチャートパターンとは|初心者が必ず覚えておくべき21種類を徹底解説
チャートの動きを予測する方法が全くわからない… 最低限覚えておくべきチャートの形が知りたい… FXや株の経験がない人がチャートを見てもただの折れ線グラフにしか見えませんが、勝てるトレーダーは値動きの法則性を分析して稼いでいます。 勝ちトレーダーを目指す人なら、チャートの法則性を見つけるために日々分析を続ける必要があります。 本記事では、チャートの動きを分析するために絶対に覚えておくべき「チャートパターン」について紹介していきます。 チャートパターンを活用した実際のトレード例に関しても解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのチャートパターンとは FXのチャートパターンとは、チャートの形によってトレンドの継続や転換、レンジ相場の発生などを予測する分析方法です。 全く同じ動きで進行するチャートは歴史上二度と現れませんが、酷似するチャートの動きによって今後の値動きが予測できます。 チャートパターンを覚えておけば、相場分析の時間を削減できるほか、確固たる判断基準に基づいて正しい選択肢を取れる可能性が上がります。 例えば、三尊天井というチャートパターンはチャートの下落を意味しますが、このチャートパターンが成立するのは「ダウ理論」によるものです。 最新の高値と安値が前回の高安値を上回るのが、ダウ理論でいう上昇トレンドの根拠です。 三尊を丁寧に見てみると、3つ目の山を形成するタイミングで安値が更新されて高値が上抜けられていないのがわかります。 三尊天井は実質的な上昇トレンドの終了と下落トレンドの始まりを意味しているので、自信を持ってショートエントリーできる材料になります。 このように、チャートパターンは単なる「こうなりやすい」という形ではなく、根拠に基づいて確立された信頼できる戦略の1つなのです。 FXチャート分析でチャートパターンを使うメリット FXの相場分析にチャートパターンを用いるメリットは、以下のように様々なものがあります。 値動きの特性を掴みやすい 決まった戦略でトレードを繰り返せる トレード手法や戦略の改善が図りやすい 値動きの特性を掴みやすい チャートパターンは「この形が出たらこのような値動きが起きやすい」というサインなので、それを見ておくだけでも分析しやすくなります。 慣れてくると、チャートパターンを見ただけで今後の展開をある程度予測できるようになるので、値動きの特性を掴むにはピッタリです。 チャートはランダムに見えて法則性に基づいて動いているので、毎日チャートパターンを探してチャートを眺めるだけでも効果的です。 「このパターンが現れたらこう動いた」という記録を毎日残していくだけでも、自然とチャートパターンの発生と値動きの予測が立てられるようになるでしょう。 結果的に、毎日30分以上かかっていた相場分析が、チャートパターンを用いれば10分程度に短縮できるようなケースも多く見られます。 勝率も大きく上げられるので、チャートパターンは絶対に学習しておくべきです。 決まった戦略でトレードを繰り返せる 自分が得意とするチャートパターンを見つければ、それに基づいた決まった戦略でトレードを続けられるのもメリットの1つ。 相場は常に動いていますが、FXで利益を上げ続けている人は自身の得意戦略を確立して、特定の場面だけでトレードを行います。 そのため、人によっては数日に1回しかポジションを保有しませんが、それだけのトレードでも利益をしっかり上げています。 逆に、FX初心者は「あらゆる場面にチャンスが転がっている」と勘違いして、無駄な場面でエントリーして損失を重ねてしまうのです。 1つのチャートパターンだけだとチャンスが少ないので、いくつかのチャートパターンを使いこなせるようにしておくだけでも十分効果的ですよ。 トレード手法や戦略の改善が図りやすい チャートパターンを根拠にトレードすると、「なんとなく」で行ったトレードよりも圧倒的に改善までの道が近くなります。 例えば、特に理由なく行ったトレードで負けてしまっても、エントリーの位置なのかタイミングなのか、どこを改善すれば勝てるようになるかがわかりません。 その反面、チャートパターンを活用したトレードであれば、以下のように様々なポイントで改善の可能性を具体的に考察できるようになります。 チャートパターンの形が曖昧だった? 上位足のトレンドに逆らった方向性のチャートパターンを使っていた? チャートパターンが完成する前にエントリーしていた? チャートパターンのサイズに比べて長すぎるポジション保有をしていた? 「ここが敗因だったかもしれない」というポイントをトレードごとに改善していけば、不用意な負けトレードが徐々に少なくなります。 チャートパターンの他にも、インジケーターやオシレーターなどトレードには様々な根拠が使えますが、方法に関わらず根拠に基づいたトレードをするのが最も大切です。 毎回のトレードで1つでも反省点を見つけて実行すれば、非常に早い段階で勝てるトレーダーになれるでしょう。 FXチャート分析でチャートパターンを使うデメリット FXのチャートパターンは、初心者にも理解しやすい非常に優れたサインですが、使用時には必ず把握しておくべきデメリットがあるのも事実です。 チャートパターンが否定されるケースもある チャートパターンを見逃してしまう可能性もある デメリットも理解したうえでチャートパターンを利用すれば、予測しない敗北を防いで安定したトレードができるようになりますよ。 チャートパターンが否定されるケースもある チャートパターンは「この形が出たらこうなりやすい」という指標ではありますが、「必ずこうなる」というわけではありません。 例えば、画像では価格下落を示す三尊天井が発生しているにも関わらず、その後に価格が大きく上昇しているのがわかりますね。 チャートパターン完成後に想定外の動きが発生する現象は「ダマシ」といわれており、どんな場面でもダマシには注意してトレードする必要があります。 だましは以下のような場面で発生しやすい傾向にあるため、タイミングによってはチャートパターンが発生しても静観する方が賢明な場合もあるでしょう。 経済指標の直前や直後のタイミング 上位足のトレンドが反対方向を向いているタイミング 深夜や早朝など市場の流動生が低いタイミング 以上3つの場面は非常にダマシが発生しやすいといわれているため、深夜や早朝、経済指標発表付近の取引を避け、トレード前には上位足のトレンド方向を確認するだけでも十分な対策です。 失敗トレードの分析によって「こんな場面でダマシが起きやすいな」という自分だけのデータベースを作り上げるのも、非常に大切な要素ですね。 チャートパターンを見逃してしまう可能性もある 複雑なチャートパターンほど形成に時間がかかるだけあってダマシが少ないですが、使いこなせていないとチャートパターン自体を見逃してしまう可能性も。 本記事だけでも20種類以上のチャートパターンを紹介しており、さらにマイナーなチャートパターンが存在するのも事実です。 多くのチャートパターンを覚えればそれだけチャンスが増えますが、まずは2〜3種類のチャートパターンを使いこなせるように研究するのがおすすめです。 特に、以下のチャートパターンは初心者でも覚えやすいシンプルなものなので、最初に覚えるパターンとしておすすめです。 ダブルボトム ダブルトップ トリプルボトム トリプルトップ 三尊天井 逆三尊 トリプルトップ アセンディング・トライアングル ディセンディング・トライアングル ここで挙げているチャートパターンはすべて「【初心者でも使える】勝てるFXチャートパターン22種類を一挙紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXチャートパターンを使いこなすためのポイント FXのチャートパターンを効果的に活用して利益を上げるため、意識しておくべきポイントを解説していきます。 チャートパターン以外の根拠と組み合わせる 現金でのトレード前に検証を行う 経済指標などの経済イベントをチェックしておく チャートパターン以外の根拠と組み合わせる チャートパターンは今後の値動きを予測するために非常に効果的なツールですが、ダマシなどによる損失を防ぐために別の根拠と組み合わせるのがおすすめです。 以下の通り、初心者でも使いやすい以下のような根拠とも組み合わせやすいため、使いやすい根拠を合わせて学習してみてください。 水平線やトレンドラインなどのライントレード 移動平均によるサポート・レジスタンスや傾きによるトレード オシレーターによる買われすぎ・売られすぎの判断 一例として、水平線やトレンドラインとチャートパターンを組み合わせたトレードに関して見ていきましょう。 以下のチャート画像では、直前に価格上昇が止められた箇所に目印として水平線を引いておきます。 水平線を引いた価格が直近の最高値となるので、この価格を上抜けしたら上昇トレンド継続、上抜けできなかったら上昇トレンド終了からの下降トレンドの発生が予測されます。 水平線に対するプライスアクションによって今後の値動きが決まる、非常に重要なラインなのがわかりますね。 画像のチャートでは、水平線の位置まで価格が再上昇してからダブルトップが発生しているので、今後価格が下落していくのが予測できますね。 このように、チャートパターンだけでは負けトレードの確率がある場面でも、水平線など様々な根拠と組み合わせるだけで勝率を大きく上げられるでしょう。 現金でのトレード前に検証を行う FXはいくらでもトレードを続けても稼げないため、FXに関する学習を十分にしていない人もすぐに現金を賭けた実践トレードに手を出しがちです。 「現金でトレードをしながら学習すればいい」という安易な考えを持つ人も多いですが、実践トレードではこのような理由で効率的に学習できない人も多くいます。 現金の増減に気を取られて学習に集中できない トレードチャンスを探すのに必死で学習に集中できない 生半可な知識や技術で損失を出した時に焦ってしまい学習に集中できない 特に、初心者トレーダーは「現金を増やす」という目的のために学習の大切さを蔑ろにしてしまいがちなので、実戦トレードを開始する前に学習期間を設ける必要があります。 チャートパターンの学習と理解だけなら1週間もあればできるので、デモトレードやソフトを使った検証を行いましょう。 特に、有料の過去検証ソフトFT5などを使用して、以下の手順で一気に経験値を積むのがおすすめです。 半年以上前のチャートを表示させ、チャート分析を行いながらトレードを行う 毎回のトレードで反省点や改善点をまとめ、トレードに反映させながら実践していく 以上2つの工程を何度も繰り返し、1年分以上の過去検証を行う 実際にこの検証過程をこなすには数週間〜数ヶ月単位の時間を要する可能性もありますが、最初の検証1ヶ月目と12ヶ月目を見比べると、大きな成績の差が出るはずです。 あとは、長い期間を経て固めた手法を実戦トレードに反映させ、ルールを守り続ける意志の強さがあればすぐに勝ちトレーダーの仲間入りです。 検証に時間をかけても成績が安定しない場合は、検証で好成績を出せるまでは検証を続けてください。 経済指標などの経済イベントをチェックしておく チャートパターンによるトレードの成績を安定させるには、予想外の値動きが発生しやすい経済イベント発生時のトレードを避ける必要があります。 損失を避けるために特にトレードをするべきではないのは、以下のタイミングです。 早朝や深夜など相場参加者が少ないタイミング 市場が大きいアメリカが祝日のタイミング 年末年始やクリスマスなど市場参加者が少ないタイミング 重要な経済指標発表のタイミング 上記で挙げている市場参加者が少なくなりやすいタイミングは、金融機関やファンド、大手投資家による大口の取引によって予想外の値動きが発生しやすくなります。 そのため、安定した値動きのもとでトレードをしたいなら、市場が大きいロンドンやアメリカのトレーダーが参加する夕方〜夜がおすすめです。 ただし、夜の時間帯にはアメリカで発表される重要な経済指標が多いため、発表前後1時間程度のタイミングはトレードを控えるのが無難です。 経済指標発表スケジュールは、以下の通り様々なFX業者が公開しているので、トレードは別の業者を使って行うとしても口座解説しておくのもいいでしょう。 GMO外貨 みんかぶFX マネーパートナー 外為どっとコム SBI FXトレード みんなのFX 引用元:みんなのFX FX業者によってはスマホアプリでも経済指標カレンダーを確認できるので、出先でのチャート分析やトレードにも役立ちます。 トレードをする際に有利になるツールに関しては、積極的に導入していくのも勝ちトレーダーにとって大切な思考ですよ。 【初心者でも使える】勝てるFXチャートパターン21種類を一挙紹介 初心者でも使いやすい、基本的なチャートパターンを総勢22選紹介していきます。 トレンド継続型のチャートパターン一覧 トレンド反転型のチャートパターン一覧 チャートパターンにはトレンド継続を示すタイプとトレンド反転を示すタイプの2つに大別されるので、それぞれ確認していきましょう。 トレンド継続型のチャートパターン一覧 まずは、トレンド継続を示すポピュラーなチャートパターンを11個紹介していきます。 アセンディング・トライアングル ディセンディング・トライアングル 上昇フラッグ 下降フラッグ 上昇ペナント 下降ペナント 上昇ウェッジ 下降ウェッジ 上昇ボックス 下降ボックス カップウィズハンドル 似たようなチャートパターンも多いですが、違いに関してもしっかり説明していくので、それぞれ理解を深めていきましょう。 アセンディング・トライアングル アセンディング・トライアングルは上昇トレンドの継続を示すチャートパターンで、レジスタンスラインが徐々に価格上昇を抑えきれなくなる際に見られます。 画像のように、アセンジングトライアングルは上辺が水平になっており、下辺が上方向に少しずつ縮小していく形が特徴です。 高値がレジスタンスラインに何度もアタックしており、アタックされるごとにレジスタンスラインの効力が弱くなって上方向にブレイクしやすくなっています。 さらに、安値が切り上がっているのも上昇トレンドが継続しているのを示唆しているので、強い上昇が継続すると予測されるでしょう。 ただし、アセンディング・トライアングルは上昇トレンド継続を示すチャートパターンなので、下降トレンド中に現れても使えないので注意が必要です。 ディセンディング・トライアングル ディセンディング・トライアングルはアセンディングトライアングルの真逆で、下降トレンドの継続を示すチャートパターンです。 三角形の下限が水平のサポートラインとなっており、何度も価格がサポートラインにアタックしているので価格が下抜けやすいという状態を示しています。 さらに、安値は徐々に切り下がっており高値が一気に上抜ける可能性が低く、安値と高値の両方で下降トレンドの継続が示唆されています。 上昇フラッグ 上昇フラッグは上昇トレンドの継続を示唆するチャートパターンで、上昇トレンド中にサイズの小さな下降チャネルが形成されるのが特徴です。 下に傾いた平行のレジスタンスラインとサポートラインが旗のように見えるため、「フラッグ」という名前が付けられました。 価格が上昇フラッグを上抜いたタイミングでロングエントリーをすれば、強い上昇トレンドに乗れるため非常に使いやすいチャートパターンの1つとして知られています。 また、上昇フラッグは「上昇トレンド内の小さい下降トレンドと説明」と説明しましたが、上昇トレンドのサイズが大きいと上昇フラッグのサイズも大きくなります。 1ヶ月以上続くような上昇フラッグもあるので、チャートの全体像をしっかり把握しておかないと単なる下降トレンドとして認識してしまう可能性も。 また、上昇フラッグがメインとなる上昇トレンドの安値を下抜けてしまうと、レンジ相場かトレンド相場への転換が発生してしまいます。 従って、上昇フラッグ発生時にはトレンドの安値にサポートラインを引いておくなど、チャートの判断軸は常に固めておく必要があるでしょう。 フラッグに関する解説記事も参考にすれば、さらにスムーズに使いこなせるようになるでしょう。 下降フラッグ 下降フラッグは、下降トレンド中に発生するトレンド継続を示すチャートパターンで、高値と安値が徐々に平行に切り上がっていく旗のような形を視認できます。 上昇フラッグと同じく、フラッグを抜けた後の値動きは勢いが強いケースが多いため、抜けた直後にエントリーすれば大きな利益を獲得できるでしょう。 また、フラッグのサイズは大小様々で、綺麗な波を描いているものもあればローソク足数本程度で形成されるフラッグまで多岐に渡ります。 フラッグはトレンドの調整という意味で現れるケースが多いため、トレンドに対してあまりにも小さいと調整として見なされずに本調整の大下落に巻き込まれてしまう可能性も。 発生中のトレンドに対して起こっている過去の調整のサイズを確認して、適切なサイズの下降フラッグを見つけ出しましょう。 上昇ペナント ペナントもトレンド継続を示すチャートパターンの一種として知られており、上昇フラッグと似た形をしています。 上昇フラッグと異なるのは、安値と高値の両方が共に縮小していく形で三角形が作られていくという点です。 ペナントは「三角旗」を指す言葉で、高安値が時間経過によって徐々に縮小していく形が似ていることから名付けられました。 値動きが縮小していくとそれだけポジションが溜まっているのを意味しているので、ブレイク後は爆発的な勢いで価格が上伸びしていきます。 また、上昇ペナントは上値ブレイク後に伸びる価格もある程度決まっており、それまでのトレンドの幅と同じまでは利益を伸ばせるといわれています。 なお、ローソク足数十本以上にわたる長いペナントが発生した際は、通常よりも価格が大きく伸びやすいという特性も持っているのが特徴です。 下降ペナント トレンドが下向きの時に発生するペナントは「下降ペナント」と呼ばれており、上昇ペナントと全く同じ形をしているのが特徴です。 ペナントは基本的に先端まで価格が縮小されてからブレイクするので、下降トレンドが再開するタイミングをある程度予測しやすいのはメリットでしょう。 ブレイク後にトレンドに着いていくポジション取りも有効ですが、ペナント内での逆張りトレードも有効です。 例えば、値幅の大きいペナントが縮小しきるまでに、上限と下限に当たった段階で逆張り方向にエントリーするだけです。 ペナントの値幅が小さくなってきた段階でブレイク狙いのエントリーに切り替えるだけで、短期的に大きな利益を得られるでしょう。 ただし、ペナント内の逆張りトレードをする際は、ペナントのブレイクによってすぐに損切りする準備は常にしておきましょう。 ペナントに関する理解をさらに深めたいという人は、以下の記事も必ずチェックしてくださいね。 上昇ウェッジ 上昇ウェッジは、ペナントやアセンディング・トラインアングルのように三角形を形成しながら上昇継続を示唆するチャートパターンです。 楔(くさび)のような形に見えるため、英訳であるウェッジという呼び名で認識されています。 安値と同じく高値も切り上がっており、上向きに収縮するような三角形が見られるのが特徴です。 高安値段の切り上がりから上昇トレンドの継続パターンに見えますが、実はウェッジはどちらに抜けるかわからないチャートパターンなのです。 そのため、上位足のトレンド方向やローソク足の形など、様々な判断軸を組み合わせて値動きを予測する必要があるでしょう。 最終的には、ウェッジを抜けた方向に価格が推移していくので、チャートパターンの完成を待ってポジション取りを行いましょう。 下降ウェッジ 下降ウェッジは安値と高値が切り下がりながら形成されていく三角形で、下降トレンド継続のサインであるといわれています。 サポートラインよりもレジスタンスラインの方が急角度で縮小しているため、下落の勢いの方が強いと見られるケースもあります。 その反面、下降ウェッジは相場が一気に反転して上昇するサインとして用いられる場合もあるため、上位足のトレンド方向によって抜けそうな方向を判断してください。 トレンド継続とも転換とも取れるチャートパターンは、チャートパターンが完成して価格が完全に完成するのを待つ必要があります。 さらに慎重なポジションメイクをするなら、価格が抜けて再びウェッジにタッチ、その後再び値動きが発生する「ブレイクワンタッチ」を狙うのもおすすめ。 全てのチャートパターン抜けに使えるので、毎回の取引に取り入れているトレーダーもいますよ。 ウェッジに焦点を当てて詳しく解説している記事も公開しているので、使いこなしたい人は必ず確認してください。 上昇ボックス 上昇トレンド中に価格の保ち合いが発生したら、上昇ボックスをトレンド継続のサインとしてエントリーを狙えるでしょう。 サポートラインとレジスタンスラインが共に平行に推移しているので、ボックス内での逆張りトレードをしやすいのもメリットです。 価格が抜けた段階でトレンドが一気に進行していく可能性が高いため、トレンド方向に反するポジションを保有する際は、特に損切りラインは狭めに設定するのを徹底してください。 下降ボックス 下降トレンド中にボックスが発生した際は、下降トレンドの継続サインとして価格の下抜けを狙える場面です。 相場の7割はレンジ相場が占めているといわれているため、上昇ボックスと同じくレンジ内での逆張りトレードも有効でしょう。 また、ボックスの発生を確認するには4回目の山が確定したタイミングとなる点には注意が必要です。 2回目の山を付けた時点ではダブルトップ、3回目の山ではトリプルトップと見分けがつきません。 保ち合いが発生してすぐの段階は反発の可能性も十分あると考え、ブレイク前のポジションメイクは慎重に行いましょう。 カップウィズハンドル カップウィズハンドルは、上昇トレンドの継続や発生を示唆するチャートパターンとして有名で、熟練トレーダー向けといわれています。 カップとハンドル(持ち手)のように見える2つの谷が発生しており、複雑かつ長期間で形成されるだけあって確度は高いチャートパターンです。 ローソク足50本~100本程度が必要なため、日足での確定を待つ場合は半年程度の時間を要するケースも。 最初の下落は単純なトレンド調整で、トレンド継続を狙った機関投資家による買いが発生します。 さらに、乗り遅れた個人投資家の買いも集まってレジスタンスラインまで上がりますが、そのあたりで利益確定も入り再び下落します。 その後、トレンド継続を狙った機関投資家の買いが改めて一気に注文されるので、ハンドル形成後に一気に上昇していくのです。 全てのチャートパターンにおいて、「投資家がどう考えて行動している」かを考え、形を覚えるよりも一段階深い理解をできるようになりましょう。 トレンド反転型のチャートパターン一覧 トレンド反転型のチャートパターンもこれまでの歴史で数多く開発されてきたため、特に有名な形状は必ずチェックしておきましょう。 三尊天井 逆三尊 ダブルトップ ダブルボトム トリプルトップ トリプルボトム ソーサートップ ソーサーボトム スパイクトップ スパイクボトム 三尊天井 三尊天井は、上昇トレンドが終了して下降トレンドが始まるサインとして非常に有名なチャートパターンです。 真ん中の大きな山と左右の2つの山で3つの仏のように見えるため、「三尊」という名前が浸透しています。 トレンド反転の確率が高い三尊天井を見分けるには、2つ目の山の安値に注目しましょう。 2つ目の山の安値が1つ目の山の安値を下抜けていれば、上昇トレンドの定義である「高値と安値の上昇」が崩れます。 上昇トレンドが終了したという前提のもとで3つ目の山が形成されるので、下降トレンド転換の可能性は非常に高くなるでしょう。 逆に、2つ目の山の安値が高い位置に収まっている場合、そのままレンジ相場に突入してしまうケースも多いため注意が必要です。 三尊天井に関しては以下の記事でも詳細を解説しているので、必ずチェックしてくださいね。 逆三尊 逆三尊とは、三尊の全く逆の形として下降トレンドの終了と上昇トレンドの発生を示唆する有名なチャートパターンです。 三尊天井とは逆の観点でチャート見る必要があるので初心者は混乱しますが、2つ目の谷の高値が1つ目の谷の高値を上抜けているかに注目してください。 2つ目の高値が1つ目の高値を超えていれば、上昇トレンドがすでに発生しかけていると判断できるので、強気でエントリーできるでしょう。 高値を意識しなければエントリーできるチャンスは増えますが、下降トレンドが終わっていないうちでのエントリーとなるため、勝率は落ちる可能性もあります。 ダブルトップ ダブルトップとは、上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターンの代表格で、頻繁に現れるのが特徴です。 前回の高値を抜けられなかった落胆から多くの投資家が利益確定・損切りを行うため、ダブルトップ成立時は大きな下落が発生します。 非常に出現頻度の高いチャートパターンのためエントリーチャンスは多いですが、ダマシが発生しやすい点には注意が必要です。 ダブルトップの成立には大量の売りポジションが必要なため、成立後に上昇すると溜まった売りは損切りになってしまいます。 売りの損切りによって価格はさらに上昇していくので、ロンガーは大きな利益を得られるでしょう。 大口投資家によるダブルトップに対する逆張りへの対策として、逆行時の損切り設定は徹底しましょう。 チャートパターンの代表格であるダブルトップは出現頻度が高くダマシも多いので、実際のチャートを用いて使い方を見ていきましょう。 画像のようにXAU/USDの15分足を1週間分表示してみると、3つのダブルトップが発生しているのがわかります。 ダブルトップやダブルボトムは、頂点からネックラインまでと同じ値幅だけ価格が進行するのがセオリーといわれているため、ダブルトップを赤枠で、伸びるべき値幅を青枠で囲っています。 そこで、以下のようなトレードルールを立てたうえで取引を行なったと想定してみましょう。 取引条件内容エントリータイミングダブルトップ成立の瞬間(赤枠右下と青枠左上の接点)利益確定タイミングダブルトップと同じ値幅だけ価格が落ちた瞬間(青枠の下限ライン)損切りタイミングダブルトップが否定されたタイミング(赤枠の上限ライン) ①と③のダブルトップはすぐに価格が下落しませんでしたが最終的には利益確定、②はすぐに価格が落ちて利益確定になっています。 15分足であれば2〜3日に1回の頻度でダブルトップが発生しているので、1時間足や5分足など別の時間足も観察しておけば毎日のエントリーも可能でしょう。 特にダブルトップやダブルボトムは出現頻度が高いので、全てのチャートパターンが毎日現れるとは限りません。 また、全てのダブルトップを見てみるとそれぞれが警戒点が見られるため、ダマシに遭って損切りになる可能性も十分に孕んでいます。 そのため、常にトレンドラインや水平線などの根拠を用いて、勝率を上げた状態でトレードに臨む必要があるでしょう。 ダブルボトム ダブルボトムは、下落トレンドの終焉や調整開始を示唆するチャートパターンで、ダブルトップと同じく高い出現頻度となっています。 一般的に、価格上昇よりも下落の方が勢いがあるケースが多いため、勢いのある下落を止めたダブルボトムは比較的信頼性が高いでしょう。 ただし、ダブルボトムも出現頻度が高いだけあってダマシが発生しやすいため、少しでも勝率を上げる工夫をする必要があります。 ダブルボトム下抜け時の損切り設定はもちろん、ブレイクワンタッチの活用も有効です。 ダブルボトム成立後すぐの暴落に巻き込まれないため、ネックラインに一度価格が戻って再度上昇するタイミングを狙ってロングしてください。 ダブルトップやダブルボトムは以下の記事でも実践的な内容を説明しているので、要チェックです。 トリプルトップ トリプルトップは、ダブルトップに山が1つ加わったような形のチャートパターンで、上昇トレンドの下降転換を示唆します。 3つの山を形成しながら買いと売りのポジションが溜まっていくため、下落成立後は買いの損切りも巻き込んだ大きな下落が見られます。 ダブルトップよりも成立期間が長いチャートパターンなので、より信頼してエントリーできます。 ただし、トリプルトップの成立だけでは、4つ目の山が形成されるのか価格が下落していくのか判断しづらい点には注意が必要です。 また、似たチャートパターンである三尊天井は、3つ目の高値が2つ目の高値を上抜けていないチャートパターンなので、トリプルトップよりも下落確度は高いでしょう。 トリプルボトム トリプルボトムは下降トレンドをストップさせ、価格の上昇を示すチャートパターンです。 3つの山を形成する分ダブルボトムより価格上昇の確率や値幅が大きく、積極的に狙っていきたいチャートパターンの1つ。 発生頻度が高いダブルボトムに対して、さらなる大下落を狙うトレーダーが売りを仕掛けているため3つ目の谷が発生します。 しかし、それ以上にダブルボトムやトリプルボトムによる上昇トレンド転換を狙う買いの量が多く、最終的には上にブレイクします。 もし4つ目以上の谷が発生すると売り勢力の勝利もありえますが、買いトレーダーも諦めずにレンジ相場に突入する可能性も。 そのため、上位足のトレンドを観察してどのように動きそうかを予測して立ち回るのも重要でしょう。 ソーサートップ ソーサーは「お皿」という意味も持つチャートパターンで、ラウンド型の転換を見せるためラウンディングターン(円形転換)とも呼ばれます。 ソーサートップはお皿をひっくり返したような感じ形が特徴のチャートパターンで、大きな下落を示すサインとなります。 まずはほぼ横ばいのような緩い上昇が見られ、少しずつ高安値を切り下げるようななだらかな下落が見られます。 次に一瞬の激しい下落が発生して、プラットフォームと呼ばれる小さな保ち合いが発生、さらなる下落の発生で本格的な下降トレンドがスタートです。 ソーサーは、一見すると形の崩れたレンジ相場にしか見えないので、発生パターンや形状に関しては過去検証によって見極められるようにしておきましょう。 ソーサーボトム ソーサーボトムは特に安値圏で発生するチャートパターンで、お皿や鍋底にも例えられます。 まずは下降トレンドの勢いが弱まり、次第に価格が切り上がっていくのが特徴です。 ソーサーの形成がひと段落すると一度価格が大きく上昇しますが、再び小さく下落して「プラットフォーム」と呼ばれる調整局面に入ります。 最終的に、プラットフォームの起点となった高値を上抜けるとソーサーボトムが完成し、大きな上昇が始まっていきます。 ソーサーボトムは時間をかけて形成される複雑なチャートパターンなので、出現頻度は高くありません。 狙えるチャンスが少ない反面、整ったソーサーボトムを見つければダマシによる損失の確率は低いでしょう。 スパイクトップ スパイクトップとは、短時間での激しい上昇から激しい下落の発生を示すチャートパターンで、非常に急角度の値動きが形成されています。 経済指標などで一瞬にしてスパイクトップが形成されるケースが多く、上位足で見ると長い上髭を伴ったローソク足に見えます。 スパイクトップの発生は予測が非常に難しいですが、チャートパターン完成後がポイントです。 上位足で長い上髭を付けているため、強い上昇トレンドの勢いを止めて一気に下落に転じる場面も多く見られます。 合わせて、スパイクトップの頂点は強いレジスタンスラインとなるので、逆張りである売りエントリーの損切りポイントとしても活用できます。 スパイクボトム スパイクボトムは、一瞬で激しい下落が発生したあとに価格が元に戻る現象を指すチャートパターンです。 FXは上昇よりも下落の方が勢いが強いケースが多いため、スパイクトップよりスパイクボトムの方が発生頻度が高いといえます。 スパイクボトムの先端は強いサポートラインとして機能しやすいほか、上位足から見ても長い下髭になっているため強い買いサインとして機能するのが特徴です。 スパイクは経済指標など値動きが激しい場面で発生しやすいので、スパイクボトムが成立して値動きが一旦戻ってきたタイミングを狙ったトレードを行いましょう。 他のチャートパターンでも使えるブレイクワンタッチを利用すれば、スパイクボトムの発生と高安値の切り上げであるダウ理論の上昇転換を確認したうえでのエントリーが可能です。 チャートパターンを使いこなして勝率を底上げしよう FXで活用されるチャートパターンは非常に多岐にわたるので、その中から自分に合ったチャート形状を使いこなして確固たる戦略を確立して取引していく必要があります。 本記事でも20以上のチャートパターンを紹介していますが、どれも使いやすい反面ダマシを誘った値動きには注意が必要です。 ダマシの概要や回避策に関しては以下の記事でも細かく説明しているので、ぜひ参考にしてください。 紹介しているチャートパターンの中でも、自分でも特に使いやすいと感じたものを2〜3個選び、過去検証によってその有用性を確認してみましょう。 いきなり実戦トレードで使うのは危険なので、必ず過去検証は行なってくださいね。
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2025.1.8
スワップポイントの計算方法は?スワップポイント変動の仕組みを解説!
