ニュース

Uber Eats、全国で処方箋薬の配達サービス 最短30分、置き配は不可

Uber Eats Japanは28日、処方箋薬の配達サービスを全国で順次開始すると発表した。アイメッド、大賀薬局、おかぴファーマシーシステム、メドレーの4社向けに、ラストワンマイル配達ソリューション「Uber Direct」を提供し、処方薬の即時配達を実現する。

Uber Directは、パートナー企業の自社サイトやアプリで販売されている商品を、Uber Eatsの配達員が届けるラストワンマイル配達ソリューション。パートナー企業は、自社で配達要員の確保・管理を行なうことなく、効率的に即時配達を提供可能となる。これまで小売業などで使われてきたが、処方箋薬の配達にも拡大。Uber Eatsの配達員が薬を病院や薬局などから患者宅に届ける。

服薬指導・薬の手配完了後、最短30分で指定の場所へ配達する。ただし、温度管理など品質の保持に特別な注意が必要な薬や早急に授与する必要のある薬剤、麻薬や覚醒剤原料、流通上厳格な管理を要する薬剤等の配達は不可。また、一つの配達注文で患者への請求金額が20万円を超える場合も配達できない。

梱包においても、処方箋の内容(個人情報や薬品の詳細)を配達パートナーには確認ができないようにするほか、配達元のラベルを梱包外に添付するなど特別な対応が必要となる。また、置き配は不可で、購入者が届け先に不在の場合は、商品を医療機関や薬局に返却する。

メドレー「CLINICS」「Pharms」における利用イメージ

アイメッドは、オンライン診療サービス「med. powered by Rakuten」で'24年春から開始、大賀薬局は「大賀薬局」で、おかぴファーマシーシステムは処方箋薬宅配サービス「とどくすり」で開始する。

メドレーは患者向け総合医療アプリ「CLINICS」、調剤薬局向けかかりつけ薬局支援システム「Pharms」で4月上旬に開始する。メドレーにおける配達料金は、2kmまで全国一律790円。2km以降は、1kmごとに100円追加となる。

サービス開始当初は東京都と福岡市の対象店舗で利用可能となるが、2024年内に日本全都道府県で、数千店舗の薬局で対応予定。