恋人間で起きる身体的、精神的な暴力を指す「デートDV」に関する講演や電話相談などを行うNPO法人エンパワメントかながわ(阿部真紀理事長)=台町=が、デートDVの相談対応に役立ててもらおうと独自のマニュアル(A4判68ページ)を作成した。
同NPOは、デートDVの当事者や友人、家族などからの相談に電話で応じる無料の窓口を2011年に開設。現在は年間600件近い相談が寄せられ、被害者だけでなく加害に気づいた相手側からの電話も受け付けている。
16年からは、相談者から得られた記録を分析によってパターン化し、相談対応の質向上につなげてきた。今回のマニュアルは、電話相談のノウハウをまとめ、同じような活動を展開する全国の団体などに活用してもらおうと発行したという。
「メールの返信が遅いとキレる」「収入に見合わないほど高額のプレゼントを要求する」などの
具体例を挙げながら、デートDVを5つのタイプに分類。基本的な聞き取り項目を記したうえで、「デートDVと気づいてはいるが認めたくない」「ひどい暴力を受けているが別れたくない」といった相談内容に対するシミュレーションを掲載した。アドバイスによって解決に導くのではなく、「暴力を受けてどう感じ、どうしていきたいか」を相談者に考えてもらうことが大切といった心構えも伝えている。
阿部理事長は「デートDVをなくすことは、結婚後のDVや子どもへの虐待といった暴力の連鎖を防ぐことにもつながる。暴力を受けていい人なんて1人もいないということをしっかりと伝えてほしい」と話し、スクールカウンセラーや行政職員、家族や友人などにもマニュアルを役立ててもらいたいという。
送料込み千円。同NPOのホームページから購入できる。問い合わせは事務局【電話】045・323・1818。【URL】https://npo-ek.org/
■デートDV無料相談電話【フリーダイヤル】0120・51・4477(火曜日午後6時から9時、土曜日2時から6時)
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