スワップポイントの計算方法は? スワップポイントの変動の仕組みを知りたい! これらの質問にお応えし、この記事では、スワップポイントの計算方法やスワップポイントの変動の仕組みについて解説しています。 この記事で分かること スワップポイントの計算方法 スワップポイントの変動の仕組み スワップポイントが変動する時間とタイミング プラススワップがマイナススワップに変わる理由 FXのスワップポイントはFX取引の収益やコストを決定する重要な要素です。 ただし、スワップポイントの計算方法やその変動の仕組みについては、よく知らない人が多いと思います。 しかし、スワップポイントの計算方法や変動の仕組みを知れば、FXのトレードで有利になるので知っておいた方がお得です。 本記事では、スワップポイントの基本的な計算スワップポイントの方法から、スワップポイント変動の仕組みまでをわかりやすく解説します。 スワップポイントは、為替レートと同様、通貨の金利政策の変化やマーケットの状況によって日々変動します。 例えば、中央銀行の金利政策の変更や経済指標の発表がスワップポイントに影響を与え、スワップポイントがプラスからマイナスに変わることもあります。 スワップポイントの計算式やその変動の仕組みを理解することで、外国為替取引における戦略をより効果的に立てることができます。 スワップポイントの計算方法 スワップポイントの計算方法は単純なものではありますが、実際にはFX会社は計算で割り出したスワップポイントを提示しておりません。 その理由も含めてスワップポイントの仕組みや計算方法を以下の項目から解説します。 スワップポイントの計算方法 スワップポイントは両国の金利差で生じる スワップポイントの計算方法 スワップポイントがFX業者によって異なる理由 FX業者ごとにスワップポイントのカレンダーがある スワップポイントは両国の金利差で生じる スワップポイントは、外国為替市場における二か国の短期金利市場の金利差によって発生します。米ドル/円を考えた場合、米ドルの金利が5%、円の金利を0%を仮定するとしましょう。 この場合「買い」のポジション(約定済み買い注文)を保有すれば、プラススワップがもらえます。プラススワップとは、ポジションを保有することで毎日お金をもらえるということです。 一旦、逆に「売り」のポジション(約定済み売り注文)を保有する場合、マイナスのスワップポイントが発生することになります。こちらは逆に、お金を支払わなければなりません。 円は、金利がとても低い通貨なので、基本的にはクロス円ならば、「買い」を注文することでプラススワップを得ることが可能です。 「買い」を注文すれば、前に位置する通貨を保有したことになり、「売り」を注文すれば後ろに位置する通貨を保有することになるということです。例えば、米ドル/円ならば、前が米ドル、後ろが円となっています。 このスワップポイントの仕組みは、両国の経済状況や中央銀行の金利政策等、さまざまな懸念によって変動します。金利差が広がると、スワップポイントも高くなる傾向があります。 米ドル/円で考えた場合、米国の金利が上昇するか、日本の金利がさらに低下することで、スワップポイントがより高くなる可能性があります。 逆に、両国の金利差が縮小すると、スワップポイントも減少します。 このように、スワップポイントは取引する通貨ペアの決済差によって大きく影響を受けるため、売買を行う際には金利差を把握し、一見した戦略を立てることが重要です。各種指標の発表等もスワップポイントに影響を考慮するため、これらの情報も注目することが必要です。 スワップポイントの計算方法 スワップポイントの計算方法としては、取引数量×金利差÷360(日)×円評価レートです。 米ドル/円で計算すると、以下のようになります。 米ドル/円のスワップポイントの計算式の例 取引数量=1万通貨 金利差=米国5%-日本0%=5% 円評価レート=157円(2024年7月19日時点) 1万通貨×0.05(金利差)÷360日×157円=218円 米ドル/円のスワップポイントは218円ということになります。 なお、もらえるスワップポイントはレバレッジに応じて増減します。例えば、レバレッジ2倍の場合、スワップポイントも2倍になります。 スワップポイントがFX業者によって異なる理由 スワップポイントの額や付与のルールは各FX業者で異なります。 なんでスワップポイントの額が違うの? その理由は、手数料が入っているためです。 金利市場の価格のまま提示している業者もあれば、スワップポイントから手数料を引いて提示している業者も存在しているのです。 たとえば、米ドル/円で比較してみると、随分違いが生じることが分かると思います。 FX業者名米ドル/円のプラススワップポイント楽天証券241.93円FXネオ239.43円LIGHT FX234.39円外貨ex234.36円外貨ネクストネオ232.32円SBI FXトレード232.11円ゴールデンウェイ・ジャパン231.21円FXダイレクトプラス230.71円トライオートFX230円FXブロードネット229.82円岡三アクティブFX170円マネーパートナーズ71.18円FX業者の米ドル/円のスワップポイント一覧 上は241.93円から下は71.18円まで随分差があることが分かります。毎日積み重なれば、額に大きな差が生じます。 通貨ペアによって、スワップポイントに差は生じますが、高いスワップポイントを提示している業者は、大体他の通貨ペアもスワップポイントも高いです。 プラススワップのポジションで長期トレードしたい場合は、なるべくスワップポイントが高い業者で口座を開設することをおすすめします。また、スワップポイント増額キャンペーンを実施する業者もあるので、キャンペーンを利用するもの良いでしょう。 FX業者ごとにスワップポイントのカレンダーがある FX業者ごとにスワップポイントのカレンダーが提供されていますが、これらのカレンダーは過去のデータしか確認できず、未来のデータを見ることはできません。 そうなると、あまり意味がないように考えられるかも知れませんが、実際には過去のデータを分析することで業者のスワップポイントの扱いに関する傾向を分析することができます。 具体的には、過去のスワップポイントのデータを基に、業者が金利市場にどの程度連動しているかを把握することができます。 例えば、金利市場の変動に応じてスワップポイントを柔軟に調整しているのか、あるいは一定の範囲内でスワップポイントを固定しているのかといった傾向の調査です。 これにより、長期的な取引やスワップポイント投資を行う場合、どの業者がより安全で信頼して投資を行えるか判断できます。 特に、スワップポイント投資のように一時的にポジションを保有する必要がある場合、スワップポイントの安定性は非常に重要です。 過去のデータから得られる情報をもとに、信頼性の高い業者を利用することが、長期的な投資の成功に繋がります 将来受け取るスワップポイントの合計金額をシミュレーションできる FX業者の中には、スワップポイントシミュレーションというサービスを無料で提供しています。これは将来の受け取ることができるスワップポイントの合計金額をシミュレーションするツールです。 スワップポイントシミュレーションに必要事項を入力することで、想定金額が自動で計算されます。例えば、SBI FXトレードのスワップポイントシミュレーションで通貨ペア:米ドル/円(USD/JPY)、ポジション:買、数量(通貨単位):1でシミュレーションしました。 SBI FXトレードのスワップポイントシミュレーション スワップポイントシミュレーションでは一日あたりのスワップポイントを元に、このように1年、3年、5年、10年行った場合に受け取れるスワップポイントの合計金額がグラフで表示されます。なお、表示される期間は業者ごとに異なります。 また、みんなのFXのスワップポイントシミュレーションはスワップポイントの合計金額の他、ポジション必要証拠金、ロスカットライン、推奨証拠金も算出するので、スワップポイント狙いで長期投資をする場合に非常に参考になります。 みんなのFXのスワップシミュレーション なお、スワップポイントシミュレーションのスワップポイントは直近のスワップポイントを元に算出しているため、実際にスワップポイントとしてもらえる利益を保証するものではありません。なので、スワップポイント狙いで長期投資する場合の参考として使用しましょう。 また、スワップポイント投資の注意点として、スワップポイント運用で得られる利益以上に為替相場の変動によるリスクがあるため、損失が発生することがあります。特にスワップポイント投資の対象となるのは変動リスクが高い高金利通貨です。 スワップポイントで得られる利益だけではなく、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析なども駆使して、投資判断をしましょう。 スワップポイントにかかる税金について スワップポイント狙いで投資する場合、税金がどうなるか気になりますよね? 投資において、税金は大きなコストの一つです。なので、節税したり、税金の支払いを先送りする投資家は少なくありません。その代表的な投資家がウォレット・バフェット氏です。彼は資産を売却せずに保有し続けることで、税金の支払いを先延ばしにして、コストを下げて、投資のパフォーマンスを高めています。 なので、税金について考えることは、スワップポイント投資を成功させる上で非常に重要です。 FXでは為替差益とスワップポイントで得た利益の両方が課税対象となり、確定申告を行う必要があります。 ただし、未決済ポジションのスワップポイントに関しては少し違います。 業者によって、課税対象となる場合とならない場合があります。例えば、GMO外貨、IG証券、楽天証券などは課税対象となります。一方、外為どっとコム、みんなのFX、ヒロセ通商などは非課税となります。 なぜ未決済ポジションのスワップポイントに対して、課税と非課税の業者があるかというと、納税するタイミングが異なるからです。課税する業者の場合、スワップポイントに対して毎年納税し、非課税の業者はポジションを決済した時に納税します。要するに、毎年支払うか、最後にまとめて支払うかの違いです。 ただし、スワップポイントを出金せず、振替を行った場合は課税対象となります。 法人の場合、事業年度末日時点における未決済ポジションのスワップポイントを課税所得計算に算入しなければなりません。 スワップポイントの変動の仕組み スワップポイントの算出基準は、超短期金利であるT/N(Tomorrow Next_翌日物)に依存しています。 超短期金利は、中央銀行の政策立案や市場の流動性、短期的な経済指標などに基づいて変動します。銀行が利上げや利下げを行うと、超過決済にもそれに応じて変動し、その結果としてスワップポイントに反映されます。 また、金融市場の不安定な情勢や経済の急激な変化も超短期金利の変動を引き起こします。そのため、FXのスワップポイントの変動は激しいです。 FX業者はスワップポイントカレンダーという過去から現在のスワップポイントが一目でわかるサービスを提供しています。スワップポイントカレンダーを見てみると、1日ごとにスワップポイントが変動するのが当たり前であることが分かります。 たとえば、以下のカレンダーはGMOクリック証券のスワップポイントカレンダーとなっています。 取引日売Swap買Swap7月1日(月)-5085087月2日(火)007月3日(水)-7567567月4日(木)-2552557月5日(金)-2452457月6日(土)007月7日(日)007月8日(月)-2402407月9日(火)-2402407月10日(水)-9649647月11日(木)-2442447月12日(金)007月13日(土)007月14日(日)007月15日(月)-2392397月16日(火)-2322327月17日(水)-6966967月18日(木)-2292297月19日(金)-227227GMOクリック証券のスワップポイントカレンダー スワップポイントカレンダーを見てもらえばわかるように、1日ごとにスワップポイントは変動しています。 たまに、大きな数字がある日がありますが、その日は土日の分をまとめて付与されているだけです。 FX業者ごとに、3日分を付与される曜日は異なりますが、GMOクリック証券の場合は、水曜日になっているようです。 このように、スワップポイントの変動のスピードは速いため、確約した額をもらえるというわけではありません。 スワップポイントの投資を目的としても、実際にどのくらい稼げるかは未知数であるといえるでしょう。 スワップポイントが変動する時間とタイミング スワップポイントの変動のタイミングは、FX業者ごとの毎営業日に行われます。その他、スワップポイントが大きく変動するタイミングについても以下の項目から解説します。 スワップポイントが変動するタイミング 取引日次の切り替え時 金融政策の発表時 市場のボラティリティが高い時 取引日次の切り替え時 多くのFX業者では、スワップポイントの計算や更新が毎営業日の終わりに行われます。 この時間帯は、多くの場合、サーバーのメンテナンスやデータ更新が行われるため、具体的には、日本時間の深夜から早朝にかけて、またはロンドン時間の終わりからニューヨークの途中にかけて、スワップポイントの変更が反映されることが一般的です。 金融政策の発表時 各国の中央銀行が政策金利を発表するタイミングも、スワップポイントに大きな影響が懸念されます。 例えば、米国連邦準備制度(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が承認を変更する場合、その影響がスワップポイントに現れるのは発表後の取引日に行われることが多いです。 市場のボラティリティが高い時 経済指標や重要なニュースによって、市場のボラティリティが高くなり、スワップポイントが大きく変動する場合もあります。 また、3月・9月の本郷の期末などは資金需給によってボラティリティが高くなり、スワップポイントが変動しやすくなります。 プラススワップがマイナススワップに変わる理由 FXのスワップポイントの注意点として、プラススワップがマイナススワップに変わることがあります。 マイナススワップに変わってしまった場合、スワップポイントは受け取りから支払いに変わります。なので、マイナススワップには十分に注意しましょう。 では、どういった際に、プラススワップがマイナススワップに変わるかについてなのですが、主に以下の3つの理由があります。 スワップポイントの計算方法 金利差の変動 市場の経済状況の変化 流動性の変動 金利差の変動 金利差は、中央銀行の政策や市場の変動により変わり、スワップポイントに影響を与えます。 例えば、ある通貨の金利が著しく低下し、他の通貨の金利が変わらない場合、金利差が逆転することがあります。 これにより、以前はプラスだったスワップポイントがマイナスになる場合があります。 金利差が縮小したり逆転したりすることで、プラススワップがマイナススワップになる事があるのです。 また、中央銀行の金融政策の方針変更は、しばしば市場の予想を上回るものであり、その結果として通貨ペアの保有差が大きく変動することがあります。 これにより、スワップポイントの変化がより重要になることがあります。 市場の経済状況の変化 経済情勢や市場の変動もスワップポイントに影響を与えます。例えば、重大な経済指標の発表や地政学的リスクの見通しなどです。 これらのイベントによって、通貨の短期金利が変動し、結果としてスワップポイントが変わります。 例えば、経済危機や政治的な不安がある場合、投資家はリスク回避のために安全資産に資金を移すことがあります。 指標の発表によっても、通貨ペアの金利差が変わり、スワップポイントがプラスからマイナスに変わることがあります。 流動性の変動 市場の流動性もスワップポイントに影響が考えられます。 流動性が高い市場では、スワップポイントは比較的安定していますが、流動性が低い場合、スワップポイントが変動しやすいです。 流動性の低下は、取引のコストを増加させ、スワップポイントへの影響が懸念されます。 スワップポイントの計算方法や変動の仕組みを知り賢く投資を行おう! 「スワップポイントの計算方法は?」「スワップポイントの変動の仕組みを知りたい!」ご要望にお応えし、当該記事では、スワップポイントの計算方法やスワップポイントの変動の仕組みについて解説しました。 この記事のまとめ スワップポイントの計算方法は金利差とレートの把握が重要 スワップポイントの変動の仕組みとしてはT/N(Tomorrow Next_翌日物)で決定される スワップポイントが変動する時間とタイミングには様々な要素がある プラススワップがマイナススワップに変わる理由は金利差が逆転するため スワップポイントは、超短期金利であるT/N(Tomorrow Next_翌日物)に決定され、両国の金利差によって計算されます。 FX業者ごとにスワップポイントの価格が違いますが、手数料が含まれているためです。FX業者ごとにスワップポイントのカレンダーがあるため、カレンダーを見てスワップポイントの安定性を把握することが、長期取引において良い業者を選ぶ1つの方法となります。 スワップポイントは、金融政策の発生時やボラティリティの変動の影響も受けやすく、場合によっては、プラススワップがマイナススワップに変動し、スワップポイントを支払う必要があるので注意が必要です。 スワップポイントの計算方法や変動の仕組みを学び賢く投資を運用しましょう!
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2025.1.8
スワップポイント狙いでおすすめの通貨ペアとFX口座を比較
スワップポイントの高いFX口座を知りたい! スワップポイントのおすすめ通貨ペアは? 疑問にお応えし、この記事では、スワップポイントの高いFX口座やおすすめ通貨ペアについて解説しています。 この記事で分かること FXのスワップポイントのおすすめの通貨ペアランキング5位 FX業者ごとのおすすめ通貨ペアのスワップポイント比較一覧 FXのスワップポイントだけで生活できて稼げるか? スワップポイント狙いの投資は原則として、スワップポイントが高ければ高い方が有利です。たとえ数円数銭や数十円の違いであっても、中長期間運用して毎日コツコツと積み重なると、資産に大きな違いが出てきます。 しかし、スワップポイントの付与金額も以外にも大事なことはたくさんあります。 例えば、FX会社選びに関しても単純にスワップポイントが高い会社が良いのかといえばそうではありません。 スワップポイントの出金システムも重要ですし、プラススワップだけではなくマイナススワップが低い会社もサヤ取りトレードで活躍できますし、FX初心者なら充実したサービスやサポートやツールやセミナーを提供している会社を選んだ方が良いでしょう。 スワップポイントも現在たまたま高いだけという状態では、中長期に渡って稼ぐ事ができません。 なので、現在の最もスワップポイントが高い通貨ペアだけを運用しても失敗する可能性は高いでしょう。 本記事では、スワップポイント狙いにおすすめの通貨ペアに加え、スワップポイントの概要、スワップポイントの高いFX口座、スワップポイントだけで生活できるかの考察など、様々な視点から解説していきます。 スワップポイントとは? スワップポイントとは通貨間の金利差によって発生する損益のことで、金利差調整とも言われます。 スワップポイントは取引対象通貨の金利情勢に応じて変動し、金利差がプラスであればその分を受け取れ、反対にマイナスとなればその分を支払う必要があり、コストとなります。 例えば、米ドル円を買った場合、米ドルの方が円よりも金利が高いため、金利差はプラスとなり、スワップポイントを受け取ることができます。 一方、米ドル円を売った場合、金利差はマイナスとなり、スワップポイントを支払わなければなりません。なので、マイナススワップが生じる取引ではコストを抑えるため、スワップポイントの安い業者を利用しましょう。 スワップポイントの発生するタイミング スワップポイントは毎日発生し、翌営業日までポジションを持っていると自動的に受け取れます(または支払います)。 外国為替市場は24時間開いているけど、スワップポイントはいつもらえるの? それは、スワップポイントが付与される時間帯は毎朝早朝のメンテナンス明けです。 金利差は為替市場の動向に応じて毎日変動するため、スワップポイントの量は日ごとに異なり、1日ごとに計算されます。そのため、毎日同じスワップポイントが得られる保証はありません。 なお、土曜日、日曜日、祝日の場合は例外として別の日にまとめて付与されます。付与ルールは各社異なりますが、土日祝日分の付与のタイミングは一般的に水曜日から木曜日の業者が多いです。 スワップポイントは少額の取引でも発生します。1円未満のスワップポイントについては、受取り・支払いともに日々積立られます。 スワップポイントはFX取扱い業者や銀行や証券会社によって異なり、公式に設定されているわけではありません。各社のスワップポイントの詳細は、各社の公式サイトに掲載されています。 多くのFX業者ではスワップポイントカレンダーというコンテンツを作成し、カレンダー形式で各通貨ペアのスワップポイントをわかりやすく表示しているので、簡単にチェックできます。スワップポイントカレンダーには通常、1万通貨あたりの買スワップ・売スワップの値、付与日数などが記載され、毎日更新され、最新のスワップポイントが公表されています。 FXネオ スワップポイントカレンダー スワップポイントを狙ったトレード スワップポイント狙いの売買では基本的に、高金利通貨と低金利通貨の組み合わせ、金利差が最大になるようにします。 スワップポイント投資ではメジャーな通貨を含む高金利通貨が注目されています。具体的には以下の通貨です。 南アフリカランド メキシコペソ トルコリラ 米ドル 英ポンド ユーロ 豪(オーストラリア)ドル NZ(ニュージーランド)ドル 中国人民元 ロシアルーブル 低金利通貨の代表としておすすめなのは、日本円です。 スワップポイント投資はどのぐらい稼げる? 例えば、メキシコペソ/円を10万通貨でレバレッジなしで1年間運用した場合のスワップポイントの金額は約3万円、年間の利回りは利回りは4.83%です。もちろん、通貨を増やしたりレバレッジを増やせば、もっと稼ぐことができます。 なお、バイナリーオプション、CFD取引、暗号資産取引ではスワップポイントはありません。ただし、CFD取引はスワップポイントに似た金利調整額(オーバーナイト金利)が発生します。これはポジションを作る際に金や原油や株式などをCFD業者から購入し、その際に生じる金利差です。 FXのスワップポイントのおすすめの通貨ペアランキング5位を徹底解説! スワップポイントに加え、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などのデータをもとに、スワップポイント投資向けの高金利通貨ペアを徹底調査しました。 FXのスワップポイントのおすすめ通貨ペアランキングを以下の項目から解説します。 FXのスワップポイントのおすすめの通貨ペアランキング 1位【南アフリカランド/円】テクニカル分析的には将来性が高い 2位【メキシコペソ/円】スワップポイントは高く安定性があるが高値圏 3位【トルコリラ/円】業者によって破格のスワップポイント!底値圏だが希望も出てきてる 4位【米ドル/円・英ポンド/円・ユーロ/円】現在スワップポイントが高く為替差益も狙える 5位【豪ドル/NZ(ニュージーランド)ドル】スワップポイントは低いがリバランスとして優秀!自動売買が主流 1位【南アフリカランド/円】テクニカル分析的には将来性が高い 南アフリカランド/円はメキシコペソ/円よりも2024年6月時点でスワップポイントは低いですが、2022年以前はメキシコペソ/円よりもスワップポイントが高くなっています。 トルコリラ/円よりはスワップポイントが低いのですが、トルコリラ/円は落ち着いてきたと言ってもまだ完全には上昇する気配がなく、スワップポイント投資する場合は手が出しづらい通貨ペアです。 そのため南アフリカランド/円は新興国通貨ペアの中でテクニカル分析的には現在最もオススメで期待が持てる高金利通貨ペアとなっています。 チャート画像で価格の推移を確認すると、トレンド転換が起こり、これから上昇しそうな状況になっていることが分かります。 参考サイト TradingView ここ4年程度は2円程度の枠内に収まり行ったり来たりしてる状態です。スワップポイントを運用するにはよい高金利通貨ペアだと言えます。 ただし、南アフリカランドは流動性が低いため、価格が急変するリスクがあります。 2位【メキシコペソ/円】スワップポイントは高く安定性があるが高値圏 メキシコペソ/円は、アメリカ経済との関係が深く新興国通貨ペアの中では比較的安定性がある高金利通貨ペアです。 その分、スワップポイントは低めな事が多いのですが、2024年6月地点においては、南アフリカランド/円よりも全体的に高い傾向にあります。 メキシコペソ/円はスワップポイントの投資先としては良い通貨ペアなのですが、問題は現在のレートが高値圏に達しているということです。 参考サイト TradingView 上記のチャートを見て分かるように、現在メキシコペソ/円は高値圏に達しており、いつ下落するか分からない状態です。 実際に2024年6月では1円以上の下落が発生していることが分かります。しかし、それならメキシコペソ/円が今後も右肩上がりにならないかというとそうではありません。 メキシコペソの価値が高くなり、日本円の価値が低くなれば、今後も右肩上がりに伸びていく可能性はあります。 現状日本の経済力は頭打ちで、メキシコはまだまだこれから伸びる国なので、高値圏に到達しているからといって必ずしも下落するとは限らないのです。 特に、新興国通貨ペアはテクニカル分析よりもファンダメンタルズ分析の方が重要と言われることが多いので、テクニカル分析のセオリー通りにならない可能性も高くなります。 3位【トルコリラ/円】業者によって破格のスワップポイント!底値圏だが希望も出てきてる トルコリラ/円は、新興国通貨ペアの中で最もスワップポイントが高く、全通貨ペアの中で最大のスワップポイントをもらえる可能性が高いです。 例えば、2024年6月21日地点のGMOクリック証券で10万通貨で取引した場合は、以下のスワップポイントが獲得できるようになっています。 通貨ペアスワップポイント南アフリカランド/円200円メキシコペソ/円301円トルコリラ/円460円 南アフリカランド/円と比べて、トルコリラ/円のスワップポイントは倍以上であることが分かります。 このように、トルコリラ/円はスワップポイントの受け取れる額でいえば非常に高額です。しかし、チャートを見てみると、下落を続けており買うのが難しい状況とも言えます。 参考サイト TradingView チャート画像を見て分かるように、トルコリラ/円は急落する一方です。ただし、ここ1年くらいは安定しており、底値が固められている状態となっています。 つまり、現在がチャンスと見てトルコリラ/円のスワップポイント投資をしている投資家も出てくるということです。 トルコリラ/円はスワップポイントの額も高額なので、リスクはありますがリターンも高い通貨ペアとなっています。 トルコリラ/円のスワップポイントの見通しは?トルコリラを徹底解説!の関連記事差し込みお願いします。 4位【米ドル円・英ポンド/円・ユーロ/円】現在スワップポイントが高く為替差益も狙える 現在、コロナ明けで経済が活発化しており、先進国も金利を上げております。2024年時点でアメリカは5.5%、イギリスは5.25%、ユーロは4.5%と高水準であり、スワップポイントも新興国通貨ペアと同程度になっています。 ただし、金利を上げているのは一時的なものなので、先進国の金利は低下する可能性は高いです。そうするとスワップポイントも下がるので、今一時的にスワップポイントが高くても、新興国通貨ペアのように安定して長年スワップポイントを稼ぐのは難しいでしょう。 しかし、為替差益で稼げる可能性はあります。というのは、日本は低金利国家であり、日本円の人気は低く、米ドル・英ポンド・ユーロの人気が高いからです。 現在、クロス円の主要通貨は殆ど高値圏ではあるのですが、まともな経済政策を行っていない日本円の人気がない以上、更に円が弱く他通貨がますます強くなる可能性はあります。 プラススワップを得れるポジションは、クロス円ならば現状「買い」です。なので、日本円の弱さを見越した長期保有で為替差益を狙えれば、スワップポイントが低くても新興国通貨ペアよりも稼げる可能性は出てきます。 特に、アメリカ・イギリス・ヨーロッパは政治的経済的な安定性が高いので、新興国通貨ペアよりもリスクも低い可能性が高いのです。 5位【豪ドル/NZ(ニュージーランド)ドル】スワップポイントは低いがリバランスとして優秀!自動売買が主流 クロス円以外ですと、現状スワップポイントはさほど儲かりません。やはり、日本の金利が0.1%という破格の低さなので大きな影響を与えています。 以下の表は、各国の政策金利をまとめたものです。 参考サイト マネックス証券 表を見れば分かるように、日本だけが断トツで金利が低いことが分かります。同じようにスイスの政策金利も1.25%と低いわけですが、スイスはインフレ率も低く、政策金利が上回っているので経済政策として何の問題もありません。 日本は、インフレ率が政策金利を上回っているのに金利が低いという異常な状態なので、金利を上げられない理由があると考えたほうが良いでしょう。 なので、やはりスワップポイント投資はクロス円が基本となるのです。 しかし、クロス円だけで運用するのもリスクが大きくなります。仮に分散投資で、新興国通貨ペアを均等に投資したとしても、円の変動一つで崩れる可能性があるからです。 これではリスク分散という意味でリバランスになりません。 そのため、スワップポイントは低いが、相場安定しており自動売買にも向いている豪ドル/NZドルの運用を5位とさせていただきました。 FX業者ごとのおすすめ通貨ペアのスワップポイント比較一覧 FXのスワップポイントは業者ごとに異なり、どの業者を選ぶかによって収益も違ってきます。同じ通貨ペアでも業者によっては100円以上も差が出てきます。 スワップポイントは一定ではなく、変動するものなので、常にスワップポイントの最高の値を出しているFX業者はおりません。 しかし、スワップポイントに力を入れている国内業者は大体固定されているので、スワップポイント運用目的ならば、なるべくスワップポイントが平均して高い業者を選んで口座を開設して利用した方が効率よく稼げるのでお得です。 以下の項目から、新興国通貨ペア3銘柄と米ドル/円のスワップポイント一覧を表でまとめて解説します。 FX業者ごとのおすすめ通貨ペアのスワップポイント比較一覧 南アフリカランド/円のスワップポイント一覧 メキシコペソ/円のスワップポイント一覧 トルコリラ/円のスワップポイント一覧 米ドル/円のスワップポイント一覧 スワップポイント投資でおすすめのFX業者はGMOクリック証券のFXネオ 南アフリカランド/円のスワップポイント一覧 25社の南アフリカランド/円のスワップポイント一覧をランキング順に表でまとめました。(10万通貨単位で計算) 南アフリカランド/円のスワップポイント一覧 FX業者名南アフリカランド/円のスワップポイントFXネオ(GMOクリック証券)190.3円トライオートFX(インヴァスト証券)188.4円LIGHTFX(トレイダーズ証券)180.7円IG証券172.1円みんなのFX(トレイダーズ証券)171.3円MATRIX TRADER(JFX)170円FXブロードネット170円外貨ex(GMO外貨)167.2円LIONFX(ヒロセ通商)167.2円岡三アクティブFX(岡三証券)167.2円外貨ネクストネオ(外為どっとコム)162.1円松井証券160円FX PLUS(マネックス証券)160円auカブコムFX(auカブコム証券)154.5円LINE FX(LINE証券)150円ゴールデンウェイ・ジャパン150円サクソバンク証券147.2円アイネット証券141.4円楽天証券140円フィリップ証券116.2円外為オンラインFX(外為オンライン)58.6円ひまわり証券58.6円FXダイレクトプラス(セントラル短資FX)40円マネーパートナーズ35.9円マネースクエアFX(マネースクエア)30円 メキシコペソ/円のスワップポイント一覧 25社のメキシコペソ/円のスワップポイント一覧をランキング順に表でまとめました。(10万通貨単位で計算) メキシコペソ/円のスワップポイント一覧 FX業者名メキシコペソ/円のスワップポイントFXネオ(GMOクリック証券)288.2円トライオートFX(インヴァスト証券)285.9円FXダイレクトプラス(セントラル短資FX)276.9円LIGHT FX(トレイダーズ証券)276円MATRIX TRADER(JFX)270円IG証券269.3円外貨ex(GMO外貨)262.9円みんなのFX(トレイダーズ証券)262.7円外貨ネクストネオ(外為どっとコム)260円LION FX(ヒロセ通商)260円ゴールデンウェイ・ジャパン260円auカブコムFX(auカブコム証券)260円楽天証券260円FX PLUS(マネックス証券)259.7円松井証券255.2円アイネット証券252.1円LINE FX(LINE証券)250円サクソバンク証券238.8円フィリップMT5(フィリップ証券)181.5円マネースクエアFX(マネースクエア)180円外為オンラインFX(外為オンライン)50円マネーパートナーズ20円FXブロードネット取り扱いなし岡三アクティブFX(岡三証券)取り扱いなしひまわり証券取り扱いなし トルコリラ/円のスワップポイント一覧 25社のトルコリラ/円のスワップポイント一覧をランキング順に表でまとめました。