結婚7年目の2人暮らし子なしミニマリスト夫婦です。
夫は今年で還暦、妻はアラフィフ、俗に言う中高年ってやつです。
現在はアパートって言った方がしっくりくるような、古い賃貸マンションを2人でコツコツDIYしながら暮らしています。
一応マンションっていう名称ですがつくりはどちらかというとアパートです。
今回は私たちがミニマリストになったきっかけとこれからについて書いてみます。
ていない(主婦・40代女性)がミニマリストになったきっかけ
CDほどではないにしても、レコードやDVD、マンガ、フィギュアやドールのおもちゃなども相当数所有。
洋服やコスメなどは頓着しないタイプだったので当時からミニマリスト気味ではあったのですが、サブカル系のアイテムが山ほどあったのです。
今考えると、たくさん所有することで「私はいっぱいCD持ってるから音楽詳しい(=つまりはエライ)」みたいなマウンティングをして、自信のなさを隠してたんやなと思います。
当時大きな主屋のはなれ(30平米ぐらいある古い小屋みたいなとこ)を借りて一人暮らししていたのですが、その主屋がゴミ屋敷で。
大家のおばあちゃんは、主屋にモノが増えすぎて住めずに近所に別の家を借りて住んでるっていう、意味不明なことになっていました。
もともと変わった家で工夫しながら暮らすのが好きで、新築物件や綺麗な部屋より、古くてボロい部屋が好きなんです。つまり当時暮らしていたのは私のフェチが出まくりな家。
ある日そのおばあちゃんに「布団あげるわ」と言われて家にあがったら、押し入れの前にダンボールとか風呂敷包みがつみあがりすぎて、布団までたどりつけませんでした。
それなのに、おばあちゃんは粗大ゴミとか「まだ使える」って拾ってきて主屋にモノを集めつづけてるのを見てゾッとしまして。
「モノに執着するのヤバい」と気づき、「少なく暮らしたい」と思うようになりました。
ちなみに現在も愛用中のヤカンは大家のおばあちゃんにもらったもの。1975年のお品でしたが新品でした。
その後コツコツと断捨離を決行。
さらに結婚で引越しするタイミングでどーんと減らし、ミニマリストを自称するようになりました。
- モノの量=自分の価値という、自分の考え方に嫌気がさしたこと。
- モノが増えすぎたことにより暮らしが不自由になっている人を目の当たりにしたこと。
だんない(サラリーマン・60代男性)がミニマリストになったきっかけ
マンションが広い&前妻が置いていった婚礼タンスなど収納家具もたくさんあったため、前妻が置いていった食器や、社会人になってから買った服、猫に噛まれて断線したマウスなど、何ひとつ捨てることなくウン10年。
収納家具がいっぱいになったら、カタログ通販で新しい収納家具を買い足して空きスペースに置くということを繰り返していたそうです。
私と結婚するにあたり「このマンションをリフォームしたらいい」と言っていたのですが、ローンが1000万円も残っているくせに貯金が20万円しかなく「舐めてんのか!リフォームする金どこにあんねん!」と私にブチギレられて目覚めたようで、結婚を機に家を売却しローンを完済。
立地が悪い上に隣家がゴミ屋敷で4000万円で買った家が1600万円にしかなりませんでした。ローンを返済した残額600万円+親に100万円を借金して、約50平米の750万円の事故物件を購入し新婚生活を送ることに。
つまり、今までの家にあった荷物が新居に入らない。
服を捨てるとか、モノを捨てるという感覚がなかったため、引越し当初は80年代に買ったDCブランドの服とかも持ってきてましたが、当然のことながら家のほとんどがだんないの荷物だらけになりました。
「おまえが甲斐性なしやから狭い家に引っ越したのに、ゴミ持ってきやがって」と、私が内心イラついていたのに気がついたのでしょう。
肩身が狭かったのか少しずつ荷物を処分するようになりました。
途中で少なく暮らすことの快適さに気づいたようで、今や私服を制服化し当時の100分の1ぐらいの所有量までに。
いつの間にやら私以上のミニマリストになっていました。
夫婦でDIYして家をリノベーションするようになったのは、この分譲マンションから。
