作品主題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 00:14 UTC 版)
三島由紀夫は『音楽』の主題に関連して、以下のように述べている。 今日、われわれの心に楽の音は絶えてゐる。精神的な音楽も肉体的な音楽も。……これは、あたかも現代といふこの不毛な時代を象徴するごとく、どんなに努力し、どんなにあせつても、自分の心と肉体の中に真の音楽をきくことができない一人の女性の半生の物語である。つひに彼女はその音楽を、耳に、体内にたしかにきくことができるだらうか? できるとすればいかにして? それは、それとも幻覚だらうか? 現実のまちがひのない音楽だらうか? — 三島由紀夫「作者のことば(『音楽』)」 また、『音楽』のタイトルの意味については、〈人間の生命力の完全な調和がかもしだす音楽〉だとしている。
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