(10万通貨単位で計算) トルコリラ/円のスワップポイント一覧 FX業者名トルコリラ/円のスワップポイント一覧FXネオ(GMOクリック証券)383.4円サクソバンク証券366.6円LIGHTFX(トレイダーズ証券)359.3円IG証券350.3円MATRIX TRADER(JFX)350円トライオートFX(インヴァスト証券)346.6円FX PLUS(マネックス証券)343.8円外貨ex(GMO外貨)337.9円auカブコムFX(auカブコム証券)337.2円みんなのFX(トレイダーズ証券)336.9円松井証券335.2円LION FX(ヒロセ通商)333.1円外貨ネクストネオ(外為どっとコム)328.6円アイネット証券320.7円LINE FX(LINE証券)300.3円フィリップMT5(フィリップ証券)237円楽天証券115.9円マネースクエアFX(マネースクエア)70円外為オンラインFX(外為オンライン)50円マネーパートナーズ40円FXダイレクトプラス(セントラル短資FX)30円FXブロードネット取り扱いなしゴールデンウェイ・ジャパン取り扱いなし岡三アクティブFX(岡三証券)取り扱いなしひまわり証券取り扱いなし 米ドル/円のスワップポイント一覧 25社の米ドル/円のスワップポイント一覧をランキング順に表でまとめました。(1万通貨単位で計算) 米ドル/円のスワップポイント一覧 FX業者名米ドル/円のスワップポイント一覧FXネオ(GMOクリック証券)230.17円FXダイレクトプラス(セントラル短資FX)230円LIGHTFX(トレイダーズ証券)229.24円FXブロードネット228.76円LINE FX(LINE証券)228.72円ゴールデンウェイ・ジャパン226.21円外貨ex(GMO外貨)225.48円トライオートFX(インヴァスト証券)224.48円アイネット証券223.28円みんなのFX(トレイダーズ証券)221.38円外貨ネクストネオ(外為どっとコム)221.21円楽天証券219.21円マネースクエアFX(マネースクエア)217.76円IG証券216.55円松井証券212.62円auカブコムFX(auカブコム証券)200.34円FX PLUS(マネックス証券)193.69円外為オンラインFX(外為オンライン)188.45円ひまわり証券188.45円サクソバンク証券176.93円LION FX(ヒロセ通商)170円MATRIX TRADER(JFX)170円岡三アクティブFX(岡三証券)170円フィリップMT5(フィリップ証券)145.59円マネーパートナーズ83.24円 スワップポイント投資でおすすめのFX業者はGMOクリック証券株式会社のFXネオ 25社のスワップポイントを評価した結果、新興国通貨ペアも先進国通貨ペアも現在のスワップポイントのトップはGMOクリック証券のFXネオです。GMOクリック証券は、スワップポイントが業界で最も高い水準であるだけではなく、スプレッドも業界内で狭い水準、取引手数料が無料で、サーバーも安定性が高いため、スワップポイント投資向きと言えます。 また、GMOクリック証券はスワップポイント狙いだけではなく、スキャルピングやデイトレードといった短期トレードなど様々なスタイルのトレードに対応しています。さらに、約定力が高く、スマホアプリが使いやすく、スピード注文機能とチャート機能が優秀といった特徴があり、上級者はもちろん、初心者にも使いやすく始めやすいです。 さらに、口座開設と取引で最大100万円のキャッシュバックも現在実施中です。また以前はスプレッド縮小キャンペーンを実施し、通常よりも有利なキャンペーンスプレッドで取引ができました。 ただし、GMOクリック証券はスワップポイントだけを出金できるシステムな点は注意が必要です。スワップポイントだけを出金できるのは、スワップポイントだけで生活したいトレーダーにとってはメリットに思えますが、年間利益が20万円を超えると税金がかかり確定申告しなければならないのでメリットだけではありません。 なお、ポジションを決済しないとスワップポイントが出金できないシステムの場合は、ポジションを決済しない限り税金は発生しないので、税金を考慮する場合は、他社もおすすめです。 また、FX会社によっては新規口座開設キャンペーンや還元プログラム等のキャッシュバックやスワップポイント増額キャンペーン等を開催しています。それらを活用すれば、さらに有利にトレードできるので、各会社の公式サイトで最新の情報を定期的にチェックしましょう。 FXのスワップポイントだけで生活できて稼げるか? スワップポイントだけで働かないで生活したい! こんな風に思っている人は少なくないでしょう。 FXのスワップポイントだけで生活するためには、スワップポイントを受け取る以外にも様々な視点で運用する必要があります。 以下の項目からFXのスワップポイントだけで生活し稼ぐ方法を解説していきます。 FXのスワップポイントだけで生活し稼ぐコツ 長期で稼ぐならば証拠金と追加資金は多めに必要 分散投資は必須 将来性の高い銘柄にも投資する 期間を限定しレバレッジを操作すれば高い利回りを出すこともできる サヤ取りを行い安全にスワップポイントを獲得する 長期で稼ぐならば証拠金と追加資金は多めに必要 スワップポイント投資を考える際に最も警戒すべきことは、証拠金不足によるロスカットです。 FXにおいてポジションを保有するということは、明確なリスクです。なぜならば、価格が大変動する経済ショックは1年に一度程度起こり、世界を揺るがす大恐慌が10年に1度起こっているからです。 大体暴落というのは、スワップポイント投資をしている場合とは逆の方向に起こります。 特にクロス円で新興国通貨ペアを運用している場合、日本には問題はなくてもトルコ・南アフリカ・メキシコの方に問題が起こって市場が急変する可能性は高いです。 また、スワップポイント投資を行って長期保有しているトレーダーが多いため、そういった人たちのロスカットを巻き込んで暴落するケースも多いです。 そのため、長期でスワップポイントを運用しようと考える場合は、必ず多めの証拠金が必要になります。 目安としては、過去チャートを見て10年間の暴落に耐えられる証拠金を用意するというのが理想的です。最低でも250%から300%以上の証拠金維持率を確保しておくと安心と言えるでしょう。 ロスカットを防ぐための追加資金も用意しておくことをおすすめします。 分散投資は必須 スワップポイント投資を考える際には分散投資は必須です。理由としては、スワップポイントの変動を考慮すべきだからです。 新興国の金利が安定するか、あるいは日本の金利が上昇しだしたら、クロス円のスワップポイント投資は成り立ちません。 金利差が逆転した場合、プラススワップがマイナススワップになる事もあり得るので、そうなるとスワップポイントで生活することもできなくなります。なので、分散投資することで、一部の通貨ペアのスワップポイントが下がったりマイナススワップに逆転しても総合してプラスになればスワップポイント生活を続けることができます。 また、複数の通貨ペアを運用しておいて、危なくなったら決済してしまうというのも、スワップポイントだけで生活する上で大事な決断です。 分散投資をすれば、リスクも分散できます。新興国通貨ペアはそれぞれメリットがあるので、全て運用しても構いません。 そのうえで、先進国通貨ペアやクロス円以外の通貨ペアも運用した方が良いでしょう。 将来性の高い銘柄にも投資する スワップポイントが高い通貨ペアだけではなく、将来性の高い銘柄に投資することも大事です。 現在大したことがなくても、今後伸びていきそうな銘柄を探すのも重要です。スワップポイント投資のコツとして紹介される場合、大体スワップポイントが現時点で大きな銘柄をを紹介されることが多いかと思います。 しかし、現在スワップポイントが高くても将来低くなってしまうとあまり意味はありません。 期間を限定しレバレッジを操作すれば高い利回りを出すこともできる スワップポイントの利回りは、拘束される資金によって決定されます。 つまり、少ないお金で運用すれば利回りは大きくなりますし、大きなお金で運用すれば利回りは小さくなります。 しかし、少ないお金で運用するとレバレッジが高くなり、ロスカットされ損失を生じる可能性が高いです。 ではどうすればよいのかというと、チャートを分析しスイングトレードのような形で期間限定でスワップポイント投資を運用すれば、少ないお金でもロスカットにならない可能性があります。 うまくいけば為替差益も得れるので、大きな利益を獲得することが可能です。 サヤ取りを行い安全にスワップポイントを獲得する サヤ取りを使えば、スワップポイントを安全に獲得することもできます。サヤ取りとはスワップポイントが高いFX会社でプラススワップのポジションを持つことです。 クロス円でいえば、買いのポジションを持つということです。そして、スワップポイントの低いFX会社でマイナススワップのポジションを持ちます。 このようにすれば、為替が変動してもロスカットされずに、永遠にスワップポイントをもらうことができるわけです。 ただし、為替差益がマイナスになっている方の口座に資金を追加しなければならないという欠点はあります。 FXスワップポイントのサヤ取りとは?基本と稼ぐコツを紹介の関連記事差し込みお願いします。 スワップポイントで生活することはできる!おすすめの通貨ペアでスワップポイントを運用しよう! 「スワップポイントの高いFX口座を知りたい!」「スワップポイントのおすすめ通貨ペアは?」ご要望にお応えし、当記事では、スワップポイントのおすすめ通貨ペアのランキングやFX会社ごとのスワップポイント一覧、FXのスワップポイントだけで生活するコツについて解説しました。 この記事のまとめ FXのスワップポイントのおすすめの通貨ペアランキング5位は新興国通貨ペアのクロス円がおすすめ FX業者ごとのおすすめ通貨ペアのスワップポイント比較するとGMOクリック証券のFXネオが優秀 FXのスワップポイントだけで生活するためには必要証拠金を多めに用意して分散投資が大事 FXのスワップポイントのおすすめ通貨ペアは、南アフリカランド/円です。理由としてはメキシコペソ/円は南アフリカランド/円よりスワップポイントは高いが高値圏なので下落するという不安があります。 トルコリラ/円はスワップポイントは高いが、下落続きの相場で底値が固くなっていると言えど、まだ買いにくいという点があり、南アフリカランド/円が現状最もおすすめの通貨ペアです。 安定性を考えて先進国のクロス円や、円以外では豪ドル/NZドルもスワップポイント投資と同じような感じで運用できるのでおすすめとなります。 おすすめのFX会社はGMOクリック証券のFXネオです。どの通貨ペアもスワップポイントの高さが魅力で、早朝でもスプレッドが安定しているなどスワップポイント投資に向いている企業となっています。またスプレッド、約定力、機能、スマホのアプリを使った取引のしやすさなど総合しておすすめです。 長期でスワップポイント投資を行う時のポイントは、経済ショックを警戒し少なくても過去チャート10年間を見て下落に耐えられる証拠金で運用する方が安全です。 より安全に運用し、現実的にスワップポイントで生活するなら分散投資は必ず行いましょう。 時間があって興味がある場合は、スイングトレード気味にチャートを分析してスワップポイントを狙いつつ為替差益を狙う方法も効果的です。 プラススワップが高いFX会社も役に立ちますが、サヤ取りを考慮する場合は、マイナススワップが少ないFX会社も役立ちます。 このコンテンツを参考にどの銘柄、どの会社でスワップポイント投資をするか自分の基準で判断してください。 様々な手法や情報を収集し効果的にスワップ運用して、スワップポイントで生活しましょう!
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2024.12.4
FXの3すくみは全て詐欺?SNS上の悪質な手口をプロが徹底解説
FXで絶対勝てる手法があるって聞いたけど本当? 3すくみという手法が最強と聞いたけどどうなの? FXには数百種類以上の手法が存在するといわれていますが、その中でも「絶対に稼げる」という触れ込みで一時期その名が広まったのが「3すくみ」と呼ばれる手法です。 FXSuitという海外FX業者や「億トレーダー」として有名な「アキラ」という人物が広めた手法でしたが、後に出金拒否などで詐欺だと騒がれた危険な過去も存在します。 本記事では、3すくみ手法の概要や特徴、詐欺騒動の真相など様々なポイントを誰でもわかるように解説していきます。 解説を参考に、本当の意味で勝ち続けられる手法と詐欺同然の悪質な手法を見分けられるよう、トレーダーとしての洞察力を高めていきましょう。 FXの3すくみとは FXの3すくみに関して学ぶ前に、「すくみ」という言葉の正しい意味を理解しておきましょう。 複数の物事がそれぞれ互いに得意な相手と苦手な相手があり、身動きが取れない状態 じゃんけんに例えるとわかりやすいですが、グーチョキパーそれぞれが相手に対する得意不得意を持っており、絶妙なバランスでゲームが成り立っています。 これをFXに置き換えて、米ドル/円・ユーロ/米ドル・ユーロ/円という3通貨ペアのポジションを持った場合の損益を検証してみましょう。 通貨の動き米ドル/円(買い)の損益ユーロ/米ドル(買い)の損益ユーロ/円(売り)の損益米ドルが10%上昇+10%の利益-10%の損失変動なしユーロが10%上昇変動なし+10%の利益-10%の損失円が10%上昇-10%の損失変動なし+10%の利益 各通貨ペアに関連する通貨の価格が上下すると、それぞれの通貨ペアで同じ割合の利益や損失が発生しているため、常に利益と損失が拮抗する「3すくみ」が発生しています。 また、5通貨ペアで損益の拮抗が発生している状態は「5すくみ」と呼ばれます。 実際に、以上のポジションを細かく分解してみると以下のようになるため、利益も損失も発生しない意味のないポジション保有になっているのがわかるでしょう。 各通貨ペアのポジション米ドルの取引状態ユーロの取引状態円の取引状態米ドル/円の買いポジション買い保有なし売りユーロ/米ドルの買いポジション売り買い保有なしユーロ/円の売りポジション保有なし売り買い 全ての通貨で同じ数量の「買い」と「売り」を行っているので、何時間経っても証拠金は1円も変動しません。 ただし、特殊な条件下においては「すくみ」の状態を利用しながら利益を上げられる方法があるので、それぞれ見ていきましょう。 FXで使われる3すくみ手法 3つの通貨において同じ数量だけ「買い」と「売り」を保有する「3すくみ」の状態ですが、これを利用して利益を上げる2つの方法を見ていきましょう。 通貨相関を利用したさや取りトレード 通貨相関を利用したスワップトレード 通貨相関を利用したさや取りトレード 先ほどのように、米ドル・ユーロ・円という3つの通貨の変動率を確認して利益を上げるトレードを解説していきます。 3つの通貨の相関チャートを表示してみると、比較的値動きが安定している場面と各通貨が激しく変動しているタイミングが見られるのがわかります。 以上のチャートでは、特に変動率が高いタイミングで以下のような通貨の動きが見られました。 変動が大きいタイミング米ドルの状況ユーロの状況円の状況①の範囲価格上昇通常価格下落②の範囲価格下落通常価格上昇 激しい値動きは経済状況や各国の大企業の業績、戦争など様々な情勢によって発生しますが、数ヶ月〜数年かけてゆっくりと適正値に戻っていくのが特徴です。 割高になった通貨を売って割安になった通貨を買う方向のポジションを保有すれば、長期的に利益を獲得できるというのが「さや取りトレード」の内容です。 今回のケースに当てはめると、各タイミングで以下のポジションを保有すると利益を獲得できるでしょう。 変動が大きいタイミング各通貨の状況利益を取れるポジション保有①の範囲・ドルが割高・ユーロは通常の範囲内・円が割安米ドル/円の売りポジション②の範囲・円が割高・ユーロは通常の範囲内・ドルが割安米ドル/円の買いポジション 最終的に、価格の変動率が適正値まで戻ってきたタイミングで決済を行えば、利益を得られる可能性は非常に高いでしょう。 株式や仮想通貨は大きな問題がなければ上昇を続けていきますが、各国の通貨は国同士のバランスを保つために一定の水準に戻りやすい傾向があるので「さや取り」が成り立つのです。 ただし、実際に2024年時点で騒がれていた円安相場は半年以上進行し続けたように、長期目線での取引ではポジションを保有し続ける相当な握力も必要となってきます。 通貨相関を利用したスワップトレード FX通貨ペアを保有すると2国間の金利差によってスワップポイントが発生するので、3すくみを利用してスワップによって継続的な利益を得るスワップトレード手法を組み立てられます。 「FXの3すくみとは」で説明したように、米ドル/円とユーロ/米ドル、ユーロ/円をそれぞれ価格変動だけでは損益が発生しないようにポジションを保有します。 スワップポイントは毎日加算されていくものなので、各ポジションをそれぞれ1ロット保有すると以下のようなスワップポイントが証拠金にプラスされていきます。 使用するFX証券会社保有するポジション1日に発生するスワップポイントみんなのFX米ドル/円の売りポジション-220円FXブロードネットユーロ/米ドルの売りポジション+71円マネースクエアユーロ/円の買いポジション+202円 スワップポイントは証券会社によって異なるので、今回は特に有利なスワップ設定になっている業者を選定しています。 3すくみの状態で3つのポジションを保有しておくだけで、1日あたり53円のプラススワップを確実に得られるのがわかります。 3つのポジションを保有するため証拠金は通常の3倍必要になりますが、1つの通貨ペアが大損の状態になっても他の通貨ペアで利益が出るため、ほぼノーリスクで証拠金を増やせます。 ただし、3すくみを利用したスワップ手法には以下のようなデメリットもあるため、理解したうえで運用する必要があるでしょう。 1日53円というリターンに対する10万円以上の必要証拠金リスクが大きい スワップポイントの変動によっては1日の合計損益がマイナスになる このように、比較的安定したリターンを得られる反面、突発的な値動きによるリスクを内包しているのが、3すくみスワップ手法の特徴です。 多少のリスクを負ってでも、しっかり勉強してトレードで勝てるような実力を付けた方がいい気がしますね。 スワップポイントを活用して利益を上げるためのアイデアは以下の記事にも記載されているので、チェックしてみてくださいね。 FXの3すくみ手法が詐欺といわれる理由やデメリット これまでに説明した通り、FXの3すくみ手法は正しく使えば稼ぎやすい手法の1つですが、あまり有名ではないため詐欺に悪用されてしまった過去もありました。 怪しいトレーダーがSNSで推奨していた FX Suitによるトラブルが報告されている FX業者が禁止するアービトラージに該当する SNS上で話題になった詐欺事件の1つなので、今後の長いトレーダー人生において詐欺に騙されないよう参考にしてください。 怪しいトレーダーがSNSで推奨していた FXの3すくみ手法を「リスクなしで稼げる手法」としてX(当時のTwitter)で宣伝していたのが、saekinomao氏とアキラ氏という2人のトレーダーでした。 彼らは1億円以上をトレードで稼ぐ「億トレーダー」という触れ込みで名が知られていましたが、今では「海外FX業者の回し者」や「詐欺師」として認識している人も多くいます。 2019年6月頃から、saekinomao氏が新興海外FX業者であるFXSuitの幹部と直接の交渉を行い、日本人が開設したアカウントのみスワップポイントの優遇が可能になったとポストしました。 これにより、「通貨相関を利用したスワップトレード」で説明したスワップ手法が簡単に実現できるとして当時話題を呼びました。 FXSuitを含む新興FXブローカーは警戒されるケースも多くありましたが、実際に口座を開設してみると非常に優れたスワップポイントでの取引が可能となっていました。 https://x.com/junya137912/ しかし、最終的には「FX Suitによるトラブルが報告されている」で解説するように、最終的には出金拒否による大きな詐欺事件に繋がる布石に過ぎませんでした。 現在でも、Xでは様々なトレーダーが手法の販売やFX業者とのコラボによるキャンペーンを行っていますが、発信者と業者の両者が信頼できるかは必ず確認する必要があります。 FX Suitによるトラブルが報告されている 「怪しいトレーダーがSNSで推奨していた」で説明した通り、saekinomao氏とFXSuitの協業によって実現したのが「3すくみを活用した日本人限定スワップトレード」。 同時に、FXで14億円を稼いだというプロフィールで数万人以上をフォロワーを獲得していたアキラ氏が、「かなり稼げる」という触れ込みでスワップ手法を紹介していました。 さらに、アキラ氏が14億円を運用していたのがFXSuitだったこともあり、一部トレーダーはその言葉を信じてFXSuitに続々と入金を始めていきました。 実際に、最大500倍のレバレッジや有利なスワップポイントによって有利にトレードできるFXSuitで、多くのトレーダーが利益を獲得していったのは事実です。 https://x.com/Frinx7/ ただし、問題は獲得した利益の出金時に起こってしまいました。 FXSuitは出金や取引に関して主に3点の制限を設けているため、通常のFX業者に比べて出金の難易度が高くなっています。 入金から期間が経過していない早期出金では出金手数料30%が発生 悪質と判断される手法での取引を禁止 リスクなしで利益を得られる手法での取引を禁止 「早期出金」の具体的な期間は定められていないため、出金をすると1〜2年にわたりスワップ手法で得た利益がほとんど差し引かれてしまうリスクがあります。 さらに、スワップ手法は「リスクなしで稼げる手法」と紹介されていたので、まさにFXSuitが禁止する手法に該当すると言えるでしょう。 saekinomao氏はFXSuitとスワップポイントの交渉を行っただけで、スワップトレード自体はFXSuitが公式に認めた手法ではありません。 そのため、いくらFXSuitの幹部と交渉した結果可能になった手法でも、規約違反による出金拒否が発生してしまう可能性は十分にあったのです。 さらに追い打ちをかけるように、2020年ごろにはFXSuitでは以下のように様々なトラブルが連発するようになりました。 不特定多数のユーザーを対象とした出金拒否 スプレッドを一時的に4,000pipsまで広げて大量のユーザーのロスカットを誘発 3すくみスワップ手法を使用していたユーザーは、これらの行為によって入金額と利益額のほぼ全てを失うような大損失を受けましたが、業者側からの補填は一切ありませんでした。 https://x.com/mmng3fxcxcfd/ これにより多くの資金がFXSuiteの懐に入っていき、関係していたsaekinomao氏とアキラ氏もFXSuiteへの入金を促す内通者であったのではないかという憶測が広がりました。 実際に本人からのカミングアウトがあったわけではないので断定はできませんが、複数のアカウントが関わった大規模な詐欺事件であると多くのトレーダーに記憶されています。 悪質な大規模詐欺事件の主犯格としての汚名を広めてしまったFXSuitに関しては、以下の記事でも詳細を解説しています。 GEMFOREXでも同様のスワップ手法が存在した 2023年5月に多くのユーザーを巻き込んだ大規模な出金拒否をして、突然のサービス終了により波紋を呼んだGEMFOREXですが、この業者でもスワップ手法が存在していました。 GEMFOREXではユーロと米ドル、南アフリカ・ランドの3すくみにより、以下の通り1ロットずつのポジション保有だけで非常に高額のスワップを獲得できる環境がありました。 保有するポジション1日に得られるスワップポイントユーロ/南アフリカ・ランドの売りポジション+1,320円ユーロ/米ドルの買いポジション+27円米ドル/南アフリカ・ランドの買いポジション+74円 当時のレートで見ると、8万円程度の証拠金で1日あたり1,421円のスワップポイントを得られるので、年利800%という驚異的な投資成績を叩き出せました。 GEMFOREXが出金拒否によるサービス終了を予測している人は少なかったため、スワップ手法参加者で被害を被ったトレーダーも多くいました。 https://x.com/fxwalker777/ FXSuitとGEMFOREXだけでなく、1業者内でスワップ手法が成立してしまうとFX業者だけが一方的にリスクを負ってしまうため、スワップ手法は複数業者を利用しないと成立しないようになっています。 このように、1つの業者でリスクなしで稼げる手法が発見されている状態は、業者自体の脆弱性を証明する材料になってしまうため注意が必要です。 FX業者が禁止するアービトラージに該当する 本記事で開設している手法は「さや取り(アービトラージ)」に該当する手法の一種なので、多くのFX業者が禁止している手法に該当する可能性があるため注意が必要です。 特に、3通貨ペアを利用したすくみトレードでは複数の業者間をまたぐポジション保有を行うため、特に海外FXではほとんどの業者が禁止している行為に該当します。 逆に国内FXでは成立させやすい手法であるといわれており、その理由は最大損失発生時の海外FXと国内FXでの対応の違いにあるためです。 FX業者の種別証拠金以上の損失が発生した際の対応国内FX損失が広がり追証が発生する海外FXゼロカットシステムにより証拠金が0になる 海外FXでは、証拠金以上の損失が発生した際にゼロカットシステムが発生して証拠金以上の損失は出ませんが、国内FXは証拠金以上の損失は追証による追加入金で補填する必要があります。 そのため、国内FXであっても3すくみ手法は確実に安全とはいえず、証拠金に余裕を持って運用しないと追加入金の危険があるリスクのある手法といえるでしょう。 逆に、ゼロカットシステムが採用されている海外FXであればリスクを最小限に抑えた運用が可能ですが、大手業者であるXMTradingでも出金拒否の報告はされています。 https://twitter.com/shimejiro_gaooo/ そのため、すくみを利用したアービトラージ手法は完全にリスク0で稼げる手法でないという理解のもと運用しなければ、想定していなかった損失に悩まされる可能性もあります。 やはり、FXで稼ぐには自力で相場を分析する力が必要になってくるんですね。 FXの3すくみ以外にも注意するべき詐欺の実例 FXの3すくみ手法を悪用した詐欺の実例を紹介してきましたが、それ以外にも注意しておくべき詐欺の実例は数多く存在します。 自動売買やMAMを悪用した詐欺 存在しないFX業者を偽った詐欺 国際恋愛を装った送金詐欺 投資スクールや教材を高額で販売する詐欺 それぞれの内容を確認しておき、親切を装った詐欺師に騙されないよう知見を蓄えておきましょう。 自動売買やMAMを悪用した詐欺 「勝てる自動売買やMAMがある」という触れ込みで行われる詐欺は、SNSだけでなく知人や友人経由で騙されてしまった人も多い、ポピュラーな手法です。 悪質な自動売買やMAMなどのツールは、以下の通り様々な方法によって紹介が行われています。 ネット広告 Xなどの広告ポスト 投資家を装ったアカウントからのDM 知人や友人からの紹介 ネット広告やXなどの広告ポストの中には詐欺ツールを用いたものもあり、MT5など実際の取引画面を使って「利益が出ている」と感じさせるような広告画面も多くみられます。 広告や紹介に従って自動売買やMAMを導入すると特定のFX業者の口座開設を求められるケースが多いですが、開設した口座と紹介元であるツール運営者が繋がります。 FX業者からツール運営者に対しては取引量に応じたアフィリエイト報酬が支払われるため、この時点で運営者には儲けが発生しています。 ツールを利用すると最初の数週間〜数ヶ月は利益が取れますが、数ヶ月後に大きな損切りをして資金がなくなってしまうケースも。 キャッシュバックによってある程度の金額を稼げる運営者からすれば、一度大きな損切りをしても別のツールで新たな利用者を集めればいいだけなので、ツールの質は低いものも多くあります。 「年利100%」や「10万円で月100万円」など魅力的な文言で紹介されているツールには、特に注意が必要でしょう。 存在しないFX業者を偽った詐欺 存在しないFX業者を利用したりマイナーFX業者と協力したりして行われる詐欺も非常に多いため、知識として頭に入れておく必要があります。 先ほど説明した「自動売買やMAMを悪用した詐欺」とも似た部分がありますが、「月利50%で稼げる」など魅力的な文言で利用者を集める広告は多く存在しています。 広告に乗ってツール導入やプロジェクト参加をしようとすると、一度も聞いたことがないFX業者の口座開設を求められるでしょう。 最初の数ヶ月程度は大きな利益をあげられるケースも多いですが、「半年以内は出金手数料50%」などの条件が科されており、多くの場合資金がロックされてしまいます。 最終的に、資金を引き出せないうちにスプレッドの拡大などのトラブルにより大きな強制損切りが発生してしまい、再起不能なレベルの損失が発生してしまいます。 ここで悪質なのが、資金を入金したはずのFX業者はもともと存在せず、利用者の資金は全て運営者に流れているという点です。 最初に開設したマイナーなFX業者というものは最初から存在せず、利用者は運営者が持つ口座に向けて入金をしているだけという状態になっています。 資金運用中に見れる損益画面はただのダミーのため、実際の資金は運営者のもとで1円たりとも動かず詐欺師の稼ぎとして計上されているのです。 聞き覚えのないFX業者を使って行われる「稼げるプロジェクト」は詐欺である場合も多いため、参加を検討する際は特定の口座を開設する必要があるのかもチェックしましょう。 偽物のMT5を見分ける方法を解説している記事もあるので、必ず目を通してくださいね。 国際恋愛を装った送金詐欺 外国人との恋愛を錯覚させて資金を奪い取る送金詐欺も近年横行しており、「ロマンス詐欺」などと呼ばれ話題を呼んでいます。 まずはマッチングアプリやSNSなどを用いて外国人の異性を騙り「付き合いたい」「結婚したい」などというメッセージを送り、親密度を深めていきます。 外国人という言葉が通じにくい立場だからこそ、直接的な表現で相手との距離を詰めやすいんですね。 2人の仲が深まって被害者が完全に信じ切ったタイミングで「結婚を前提に2人で投資を始めたい」と迫り、投資について詳しい人物の紹介をされます。 FXや株、仮想通貨など様々な投資手段を提示して入金を促し、大金が詐欺師の元に渡った時点で音信不通になってしまい、被害者は大きな損失を被ってしまいます。 特に、最初は利益が出ているように見せかけて更なる入金を煽り、最初は10万円程度で始めた投資でも最終的には数百万円以上の送金額になってしまうケースも。 実際に、2020年には日本国内の男性2人が合計1億4,000万円を騙し取られた事件が大々的に報じられており、被害額の大きさからも広く知られる事件になりました。 恋愛感情や家族の療育など、詐欺の入り口として使われる理由も複雑化してきているので注意してください。 恋心を悪用した、ロマンス詐欺のさらに詳しい手口に関しては以下の記事でも解説しているので、参考にしてくださいね。 投資スクールや教材を高額で販売する詐欺 投資に関するスクールや教材は幅広くリリースされていますが、その中には詐欺に利用されている商材も存在します。 トレーダーとして正しい考え方や正しい手法を教えるスクールもありますが、「絶対勝てる」など魅力的すぎる言葉を掲げている商材には注意してください。 悪質な商材ほど高額な料金が設定されており、中身が保証されていない教材の購入だけで数十万円以上の費用が発生してしまう可能性も。 さらには、友人や知人をセミナーに紹介すれば参加金の数十%を返還するなどの条件を提示して参加者を増やす、マルチやネズミ講のような形態の詐欺グループも存在します。 実際に、2022年に摘発されたFX投資スクールの詐欺グループでは被害額が19億円と報じられており、日本全国で被害が相次いでいます。 金融庁に登録している正式なグループであれば詐欺の可能性はないので、聞き覚えのない無名グループが主催するセミナーや商材には手を出さないのが賢明です。 他にも、FXに関連する詐欺は多岐にわたる手法で展開されており、新しい詐欺手法が日を追うごとに増えています。 以下の記事でも、近年見られる詐欺手法に関して解説しているので、ぜひ参考にしてください。 FXの3すくみなどの詐欺を見抜く方法 FXの3すくみを含む詐欺は投資界隈で横行している現在進行形の問題なので、詐欺を見抜く方法を知っておきましょう。 「絶対に稼げる」という甘い文言に注意する 口コミや評判は必ずチェックする 出金条件を確認する 数十万円以上の教材やセミナーは購入・入会しない 正確なデータに基づいた損益記録を確認する 住所や連絡先などの企業情報は必ずチェックする 「FXは自分の力で稼ぐ」という前提の意識が必要なので、詐欺も自分自身の目で見抜く必要があります。 「絶対に稼げる」という甘い文言に注意する 「FXの3すくみ以外にも注意するべき詐欺の実例」でも紹介した通り、FX投資詐欺には共通してみられる文言があります。 絶対に稼げる 絶対に損をしない 初心者でもすぐに儲けられる FXは大きな利益を得られる可能性がある魅力的な投資ですが、どんな手法であっても基本的に損をしてしまう可能性は内包しています。 3すくみを利用したスワップトレードは一見負けなしの手法に見えますが、経済指標の発表などのイレギュラーが発生するとスプレッドが拡大して損切りになってしまう可能性もあるのです。 どれだけ優れた手法でも必ず穴は存在するので、FXにおいては「絶対勝てる」という言葉は本来成立し得ない言葉です。 自動売買やMAMなどのツールを提供する側の人間であればFXに関してかなり研究しているので、安易に「必ず勝てる」という文言は使用しないでしょう。 そのため、教材やセミナー、自動売買などの提供を行うグループや人物が使う宣伝文句に関しては、必ず細かく確認しておくのがおすすめです。 口コミや評判は必ずチェックする 資金を投入しようとしている取引ツールや投資スクールなど、使用前には口コミや評判をチェックしておきましょう。 一例として、「絶対稼げる」といわれている投資プロジェクトで無名なFX業者の口座開設を求められた場合、その業者に関する評判を検索してみてください。 例えば、国内で有名なFX業者であるトライオートFX(インヴァスト証券)であれば、1サイトだけでも数十件以上の口コミが集まっているのがわかるでしょう。 引用元:価格.com その反面、詐欺プロジェクトで使われるようなFX業者であれば口コミも存在しないか、XなどのSNSで悪い口コミが集まっているかのどちらかです。 https://twitter.com/kodomonomirai8/status/ 本記事で紹介した、3すくみ手法で使用されたFXSuitに関しても以上のように悪い口コミが集まっているので、プロジェクト自体に危機感を持って検討できるでしょう。 なお、WikiFXでは国内外の様々なFX会社に関する安全性チェックを公開しているので、新しい 出金条件を確認する 自動売買やMAMなどを利用するFX投資プロジェクトに参加する場合、出金に必要な条件を事前に確認しておきましょう。 今回紹介した詐欺事件の中心となった業者「FXSuit」では、以下のように曖昧な出金条件が公表されています。 入金から期間が経過していない早期出金では出金手数料30%が発生 悪質と判断される手法での取引を禁止 リスクなしで利益を得られる手法での取引を禁止 FXSuit側が判断する「早期」という基準に沿って出金手数料が確定するほか、業者側が「悪質」と判断したトレーダーに至っては出金拒否されて元本すら取り返せない可能性も。 各FX業者にはそれぞれ利用規約が用意されているため、口座開設前に必ず確認して不安な場合は入金前にサポートセンターに問い合わせてみるのがおすすめです。 曖昧な基準で記載されている利用規約は、ほとんどがユーザー側にとって不利な条件提示になってしまうため注意が必要です。 数十万円以上の教材やセミナーは購入・入会しない FXトレーダー向けに販売・開催されている教材やセミナーの中には無料のものから数十万円以上のものまで様々ですが、数十万円レベルの出費が発生する商材には警戒してください。 非常に高い価格設定がされている商材は、利用規約をよく見ると「いかなる場合も返金には応じない」という文言が書かれているケースも多く、泣き寝入りになってしまう人が後を絶ちません。 逆に、数百円で購入できるような教材であっても十分に役立つものも多く、今ではネット上にも様々な情報があり無料でも学習できる環境は整っています。 なお、セミナーや教材を購入する我々は「消費者」という立場になるため、購入や入会に支払った金額を返金してもらえるクーリングオフ制度の対象です。 クーリングオフとは 契約から8日以内であれば、無条件で取引を無効にして返金と返品を行える制度 クーリングオフは消費者庁が主導で取り決めている制度なので、いくら詐欺業者であっても拒否する権利は持っていません。 ただし、詐欺業者側としてもクーリングオフを拒否できるように様々な対策を売っているので、一度でもお金を払ってしまうのは大きなリスクです。 FXは自分自身で学習・検証をしながら稼いでいく必要があるので、教材やセミナーには頼りすぎないようにしましょう。 正確なデータに基づいた損益記録を確認する 詐欺に使われるような自動売買やMAMは「月利80%!」など単純で目を惹きやすいコピーを採用していますが、以下の通り細かい損益記録を確認してから導入を検討しましょう。 年間単位の損益実績 最大ドローダウン率 プロフィットファクターやリカバリーファクター 勝率 連勝数や連敗数 特に、参加するプロジェクトが数ヶ月単位だけで好成績を残していても、数年以上のスパンで利益を出していないツールはいつ大きな損切りが発生してしまうかわかりません。 さらに、最大ドローダウン率が80%などの数値になっていると、資金の80%を失ってしまうタイミングが今後も訪れる可能もあるでしょう。 また、連敗数が10や20以上になっていると数日〜数週間にわたり損切りが続いてしまい、安定しないメンタルでの資金運用が続いてしまいます。 こういった指標によって初めてプロジェクトに参加するかの判断ができるので、詳細なデータが公表されていないツールを導入するのは避けましょう。 住所や連絡先などの企業情報は必ずチェックする 商材やセミナー、ツールなどにお金を出す前に、運用元の企業情報は必ず確認しておきましょう。 FXなどの金融系商材を取り扱う際は、金融庁に「投資助言業」を行う業者であるという登録を済ませていないと「無登録業者」として処罰の対象になります。 例えば、国内で有名なFX業者であるマネックス証券やLINE証券などは、金融庁への登録をしたうえで運営しているため信頼できるといえます。 逆に、海外FX業者は拠点が海外にあるため、いくらユーザーが多い業者であっても日本国内では「違法」という扱いになるのです。 FX詐欺に使われる取引業者としては海外FX業者が圧倒的に多いので、注意が必要です。 同じく、投資セミナーを主催する業者にとっても金融庁の登録が必要で、未登録の業者が主催するセミナーは詐欺の可能性が大きく上がります。 金融庁に登録されている企業は一覧形式で公開されているため、魅力的な投資案件を見つけた際は必ず確認してください。 FXの3すくみは怪しい詐欺!自分の目で見分けて被害を防ごう FXの3すくみは正しく使えば安定して稼げる優れた手法ですが、それを悪用してトレーダーから資金を奪い取ろうとする詐欺師は多く存在します。 実際に、3すくみ手法は自身でスワップや通貨ごとの変動率を調べ、避けられないスプレッド拡大などのリスクも飲み込んで運用する必要があります。 「絶対に稼げる・絶対に損しない」という概念は投資に存在しないため、甘い言葉で誘惑してくる詐欺師には十分に注意しましょう。 FXで長期的に稼ぐには誰かの力を借りるのではなく、自分自身で相場を分析してルールに則ったトレードを継続する必要がある点は理解して取り組むのがおすすめです。 ネットに掲載されている無料の記事や動画でも、十分に勉強できる環境は整っていますよ。
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2024.12.3
やっぱり精神論も大切!?EA運用「ならでは」のメンタル術をプロのEA開発者が伝授!
皆さん、お世話になります。FX自動売買、EA開発者の令和のだぶるいーです。 私は皆さんにより良いEA運用をして頂きたく、私の持っているEAに関する知見は余すところなくお伝えしていきたいです。 そして今までの解説記事では、EA運用に欠かせない「EAの選び方」や「EAのリスク管理の計算方法」を、プロのEA開発者の視点から伝授していきました。 EAの選び方、EAのリスク管理の過去記事 https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-001/ EAの正しい選び方とは…?人気のEA開発者が詳しく教えます! https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-003/ EAの資金管理は超重要!プロの開発者がリスク管理方法を解説 しかしながら、それらを学びさえすれば、必ずや、より良いEA運用ができるかと見せ掛けて、必ずしも上手く資産が増えない場合があります。 一体それは「ナゼ」でしょうか?実は、まだまだ「足りない重要な要素」があるからです。 それは何かと言うと、「EA運用に対する姿勢・取り組み方」が非常に重要であり、そして、「EA運用に対するメンタルの重要性」が非常に重要となってくるのです! 実は、EA運用には「EA運用ならでは」のメンタル術があるのです! という事で、このコラムでは「EA運用ならではのメンタル術」を伝授していきます! 同じ「EA選びとリスク管理」をしても結果が変わるカラクリについて さて、世の中は昔に比べて機械化が進み、便利なモノが増えました。 FXトレードにおいても昔は店頭もしくは電話でしか注文できなかったものが、今ではスマホ1つさえあれば、いつでもどこでもトレードができるようになりました。 裁量トレードにおいても様々な便利ツールが登場しています。サインツールやカスタムインジケーターなどです。 FX自動売買であるEAの登場も、その最たるところです。 しかしながら、果たして皆さんのEA運用成績は向上したでしょうか? 便利な世の中になってもFXで勝てる人は増えたのだろうか… それをチェックする為には以下を確認してみましょう。 EA運用における重要なチェックリスト ●この連載記事にある「EAの選び方」に従っている?●この連載記事にある「EAのリスク管理の計算方法」で運用している? ↓ この2つを踏まえても、EA運用成績は向上している? はっきり言いまして上記のチェックリスト通りにEA運用をしていれば、プロのEA開発者である私と同じようなEA運用成績が見込めるはずです。 そこで、もし「EA運用成績に差が出る」というのであれば、あとは何が違うのでしょうか? 私は基本的に「放ったらかし運用」です。なのでプロだからと言って半裁量とかハンドリングは入れていない事になります。つまりは特別な事はしておらず、本来なら同じ成績が出せてもおかしくないはずです。 EAの選び方とリスク管理を徹底すれば稼げるはずなんだが… ~同じ成績が出るはずなのに、何が違うのでしょうか?~ 同じEA運用をしていて結果が異なるのであれば、それ以外の要素が邪魔している可能性大です。 すなわち、先述の条件が同じなら、あとは「メンタル」の違いだけなのではないかと推測します。なので、「EA運用ならでは」のメンタル術を解説する必要がある、と考えるに至った次第であります。 さらに詳しく深掘りして申し上げますと、私はプロのEA開発者ですので、皆さんよりもEA運用の知識もあると思います。 その中で「私が思っているEA観」と「皆さんが思っているEA観」に乖離があると感じております。 …そう言われてしまうと難しい話になっていきそうですが、、 ~でも大丈夫です!安心して下さい!~ 今回は「私が思っているEA観」を余すところなく解説して、「本来、EAとはこういうものである」という知識を持ち帰ってもらえればと思います! そうすれば「EAの選び方」と「EAのリスク管理の計算方法」と併せて、完璧なEA運用ができるのではないかと考えております! 私はなるべくシンプルに考える方なので分かりやすく解説できると思います! 裁量トレードとEAトレードのメンタルの持ち方の違いについて それではまず、「裁量トレードとEA運用のメンタルの持ち方の違い」について解説します。 私は裁量トレーダー出身のEA開発者ですので、それだけに、両者のスタンスの違いも感じており、解説もできます。 私は裁量トレーダー時代に一定の実績を収めましたが、私の場合には「裁量トレーダーを継続できない」という結論に至りました。 そこにはメンタルの要素も非常に強いのですが、そういった話も含めて今回は解説していきます! 勝てる手法を持っていてもメンタルで負けてしまう… 裁量トレーダーのメンタルの持ち方 まず初めに、裁量トレーダーは様々なテクニカルやサインツールを駆使して「最終的にエントリーの判断は自分が行う」というのが一般的です。 そしてそこに至るまでには「確固たるトレード手法」を磨く必要もあります。 そして勝つこともありますが当然ながら負けることもあります。常にチャートを監視しながら負けた時にはメンタルもやられます。 負けてメンタルが平常心を保てなくなった場合、当初のトレードルールを破ったり、「倍返し」でロットを増やしたり、ナンピンしたりと、挽回しようとして余計に傷口が広がったりします。 なので裁量トレードでは「淡々と冷静にルール通りトレードを繰り返す」ということが求められます。 EA運用におけるメンタルの持ち方 それに対してEA運用においては、トレード手法、すなわちロジックは予めEAの中に入っており、なおかつEAが人間の代わりに「淡々と冷静にルール通りトレードを繰り返す」ものです。なので、その時点で既に裁量トレードで求められるメンタルの必要性はなくなってきます。 スポーツに例えれば裁量トレードは選手で、EA運用者はEAという選手の監督といったイメージです。まずは、こういった根本的なスタンスの違いを踏まえる必要があります。 すなわち、EA運用では「EAの選び方」と「EAのリスク管理の計算」を徹底しながら、「EAという選手の監督を務める」といったイメージです。 それを踏まえて、次に「EAの監督としてのメンタルの理想の在り方」について書いていきます。 あなたはEAという選手を活かす監督です! 選手であるEAの監督としてのメンタルの理想的な在り方とは? 「EAの選び方」と「EAのリスク管理の計算」は、EAの運用者である「監督」によって多少の「采配」は違えど、その連載記事に書かれていることを踏襲するならば、そこまで成績に大きな差は出ないはずです。 それでもEA運用で上手くいく人とそうでない人が出てしまいます。 それは学生の頃を考えると同じ先生に教わりながら生徒によって成績差が出るのと似ています。 つまりは先生が同じこと(EAの選び方とEAのリスク管理の計算)を教えていても、聞く側の生徒が「どのように感じたか?」の違いという部分が大きいと思います。 EA(選手)の運用者(監督)が今まで何を感じて学んできて、采配を振るうか?という事になります。 それがまさに「重要なメンタルの部分のうちの1つ」なんだろうと思います。 とりわけEAの場合には、ほとんどが「ロジックの中身がブラックボックス」です。EA運用で成績差が出てしまうのは「ブラックボックスによるメンタルの変化」が大きいと思います。 EAのロジックの中身がブラックボックスなだけに「監督の采配がブレる」という事なんだと思います。 なぜEAのロジックはブラックボックスなのか? では、なぜEAのロジックはブラックボックスなのかというと、簡単に言えば盗作防止です。汗水垂らして、やっとの思いで開発したロジックを盗まれては商売あがったりです。 しかしながら皆さんは「ロジックが分かった方が運用しやすい」と考えるでしょう。 それは大間違いとは言いませんが、プロのEA開発者の私からすれば、だいぶ間違っていると言えます。 そもそもはEAは、選び方とリスク管理の計算でほぼ結果が決まっていきます。それを踏まえた後は「ほったらかし運用」でも良いくらいです。 それは、正攻法のバックテストの成績から客観的なデータを使ってリスク管理をしますので、「どんなロジックなのか?」という事はさして分からなくても良いと考えるからです。 ここの意識の持ち方は非常に大切です。ここの意識の持ち方を間違えてしまうと、EA運用で結果が伴わないことにつながります。 それでは次に、もっと詳しく解説していきましょう。 果たしてロジックが分かっても成績が向上するか? 先ほど、「ロジックが分かった方が運用しやすい」と考えるでしょうと書きましたが、それはおそらくEAをサインツールと同じように考えているからだと推測します。 「選手であるEAの監督であるのがEA運用者」と述べましたが、もしかしたら「EAのON・OFF、ハンドリングを入れることが監督の役目」と考えているかもしれません。しかしながら、ハンドリングを入れて、実際に結果は出せているでしょうか? サインツールで結果を出せている方なら、EAに半裁量を入れても勝てるかも知れません。ですがサインツールで勝てているならEA運用をしようとは考えないかもです。 しかし現実はサインツールでのトレードで不充分であるからEAを使おうとしているんだと思います。 それを客観的に踏まえると、サインツールと同じことをしてEAで勝てるでしょうか? そもそもEAはFX自動売買であり、「自動で売買する為に作られたツール」です。その意に反して、ハンドリングを入れるということはナンセンスと考えます。 正攻法のEAであれば、長期間のバックテストによって右肩上がりになるものです。その中には様々な相場環境や重要経済指標も経験してきました。 もちろん、重要経済指標前にEAを停止した方が精神衛生上として良いなら、メンタルも崩れにくく、余計なNG行動に出なくて済むなら、その方が良いです。 ですが、そもそものEAの本来の特性上、本来の使い方は放ったらかし運用になります。 私はEAの選び方とリスク管理を徹底して放ったらかし運用です! という事で次に、「NG行動」というワードが出てきましたので、ロジックがブラックボックスであることによって引き起こされるNG行動とは何か?ということを詳しく解説していきたいと思います。 ブラックボックスによって引き起こされるNG行動とは? それでは最初にザックリと箇条書きでNG行動の一連の流れについて書いていきましょう。 EAのロジックがブラックボックスであることによって引き起こされるNG行動とは!? EAの選び方を徹底せず、ロジックが分からずに運用するので疑心暗鬼になってしまう↓すぐにエントリーしないと正常に稼働設定できているか不安でEA開発者に問い合わせる↓思ったように(特に天底で)エントリーしてくれなくて、EAに対して不信感を持ってしまう↓EAが信じられず、感情的な行動(半裁量、ハンドリング、稼働停止など)に出てしまう↓EA本来の性能が発揮されなくなってしまう↓自らの半裁量を入れていて負けたにも関わらずにEAのせいにしてしまう↓短期的な損失により、客観的な根拠もなく感情的にEAを停止して使わなくなってしまう↓その後、リスク管理を徹底して、放ったらかしにしていれば勝っていたことが分かる↓余計に悪循環が発生する、トラウマになる、EAに拒否感を覚えてしまう↓結局は資産が増えないまま時間が経過していく という事でして、こういった一連の流れを経験している方も多いかと思います。 じゃあ、どうすれば良いのか?? それでは、ネガティブな一連の流れの話を解説するだけで終わってしまっても良くないですし、「じゃあ、どうすればいいのか??」というアンサーを抜粋して分かりやすく解説していきます。 ここからは「EA運用ならではのメンタル術」の処方箋になります! EAの選び方を徹底せず、ロジックが分からず運用するので疑心暗鬼になる これは、EAの出品ページの内容や、射幸心を煽る広告を見て「何だか稼げそう」と思って、興奮しながらEAを買って失敗するケースに多く散見されているものなんだと思います。 または「みんなが買ってるから自分も買う」という日本人らしい気質の方は非常に多いです。しかしながら人それぞれ資金量も既に持っているEAも異なりますし将来設計も異なります。 なので、そのようなEAの選び方をすると「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。 正しくは「EAの選び方」というスキルをしっかり学んで、納得してからEAを購入するのが良いです。 なので「EA運用で稼げるかは、EA選びの時点で既に決まってしまっている」 ということを肝に銘じて「EAの選び方」の徹底に努める事が重要だと思います。 https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-001/ EAの正しい選び方とは…?人気のEA開発者が詳しく教えます! すぐにエントリーしないと正常に稼働できているか不安でEA開発者に問合わせる これは、「短期的に今すぐガッツリ稼ぎたい」という気持ちの表れでもあると考えています。この気持ちが強すぎるから、「今すぐガッツリ稼げますよ」という悪徳商材に騙されるのです。 EAとは、「エントリー基準を満たしたらエントリーして、決済基準を満たしたら決済する」ものです。稼働させてからすぐにトレードするほど、チャートパターンにおける優位性は切り取れません。 つまりは、「すぐにエントリーするEAほど怪しいEA」というくらいに考えて頂きたいです。 例えば毎日1トレードのペースだと、1ヶ月で20回、1年で240回、20年で4800回となります。 バックテストを見て、それよりも少ない場合、毎日はトレードしないということになります。 また、EAがチャンスと判定したら短時間にまとまって複数回のトレードをする場合もあります。従いまして毎日ペースでも、数日間はトレードしない場合も普通に往々にしてあります。 「優位性のあるタイミングまで待てる」というのもEAの長所ですし、「ポジポジ病にならずにエントリーを我慢できるのもEA」と思って頂きたいです。 「我慢できるのもEA」というスタンスは非常に重要なのです! 思ったように(特に天底で)エントリーしてくれない これは、「EAが人間の手に届かないかゆいところに手が届く」が如く、必ず相場の天や底のタイミングでエントリーしてくれたりして勝ってくれるのがEAだ、と思うかも知れませんが、 もし、「優秀なEAほど、天底でエントリーしなくなる」と言ったら信じられるでしょうか? 2004年~直近までなど、長期間のバックテストの中では実に様々な相場環境が存在します。その中で正攻法のEA開発者は、毎年満遍なく利益が出るようにEA開発を行います。 そうした場合に、どんな相場環境でも天と底を捉えるトレーディングは極めて難しくなります。時期によっては勝つどころか相場環境とマッチせずに不調になりドローダウンが発生する事もあります。 そんな中で、毎年満遍なく利益が出るようにEA開発を行っていく場合、「だいたい」のポイントでエントリーして、「だいたい」のところで決済して、長期的に見れば「だいたい」毎年満遍なく利益が出るようにEAを開発することが理想となります。 ですので、「バックテストだと超勝てそうだけど実際にはパッとしない」と感じるかも知れません。 ですが逆に言えば、「ほとんど天底を捉えているEAほど怪しいEAである」、すなわち「直近の相場だけに過剰最適化し過ぎているEAである」くらいに思った方が良いです。 そういったEAは、少しでも相場環境が変われば、すぐに破綻しやすいと思います。 ここの感覚をマスターできれば運用がラクになります! 感情的な行動(半裁量、ハンドリング、稼働停止など)に出てしまう 先ほども述べましたが、EAのロジックはブラックボックスです。ロジックが分からない状態で半裁量を入れるというのは非常に危険な行為だと考えます。 強いて言えば、裁量トレードが得意な方ならEAに半裁量を入れても良いかも知れません。しかしながら、ロジックが分からなければ半裁量を入れようが無いことはプロほど分かると思います。 なおかつEA運用を始めた方のほとんどは、裁量トレードで上手くいかなかったから始めたと思います。であれば「EA本来の性能を発揮できない可能性の方が極めて高い」ということは分かると思います。 逆に言えば、EAに対して「今日は稼働停止推奨です」とか作者や運営元が指示を出すことは、私からすれば「作り込んでいない未完成なEA」と判断して使うことは一切ありません。 プロのEA開発者から見るユーザーさんとのメンタルの違い EA運用のメンタル的な取り組み方として色々と解説してきましたが、ここでは「代表的・一般的な注意事項」的な解説をしていきます。 これは、EA開発者になる前のユーザーの時代と、EA開発者になってからの経験が活かされています。また、ユーザー様からのご質問なども加味しまして総合的に解説致します。 「複数の口座間の乖離について」 EAが不調な時期に「A口座ではエントリーしたけど、B口座ではエントリーしなかった」など、いわゆる「口座間の乖離」について1つ1つのトレードで気になってしまう方は非常に多いです。 これは先述した、「今すぐガッツリ稼ぎたい」気持ちと「ブラックボックスのロジック」に起因するものと思います。 そうした意識を変えて、「EAの選び方とリスク管理」を徹底する事がEA運用には大切という事です。そして、「口座間の乖離」が発生してEAに不信感を覚えてしまうあなたに解説をしていきます。 変わるものと変わらないもの EA運用に取り組むうえで、「口座間の乖離の原因の追及」をしたい方がたくさんおりますが、まずそこで特に踏まえておくべきことが「変わるものと変わらないもの」の見極めとなります。 物事の発生原因を特定するうえで「何が変わって、何が変わっていないか?」は非常に大切です。そして原因は「変わったこと」の中にある場合がほとんどである、ということになります。 これは工場勤務の方なら分かる方もいると思いますが、「4M変化点」という言葉があります。 4M変化点とは? Man(人)Machine(機械)Material(材料)Method(方法) 品質管理手法の1つで、製造現場の4つの要素(4M)の変化点を把握し、品質トラブルを未然に防ぐことを目的としています。 すなわち、不良品などの不具合が発生した時、この4Mの中で変化したところを確認し、原因を突き止め、恒久的な対策を施すことによりトラブルを減らす役割を担っています。 このように、高度経済成長から培ってきた「ものづくり」のノウハウがありますが、これがEAにも通ずるものがある、ということです。 これをEAに例えると、 4M変化点をEAに置き換えると Man(EA運用者、EA開発者)Machine(EA)Material(配信レート)Method(リスク管理、FX会社ごとのMT4/5) このように分類され、EA運用でトラブル、口座間の乖離が生じた時には、この4つに分けて解明すると早期発見につながります。 そして、この中で「唯一、変わらないもの」が存在します。そうです。EAです。EA、すなわち中身のロジックのプログラムは何があっても書き換わりません。 逆にEAのプログラムが書き換わったら怖い… 仮に100人中100人のみんなが同じ不具合を出していたら、EAに原因がありそうですが、そうではない場合、EA以外の原因で不具合が発生している可能性がほとんどです。 このようにして見てみると分かりやすくなりますが、こういった「変わるものと変わらないものの見極め」は重要なのです。 配信レートは「生もの」であるということ まずは以下の画像をご参照下さい。 学生の頃に理科の実験でやった事がある方もいるかも知れません。これは「レモン電池」と言って、レモンの成分により電球がパッと点灯する実験です。 MT4やMT5でのFXトレードでは、これと同じ事が言えると考えております。 この画像で何が言いたいかというと、「配信レートは生ものである」という事です。 MT4やMT5の配信レート・注文~約定までは、全てシステマチックで画一的と思うかも知れませんが、実は、そうではなく様々な要因で配信レートは運用者の口座によって変わっていきます。 「レモン電池」の画像を例にすると、流れる電流や電圧というのは画一的ではありません。「電極をどの位置に挿入したか?」「どの深さまで挿入したか?」によっても変わりますし、そもそもレモン自体、どこの産物なのかによっても含まれる成分の含有量は変わります。 これと同じように、配信レートが異なってくるという事です。 これは、それぞれのFX会社で注文を流す提携先のLP(リクイディティプロバイダー)が異なり、通信環境なども異なること、口座によってはロット数の違いでFX会社の注文の受け方が異なること、 これらが相まって配信レートが変わってしまうという事であり、ごく一般的となっております。 そしてその配信レートがその運用者ごとに変わってしまうということは、エントリーや決済を判定するテクニカルの計算値も変わってしまうということです。すると必然的に、「口座間の乖離」が生まれてくるということになります。 ちなみにそれらを踏まえて、別の異なるアプローチから長期的に損益がプラスになるように開発していくというのが、正攻法のEA開発者の仕事ということになってきます。 同じFX口座タイプでも差異が出てしまうというのは初耳かもですね! 短期的なドローダウンに一喜一憂しないこと このフレーズはよく耳にすると思いますのでサクッと解説します。 例えば、かの有名なメジャーリーガーで数々の成績を残したイチロー選手。彼はヒットを打っても凡退しても表情1つ何も変えません。 これは、短期的なドローダウンに一喜一憂しないことに通ずるのですが、要は打席の全てでなぜヒットになったか、凡退になったかを常に考えていて、打席の全てで説明ができて継続的にヒットを狙える状態になっていることが理想だからです。 イチロー選手は「一番の不調時とは説明できないヒットが出て好調な時」と言っています。つまりは説明ができなければ、今後も再現性を保って同じヒットが打てないという事です。 これはEA開発に例えれば「何だか分からないけど最適化したら良いEAが出来た」のと同じです。そこに現実的に勝てる理屈が存在しなければ、ギャンブルと同じで怖くて使うことはできません。 もっと簡単に言えば、練習不足でも、まぐれでヒットを打って喜ぶ人とは違うという事です。それで喜ぶ人は、まさに「ギャンブルでトレードしてまぐれで爆益になった」と言えるでしょう。 そうではなく、正攻法のEA開発者であれば、その辺りは充分にケアしているところになります。つまりは全てのトレードで「勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける」ところまで仕上げています。 ですので私は仮にそのEAのロジックを忘れていて、勝っても負けても一喜一憂する事はありません。 つまり「EAの選び方とリスク管理の計算方法」を徹底すれば一喜一憂する必要が無いということです。 トレードで一喜一憂しない為にも「EAの選び方とリスク管理」は大切なのです! EAは、機械的に毎月・毎日、決まった利益を出してくれない事に注意する 悪徳商材のEAでよく使われるワードとして「日利」「月利」があります。私は「年利」なら聞いた事はあったのですが、悪徳商材を知った時に初めて知りました。 プロのEA開発者から申し上げると、正攻法の優秀なEAでも月ベースでマイナスは日常茶飯事です。 それが悪徳商材になると超短期的な爆益のスクリーンショットをSNSに貼り付け、「日利5%!」などと射倖心を煽るセールスをよく見かけます。 これは、短期的に儲かったとしても、超短期的に過剰最適化したEAがほとんどで、少しでも相場環境が変わってしまえば、即破綻する可能性が極めて高いです。 そう言った中で、「EAは、機械的に毎月・毎日、決まった利益を出してくれるもの」という間違った刷り込み、認識をされることがあり、 それが間違ったEA運用を助長する、ということになります。 そもそもEAとは、ある一定のロジックに従って愚直にトレードします。すなわち、トレード・チャンスが到来した時にのみ、トレードするものとなります。 従いまして、「EAは、機械的に毎月・毎日、決まった利益を出してくれるもの」ではありません。 どんな相場環境でも毎日、一定の金額を稼げるEAはありません! 稼働すると途端に負け始めるカラクリ さて、バックテストもフォワードもバッチリ、でもいざ稼働したら負け出した事はあるでしょうか?そして「原因がなぜか分からないけど騙された!」と思い、稼働を停止した事はあるでしょうか? しかしながら、これには明確な理由があります。 それは結論からザックリ申し上げますと「バックテストから見るEAの性能以上のパフォーマンスが出ているタイミングから稼働を始めた」ということになります。 例えば長期間のバックテストで勝率が70%だったとして、直近の成績は好調で90%だったとします。そうすると勝率は元々の長期間のバックテストの70%に収束しやすいと考えるのが妥当であり、それを踏まえると、その後のトレードでEAは不調になる確率の方が高いことが分かります。 そのタイミングで稼働を開始するから、いざ稼働したら負け出すことになるのです。 ※これはあくまでも「正攻法」のバックテストで右肩上がりになるEAに限った話であり、「EA選び」と「EAのリスク管理の計算」という客観的な判断は必ず踏まえて頂きたいです。 https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-001/ EAの正しい選び方を知りたい!!!人気のEA開発者が詳しく教えます! https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-003/ EAの資金管理は超重要!プロの開発者がリスク管理方法を解説 まとめ という事で、今回は「EA運用ならではのメンタル術」を解説していきました。 プロのEA開発者からすれば「EA運用ならではのメンタル術」というのが存在していて、それが「EAの選び方」と「EAのリスク管理」と並んで最重要であると考えております。 そしてEAというものはこんなものなのだよ、という話の中で重要なテーマがあるのですが、 次回以降では「EAだけが特別なものではない、EAは生活の中の一部にしか過ぎない」ということを書いて、EAがもっと身近なものになっていけたらなあと考えております。 それでは!
WikiFX Japan独占配信「猪首秀明のFX講座」
- 1983~2012年 ひまわり証券株式会社 取締役営業本部長
- 2012~2016年 東岳証券株式会社 代表取締役社長
- 2022年5月~ WikiFX Japan 講師
ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、
その普及に貢献する。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、
個人向けの金融トレード運用アドバイザーとして活動中。
猪首秀明の監修記事
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IMアカデミーは違法?問題点はないのかプロが検証してみた
IMアカデミーは違法? IMアカデミーは、投資のオンラインスクールですが、MLMの企業なだけに極端に良い評判と悪い評判があります。 売りたい人は極端に良い評価を下し、押し売りされた方は悪評を行いがちです。 実際のIMアカデミーのコンテンツや営業、会社の実態は問題がないのか?専門家が検証していきます。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 結論から先に申し上げますと、IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。 WikiFXとしては絶対にお勧めできませんので、もし利用する場合は自己責任で行ってください。 IMアカデミーの会社概要 IMアカデミーの会社概要 会社名im mastery academy(アイム・マステリー・アカデミー)公式サイトIM Academy (imarketslive.com)本社アメリカ・ニューヨーク州設立2013年代表クリストファー・テリー事業内容FX・バイナリーオプション・仮想通貨等のeラーニング事業 IMアカデミーは正式名称をアイム・マステリー・アカデミーという、運営歴が長いマルチ企業(MLM)です。 コンテンツとしてはFX・バイナリーオプション・仮想通貨のオンラインスクールとなっており、勝率7割越えの講師によってリアルタイムでエントリーに対するアドバイスを貰えるというものです。 自動売買ではありませんが、ミラートレードに近い実態といえます。 会員数は10万人以上となっています。 IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーは詐欺業者なのかについて以下の10つの項目から解説していきます。 投資助言業の資格を有していない業者が国内で勧誘・営業を行うことは禁止されている IMアカデミーの問題点に対しての10の検証 MLMは日本では合法 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある キャッシュトラップには特商法の表記がない キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 講師の勝率に対する疑惑 BTHの5つ星評価に対する疑惑 MLMは日本では合法 MLMとは、マルチ商法を使って集客を行うことを指しますが、日本においてMLMは合法です。 IMアカデミーの場合は、リンクを渡され、自分のリンクからIMアカデミーに登録してもらえれば、報酬が発生するという仕組みです。 確かにMLMは無理やり勧誘されたりして、人間関係が壊れたりするので良いイメージはありませんが、IMアカデミーの行っているマルチ商法自体に問題はありません。 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている ねずみ講とマルチ商法との違いは、製品の売買がされているかどうかです。 IMアカデミーはスクールを運営しており、運営歴も長いです。 MLMの信頼性の目安として、運営歴が5年以上あれば優秀という考え方があり、IMアカデミーの運営歴は5年を優に超えているため、スクールの実態は十分機能していると考えられます。 例えば、FXの情報商材をマルチ商法で売ろうと考え、中身が誰でも知っているような内容である場合、MLMのために架空の商品をでっち上げたという評価という判断もできますが、IMアカデミーの場合はそういった違法性は今のところ少ないと言えるでしょう。 IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーの信頼性はある程度高いと言えますが、IMアカデミーをビジネスに利用する個人アフェリエイターや集団、グループの中には悪質な違法者も存在します。 例えば、「一緒に食事をしよう」という口実で会って、初めてIMアカデミーの話をする場合違法となります。 MLMの勧誘をする場合は、「IMアカデミーの話をします」と宣言し、予め相手の了解を得る必要があるからです。 こういったことは、IMアカデミーの規約にも記載されています。 強引に勧誘を行い、IMアカデミーに登録するまで帰さないといったようなやり口の場合は監禁罪に当たります。 MLMの勧誘には上記のような違法行為を行う勧誘者が多発する傾向があるのです。 IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない IMアカデミーは日本人向けに明らかに営業をしていますが、日本の金融庁に未登録であり、投資助言業の資格を有していません。 なので、日本の法律では守られません。 トラブルが発生したりお金を持ち逃げされても保証がないということです。 金融庁は投資助言業の資格を有していない業者を国内で勧誘・営業を行うことも禁止しています。 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある IMアカデミーでは、講師がリアルタイムにエントリーポイントの解説などを行っていますが、有料で投資に関する助言を行う場合、金融庁の許可がないと違法になります。 講師は「投資助言業」の資格を持っていない場合、有料でエントリーポイントを教えるのは違法です。 金銭が発生しない場合は、エントリーポイントの配信などは違法ではありませんが、IMアカデミーは月額費が発生してるので違法です。 処罰の対象の範囲に関しては曖昧ですが、IMアカデミーに参加し、MLMを行っている場合も、違法と判断される可能性はあります。 違法という判決が下された場合、「5年以下の懲役若しくは5百万円以下の罰金」に課せられます。 今のところ問題ないからと言って将来も問題がないわけではないので、利用は自己責任で行ってください。 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある IMアカデミーは2019年に改名しており、前身はiMarketslive(International Markets Live)というもので、法律違反でヨーロッパから警告を受けています。 ヨーロッパやアメリカが投資の本場であることを考えると、IMアカデミーのシステムはヨーロッパやアメリカで通じなかったので、投資に関する知識が低い日本にやってきたということも考えられ、コンテンツのクオリティに対する疑惑も浮かびます。 キャッシュトラップには特商法の表記がない IMアカデミーが販売しているバイナリオプションの投資ツール「キャッシュトラップ」についてですが、特商法の表記が現在見当たりません。 特商法の表記がない場合、金銭トラブルや個人情報の漏洩・悪用が行われた場合、自己責任となってしまうので、注意が必要です。 キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 基本的に、システム的なトレードは、ある期間では勝率7割以上だが、別の期間では全く機能しないというものとなります。 なので、キャッシュトラップが謳っている勝率7割以上という表記に意味があるのが疑問です。 講師の勝率に対する疑惑 IMアカデミーでは勝率7割以下の講師は首になるから、勝率の高いトレードを学べると謳っておりますが、トレードにおいて勝率は重要ではありません。 7割勝ててもトータルで負けてしまうことは十分に考えられます。 重要なのはリスクリワードと資金管理です。 例えば、7割勝てても残りの3割で大きく負ける場合、7割勝てる意味がなくなります。 逆に3割しか勝てなくてもトータルで利益を残せることは十分現実的に考えられ、そういった手法を行うトレーダーも多いです。 なので、勝率が悪いからと言って投資のスキルがないとみなし、首にするという行いには疑問を感じます。 BTHの5つ星評価に対する疑惑 IMアカデミーは格付けサイトのBFH(Business for home)に5つ星の評価を受けております。 しかし、BTHの権威はかなり怪しいのではないか?という疑惑があります。 BTHの創業者が米国当局から閉鎖されたマルチ運営の1人であるし、過去にお金を受け取ってポジティブなレビューをしたという経歴も存在するのです。 BTHから五つ星満点を貰っているからと言ってIMアカデミーの権威性が高いかと言われると疑惑が生じます。 IMアカデミーは詐欺とは言い切れないが、違法行為を行っている 「IMアカデミー違法なのか知りたい!」「IMアカデミーの問題点は?」ご要望にお応えすべく、IMアカデミーの問題について調査と検証を行い、解説してきました。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 IMアカデミーは実態としてスクールを営業しており、間違いはありません。 スクールのクオリティも顧客資金を奪うのが目的の「詐欺」とは言い切れないレベルではあります。 しかし、日本の金融庁に未登録であり、違法性が高いのは事実です。 MLMの会員も場合によっては罪に問われる可能性もある点があるため、WikiFXとしてはIMアカデミーをお勧めできません。 利用する場合は、自己責任で行ってください。 猪首顧問のFXコラム:IMアカデミーは 本稿記事の執筆者は、冒頭で… 「IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。」 と結論付けています。 確かに「真っ黒な詐欺業者」では無いものの、IMアカデミーに対して、私の視点では3つの課題(問題点)があると思います。 MLM(特定商取引)なのか? 金融商品取引法からの観点 トレードの学校としての内容と質はどうなのか? 既に本稿記事にても、以上の3点について解説がされていますが、私からも監修させていただきます。 ①MLM(特定商取引)なのか? 日本に営業拠点が無い、マルチ(ネットワーク)形態は明らかです。 商品(サービス)の実態はありますから、ねずみ講ではありませんが、特定商取引法の対象になります。 特定商取引法では「集客・勧誘」の際には必ず事前に以下の点を明示することが義務付けられています。 統括者や勧誘者、または連鎖販売業を行う者の氏名 特定負担が発生するMLM(連鎖販売取引)への勧誘が目的であること 商品またはサービスの種類 私は全国各地にある、IMアカデミーの営業現場に潜入しているのですが、恐ろしいくらい、この事前告知義務がなされていないところばかりでした。 販売元からの、営業モラルやルールなどの徹底が全くされていない感じでした。 ②金融商品取引法からの観点 IMアカデミーが提供しているサービスは、トレードにおける技術の向上のための学校ということですが、同社が前面に出してる“売り”は、同社所属のプロトレーダーの生トレードが見れるというもの。 勝率が70%~80%が無ければ、同社の公認トレーダーにはなれず、この勝率を下回ればクビになるらしいです。会員(顧客)は、このプロトレーダーの通り真似てトレードすれば、同じように勝てるというものです。 しかしながら、実際にこれだけの勝率で勝てたという実績は聞いたことがありません。 このように具体定な売り買いの情報を、対価をもらって提供するには、金融庁に金融商品取引法における「投資助言業」の登録が義務付けられています。 しかしながら、同社は日本国内に活動拠点を持っておらず、無登録業者ということになります。 これは、もうグレーどころか、真っ黒です… このことを指摘すると、 アメリカの会社だから、日本の法律は適用されないんです これは弁護士にも確認済みですから、問題ありません。 との回答でした。 正直な話、弁護士がこのような回答をすることは考えられません。もう“嘘の説明”の部類です。 「海外(アメリカ)の会社だったら、日本でなんでもやっていい」なんてことあるわけないですし、明らかな違法行為です。 そして、投資助言業に関する登録が必要なのにもかかわらず、無登録で投資助言業を行った場合、「五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金」に課される可能性があります。 重要な点として、この処罰の対象はグループリーダーだけではありません。 顧客を紹介することで紹介料がもらえる「IBO契約」に月々16.71ドルを払ってる人がいますが、これは代理店契約ですから立派なビジネス行為に該当します。。 「紹介するだけなら…」というような軽い気持ちでやってると、個人でも大きな代償を負うことになりますので注意が必要です。 ③トレードの学校としての内容と質はどうなのか? これについては下記の記事にて詳しく監修したいと思います。
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FXの押し目とは?押し目買い・戻り売りのオススメ手法を解説
FXの押し目買いと戻り売りで大きな値幅を取り切るトレードができるようになりたい! 押し目と戻り目は何となく分かるけど、さらに押したり戻されたりしそうで不安……。 FXチャートを前に、苦戦しながらテクニカル分析をしている方も多いのではないでしょうか。 ところで、FXの押し目買い・戻り売りで勝つために大切なポイントを押さえていますか? この記事でわかること FXの押し目買い・戻り売りの概要と勝てるトレードの条件 FXの押し目買い・戻り売りに必要な分析方法について 成功するFXの押し目買い・戻り売りの具体的なエントリー方法 FXの裁量トレードで押し目買いと戻り売りをするときの重要なポイントを分かりやすく解説します。 時間の経過とともに廃れることのない手法ですので、せひ実際のトレードに役立ててください。 FXの押し目・戻り目とは FXの押し目とは、通貨ペアの価格が上昇している中で一時的に下がった局面のことで、その後に再度上昇に向かったときのみに使われる言葉です。 押し目となる理由は、利益確定やリスクオフなど外的要因を背景にした売りによるものですが、上昇トレンド中の押し目は絶好の買い場となります。 また、FXの戻り目は押し目をひっくり返して考えるだけです。通貨ペアの価格が下落している中で一時的に上がった局面を指しています。 FXの押し目買い・戻り売りについて ここからはFXの押し目買い・戻り売りの概要を解説します。「押し目と思ったところが実は押し目じゃなかった......」なんて事態を避けるためにも、順々に読み進めてくださいね。 FXの押し目買い・戻り売りのエントリーや拾い方 FXの押し目買い・戻り売りは、トレンドに合わせることで通用するトレード手法です。 押し目買いであれば上昇トレンドにおける一時的な下落で買い、戻り売りであれば下降トレンドにおける一時的な上昇で売ることになります。 仮に下降トレンドにおける一時的な反発で拾ってしまうとどうなるでしょうか。 下降トレンドで戻り売りが優勢にも関わらず安値①で押し目買いをした場合、そのままズルズルと下落に巻き込まれ、損切りしなかったときには瞬時に大きな含み損を抱えてしまいます。 FXの押し目買い・戻り売りのメリット FXの押し目買い・戻り売りのメリットを2つにまとめました。 トレンドフォローの初動エントリーで利益が伸びる 1つ目のメリットは、トレンドフォローの初動エントリーで利益を伸ばせることです。 トレンドが継続する※限りポジションを取った方向に値が伸び続けます。つまり順張りFXトレーダーは、トレンド方向に再度値動きが生まれる初動を捉えることが収益率を最大化する最良の方法です。 トレンドが継続するとは: ダウ理論の6つの基本原則の一つ「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」が該当します。つまり、上昇トレンドであれば安値切上・高値更新、下降トレンドであれば高値切下・安値更新をしている間はトレンドが継続しています。 狙う利益幅に対する損失幅が狭くなる 2つ目のメリットは、狙う利益幅に対する損失幅が狭くなることです。 成功するFXトレーダーの大半はエントリー前から目安の利確値と損切値を定め、リスクリワードの良いトレードを積み重ねていきます。 例えば、上昇トレンドにおける押し目①で拾った場合と上昇途中②でロングしたときを比較すると、同じ安値に損切り設定した場合の損失幅の違いは一目瞭然ですね。 FXで値幅ある押し目買い・戻り売りを成功させるために、押し目と戻り目を見極めてエントリーすることが大切です。 FXの押し目買い・戻り売りのデメリット 続いてFXの押し目買い・戻り売りのデメリットを2つにまとめました。 エントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性 1つ目のデメリットは、損切り値が適切でないとエントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性があります。 押し目買い・戻り売りを狙うトレーダーは利益幅を伸ばす目的の他に、損失幅を狭くすることがあげられます。 それゆえ、テクニカル分析が甘い状態で変に狭い逆指値を設定すると、エントリー直後の逆行ですぐに刈られて損切り貧乏になってしまいます。 マルチタイムフレーム分析が必要で初心者には難しい 2つ目のデメリットは、マルチタイムフレーム分析が必要で初心者の方には難しいことです。 マルチタイムフレーム分析とは:上位足と下位足を総合的に分析してトレードの精度を上げる分析方法です。トレードの優位性が高いエントリーポイントを絞り込むことができ、勝率アップが期待できます。 FX初心者の方には大変難しく、裁量トレードに挫折する大きな原因でもあります。しかし、トレンドに合わせる順張りトレードで稼ぐためには必須の技術であることを忘れないようにしましょう。 参考記事:マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ! FXの押し目買い・戻り売り成功の鍵はマルチタイムフレーム分析でトレンドを見極めることです。 FXの押し目買い・戻り売りの注意点 FXの押し目買い・戻り売りの注意点を3つご紹介します。 トレンドに沿った順張りで使う手法 1つ目の注意点は、トレンドに沿った順張りで使う手法であることです。 FXの押し目買いと戻り売りが機能するのは、トレンド方向に再度価格が継続して動き出すことが大前提です。 なぜならFXトレーダーの共通認識として、先述のダウ理論「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」があります。それゆえ、上昇トレンドであれば安値切上げ高値更新することを想定し、その過程における一旦の押し目を拾っていくことになります。 高値掴みと底値売りによる含み損 2つ目の注意点は、高値掴みと底値売りによる含み損です。FXチャートは高値と安値を作りながら波打っています。 いくら上昇トレンドや下降トレンドが続いていても、必ず新たな安値や高値を作りにいくものです。 それゆえ順張りトレーダーはロング勢力の買い疲れやショート勢力の売り疲れが起きるポイントをテクニカル分析で見極めていく必要があります。たとえ損切りにならずとも、含み損は資金効率を悪くして心理面にも悪影響があるので避けたいものですね。 押し目待ちに押し目なし【相場格言】 3つ目の注意点は、相場格言「押し目待ちに押し目なし」です。 予測に反して対象通貨ペアの価格が上昇し続けてしまい、トレードや投資の好機を逃すことを指しています。 例えば2022年3月10日以降のドル円の急上昇、116円を上限とするレンジから解放された途端に130円まで駆け上りました。年に数回あるかも分からない本当に強い相場では、待ち姿勢でいては稼ぐ機会を丸ごと失う好例となりました。 猪首顧問からのアドバイス 強いトレンドが発生しているときほど、押し目や戻りを付けにくいのも事実です。 ひたすら押し目を待っていて、結果エントリーができないまま上げを眺めている…なんてことも 下げトレンドからの転換で上げトレンドに変化した後の第1エントリーは、下げ途上の高値切り下げ・安値更新から、直近高値を上抜いたタイミングが狙い目です。 一見高値掴みに見えるかもしれませんが、エントリーの機会を逃さないためには、このポイントで買いエントリーしてみるしかありません。 ここで、本来持とうと思っているポジション数を一度で全て買うのではなく、2分の1もしくは3分の1くらいの買いポジションを持ってみるというのが重要です。 その後上手く上げの流れに乗れたことを確認できたら、そこから押し目が発生したタイミングで、残りの2分の1、3分の2をエントリーするくらいの分割売買がオススメです。 これなら大きな上げ相場でエントリーの機会を失うことはありませんし、仮にそれが高値掴みになったとしても、損失は2分の1か、3分の1に抑えることができます。 FXの押し目買い・戻り売りで勝てないトレーダーの共通点 FXの押し目買いと戻り売りが「分からない」「待てない」「難しい」と悩んでいる方もいるでしょう。勝てないトレーダーの共通点は「マルチタイムフレーム分析ができていない」に尽きると言って過言ではありません。 FXの押し目買いと戻り売りはトレンドをフォローする順張りで使う手法だとお伝えしました。しかし、異なる時間足を分析して最適なエントリーポイントを見極めることは大変むずかしいことです。 ここからは実践できる押し目買い・戻り売りを解説するので、少しでも順張りトレードのパフォーマンス向上に役立ててください。よろしければ「マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ!」も合わせて参考にしてください。 FX押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法 ここからはチャートを用いて実践的な内容を解説していきます。FXの押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法は、マルチタイムフレーム分析で伸びやすい価格帯を明確にすることです。この価格帯には2つのポイントがあります。 長い時間足の押し目・戻り目である 長い時間足の反対勢力が存在しない FXの順張り裁量トレーダーは、この2つをハッキリさせるためにテクニカル分析をしています。 長い時間足の押し目・戻り目を見極める 1つ目のポイントは、長い時間足の押し目・戻り目を見極めることです。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 押し目買いをしてからレートが大きく伸びるためには、エントリー後により多くの買い注文を必要とします。注文には新規・追加・損切りしかないので、3つの注文が重なるポイントを分析すれば良いわけです。 どうやって3つの注文が重なるポイントが分かるの? これこそがマルチタイムフレーム分析です!15分足・1時間足・4時間足・日足と異なる時間足を分析する中で、エントリーに使用する時間足が異なるトレーダーが買いたいと思う価格が合致したら最高にレートが伸びるポイントになります。 もっと具体的に教えて! それこそが長い時間足の押し目・戻り目の見極めです。ドル円の日足を用いて解説しますね。 ドル円の日足は安値①をつける前に高値を更新しており、レートが安値①近辺にあるときは押し目を作って上昇トレンドへ転換することを考える場面です。 日足ベースで押し目から反転上昇したのを確認してロングをしても遅いですよね。なので、4時間足以下を分析することになります。 ドル円の4時間足を見ると随分景色が変わりますね。 日足よりも下げ止まる印象が強くなったのではないでしょうか。理由は日足が①を安値にして上昇トレンドに転じるかを見極めていく場面において、4時間足が安値②の前に高値を作っています。さらには②の安値を左に延長すると、過去の安値と直近の売買が交錯した価格帯(支持帯)を支えにして反転上昇に向かうことを想定しやすくなります。日足で押し目買いが入りやすい水準において、4時間足でも拾っていける価格帯であることが分かりますね。続いて1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は4時間足の安値②で明確なダブルボトムを作っています。日足や4時間足よりもさらに下げ止まる印象を強く受けるのではないでしょうか。 ここで各時間足をエントリーに使うトレーダーの心理を想像してみましょう。 日足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい4時間足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい1時間足トレーダー:今は…… 一番長い時間足の日足で上昇トレンドに転換しそうな局面だからこそ、みんな同じことを考えるのです。そして1時間足の高値③においては、次の3つの注文が集中することを想定できます。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 FXの押し目買い・戻り売りで実際に稼ぐためにも、3つの注文の重なりを意識すると良いですね。 これは4時間足以下までブレイクダウンしたときに見えてくるものなので、頭の片隅に置いておいていただけたらなと思います。 さらには長い時間足のトレンドは短い足のトレンドより優先するという市場参加者の共通認識があります。なぜなら、巨額の資金を動かす機関投資家やヘッジファンドは日足をメインに取引している場合が多いためです。 それゆえ個人のFXデイトレーダーは4時間足以下の分析に注力し、大きな流れに一歩早く乗れる押し目買いに注力します。つまり、FXの押し目買いの精度を高めるために異なる時間足の分析が必須になり、それこそがマルチタイムフレーム分析となります。 長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極める 2つ目のポイントは、長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極めることです。 押し目と思って拾ってみたけど、ちょっと逆行しただけで利確しちゃった...... 理想的な押し目買いであったにもかかわらず利確を急いだがために、その後想定方向に大きく値が伸びて悔しい思いをしたことはないですか? それは押し目買いからレートが伸びる価格帯の見極め(利確目安)が甘いことが原因です。FXの押し目買い・戻り売りからレートが伸びる価格帯には長い時間足の反対勢力が存在しません。 まずはドル円の1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は上昇トレンドからレンジに入り、高値①を抜けたくらいで再度上昇トレンドを作る流れに見えますね。高値①を抜けてロングしたらどうなったでしょうか? 押し目買いが少しだけ入ってすぐに売り込まれてしまいました。4時間足を見てみましょう。 ドル円の4時間足を見ると大きなレンジ内をレートが推移しており、少し前に売り込まれていたことから、押し目買いよりも戻り売りが優勢になりやすい環境であることが分かります。 1時間足の高値①をブレイクアウトで買うことや、その前に押し目買いをすることは難しいですね。 さらに日足を見てみましょう。 ドル円の日足をみると高値切下げ安値更新で下降トレンドだと分かります。ここで長い時間足の売り勢力の存在を青い四角で示しました。過去の安値で直近の2つの高値(①の左側)が上値を抑えられており、青い四角が日足の抵抗帯になっていることが分かります。 1時間足では買いで入っていけるように見えた局面が長い時間足にすることで反対勢力の存在を明確にすることができます。つまりドル円の1時間足では押し目買いに見えたポイントが、長い足を分析することで反対勢力の存在を確認することができます。 実際にFXトレードをする際には4時間足以下を多用してエントリーを探ることになるでしょう。しかし近視眼的なチャート分析だと、機関投資家やヘッジファンドなどの反対勢力の存在を忘れがちです。 このような反対勢力が存在しない価格帯を見極めることが伸びる価格帯の選別にそのままつながるので、マルチタイムフレーム分析は順張りに必須条件となります。 戻り売りで勝てるポイントの判断方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売りで勝率を高めるエントリー方法 ここからは勝率の高いFXの押し目買いと戻り売りを2つご紹介します。上記の伸びる価格帯でエントリーできたら一気に値幅を取れるので、なんとか習得していきましょう! 長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリー 1つ目のエントリー方法は、長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリーすることです。再び上述の上昇トレンドに入ったドル円の日足を見ていきます。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 結果論ですが、安値①は上昇トレンドにおける絶好の押し目買いポイントでした。ただし実際にトレードをしていた場合、①で安値を作らずにさらに下落する不安にかられた方も多いでしょう。 では、安値①が押し目の候補になると判断するにはどうしたら良いのでしょうか?一つ短い4時間足で確認します。 なんか様子が変わったけど、どう考えたらいいのだろう? ドル円の日足を見ていたときよりも安値①が押し目になりそうに感じますよね。その理由は安値①の水平線を左に延長したところに、4時間足で認識できる売買が交錯した価格帯(支持帯)が存在するからです。 日足はすでに高値を更新しており、安値切上げを想定した押し目買いが意識されやすい環境です。そこに表れた水平線①ですから、資金管理をしつつも押し目買いで積極的に拾っていく局面となります。 それでは、さらに短い1時間足を見てみましょう。 ①で押し目買いしたいと思わない。なんでだろう…… FX初心者の方も感覚的に安値①で買いたい!とは感じないでしょう。なぜならドル円の1時間足では明確に高値切下げ安値更新がおきて下降トレンドに転換しているからです。 ところが、この流れこそがFXの押し目買いポイントの理想形です! 冒頭で長い時間足の支持線・抵抗線反発でのエントリーがポイントだとお伝えしましたが、1時間足だけの短期思考になっていると、4時間足で確認した長い時間足の支持帯の存在を見落としてしまいます。 ですので、1時間足以下の短い時間足で反転ポイントを細かく探りながら、4時間足以上の長い時間足の支持線近辺の反発を確認して、資金管理をして押し目買いで拾っていく手法になります。 なお、日足の通り強い支持帯が作られていないことや1時間足の下降トレンドが継続して、短い足のトレンドが長い時間足へ波及することも想定すべき場面です。 よって、一括で全て損切りするか、もう一段・二段と下で押し目買いするために資金を分散させて反転上昇想定で拾っていくことになります。 短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリー 2つ目のエントリー方法は、短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリーすることです。 上述の上昇トレンドに入ったドル円の1時間足で解説します。 早速ですが1時間足の高値③に注目してください。この水平線をブレイク・アウトして急伸した理由がわかるでしょうか? 1時間足だけみると下降トレンドだけど、今まで習ったマルチタイムレーム分析だと......考えが整理できない。 FXのマルチタイムフレーム分析では長い時間足を優先することをお伝えしました。先述のとおりドル円の日足は上昇トレンドへ転換する局面に入っており、4時間足は安値①で押し目買いされて新たな高値を作っていましたね。 そしてドル円の1時間足は、過去の支持帯に支えられた安値②でダブルボトムを形成してから高値③を新たに作りました。 高値③をブレイクアウトしそう! リアルチャートでも誰もがブレイクアウトまで想像できるでしょう。日足は高値更新しており長い時間足の強い反対勢力は存在しません。ここでのポイントは、高値③に上述の3つの注文が集中しているかの見極めです。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 1時間足高値③はデイトレードで理想的な買いのポイントになっています。買いが買いを呼び込み、売り勢力が慌てて買戻しに迫られています。 FXの押し目買い・戻り売りのためにマルチタイムフレーム分析をする過程で、常にこの3点を意識することをおすすめします。デイトレードで多用する1時間足をメインにし、スイングトレードでは4時間足で同じようにチャート分析すると、伸びやすい価格帯を明確に判断できるでしょう。 戻り売りで勝率を高めるエントリー方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売り手法の精度を高める方法 マルチタイムフレーム分析からFXの押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を定めたものの、これだけでは心もとなく感じることもあるでしょう。 その際にエントリーを後押しして精度を高める4つの方法をご紹介します。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 移動平均線でエントリータイミングを判断する フィボナッチで押し目・戻り目の深さを判断する オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 選定の基準は古くから使われ続けているテクニカル指標です。 FXでは大衆心理が相場に影響を与えるため、誰もが意識するものを基本とします。 引き続きシンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 1つ目は、トレンドラインです。ダウ理論でトレンド継続を確認したら、押し目買い・戻り売りの目安となる水平線にトレンドラインが重なるかを見ていきます。 ドル円の4時間足です。安値切上げから高値更新で上昇トレンドを形成しているので、安値①と安値②を結ぶことで上昇トレンドラインを引くことができます。そして前回高値の水平線③と重なることから、押し目買いが強く意識されるポイントになっています。 参考記事:プロがオススメの手法を解説 | トレンドラインについて 移動平均線でエントリータイミングを判断する 2つ目は、移動平均線です。トレンド継続中における押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を移動平均線が支えるか・抑えるかで判断します。 また、トレンド形成が再加速する初動を捉えるために移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。 先述のドル円4時間足の時間軸を長くしました。 まず④について、上昇トレンドが継続しているので赤色の移動平均線が支えになることを想定します。そこに売買が交錯して作られた安値と重なることから、押し目買いのポイントになります。 また、トレンド形成が再加速するときの初動は、2つの移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。赤色より一つ長期の青色の移動平均線を追加しました。 トレンドラインの項目で確認した水平線③の押し目買いが入るあたりで、二本の移動平均線が収縮しているのが分かります。リアルタイムでチャートを見ていると、まだドル円が買われていない状態ですから、もっとギュッと近寄った状態になっています。 すでにドル円は上昇トレンドに転換しているので、水平線③にレートが近づいている時点で、再度上昇トレンドの形成が加速するとともに、二本の移動平均線が拡散に入るイメージを持てるかがエントリー精度を高めるポイントになります。 なお移動平均線の使い方は十人十色なので、FX初心者の方は使い方に迷うでしょう。こちらの記事「移動平均線がパーフェクトオーダーになっているか」で種類や期間設定を解説しているので、参考にしてくださいね。 フィボナッチで押し目の深さを判断する 3つ目に紹介するフィボナッチにはいくつか種類がありますが、FXで広く使われるフィボナッチ・リトレースメントで押し目・戻り目の深さを判断します。 ダウ理論で相場が上昇トレンドまたは下降トレンドにあると認識できたときに使うツールで、一般的に用いられる水準は「23.6%、38.2%、50%、61.8%」です。 実際のチャートで押し目の深さを判断する方法を見ていきましょう。 先述のドル円の4時間足です。終点の高値を「0%」、上昇起点の安値を「100%」に指定して結びます。すると「23.6%、38.2%、50%、61.8%」の押し目水準が自動表示されます。 今回は高値から38.2%下落して押し目を作り、反転上昇に転じています。実際に強い支持線がないのでフィボナッチのみで押し目買いをするのは難しいですが、上述のトレンドラインや移動平均線と重ね合わせることで、押し目買いの目安になることが分かります。 戻り売り手法の精度を高める方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 4つ目に紹介するオシレーター系インジケーターの代表例は、ストキャスティクス・RSI・RCIなどが上げられます。利用者の多いMACDはオシレーター系に分類されることが多いですが、トレンド系の性質も合わせもっています。 オシレーター系インジケーターは移動平均線よりも百人百様の色合いが強いため、本記事ではオシレーター系インジケーターの共通の考え方のみ簡単にふれておきます。 オシレーター系のインジケーターはFXトレーダーの心理状態を数値化したものだと捉えてください。 押し目買い・戻り売りに対するトレーダーの強気・弱気度合いを客観的に判断できます。ただし単独で使うと非常に精度が悪く、通常はトレンド系の指標と合わせて使います。 例えばトレンド転換を示唆するサインにダイバージェンスがあります。トレンドの方向性とトレーダーの心理状態の不一致を表しますが、ダイバージェンスが起こってからもトレンドが継続することは多々あります。 FXの押し目買い・戻り売りの基本はダウ理論に基づいたトレンド判定、そして水平線によるエントリーポイントの明確化です。その上にトレンドライン等のトレンド系指標を重ね合わせ、その後にオシレーター系インジケーターで補足することが基本です。優先順位を間違えないようにしましょう。 確かなテクニカル分析のもとでオシレーター系インジケーターが効果を発揮します。 FXの押し目買い・戻り売りを極めて一歩先のトレードを実現 ここまでFXの押し目・戻り目から始まり、相場で勝つための押し目買い・戻り売りの考え方や実践的なトレード手法をお伝えしてきました。 この記事を2つにまとめると FXの押し目買い・戻り売りは長い時間足のトレンドフォローの順張りで使用する FXの押し目買い・戻り売りで勝つためにはマルチタイムフレーム分析が必須 FXの押し目買い・戻り売りで稼ぎ続けるには、この2点を徹底することが大切ですね。 マルチタイムフレーム分析は職人技です。真摯に日々FX相場に向き合い、異なる時間足を分析して総合的な判断を積み重ねる。その先には、大衆の一歩先をゆく理想的なトレードを実現できるようになっているでしょう。 猪首顧問のFXコラム:我々の目標は後講釈の評論家になることではない 今回の「押し目買い・戻り売りのテクニック」に限らず、相場の分析は過去のチャートに当てはめれば、いかようにも解釈することができます。 「この時の相場は、オシレーター系のこのインジケーターが機能していた」…だとか、「あの時の相場は、ボリンジャーバンドをトレンド系的に使えば大きな幅が取れた」…とか。 いずれの手法も、チャートを後から振り返れば、必ず何かの分析手法にあてはまるものなんです。 大事なことは、我々は後講釈の評論家になることが目的では無いということ。 記事の中で「職人技」と言う表現がありましたが、まさに職人芸が必要なのかもしれません。 職人と言うのは、あれもこれもと技術の目移りをするのではなく、一つの技術を繰り返し繰り返し追及して、“一つの完成された技を持っている人”のことだと言えます。 トレードの世界も同じです。手法や分析方法はそれこそ無限にあります。相場分析手法が「後から講釈」の道具にならないように、自身の得意な手法や分析方法を極めることを意識してください。
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FXはメンタルコントロールが全て!?鍛え方をプロが徹底解説
FXではメンタルに関して次のように意見が分かれます。 FXメンタル2つの意見 ✔「FXにメンタルなんかいらない。確かな手法があれば十分だ。」 ✔「FXではメンタルコントロールが何よりも重要だ。」 あなたはどちらが正しいと思いますか? 結論から先に申し上げますと、FXではメンタルを適切にコントロールできないと、長く勝ち続けることはできません。 確かにトレード手法も大事です。しかしどんなに優れたトレード手法であろうと、メンタルをコントロールできない限りは、その手法は意味をなしません。 ここではFXにおけるメンタルの重要性と、メンタルの鍛え方やメンタルダメージの軽減法についてプロが徹底解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。 動画での解説はコチラ https://youtu.be/K4eyC6pmupI FXではメンタルコントロールが手法よりも重要な理由 FXでメンタルが重要なのは、常に損失と隣合わせだからです。 FXの世界ではプロトレーダーでさえ、勝率は5割未満というケースが多いです。 つまり、プロといえど半分以上のトレードを損切りで終えることになります。 私に至っては勝率は40%くらいです。それでも、適切なリスク・リワード設定ができていれば、トータルではプラス(勝ち)になるんです。 FXで勝てないトレーダーの多くは、目の前で自分の大切なお金が失われていくことに耐えられません。 恐怖・不安・焦り・イライラ・後悔、といった負の感情が一気に押し寄せ、冷静さが奪われるのは典型的な例と言えます。 冷静さを欠いたトレーダーはどうなるかというと、トレードルールを破ったり、根拠のないトレードをしてみたり、損切りができなくなるというわけです。 このようなメンタルが崩壊寸前の状態では、感情が先行し、決められたルール通りに行動できなくなるためトレード手法は意味をなしません。 もちろん、トレード手法は大切です。FXはメンタルのみで勝てるものではありません。 しかし順番としましては、まずはメンタルありき。 FXでは損失や含み損に耐えうるメンタルを持ち合わせていないことには、トレード手法を使いこなすことはできないのです。 FXで勝つためのメンタルの鍛え方 FXでは「メンタルの強化」=「勝つ」ことに直接つながります。そしてメンタルは誰もが強化できるものです。 ここからはFXで勝つためのメンタルの鍛え方について詳しく解説していきます。 FXの最高のメンタルトレーニングはルールに従うこと トレードルールを作るのは、FXをやる上では当然のことです。 エントリーや損切り、ポジションサイズや資金管理等にルールがないと感覚のみのギャンブルトレードを繰り返すことになります。 まずはトレードルールを作りましょう。 そしてメンタルを鍛えるために重要なのが、自分が作ったルールを愚直に守り続けることです。 ルールに従って出た損失であれば自分でも納得ができ、次のトレードにフラットな気持ちで臨むことができます。 相場の値動きはコントロールできるものではありません。しかし、自分の行動はコントロールできるものです。 つまり、自分の作ったルールに従うことによって、損失や含み損にも動じないメンタルが自然と作られていくのです。 猪首顧問からのアドバイス 相場の値動きはコントロールできない…そんなこと言われなくてもわかってるよ! という声が聞こえて来そうですが、落ち着いて聞いてください。 例えばトレードにおいて… 「もうこれ以上は下がってくれるな!」「ここからは下がるはずだ、とか、これ以上上がるな!」 というような、感情が前面に出た「期待感」で無駄な神頼みをしていませんか? わかってる(知っている)ということと、できる(実行)ということは、別物だと理解する必要があるのです。 トレードルールに従うというのは、 相場がどのように動いても決められたルールに則り、粛々に淡々とトレードを行うという事です。 含み益になっても含み損になっても、感情を揺さぶられることなく、機械的にアクションを起こせるようにならなければいけません。 FXでは損切り慣れることがメンタル強化になる 損切りを躊躇なく行えることはFXではとても大切なことです。 前述したように、FXではプロのトレーダーでも4割のトレードが損失になります。 つまり、FXをやる上で損切りは必ずあるものなのです。 その必ず存在するものに対してネガティブな感情を抱いていてはいつまでもメンタルは強化されません。 たしかに損失を確定させる行為には痛みを伴います。 しかし、損切りしないことにはいつまで経っても新たなトレードに向かうことはできません。 損切りはいわば仕切り直しをするためのもの。 損切りという行為をポジティブに捉え、迷いなく行えるようになれば自ずとメンタルが強化されるのです。 猪首顧問からのアドバイス FXの初心者は、 利食ったトレード=良いトレード損切りのトレード=悪いトレード と考えがちですが…これは間違いです。 トレードと言うのは、勝ったり負けたりの繰り返しです。 プロであっても、その勝率はせいぜい50%程度のものです。 だから、利食ったトレードも、損切りしたトレードも、どちらも単なるトレードにおける結果でしかなく、トレード結果に対して、良いトレードも悪いトレードも無いのです。 悪いトレードがあるとしたら、「損小利大」ができていないトレードです。 まずはこの大前提になる考え方を、しっかり身に着けましょう。 FXのメンタル強化に知っておきたい「プロスペクト理論」 プロスペクト理論とは「人は得する喜びよりも、損する痛みを避ける」とした、人間の行動心理を表したものです。 このプロスペクト理論を知っているか知らないかで、メンタルコントロールに大きな影響が出てきます。 例えば次のような選択肢があった場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか? 質問① どちらか選んでください。 A: 100万円が無条件でもらえる B: コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏であったらもらえない。 質問② あなたに200万円の借金があったとします。そのとき、以下の二つの選択肢が与えられました。どちらか選んでください。 A: 無条件で借金100万円が減る B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。 この2つの質問で、多くの人は質問①ではAを選択し、質問②ではBを選択します。 実は2つの質問の「期待値」はともに100万円です。 それにも関わらず多くの人は目の前に利益が転がっていると、利益が手に入らないことを恐れてリスクを回避しようとし、損失が目の前にあると損失そのものを回避しようとします。 つまり、人は得をすることよりも、損をすることのほうに敏感に反応してしまうのです。 これをFXに置き換えると「損失を可能な限り先延ばしにして、利益を可能な限り速く確定する」という行動になります。 自分のトレードルールや損切りポイントがあるのにも関わらず、コツコツ確定してきた利益を先延ばしにして膨らんだ損失によって吹き飛ばしてしまう「コツコツドカン」がその典型的な例でしょう。 このようにプロスペクト理論は、人はお金が絡む意思決定の際には合理的な判断ができないということを示すものでもあります。 したがって、このプロスペクト理論の罠に陥らないためには、前述した「ルールに従う」「損切りに慣れる」ということを徹底して行う必要があるということです。 そこに余計な判断や感情は要りません。 そうすることによってプロスペクト理論に打ち勝ち、メンタルを自分でコントロールできるようになるのです。 FXでメンタルがやられるのを防ぐトレード日記の書き方 自身のトレードを記録しておくこと、つまりトレード日記を書くことはトレード技術の向上だけでなくメンタルの強化にもつながります。 一般的なトレード日記に必要な項目は以下のようなものです。 トレード日時 通貨ペア ロット(取引数量) トレード方向 エントリーポイント エントリーの根拠 利確と損切りの位置 トレードの反省 チャートの写真 トレード毎にこれらの項目を埋めていけば、後からデータとしてトレード技術の向上に役立たせることができます。 これにプラスして、メンタル強化のために自分の「感情」を記入するのがおすすめです。 「エントリーした時」「損切りになってしまった時」「利益を確定した時」、その時々の細かな感情を記入することによって、感情の起伏パターンの癖がわかるようになります。 パターンがわかればコントロールもしやすくなり、よっぽどのことがない限りメンタルをやられることはありません。 このように書き方次第でトレード日記はメンタル強化に役立つアイテムになります。 なお、詳しいトレード日記の書き方についてはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。 https://japan.wikifx.com/overseas-fx-trading-diary/ FXのメンタル管理におすすめの本 世の中にはFX関連の本が多数発行されており、メンタルを題材にしている本も非常に多くあります。 それだけFXにおけるメンタルの果たす役割は大きいということでしょう。 ちなみに、メンタルコントロールにおすすのFX関連の本は以下の5冊です。 「デイトレード」 「ゾーン 相場心理学入門」 「マーケットの魔術師」 「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」 「トレーダーの精神分析」 いずれもFXだけなく、投資全般について書かれた古典とも言うべき本で、FXトレーダーであれば一度は目を通しておきたい5冊です。 Amazonに飛べるようになってますのでよろしければチェックしてみてください。 中でも特におすすめなのは「デイトレード」です。 デイトレードの心構えを説いた本で、損切りの重要性についてあらためて学ぶことができます。 この5冊の他では、厳密にはFX以外のジャンルの本になるのですが、前述したプロスペクト理論の提唱者であるダニエル・カーネマンの本もおすすめです。 ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞した心理学者です。 「ファストアンドスロー」や「ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る」からはプロスペクト理論のようなFXにも役立つ行動経済学を学ぶことができます。 こちらもチェックしてみてください。 【厳禁】FXでこれをやったらメンタル崩壊の始まり FXでは損失や含み損がメンタルに大きく影響を及ぼすことは前述したとおりです。 そこでここからは、そうした損失や含み損を拡大させてしまうような、決してやってはいけない行動について見ていきます。 これをやったらメンタル崩壊まっしぐらですので気をつけましょう。 感情にまかせたトレード FXではいくら損失が出たとしても感情的になってしまってはいけません。 冷静さを失った時にありがちなのが「損失を取り返そう」と感情の赴くままにトレードしてしまうことです。 そのようなリベンジトレードでは、買いでダメなら売りというような根拠のないドテンのエントリーや、ギャンブル性の高いエントリーをしてしまいがち。 しかし、当然ながら勝てるはずもなく、さらに深みにはまりメンタル崩壊を引き起こすのです。 したがって、損失が出たときこそ冷静になり、トレードの量ではなく質にこだわりましょう。 感情にまかせたポジポジ病はメンタルを崩壊させるだけです。 ロット上げる これもリベンジトレードの一種になりますが、損失を取り返そうとむやみにロットを上げてはいけません。 投資の世界では「2%ルール」というものがあります。これは1回のトレードにおける損失を口座資金の2%までに抑えるというもの。 つまり、もし損切りになった場合の金額から逆算してポジションサイズを決めなくてはいけないということです。 ロットを上げてトレードすることは、それだけ損失のリスクも増すことを意味します。 むやみやたらとロット上げるのは自らメンタルに負荷をかけているようなものです。 メンタルが崩壊する要因になりますので、適切なポジションサイズでトレードを行うようにしましょう。 猪首顧問からのアドバイス リベンジトレードは元の金額に戻したいという気持ちだけでなく、「早く戻したい」という気持ちが生じることが多いと思います。 トレードと言うのは時間給で稼ぐものではありません。 然るべくタイミングでポジションを持つことによって、収益の可能性が生じるのがトレードです。 そして、その然るべくタイミングと言うのは、のべつ幕なくやってくるものではありません。 「その時を待つ」というのもトレードだと認識してください。 間違っても「昨日の損を今日中に取り返そう」だなんて発想は絶対に持たないように。 リスクリワードを正しく設定して、優位性のあるトレードを繰り返せば、必ず挽回できますから。 ポジション塩漬け 損切りできずに含み損を抱え続ける「塩漬け」をすることは、損失を先送りするというプロスペクト理論に支配されている状態です。 それまでに重ねてきた利益を吹っ飛ばす、コツコツドカンが起きてしまうのも安易にポジションを塩漬けしてしまうから。 たしかに含み損に耐え続ければプラスに転ずることもあります。 しかし多くの場合、強制的に相場から退場させられるほどの損失を被るのが現実です。 問題を先送りしても損失が拡大しメンタルが崩壊に向かうだけ。 何度も言いますが、損切りはしっかりと行うようにしましょう。 聖杯探し FXにおける聖杯探しとは、必ず勝てる特別な手法を延々と探し続けることです。 もちろん、必ず勝てる手法などというのは存在しません。 そのような聖杯があるとしたら、このインターネット時代ではすぐに拡散されていることでしょう。 トレードというのはある意味ひとつのスキルです。 自ら考え、仮説・検証を繰り返さないことには磨かれるものではありません。 その過程を飛ばして必勝法を探すというのは、思考が停止し何かに依存しようとしている状態です。 そのような状態ではひとつの損切りや含み損ですぐにメンタルが崩壊してもおかしくはありません。 思考停止の依存状態では、メンタルももろいものになってしまうのです。 海外FXの高レバレッジトレード 日本のFX業者では法律によりレバレッジが25倍と定められていますが、国内の金融商品取引業の登録を受けていない海外のFX業者そうではありません。 海外FX業者の中には1,000倍を超えるレバレッジのところも見受けられます。 そのような高レバレッジは、一見魅力的に映りますが諸刃の剣です。 少ない資金で大きなサイズのトレードができるということは、その分損失額も大きくなるということ。 もちろん大きな利益を狙うこともできるでしょう。 しかしFXに損切りはつきものだということを忘れてはいけません。 海外FXの高レバレッジトレードでは、ひとつの損切りでメンタルが崩壊してしまうということが起こり得るのです。 また、SNS等で度々話題になりますが、海外FX業者には出金拒否などのネガティブな噂が常につきまといます。 もし本当にそのようなことがあれば、メンタル崩壊どころではないでしょう。 信頼性という意味でも、メンタルの安定という意味でも日本のFX会社で堅実にトレードすることをおすすめします。 https://japan.wikifx.com/overseas-forex-strike-it-rich/ FXで大負けした時のメンタルダメージ軽減法 FXでは連敗や大損してしまった際にメンタルがやられることが多々あります。 そんな場合のメンタルダメージ軽減法についてまとめてみました。 ロットを下げる 連敗や大負けの後は、いつもよりロットを下げてトレードすることをおすすめします。 ポジションサイズを下げるだけで、メンタルにかかる負荷は大幅に軽減されます。 あるいは一旦デモトレードに戻って練習するというのもいいでしょう。 要するに、資金を失うリスクを抑えればメンタルダメージも軽減されるということです。 トレード日記を見直す FXで大負けしてメンタルがやられている時というのは、自分ことが見えなくなっている状態です。 無意識のうちに自分の悪い癖が出ている場合がほとんどですので、そんな時はトレード日記を見直してみましょう。 自分の悪い癖や、負けパターンを確認することで、負けトレードを冷静に分析できるようになり、メンタルダメージが軽減されます。 FX仲間をつくる トレードは孤独との戦いでもあります。 たとえ家族がいたとしても、FXのことは話しづらいものです。ましてや損失に関してならなおさらでしょう。 そうした時に力になってくれるのがFX仲間です。 同じFXをやる者同士、損切りになったトレードや、利益確定に失敗してしまったトレードなど、失敗を共有することによってメンタルのダメージは大幅に軽減されます。 もし身近にFXをやっている人がいなければ、コミュニティに入るのもおすすめです。 SNS等でのつながりだけでも、メンタルダメージは大幅に軽減されます。 トレードの情報発信する ブログやTwitterなどのSNSで情報発信することもメンタルダメージ軽減にはおすすめの方法です。 どんなに大負けした場合でも、それを発信することによって辛い経験もひとつのネタになり、コンテンツになります。 負けトレードも、受け取る人にとっては格好の学習材料になるということです。 ネガティブな感情を溜め込んでおくより発信することによって気分が晴れるでしょうし、人の役に立てるということで一石二鳥の方法になります。 トレードから一旦離れる どうしてもメンタルダメージが回復しない場合は、思い切ってトレードから離れてみることをおすすめします。 チャートも一切見てはいけません。もちろんデモトレードもやらないようにしましょう。 完全にFXから離れ、トレードのことを一切考えないようにしてください。 相場の世界では「休むも相場」という格言があるように、無理にトレードしても良い結果は出ません。 休むことが結果として、勝ちにつながっていくのです。 まとめ ここまで見てきて、FXではメンタルが非常に重要な要素であることがおわかりいただけたかと思います。 FXで勝てるようになるにはまずはメンタルを鍛えましょう。 ただメンタルを鍛える上で難しいのが、デモトレードではなかなかメンタルは鍛えられないということです。 やはり実際のお金が動くリアルトレードでしかメンタルを鍛えることはできません。 こつこつ積み重ねていくしかないということです。 ぜひここでご紹介したメンタルの鍛え方を地道に実践してみてください。 もちろん、メンタル崩壊につながるような行動はしてはいけませんよ。 毎日の積み重ねが強いメンタルを生み、勝てるFXトレーダーを生みます。 勝ち組トレーダー目指して、まずはメンタルを鍛えていきましょう。 猪首顧問のFXコラム:勝ち組になるためには「負け慣れ」を身に付けよ トレードを続けてると、連敗という場面はときに発生するものです。 1年を通せば、3連敗とか、5連敗なんて、何回か遭遇するもの… 確率的には早々起こるものでは無いです。 例えば5連敗が起こる確率というのは… 50%×50%×50%×50%×50%=3.12% 100回トレードやって、3回あるか無いかくらいの小さなもんです。でも、起こるときは起るんですよね。 ただ、その滅多に来ない5連敗に遭遇したとき、平常心でトレードを続けられるか?そのためのメンタルコントロールなのです。 これができるようになるためには、理屈で分かってるだけではダメなんです。 とにかくトレード数をこなして、経験数を増やして、負け慣れ(損切り慣れ)をすることが重要です。 何の世界でも、練習をたくさんやった人の方が、たくさん経験した人の方が、上手になるのは当たり前ですよね。 例えば、100回トレードをやって、50勝50敗(勝率5割)だったとしても、リスクリワードの設定が間違っていなければ、そんなに大負けしません。それどころか勝率が50%未満でも、トータルでは勝っているはずです。 あと、金額慣れも必要です。 まだ経験が浅いからとか、練習中だからと言うことで、控えめすぎる金額やデモ取引だと、ゲーム(お遊び)の延長になってしまい、本当の技術「負け慣れ」が身につきません。 お遊びで養った感覚は、お遊び場でしか機能しないのです。 特定の金額を言うのは難しいのですが、やはり真剣になれる金額、例えば「このお金が無くなったら痛いな・・・・」なくらいの金額でやるのが、上達への早道かと思います。(だからと言って生活に必要な資金を使ってまではダメですよ) 上記を経て、損切り慣れの感覚が身についてきたころには、トレードの結果に一喜一憂しないメンタルが出来上がっています。 この領域まで来れれば、あなたは既に勝ち組に入っています!
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FXのアノマリーとは?効果的な活用法も解説|検証結果アリ
FXやその他投資関連の書籍などを読んでいると「アノマリー」というものを目にすることもあると思います。 「FXのアノマリーってどんなものがあるの? FXのアノマリーは本当に信憑性があるの? この記事を読んでいる方はきっとこのように考えていることでしょう。 そこで今回はFXのアノマリーについて徹底解説していこうと思います。 アノマリーが本当に信憑性があるのか検証もしているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのアノマリーとは アノマリーという言葉は、「一定の法則・理論に基づいても説明できない事象・物体」という意味を指します。 FXにおいてもアノマリーがあり、なぜそのように動くのかを論理的に解説することはできないが、過去の傾向からそのように動きやすいという法則が存在しているのです。 アノマリーを理解し、自分のトレード手法に組み込んでいくことなど、トレード判断の参考にしている方も多く存在します。 FXのアノマリー 一覧 今回ご紹介するアノマリーを一覧にしてまとめています。 気になるものだけでもいいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 年間でのアノマリー一覧 月アノマリーの内容1月1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に2月ドル円が円高(下落)傾向になりやすい3月ドル円は下落傾向になりやすい4月円安方向になりやすい5月株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある6月夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる7月夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすいドル円が上昇しやすい8月日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすいアメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい9月9月は大相場を形成しやすい日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる10月相場は10月に底をつけやすい過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている11月相場は月末にかけて反転する可能性が高い12月ドルが買われドル高になりやすいクリスマス自は各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 月次でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容ゴトー日(5の倍数の日付)ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になるロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい 曜日・時間でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容水曜日のスワップ金利水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある FXの年間での代表的なアノマリー それでは、FXの年間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXでは月毎のアノマリーとして以下のようなものが存在します。 FXの年間での代表的なアノマリー 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 3月のアノマリー(日本企業の決算) 4月のアノマリー(新年度) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 7月のアノマリー(サマーラリー) 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 9月のアノマリー(彼岸底) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 11月のアノマリー(休暇前調整) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト)概要 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に 1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に 米ドル円において1月で出た方向感が1年の相場大きく影響していると言われています。 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に、逆に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場になるということです。 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底)概要 ドル円が円高(下落)傾向になりやすい 2月のアノマリーは、節分天井、彼岸底と言われています。 米国債の償還や利払いがあるため、ドルを円に帰る動きが活発化し円高傾向になりやすいのです。 また、ヘッジファンドの決算に関連した45日ルールなどにより、ポジション解消に向けた動きも影響しています。 2月は特に月初めから月末にかけての下落傾向が顕著に現れると言われています。 3月のアノマリー(日本企業の決算) 3月のアノマリー(日本企業の決算)概要 ドル円は下落傾向になりやすい 3月は日本の決算期にあたり、リパトリエーション(リパトリ)を行うため保有外貨を円に換える動きが多くみられます。 そのため、3月は円高傾向になりやすいと言われています。 4月のアノマリー(新年度) 4月のアノマリー(新年度)概要 円安方向になりやすい 3月の決算時に外貨を円に交換する動きが多くなったあと、新年度に変わり、新たな外貨の仕入れのために円を売りやすくなります。 資金流動が盛んになる時期であり、為替が大きく動く月ともいわれています。 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ)概要 株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある 5月の「SELL IN MAY」というアノマリーは世界的に有名なものです。 「SELL IN MAY」とは「Sell in May and go away; don't come back until St Leger day」を省略した名称です。 日本語に翻訳すると「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」という意味になります。 5月は株が売られやすく、それい影響され円高傾向になりやすいと言われています。 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み)概要 夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる 6月は夏休みに入るファンドが徐々に増え出し、市場の動きが落ち着いてきます。 7月のアノマリー(サマーラリー) 7月のアノマリー(サマーラリー)概要 夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすい ドル円が上昇しやすい 7月になると夏のボーナスでバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなります。 それに伴い、株価が上昇し、影響されたドル円相場も上昇しやすいといわれています。 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 8月のアノマリー(夏枯れ相場)概要 日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすい アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい 8月になると、日本の夏休み・お盆と海外のバケーションが重なることで、市場参加者がかなり減ります。 特にお盆休みのある日本のマーケットは実需を中心に売り相場となり、アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあることから、円高になりやすい傾向にあります。 9月のアノマリー(彼岸底) 9月のアノマリー(彼岸底)概要 9月は大相場を形成しやすい 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる 9月は休み明けで市場参加者が帰ってくる月です。 セル・イン・メイの「9月まで戻ってくるな」という言葉からもみて取れるように、9月まで下落傾向にあると言われています。 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まることもドル円の下落傾向に影響を及ぼしています。 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン)概要 相場は10月に底をつけやすい 過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている 10月は、アメリカで広まっている「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあります。 株価が底を付けやすく、時に大暴落する可能性もあるのです。 ドル円も株価の影響を受け、10月には底をつけやすいとされています。 11月のアノマリー(休暇前調整) 11月のアノマリー(休暇前調整)概要 相場は月末にかけて反転する可能性が高い 11月は9月から続きたトレンドの調整局面とされています。 月の後半にあるアメリカの連休の影響もあって値動きが鈍くなるとも言われています。 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算)概要 ドルが買われドル高になりやすい クリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 12月は欧米の決算時期です。 日本の決算時期には円が多く買われたのと同様に、アメリカの決算時期にはドルが多く買われドル高になりやすいとされています。 また、12月後半のクリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなります。 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもあるとも言われています。 FXの月次での代表的なアノマリー 次に、FXの月次での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの月次での代表的なアノマリー ゴトー日(5の倍数の日付) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) こちらも順番に詳しく見ていきましょう。 ゴトー日(5の倍数の日付) ゴトー日(5の倍数の日付)概要 ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある ゴトー日(5の倍数の日付)は日本特有のアノマリーで、5や10がつく日には円安になる傾向にあります。 日本の輸入企業では、取引先への支払いをドル建て決済する場合が多いのですが、その決済日がゴトー日となっているのです。 ドル建て決済が増えることで、金融機関のドルが少なくなり、ドル高円安傾向になりやすいと言われています。 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)の概要 米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる 米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になる 米国雇用統計とは、アメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を調査した統計です。 最も重要な経済指標の一つとされており、毎月第一金曜日の22:30に発表されます。 発表される指標は10項目あるのですが、「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つが特に注目されている指標です。 これらの指標がいいとドル高になり、逆にこれらの指標が悪いとドル安傾向になると言われています。 ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)の概要 欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場の値決め(フィキシング)のことです。 ここでの値決め(フィキシング)とは金の取引価格決定のことをさしており、 ロンドン時間の午後4時(夏時間は午後3時)、日本時間の午前1時(夏時間は午前0時)に行われます。 この時間帯は注文が盛んに行われ、 金は主にドル建てで取引されることから、外国為替相場にも影響を与えるとされています。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー それでは次に、FXの曜日・時間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー 水曜日のスワップ金利 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め こちらもそれぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 水曜日のスワップ金利 水曜日のスワップ金利概要 水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる FX特有のアノマリーになりますが、水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなります。 FXでは土日に市場が開いていないため、土日分のスワップポイントが水曜日にまとめて付与されて仕組みになっています。 そのスワップ金利の付与される時間帯である水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の高い通貨に買い注文が集まるというわけです。 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め概要 月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある こちらFXをやっていれば一度は耳にしたことがある「月曜日の窓埋め」です。 先述しましたが、FXでは土日が休場となっており、月曜日の朝にギャップができて始まることがあります。 このギャップを埋めることが「月曜日の窓埋め」です。 月曜日のこうした傾向もアノマリーとして広く知られています。 FXの代表的なアノマリー分析手法 それでは次に、FXの代表的なアノマリー分析手法について解説します。 FXの代表的なアノマリー分析手法 ウィンターブレイク スーパーボウル理論 花見ラリー それぞれ順番に解説していきます。 ウィンターブレイク ウィンターブレイクは1月の前半から中盤にかけて行うアノマリー手法です。 大口の投資家や機関投資家は、年末になると損失しているポジションを意図的に確定することで節税のための施策を行います。 そのため、「ポジションを年末に整理してから、新年になって新しくトレードをスタート」という流れ生じやすいのです。 毎年必ず起こる現象というわけではありませんが、相場は上昇しやすい傾向にあり、うまく相場間を捉えられれば利益を伸ばすことができるでしょう。 スーパーボウル理論 スーパーボウルとはアメリカで行われるスポーツの一大イベントのことで、スパーボールの勝敗を利用するアノマリー手法です。 ナショナルカンファレンスが勝利したときには米国株式が上昇し、アメリカンカンファレンスが勝利したときには米国株式が下落といった内容のアノマリーになります。 スポーツ好きでスーパーボールを毎年観戦しているという方は、一度取り入れてみたらおもしろい手法かと思います。 花見ラリー 花御ラリーは、3月中旬から4月上旬お花見シーズンのアノマリー手法になります。 日本特有のアノマリー手法で、お花見シーズンには「各企業の決算発表」や「配当確定の時期」と重なるということで、相場が上昇しやすい傾向にあります。 もちろん条件によっては必ずしも上昇するとは限りませんが、うまく上昇の気配を察知することができれば、いつもよりも大きな利幅が取れるかもしれません。 FXのアノマリーを実際に検証してみた ここまでFXのアノマリーについて見ていきましたが、果たしてどれほど信憑性のあるものなのでしょうか? 過去10年間のデータを下に、FXの年間での代表的なアノマリーを実際に検証してみました。 検証結果は以下の通りです。 月的中率1月10%2月50%3月10%4月20%5月60%6月30%7月30%8月40%9月20%10月50%11月40% 12月は複数の要素が絡んでいるため除外しましたが、1月〜11月までを検証してみると、ほとんど傾向が見られません。 有名である5月のセル・イン・メイは60%とその傾向が見られましたが、その他は50%以下のとなっています。 アノマリーは参考程度に考えておこう いかがだったでしょうか? 今回はFXのアノマリーについて徹底解説していきました。 検証結果からもわかるようにアノマリーだけでトレードをするというのは根拠が不十分なように思えます。 相場は様々な要素が絡んだ上で変動しているため、アノマリーは参考程度に考えておくのがいいでしょう。 猪首顧問のFXコラム:アノマリーを参考にしても勝ったり負けたりするのがFX いかがだったでしょうか。本記事では、FXのトレードに直結するアノマリーの数々を紹介していきました。 そもそもアノマリー(anomaly)って初耳の方も多いのではないかと思います。 恥ずかしながら、私も「?」って感じでしたので、さっそく英辞典で調べてみました。 せっかくなので、アノマリーという言葉の語源を調べながら、その意味を掘り下げてみたいと思います。 FXにおけるアノマリーとは先人たちの経験則であり、格言でもある アノマリー(anomaly)直訳すると…… アノマリー(anomaly):変則、例外、異例、変態、例外的な人引用元:Weblio辞書 anomalyとは という意味だそうです。 「えっ?これってトレードと関係あるの?」って思ってしまいましたが、金融(トレード)の世界においては以下のような意味もあるそうです。 アノマリー(anomaly):理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。相場格言として伝えられているものが数多くある。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象。引用元:大和証券 金融・証券用語解説 [アノマリー] アノマリーとは、相場の世界で信じられている「根拠のない経験則」であると同時に、偉大な先人たちが経験則から言い伝えてる「相場格言」でもあるのです。 であれば、私のように長くにわたってトレードに携わってる者の頭の中には、格言の数々が記憶として蓄積されています! 世に数多く存在して語り継がれてるアノマリーの数々を紹介していくときりがありませんが、私が知ってるアノマリーの中から、少しの事例をお話しします。 アノマリーその1:「風が吹けば桶屋が儲かる」 まず一つ目。これは、トレードには直結しませんが、あまりにも有名な一つです。 ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る。また、とてもあてにできそうもないことに期待をかける例えです。 強い風によって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶ。 いかがでしょうか。これって立派なアノマリーの1つと思いませんか? アノマリーその2:「麦わら帽子は冬に買え」 麦わら帽子は夏場は欲しいけど、冬場に欲しいと思う人はいません。 なので、冬場の需要が無い時の安価で買っておけば、夏場の需要が高まったときの高値で売れば儲かる。 マーケットのファンダメンタルを考えれば、これほど的を得た説明って無いですよね。 日本の相場格言は、このようにまるで隠語のような面白いものが存在してます。一見すると意味不明なように見える暗号のようですが、実際にはその意味は深く頷けるものです。 FXのアノマリーは未来が不確定な相場に対する“期待感”から生まれたものかもしれない 私はFXが日本に初登場する1998年からさかのぼること15年前の1983年(昭和58年)から、相場(トレード)業界に身を置いており、商品相場、先物相場、株式相場にどっぷり浸ってきたことから、外国為替相場に限らず、あらゆるマーケットで語り継がれている「アノマリー」に接してきた一人だと思います。 その観点から、あくまでも私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。 世に出回っている、また昔から語り継がれてる、金融(トレード)の世界でのアノマリーを列挙すれば、それだけで1冊の(いや、それ以上)本が書けるくらいの量になると思います。 数多く存在するアノマリーの中には、ストーリー的に納得してしまうような奥深いものもあれば、「出かけるときは右足から」みたいな、単なるジンクスでしかないものまで。 未来の予測が困難な金融マーケットだからこそ、人々はわらをもすがる思いで、なんらかの法則、ルール、コツ、再現性…的なものを探し求めて来たのでしょう。 つまるところ、アノマリーと言うのは、未来が不確定なマーケットに関わってる人にとって、なんらかの期待とか可能性が欲しいという気持ちから生まれたものでは無いでしょうか? アノマリーを全否定するものでもありませんし、科学的な(統計的な)分析が万能なわけでもありません。 しかしながら、いずれの考え方によってアクションを起こしても、マーケットの世界ではいずれも、当たったりハズレたり…。 これが現実であり答えではないでしょうか。 結局、アノマリーも相場の未来を予測するツールにはなり切れません。 トレードの優位性にのみ固執せず、資金管理やメンタル管理など、総合的なトレードスキルを磨くことが勝ち組への近道と言えるでしょう。 ただ、アノマリーで語られている中には、トレードに携わるための「心得」や「戒め」として、大切なものは多いと思います。 心情的なものではありますが、これもトレードでは大事な要素だと思います
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FXの名言を一挙紹介|伝説の投資家から学ぶトレードの極意
いまいちトレードが上手くなってない気がする 結局FXで何を意識すればいいのだろう? FXの学習に行き詰まっている方も多いのではないでしょうか。 そもそもFXの最適なトレード方法や勉強方法に関しても全く体系化されていないのが現状です。 しかし、これまでの歴史上でFXを始めとしたトレードで大成功を収めたトレーダーや投資家はたくさん存在しています。 したがって、このような成功した人が残した名言に触れておくことは、今後のトレードの考え方に大きな影響を与えることになります。 そこでこの記事では以下の2つについて解説していきます。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 2chに寄せられたFXの名言 それでは見ていきましょう。 FXの名言・格言を参考にすべき理由は? 最初に、なぜ過去の名言を今のトレーダーが教訓にすべきなのか、その理由について解説します。 金融マーケットの歴史は古く、株式においては世界最初の株式は1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」のもとで発行されました。 株式という形で小口の資金を集約し、大きな投資を可能にするこの便利なシステム(市場)は1602年、オランダで設立されました。その後、東インド会社によって本格的に活用され、合理的な資金調達方法としてヨーロッパ、アメリカ、そして全世界に広まりました。 金融マーケットには、なんと500年近い歴史があります。この間、数多くの投資家(投機家)がマーケットに挑んできたわけです。 常に勝者と敗者が存在しうる金融マーケットですが、独自の感性、理論、哲学で継続的に勝者側になれた伝説のトレーダーが存在したことも事実です。 時代は変わっても、この事実は揺らぎません。 過去に相場で成功を収めた先人の知恵は、少なくとも現在の世に溢れる「小手先のトレードテクニック」より価値があることは確かと言えるでしょう。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 ここでは以下の6人の伝説の投資家・投機家の名言を紹介していきます。 この記事では名言の中でもメンタル管理に関するものをピックアップしていきます。 ジェシー・リバモア エド・シコータ マイケル・スタインハルト ブレア・ハル マーティン・シュワルツ リチャード・デニス それでは見ていきましょう。 ジェシー・リバモア:ウォール街のグレートベア ジェシー・リバモア 初めて取引をしたのは14歳の時 世界恐慌に向けて大量の空売りを行ったことにより1億ドル以上の利益を稼いだ ここではジェシー・リバモアによる投資の名言を紹介していきます。 損失は、それを出してしまったあとは自分を苦しめたりしない。私は一晩寝たら忘れてしまう。しかし、過ちを犯し、損切りをしないというのは、財布と心身にとって実にダメージになる ジェシー・リバモア この名言では損切りがどれだけメンタル管理に影響をもたらすかを言い表しています。 FXで勝てない人は、自分が間違った側でポジションを持っていることを認めることができずに、なかなか損切りに踏み切れないという特徴があります。 トレード計画に反して逆指値をずらして損切りを回避してしまった場合は、後に大きな心理的かつ金銭的なダメージがあるだろうことを言い表しています。 FXには損失が付きものであり、FXで利益を挙げていくためにはいかに損失を抑えていくべきかに集中する必要があります。 FXにおいて損失は必ずしも失敗を意味するものではないことを覚えておきましょう。 猪首顧問からのアドバイス 「含み損になってるポジション=間違った側のポジション」と言う解釈は、私はあまり好きじゃありません。 ポジションを持ったことにより生じる結果は、含み益になるか含み損になるか、のどちらかでしかないのです。 そしてその確率は常に2分の1です。 ①含み益はしっかりと伸ばして利益を確定できたか②含み損はできるだけ傷が浅いうちに損切ができたか 利益ではなく、生じた結果(含み益or含み損)に対して、どういう処理を行ったかが重要です。 ①②のポイントを忠実に実行できたならそれは「良いトレード」。感情に流され実行できなかったのであればそれは「悪いトレード」と言えます。 ジェシー・リバモアによる名言をもう一つ紹介します。 市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる。忍耐強く市場がシグナルを出した時だけ反応するのなら、それは投資になる ジェシー・リバモア これはトレードにおいてルールを持つことがいかに大切かを説いた言葉です。 FXで勝てない人は市場を予想しようとします。 しかしFXの本質は、値動きを予測することではなく、検証済みのエッジに基づいてエントリーをすることです。 「エッジ」とは確率的に優位性があることを指します。 検証されたエッジに忠実なエントリーを行うことによって、感情に左右されないFXが可能になります。 「市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる」これって重い(深い)名言ですね。多くのトレーダーは「予想が当たることが成功への道」と勘違いしてると思います。しかしマーケットの明日は、神様でも予想できないものです。神様でも予想できないものを、人様が…おこがましいと思いませんか? エド・シコータ:システムトレードの先駆者 エド・シコータ 先物市場のためのコンピュータートレードシステムを開発 5000ドルで始めた顧客の口座を25万%の運用益にまで成長させた 希望や恐怖心、欲望と同じで、プライドというヤツは素敵なバナナの皮みたいなものだ。これまでで一番ハデにすっころんだのは、感情的にポジションを取ったすぐ後のことだったよ エド・シコータ エド・シコータが先駆けとなったシステムトレードとは、トレードの実行にトレーダーの主観を挟まないトレード手法のことを言います。 システムトレードの対義語にあたるのが、裁量トレードです。 裁量トレードでは最終的にポジションを取るかの決断をトレーダーの裁量に任せているので、システムトレードに比べて感情的なトレードにつながりやすいというリスクをはらんでいます。 エド・シコータは感情に任せてポジションを取ることの危険性を当時の誰よりも理解していたのではないでしょうか。 負けが続く期間に取引をしようとするのは感情面で破滅的だ。「追いつこう」と投資するのは致命傷になりうる。 エド・シコータ また、トレードで負けが込んでいる時に、損失分を取り戻そうと資金を投じてしまうことのリスクの高さについても主張しています。 損失分を取り返すためにさらに大きな資金率でポジションを取り続ける手法は「ピラミッティング」として知られています。 この名言からもわかるように、ピラミッティングは口座に取り返しのつかない致命傷を負わせることにつながることを覚えておく必要があります。 猪首顧問からのアドバイス 「感情に任せてポジションをとってしまう…」これは私の経験上、負けが続くときに起きやすい心理です。 人って地道に利益をつみあげていくことって、決して苦手じゃ無いのです。 それが日々わずかな金額でも、日々少しづつでも増えていく分には、心穏やかに眺められます。 ところが、ある日コツコツドカンで大きく負けると、損した分を早急に戻したくなる本能(本心)から、それまで地道に守ってきた売買ルールなんかすっとばして、無謀なトレードを躊躇なく始めることが多いです。 焦りから、一気に損失を取り戻したいという心理が働きます。そんな経験、あなたにもありませんか? 仮に大きな損失を出しても、本来やるべきトレードを冷静に繰り返せば、時間の経過とともに損失は取り返せます。 「大きく負けてしまっても、一気に損失を挽回しようとしない」これが重要です。 マイケル・スタインハルト:ヘッジファンドの帝王 マイケル・スタインハルト 子供の頃に父親から株式200株をプレゼントされたことがきっかけに株式市場に興味をもつ 自身が設立したヘッジファンドは年複利30%以上の成績を挙げていた 優れた投資というのは、自分のアイデアに断固従おうとする信念と、間違いを犯したときに率直に認める柔軟性の間の、特異なバランスの上に成り立っている マイケル・スタインハルト 優れた投資を行うためには、他人の相場観に振り回されることなく、自らの相場観に断固として従う姿勢をもつ必要があります。 しかし同時に自らの相場観に固執しすぎずに、素直に自分の間違いを認める柔軟性も必要であることを説いています。 この名言はFXなどのトレードが持つ特異な性質を言い表しているといえます。 ブレア・ハル:ギャンブラー出身のトレーダー ブレア・ハル カジノでブラックジャックのプレイヤーをしていた 投資会社を設立して、大口の取引を展開した 勝つために決定的に必要なのは数学的なスキルではない。システムにどこまで執着して行動できるかの規律である ブレア・ハル トレードで勝てていない人に限って、 全てのテクニカル分析やテクニカルツールを使いこなすことができれば、勝てるようになる 勝てる人には何か特別な数学的才能があるに違いない といった考え方をします。 しかしブレア・ハルは、トレードで勝つために必要なのは自らが作ったトレードルールにいかに執着することができるかだと主張しています。 ブレア・ハルがかつてプレイしていたブラックジャックも確率のゲームという点でトレードと同じ性質を持ち合わせています。 確率を味方につけるには、同じルールに則り十分な試行回数を重ねる必要があります。 ギャンブラーとして大金を手に入れた経験のあるブレア・ハルは、経験的に規律を守り続けることの大切さを理解していたと言えます。 猪首顧問からのアドバイス ギャンブルの世界でもトレードの世界でも、共通して言えることは、「勝ち組の人間は必ず自分なりのマイルールを持ってる」ということです。 そして、そのマイルールは、端から見ればまるで相反する真逆の発送にすら見えるようなルールなことが多々あります。 大事なことは、継続して行える、自分の信念が持てるルールかということ。 目先の表面的な結果ばかりを見て、常に後追いで流行の手法を探すのではなく、自分自身のマイルールを作り、忠実に実行することが何よりも大切です。 マーティン・シュワルツ:チャンピオントレーダー マーティン・シュワルツ スタンフォード大学主催のトレーディング・チャンピオンシップで優勝 1日で数百万ドルの利益を挙げた記録がある 私の投資キャリアのうちで最も重要な変化は、自分のエゴを投資から決別させることを学んだ時に生じた。投資は心理的なゲームだ。ほとんどの人々は自分が市場と対決していると考えているが、市場はそんなことは気にしていない。あなたは実はあなた自身と戦っているのだ。あなたは自分が正しいと証明されるために、こんなふうになってほしいと願うことを止めなくてはいけない。市場が今、あなたに何を語りかけているかだけに耳を澄ますのだ。何を語っているかと5分前に考えたことは忘れなさい。投資の唯一の目的は自分が正しいと証明することではない。レジに入金されるチャリンという音を聞くのが目的なのだ マーティン・シュワルツ マーティン・シュワルツは自分が正しいことを証明するためにトレードを行うことをやめるように警告しています。 FXで大金を稼いで、自分が優秀であることを友人にアピールしたい。 私の分析によれば、価格は間違いなくこの水平線で反転する。 以上のように、トレードで成功して他人からの評価を向上させることや、自分の相場観が正しいことを証明するためにトレードをしている人は多いのではないでしょうか。 トレードの目的は利益を得ること以外にありません。 トレードで利益を得るという目的を達成するには、正しくありたいというエゴを捨て去って相場の現状を素直に受け止めることが必要だということを主張しています。 あはは、この言葉、重いですね~。マーケットは貴方が思ってるほど貴方のことを意識もしてないし、気にもしてないし、いやいや、貴方のことなんか知りもしません。貴方が勝手にマーケットと戦っている気になってるだけです。マーケットにおいて正しさなんて証明する必要はありません。貴方はただただマーケットの動きを素直に受け止めて、ついて行くだけに徹しましょう。 リチャード・デニス:ピットの王子様 リチャード・デニス トレードをはじめた当初の元手は400ドルだったが、最終的に数十億ドルの利益を出した タートルズという名目で、トレーダーの育成を行い、優秀なトレーダーの輩出に成功する 鍵となるのは一貫性と規律だ。我々が人に教えているルールのうちの8割くらいはほとんど誰でもリストアップすることができる。彼らにできないのは、物事が暗転した場合でもそれらのルールにしっかりと従い続けられるような自信を持つことだ リチャード・デニス 勝ち続けているトレーダーが使っているトレードルールはかなりシンプルであり、誰にでも考え得るような手法であると述べています。 しかし、勝ち続けているトレーダーとそれ以外を決定的に分けるのは、その手法を信じて使い続けられるかどうかです。 トレードでは勝ち負けがランダムに訪れるので、勝ち続ける時期があれば負け続ける時期もあります。 負け続けの時期にはかなりの損失を被る上に、メンタル的にもダメージを受けることになります。 リチャード・デニスはこのような負け続けの時期にでも、自分のトレードルールを信じて使い続けられるような一貫性と規律が鍵であると主張しています。 2chに寄せられたFXの名言 ここまで伝説のトレーダーや投資家による名言を紹介してきました。 ここからは2chのスレッドに寄せられたFXの名言を紹介していきます。 5 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/08(木) 04:21:16.57 ID:7Tegy7KZ0 たしか昔にこの板のどこかのスレで見つけた金言「祈り始めたら損切りのタイミング」 14 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/11(日) 18:52:13.64 ID:LZJzFidS0 >>5希望を持ったら手仕舞いって本で読んだ 自分が抱えているポジションに対して「祈る」や「希望を持つ」などの感情を持ってしまった場合は、トレードのギャンブル性がかなり高まっていることを示唆していることになります。 この名言はトレードからギャンブル要素を排除することがいかに大切かを言い表しているのではないでしょうか。 「祈り始めたら損切りのタイミング」これって最高に通用するトレード(損切り)の本質だと思います(笑)人知が及ばないマーケットなのに、神頼みしちゃう人って本当に多いです。私も…笑マーケットは常に人がいない方に動きますから、これって究極のインジケーターかもしれません。 もう一件、2chから名言を紹介します。 17名無しさん@お金いっぱい。2019/08/14(水) 10:50:35.71ID:La3Fc9RC0 名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2019/08/14(水) 10:05:42.02 ID:4HMVsk0K0 [1/2] >>45チャート分析してもその通りに動くか分からないしどんなにチャート分析しても突然起こる要人の発言で全てブッ飛ぶ可能性も大いにある 資金力でカバーしていても急激なトレンド相場が起きて押し潰されることもある FXは実際ほとんどの要素が運 運以外のものがあるとすればそれは損切り行為だけ勝つも負けるも全て運が支配するゲームで生き残るには損切りする勇気を持つか逆指値をキチンと設定する冷静さが大事 この名言は大胆でありながらも、FXにおける本質をついた発言といえるでしょう。 どのトレーダーも相場の方向性を完全に予測することはできません。 どれだけ相場を分析していても、たった一つのファンダメンタルズ要因によって全ての分析が通用しないような値動きを見せることは多々あります。 したがって「FXはほとんどの要素が運」と割り切った上で、損切りを行なっていかに上手に負けるかが相場で生き残るための秘訣だと主張しています。 まとめ:先人の名言からFXにおけるメンタル管理を学ぼう ここまでFXの名言について解説してきました。 どの名言でも、感情的にポジションを持つことに対して警鐘を鳴らしつつ、規律を守ったトレードを強く推奨していることがわかります。 この記事で扱った名言から学べることは以下の3つです。 感情的なトレードでは必ず大きな痛手を食らうことになる 一貫性と規律を持ったトレードをしよう 必ず損切りを行う WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問からのアドバイス 「時代が変わっても、参加者が変わっても、科学がどれだけ発達しても…」 参加しているプレイヤーが人間である以上、そこで行われてるアクションは常に、その時々の欲望を持った“人間”のものです。 人間がマーケットを作ってる以上は、そこでは常に間違ったアクションが繰り返されます。 だからマーケットは存在しうるのです。そしてそこに勝ち組(チャンス)が存在する。 その道しるべが、先人の言葉に隠されていると思います。今一度、今だからこそ、先人の言葉に傾聴しましょう。
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FXは資金管理が超重要!基礎知識や具体的な管理手法を解説
FXの資金管理ってそんなに重要なの? オススメの資金管理法は? 「資金管理」と聞いて上記のようにお悩みの方も多いのではないでしょうか? 結論から言うと、資金管理はFXで継続的に利益を出す上で重要な要素になってきます。 しかし実際のところテクニカル分析ばかりを重視して、資金管理を疎かにしているトレーダーはかなり多いです。 資金管理に向き合わなければ、いつまで経ってもFXの収益をプラスにすることができません。 この記事では以下の6つについて解説していきます。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? FXの資金管理についてよくある質問 動画での解説はコチラ 猪首顧問からのアドバイス 「資金管理」と一言で言っても、その考え方や実践方法にはいろいろなものがあります。ただし共通して言えることは、トレード活動を続けていく上で、マーケットで生き残るために絶対に必要なことだということです。 初心者の方が最初に勘違いしてしまってるのが「トレードで成功するためには」が一番重要だと思ってることです。 「相場の行方(上げ?下げ?)を高い確率で予測できるようになること」が重要だと考えてしまう人は多いです。 もちろん自分が持ったポジションが思惑通り動いてくれなければ、利益にならないことは事実です。 しかし、エントリーしたポジションが思惑通り動くかどうかは、相場次第です。 大雑把に言えば、当たったりハズれたりを繰り返すのがトレードです。 そして、ポジションを持った後は、貴方がどんな努力をしても、神頼みをしても、思惑通りには動いてくれません。相場次第なんです。 しかし、貴方の思惑通りの結果に誘導(コントロール)できるのが「資金管理」なのです。 資金管理についての具体的な考え方や実践方法(検証)について、以下本文をお読みください。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXは資金管理が全て FXは資金管理さえ徹底していれば負けない FXにおける資金管理は以上のような表現がされるほど重要とされています。 資金管理だけということは、チャート分析を全く行わずにランダムなエントリーをしていても、資金管理さえ徹底していればFXでは利益をあげることができるということです。 果たしてこれは誇張された表現なのでしょうか。 資金管理のイントロダクションとして、ここではコイントスによるエントリーを想定して資金管理だけで利益を出していくことが理論上可能なのかを検討していきます。 そもそもコイントストレードとはベテラントレーダーであるトム・バッソがとある講演の質疑応答の中で述べたトレード手法のことをさします。 具体的には以下のような手法になっています。 トム・バッソのコイントストレード トレードの資金率は1%以下 ATR(期間10)3倍の位置にトレーリングストップを置く ロングかショートはコイントスの裏表で決定する 手法の内容をみてわかるように、テクニカル分析などによるチャート分析は全く行われておらず、エントリーの方向はその名の通りコイントスの結果のみに委ねられています。 ちなみにATRとはAverage True Rangeの略で、市場のボラティリティを表すオシレーターです。 ランダムなエントリーの後はボラティリティの変化と値動きに合わせて損切りの逆指値を狭くしていく(トレーリングストップ)手法です。 実際にこの手法をGBPUSDの1時間足で検証してみます。 ここでは「表」が出た場合はロング「裏」が出た場合はショートをし、トレーリングストップは1時間足の終値が更新されるたびに行うこととします。 試行回数コイントス損益口座資金0--$10,000.001裏-$100.08$9,899.922表$42.47$9,942.393裏$189.52$10,131.914表-$101.28$10,030.635表$49.25$10,079.886裏$231.00$10,310.887表-$103.20$10,207.688表-$102.03$10,105.659裏-$100.80$10,004.8510表-$99.96$9,904.8911裏$240.54$10,145.4312裏-$101.25$10,044.1813裏-$100.80$9,943.3814裏-$99.36$9,844.0215裏-$98.40$9,745.6216裏-$97.44$9,648.1817裏-$96.60$9,551.5818表-$95.55$9,456.0319裏-$94.38$9,361.6520裏$2,535.52$11,897.1721裏-$119.28$11,777.8922裏-$117.81$11,660.0823裏$196.56$11,856.6424裏$28.28$11,884.9225裏$297.18$12,182.10トレード記録 項目結果トレード数25勝ちトレード数9負けトレード数16総利益$2182.10平均利益$423.37平均損失-$101.76リスクリワード2.34最大利益$2535.52トレード結果 以上が25回のトレード結果です。 このようなランダムエントリーであっても、資金管理のルールさえ徹底していれば利益を残すことができています。 この結果を踏まえれば、資金管理だけで勝てるという話もあながち嘘ではないことをわかっていただけると思います。 しかし実際に自らの資金でトレードを行う際には、自分のトレード手法やメンタルに合った資金管理法を選択する必要があります。 ここからはみなさんが自分が採用するべき資金管理法を見つけることができるように、資金管理法を徹底解説していきます。 FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXでは少しでも相場で生き残るために資金管理を徹底しておく必要があります。 FXの資金管理を考える際に必ず知っておくべき要素が4つあります。 要素①:リスクリワード 要素②:期待値 要素③:複利 要素④:資金率 ここではこれら4つの要素について解説していきます。 要素①:リスクリワード リスクリワードとは、トレード全体の平均利益と平均損失を比率に直した数値のことです。 FXの資金管理を考える上で、トレード手法のリスクリワードを考えることは、リスク管理上最も重要になります。 リスクリワードの計算 例えば、25回のトレードを行ったとします。 勝ち数:15回 負け数:10回 トータル利益:30万円 トータル損失:-10万円 この時平均利益と平均損失は、 平均利益:30÷15=2万円 平均損失:10÷10=1万円 したがってこの25回のトレードのリスクリワードは2になります。 また、注意点としてリスクリワードは十分な試行回数を確保した上で計算するようにしましょう。 試行回数が少ない場合勝ち負けが偏ってしまうので、使用しているトレード手法の成績を正確に反映しているとは言えません。 正確なリスクリワードの数値を得るためには、なるべく多くのトレード回数をもとにリスクリワードを求めるようにしましょう。 要素②:期待値 先ほど解説したリスクリワードは勝率との関係が深く、トレード手法の良し悪しは勝率とリスクリワードの両方を考慮する必要があります。 その際出てくるのが「期待値」という考え方です。 期待値は、一回あたりのトレードで期待できる利益のことで、以下のような計算式で求めることができます。 期待値の計算方法 期待値=勝率×平均利益ー負率×平均損失 例えば、以下の成績を持つトレード手法の期待値を計算していきます。 期待値の計算 勝ち数:15回 負け数:10回 平均利益:2万円 平均損失:1万円 このトレード手法の勝率は 15÷25=0.6(60%) よってこのトレード手法の期待値は 0.6×2ー0.4×1=0.8(8,000円) 以上のように期待値を求めることで、使用しているトレード手法は使用し続ける価値があるものなのかを判断することができます。 期待値を求めたら、その数値が0を上回っているかを確認してください。 もし期待値が0を下回っている場合、理論上トレードをするごとに損をしている手法になってしまうので、今すぐにトレード手法を改めた方が良いということになります。 期待値はFXの資金管理を考える上で必ず考慮しなければならない要素なので、自分が現在使用しているトレード手法の期待値は常に気にしながらトレードを行うことをオススメします。 要素③:複利 FXの資金管理では複利を取り入れることが大切です。 複利とは、元本に利息を合わせた金額に金利が適用されることをさします。 例えば、FXの運用を単利2%で行うのと複利2%で行うのでは、運用額に差が生じます。 単利2%の場合 1ヶ月目:100万円+2万円=102万円 2ヶ月目:102万円+2万円=104万円 3ヶ月目:104万円+2万円=106万円 複利2%の場合 1ヶ月目:100万円×102%=102万円 2ヶ月目:102万円×102%=104万400円 3ヶ月目:104万400円×102%=106万1,280円 複利運用に関しては以下の記事で詳しく解説しています。 要素④:資金率 資金管理を行う際は、トレードごとの資金率を意識することが大切です。 資金率とは1回のトレードごとにリスクに晒す金額の割合のことです。 資金率の計算 例えば口座資金が100万円で、毎回のトレードで損切りの逆指値を最大損失額が2万円になるように設定していたとします。 この時、このトレードの資金率は 2÷100×100=2%です 資金率は使用しているトレード手法の破産確率を求めるために使用する「バルサラの破産確率」に必要な要素です。 バルサラの破産確率については以下の記事で詳しく解説しています。 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 まず、資金管理はマーチンゲール法と逆マーチンゲール法に大別することができます。 これら2つは具体的な資金管理法というよりは、資金管理の考え方を表す言葉として理解しておくことが正しいです。 FXに限らず、トレードの資金管理法では逆マーチンゲール法の考え方に沿っている方が好ましいとされています。 この点を踏まえて、ここではマーチンゲール法や逆マーチンゲール法を解説しつつ、実際の資金管理法をいくつか紹介していきます。 マーチンゲール法とは 逆マーチンゲール法とは 資金管理法①トレードリスクを固定する 資金管理法②階層的にロットを増やす 資金管理法③資金率を固定する マーチンゲール法とは? マーチンゲール法とはトレードで勝った場合にロットを減らし、トレードで負けた場合にロットを増やす資金管理法のことをいいます。 これは負けた場合に倍賭けを行うことで、負け分を取り戻すことを目的としたギャンブル要素の高い資金管理法になります。 トレードではいつか勝つことを考えれば、負けるたびに倍賭けをしておけば理論上いずれ利益を出すことができますが、軍資金の限界を考慮していない点に大きな落とし穴があります。 マーチンゲール法の落とし穴 例えば、最初のトレードで負けて1万円の損失が発生したとします。 マーチンゲール法に則れば、次のトレードでは倍のロット数でエントリーすることになるので、負けた場合の損失額は2倍の2万円になります。 もしマーチンゲール法で10回連続で負けてしまった場合、最大損失額は 1×2×2・・・×2=512万円になります。 FXでは10回連続で負けてしまうことも往往にしてあることを考えれば、マーチンゲール法はかなり危ない資金管理法であることがわかると思います。 また、資金率の面でもマーチンゲール法は破産確率を高める危険な資金管理法であることがわかります。 「資金率」「勝率」「リスクリワード」の3要素から破産確率を求める「バルサラの破産確率」では、同じ手法であっても資金率が高くなるほど破産確率が上がっていくと知られています。 マーチンゲール法では、トレードで負けるたびにさらに大きな金額を賭けていく方法なので、口座状況が悪くなるたびに資金率は上がっていきます。 これはバルサラの破産確率から考えれば好ましくない資金管理ということができます。 以上の点を踏まえて、FXの資金管理を考える際はマーチンゲール法に陥っていないかを確認することが大切になってきます。 逆マーチンゲール法とは? 先ほどまでマーチンゲール法について解説してきましたが、逆マーチンゲール法とはその名の通りマーチンゲール法とは逆の方法で資金管理を行います。 逆マーチンゲール法の場合トレードで勝った場合にロットを増やし、トレードで負けた場合にロットを減らしていきます。 これによって、負けた時にはよりリスクを抑えることができる上に、勝った時には大きく利益を伸ばすことができます。 バルサラの破産確率から考えれば逆マーチンゲール法は最も安全であり、逆マーチンゲール法に則った資金管理法を採用することが最も合理的であるとされています。 ただし、逆マーチンゲール法には損失分を取り返すためにより大きな利益率が必要になるという弱点が存在することも覚えておく必要があります。 これ以降で見ていく具体的な資金管理法では逆マーチンゲール法に則っているかが採用するための重要な判断基準になるので、ぜひ覚えておきましょう。 資金管理法①トレードリスクを固定する 1つ目はトレードリスクを固定する資金管理法です。 つまり、1トレードあたりのトレードリスク額を1万円に設定した場合は、口座資金の増減にかかわらず最大損失額が1万円になるということです。 この資金管理法のメリットは大きなドローダウンが発生しないことです。 しかし、この資金管理法は逆マーチンゲール法に則っていないためあまりオススメできません。 トレードリスクを固定する資金管理法では、連敗が続いている時は口座資金に対するリスク額の割合が常に高まり続けることになります。 トレードリスクを固定する 口座資金:100万円 固定リスク額:10万円 3回連続で負けた際の資金率の推移を見ていきます。 【1トレード目】 資金率は、10÷100×100=10% 【2トレード目】 1トレード目で負けた場合、口座資金は90万円になるので、 資金率は、10÷90×100=11.1% 【3トレード目】 2トレード目でも負けた場合、口座資金は80万円になるので、 資金率は、10÷80×100=12.5% このように連敗という最もリスクの高い状況下で、トレードリスクを固定することはさらに破産確率を高めてしまうことになります。 また、連勝が重なって口座資金を積極的に増やすべきタイミングでリスク額を増やすことができない点もあまりオススメできない理由の一つです。 このように固定リスク額の資金管理法は、「リスクを取るべき時に消極的になり、リスクを避けるべき時に限って積極的になる」という特徴を持っているため、オススメできません。 資金管理法②階層的にロットを増やす 2つ目は階層的にロットを増やす資金管理法です。 「階層的に」とは口座資金を額に応じて複数の階層に分け、その階層ごとに取引できるロット数を定めておくということです。 この時の階層の分け方には2種類あるので、それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。 階層の幅が等間隔 階層の幅が等間隔でない ⑴階層の幅が等間隔 まずはロットを増やす基準となる階層が等間隔な資金管理法です。 口座資金ロット数〜¥1,000,0001ロット¥1,000,001〜¥2,000,000(100万円)1ロット¥2,000,001〜¥3,000,000(100万円)2ロット¥3,000,001〜¥4,000,000(100万円)3ロット階層ごとのロット この資金管理法では以上のように等間隔に階層を設けて、ロット数を増やしていく点が特徴的です。 ここでは100万円未満の階層に関しては0ロットとならないように、1ロットでの取引を認めています この資金管理法のメリットは2つあります。 逆マーチンゲールに則っている ロット数を上げやすい まず、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 したがって、資金管理法としての最低基準はクリアしているといえます。 また階層を上げるほど、ロット数が上がりやすくなっています。 100万円から200万円までは1ロットのみ100万円を稼ぐ必要がありますが、200万円から300万円までは2倍の2ロットで100万円を稼ぐことになるので、労力は半分になります。 したがって、トレードの調子が良い時はどんどんとロット数を増やして、大きな利益をあげることができます。 一方でデメリットとして、大きなドローダウンが発生しやすいことが挙げられます。 ドローダウンとは? ドローダウンとは口座資金が最大の時をベンチマークとし、そのあとにどれだけの額が減少したかを指しています。 一回の損失額ではなく、口座資金がどこまで下がり続けたかに着目します 例えば、一時的に口座資金が200万円に増加したが、そのあと複数の勝ち負けを繰り返して150万円にまで口座資金が落ち込み、再び180万円まで戻したとします。 この場合のドローダウンは200万円と150万円の差の50万円です。 資金増に合わせてロット数を増やすことになるので、リスクにさらされる金額が大きくなるのは仕方のないことですが、メンタル管理ができていないトレーダーにとっては苦痛が伴うでしょう。 つまり、「10万円から9万円になる10%減」と「500万円から450万円になる10%減」を同等に捉えられない場合は、かなり不安になる場面が多くなると考えられます。 ⑵階層の幅が等間隔でない 次にロットを増やす基準となる階層が等間隔でない資金管理法です。 口座資金ロット数¥500,001〜¥1,000,000(50万円)1¥1,000,001〜¥2,000,000(50万円×2=100万円)2¥2,000,001〜¥3,500,000(50万円×3=150万円)3階層ごとのロット この資金管理法では以上のように階層ごとに間隔が異なり、ロット数と比例する形で間隔が広がっています。 この資金管理法では「⑴階層の幅が等間隔」とは違って、各ロットで稼ぐべき利益がずっと一定であることに特徴があります。 つまりロット数が増えても、「1ロットあたり50万円を稼ぐという労力がかかる」という点は変わらないということです。 この資金管理法のメリットは2つです。 逆マーチンゲール法に則っている 大きなドローダウンを防ぐことができる この資金管理法も、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 また「⑴階層の幅が等間隔」に比べてロットを増やすまでに時間や労力がかかるというデメリットがありますが、そのおかげで大きなドローダウンの発生を防ぐことができるというメリットもあります。 資金管理法③資金率を固定する 3つ目は資金率を固定する資金管理法です。 この資金管理法は初心者トレーダーからプロトレーダーまで幅広く利用されており、あらかじめ資金率、つまり各トレードごとで許容する損失率を定めておく方法です。 この資金管理法を利用する場合、口座資金が増えるほど許容する損失額が増えていくことになるので、その分大きなトレードが可能になります。 資金管理法②では口座資金がどの階層にあるかによって保有できるロット数が決まっていましたが、この資金管理法では資金率の数値や損切りの逆指値の位置によって決まります。 資金率を固定する 口座資金:100万円 許容する損失率:2% 以上のような資金管理を行なっている場合、1回のトレードの損失額は最大で2万円になります。 ここでUSDJPYでエントリーを検討しているポイントがあり、テクニカル分析の結果20pips離れたところに逆指値を置くことにしました。 この際、エントリーするロット数(1ロット=100,000通貨)は、 5,000÷0.2/100,000=0.25ロット この資金管理法のメリットは3つあります。 逆マーチンゲール法に則っている ロット数や損切り幅が自由 破産確率をかなり下げることができる まず、この資金管理法は常に口座資金の2%を許容損失額として設定しているので、資金が増えればリスクを取り、資金が減ればリスクを減らすようにできているため、逆マーチンゲール法に則っているといえます。 また、資金管理法によってルール化されているのがトレードリスクだけなので、「ロット数」と「損切り幅」を自由に設定することができます。 テクニカル的に優位性のある場所に損切りの逆指値をして、それに合わせてロットを調節することで、相場観が外れていたとわかる前に損切りしてしまうのを防ぐことができます。 また、他の資金管理法に比べて破産確率をかなり下げることができます。 資金率破産までの連敗数1%528回2%263回5%104回連敗数 以上はそれぞれの資金率でトレードを行なった場合に、どれだけの連敗数に耐えられるかを示した表です。 資金率が少ないほど破産に至るまでの連敗数が多いということは、それだけ安全な運用ができることを示しています。 資金率を固定する方法でFXの資金管理を行う場合は、最大でも資金率を5%までにとどめておくことが相場で生き残り続けるためには必要です。 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? ここまで具体的なFXの資金管理法について解説してきましたが、トレードスタイルごとにオススメの資金管理法はあるのでしょうか。 ここではトレードスタイルごとに適切な資金管理法を検討していきます。 スキャルピングにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 自動売買にオススメの資金管理法 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 スキャルピングにオススメの資金管理法 スキャルピングには「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 スキャルピングでは高頻度に高レバレッジのトレードを重ねることが特徴のトレードスタイルです。 少しでもシナリオと異なる値動きをした場合はすぐに損切りをし、利益が乗ったらすぐに利確することになるので、トレードごとのリスクリワードや勝率はあまり重視されません。 勝率の低いスキャルピングでは複利の悪影響を受けてしまう可能性が高いので、複利効果の高い資金管理法③はあまりオススメできません。 また「資金管理法①トレードリスクを固定する」でも問題はありませんが、ロットの変更ができるという点では資金管理法②の方が優れていると考えられます。 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードには「資金管理法③資金率を固定する」がオススメです。 資金率を固定するという管理手法は最もトレーダーに支持されており、トレーダー人口の多いデイトレードやスイングトレードとの親和性は当然高いです。 デイトレードやスイングトレードではある程度の値幅を狙っていくことになるので、スキャルピングよりもトレード手法の期待値にもこだわる必要があります。 したがって、プラスの期待値を持っているトレード手法であれば複利の良い影響を受けることができます。 また、人によっては資金管理法②の「階層的にロットを増やす」という方法を選んでも良いでしょう。 項目資金管理法②:階層的にロットを増やす資金管理法③:資金率を固定するドローダウン大小損失からの立ち直り早い遅い資金管理法②と資金管理法③の違い 両社の違いは、主に「ドローダウンの大きさ」と「損失からの立ち直りの早さ」なので、どちらを重要視するかによって採用する資金管理法を変えてください。 自動売買にオススメの資金管理法 FXのEAを動かしている場合は、「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 EAは複利運用することが理想的ですが、その分ドローダウンが発生した時の目減りが激しく映り、人によっては運用し続けることに苦痛を感じてしまうかもしれません。 よって、階層的にロットを増やすことで、単利と複利の両方の性質を活かすことができます。 詳しくは以下の記事で解説しています。 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 海外FXのハイレバレッジを一番活かすのは「資金管理法③資金率を固定する」です。 海外FXは最大レバレッジがかなり大きいので、高い資金率での運用が可能です。 高い資金率で運用すればそれだけ破産リスクも高まりますが、資金率を固定すれば、少ないトレード回数を重ねただけでも大きな複利効果を得ることができます。 ただし、この手法は損失分を取り返すのに労力がかかるので、勝率に不安が残る場合は階層的にロットを増やす資金管理法②を利用しても良いでしょう。 階層的にロットを増やす手法であれ、階層を下回らない限り損失分を取り返すことは比較的容易なので、すぐに口座状況を立て直すことができます。 FXの資金管理についてよくある質問 ここではFXの資金管理に関してよくある質問に回答していきます。 FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? 資産管理やロット計算を行なってくれるツールや無料アプリはある? FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できるのか? 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? FXの資金管理法が定まったら、エクセルやスプレッドシートを用いてシミュレーションを行なってみましょう。 エクセルやスプレッドシートの作成方法や実際にシミュレーションを行う様子は以下の記事で詳しく解説しています。 資金管理シートは以下から無料でダウンロードできます。 同じファイル内で切り替えができるようになっているので、ぜひご活用ください。 資金管理シミュレーション(期待値、ロット計算)ダウンロード 資金管理やロット計算を行ってくれるツールや無料アプリはある? デベロッパー対応OSアプリ名kuraberu appsAndroid・iPhoneFXなびthibault zaniniAndroid・iPhoneForex 計算機FX CoreAndroidFore Calculatorsアプリ 先ほどは資金管理シートやロット計算シートを自作する方法を紹介しましたが、作成に手間を感じる場合は、無料アプリに頼るのも良いでしょう。 FX、CFD用資産シミュレーション(OANDA JAPAN) https://www.oanda.jp/lab-education/asset_simulation/ また、OANDA JAPANの公式サイトでは勝率やリスクリワードを入力することで口座資産の推移をシミュレーションしてくれます。 インジケーターリンク料金【MT4】ロット自動調整エントリーツールhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/26799有料ロット自動計算インジケーター for MT4&MT5【EasyOrder】https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/32266無料Breakeven(損益分岐点)/Stopout(強制ロスカット)表示インジケータhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/25172無料インジケーター MT4やMT5でトレードをしている場合、インジケーターとして資金管理を行なってくれるものもあるので、有効活用しましょう。 FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? 資金管理を学ぶのに一番オススメの本は「システムトレード基本と原則」です。 この記事で紹介した資金管理法は本書を大いに参考にしています。 ただし、FX初心者やFXや投資に触れたことのない人にとっては少々難解な部分があります。 また、筆者が先物トレードをメインとするトレーダーであることから、先物トレード独特の表現をすることがあります。 「ロット」ではなく「枚」と表現したりなど… したがってこの記事で書いた内容をしっかりと理解した上で本書を読んでみることをオススメします。 FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? 資金管理の戦略の中には出金するタイミングも組み込んでおくことをオススメします。 口座資金が順調に増加していったとしても、現金として出金するまでは実際の利益とはなりません。 いくら資金管理を徹底していても、相場で急激な値動きが発生した際には逆指値注文やロスカットが間に合わず、想定以上の損失が発生してしまうことがあります。 このような事態が発生したことが原因で口座資金が大きく減少してしまうのを防ぐためにも、出金の計画を資金管理に含めておくべきです。 例えば、トレード頻度の高いスキャルパーやデイトレーダーであれば月末または週末に利益分のみを出金するなどの戦略が考えられます。 長期的にポジションを持つ必要があるスイングトレーダーであれば、半年に一度くらいのペースで出金する戦略が考えられます。 ゴールドのトレードでもFX資金管理法は利用できるのか? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できます。 「勝率」「リスクリワード」「複利」「逆マーチンゲール」などのキーワードはFXの領域だけにとどまらず、カジノのギャンブルの世界でも使用される考え方です。 したがって、この記事で紹介した資金管理法はあらゆるトレードに対応していると言えます。 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 両建てとナンピンはFXにおける典型的なNG手法として説明されることが多いです。 実際に資金管理の観点から言っても両建てやナンピンはあまり推奨できる手法ではありません。 まずは両建てが資金管理の観点からオススメできない理由を解説していきます。 両建てとは保有ポジションと同量の反対のポジションを保有することで、損益の変動を抑える手法のことをさします。 両建ては実質的にポジションを決済している状態にはなりますが、ポジションを保有する際のスプレッドやスワップポイントを考慮すれば、損を被りやすい状態になっています。 またFX業者によっては反対ポジション分の証拠金も必要になるため、通常よりも強制ロスカットにかかりやすい状況になってしまいます。 このように資金管理上では想定していない損失が発生する可能性が高いので、両建てはあまりオススメできません。 そもそも両建てを禁止している業者も多いです 次にナンピンが資金管理の観点からオススメできない理由を検討していきます。 ナンピンとは最初にエントリーしたレートよりも低い価格で同じ方向のエントリーを繰り返すことによって、ポジションの平均取得価格を改善する手法のことをさします。 同じ方向へのポジションを積み重ねてしまうと、トレードごとの資金率が高まってしまうので、破産確率が格段に上昇します。 したがってナンピンも同様にオススメできません。 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? 中にはポジションを持ったら損切りはせずに、利益が出るまでホールドするという戦略をとる人もいます。 しかし、資金管理の側面から考えればかなり危ない戦略です。 確かに勝率が100%であれば理論上破産することはありませんが、実際の相場では何が起こるかわかりません。 どれだけ小さなポジションしか持っていなくても、2015年に発生したスイスフランショックや2019年に発生したフラッシュクラッシュほどの大暴落には耐えられません。 したがって、相場に生き残り続けることが大切であるFXにおいては、好ましくない戦略と言えるでしょう。 まとめ:自分のトレード手法にあった資金管理法を選ぼう ここまでFXの資金管理について解説してきました。 この記事のポイントは以下の2つです。 「資金管理法だけで勝てる」はあながち嘘ではない FXの資金管理で大切なのは逆マーチンゲール法に則っていること この記事では資金管理の重要性を伝えてきましたが、テクニカル分析をおろそかにしてもいいということではありません。 コイントストレードはテクニカル分析は無意味であることを伝えているのではなく、シンプルなルールでも一貫した運用を続けていくことの大切さを伝えています。 テクニカル分析と資金管理は自分が定めたルールを辛抱強く守り続けることによって初めて効果を発揮するものであることを覚えておきましょう。 WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問のFXコラム:マーケットから退場しない立ち回りを身に付けよ いかがでしたでしょうか? 一口に「資金管理」といっても、ずいぶん奥深いものかということを感じていただけたと思います。 日本の相場格言に「相場の金と凧(タコ)の糸は出し切るな」というのがあります。 凧の糸は出し過ぎると、突発的な強い風が吹いたりすると切れてしまいます。それと同じように「投資用のお金も出し切ってしまうと危険だ」という意味の格言です。 いかなる状況が起こっても、手元でコントロールできるように、余裕の糸を余らせておくことが必要なのです。 大事なことは、相場の動き(行方)はコントロールできなくても、資金管理はコントロールできるということです。そして、マーケットから退場させられないためには、元手である運用資金を無くしてしまわないこと。 手元に資金が残っていれば、必ず浮上の機会は生じてきます。 トレードごとの結果は勝っても負けても、その都度の結果でしかありません。そして、その結果は等分に生じます。 だから「勝ちトレードが良し」「負けトレードは悪し」という考えも良くありません。どちらも1トレードの結果なのです。 トレードごとに「当たった!」「負けた!」と一喜一憂するのではなく、継続してトレードした結果をちゃんと記録し(売買履歴)、それを振り返りながら、自分自身の資金管理のルールを確立していくことが成功への最重要課題となります。 これができれば、勝ち組への仲間入りは約束されたようなものです。