当時とにかくお金がなかったので、工務店さんに基礎工事を頼み、できる部分は自分たちで家を改装しました。
リフォーム業者を通さず、安い建材をネットで探して夫婦でDIYしたら、100万円ぐらいでフルリノベーションできたので味を占めてしまい、これ以降ずっとできる部分は自分たちで、できない部分だけプロの手を借りるという方法でリフォームを実施しています。
- 狭い家に引越して収納スペースが少なくなった
- 妻がミニマリストだったので影響された
古くて狭いアパート(賃貸マンション)に引越してさらにミニマムに
結婚前は120平米(私30平米+だんない90平米)で暮らしていた2人が、結婚後50平米の分譲マンションに引越してミニマリストになりました。が、現在はさらに生活がミニマムに。
30平米のアパート(賃貸マンション)で暮らしています。
なんせ30平米しかないので、荷物を減らさないと居心地が悪かったため、さらに断捨離が加速。
ダイニングテーブルを手放し、冷蔵庫や洗濯機は小さいサイズに買い替え。
不便かなぁと思ったら、意外と快適なのよこれが。
家が小さくてもある程度空間に余裕があれば、生活していて窮屈な印象はありません。
さらに、押し入れのふすまをとっぱらって作業デスクにしたので、荷物置き場が天袋と作り付けの洋服ダンスだけになってしまったため、収まる量まで減らしたことで、さらに暮らしはミニマムになりました。
ミニマリスト(最小限で暮らす人)を自称していて、普通のお家よりも家具も荷物も少ないですが、全然ミニマリストっぽい家ではありません。荷物をしまいこんだり、モノトーンで揃えたりはしていません。自分たちの好きなものを飾っているので見た目はとてもにぎやか。
- 30平米の狭い賃貸アパートに引越しをして収納スペースがないため荷物を減らした
- 少なく暮らすことの快適さに気がついて、減らすことに抵抗がなくなった
まとめ:ミニマリスト夫婦は老後も古いアパートで暮らします(ただし中古物件買いました)
昨年(2021年)今住んでる賃貸アパートと似た間取りの、古い分譲マンション(ていうかそこもアパートみたいなとこ)を購入しました。これまた築50年で、間取りはさらに小さくなり30平米ありません。
いまんとこは、ここで老後も暮らすつもり。
収納を便利屋さんに壊してもらい収納なしのワンルーム状態にしてからセルフリノベーションを開始。
キッチンを造作したり、床にクッションフロアを貼ったり、壁にしっくいを塗ったり、お風呂場の床や浴槽を交換したりと、今までにない本格的なリフォームに取り組んでいます。
現在まだリノベーション中ですが、ようやくゴールが見えてきました。
ゴールデンウィークあたりに引っ越しができたらなと思っています。
現在はマットレスを毎日あげ敷きしたり、床に座って食事したりすることで省スペースができていますが、だんないの体調がよくないため、新居は床の暮らしではなくベッド+テーブルに生活様式を変更するつもりです。
私がもう少し歳を取って家事が手間と感じるようになったら、食材をストックするために大きめの冷蔵庫に買い替えたり、食洗機・ドラム式洗濯機・ロボット掃除機などの導入も考えています。
スペースを増やすことよりも手間を減らすことを優先するかもしれないし、そうしないかもしれない。
生活に合わせてフレキシブルに自分たちなりのミニマリスト道を歩んでいければなと思っています。
- 生活スタイルやライフステージに合わせて必要なものは増やす
- ただし、家のサイズを考えて所有しすぎないように気をつける
- ミニマリストとは?とか考えない、自分たちなりの最小限で生活する
クセつよアイテムを愛するミニマリストにして、整理収納アドバイザー。
2021年春から大木奈ハル子名義で、キッチンと愛用品のWEBマガジン「台所図鑑」の運営と、Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムのライターもしています。
ミニマリストがミニマムな予算とミニマムな手間でミニマムに暮らすためのリノベーション「ミニマリノべ」を提唱し、2021年6月に小さな中古マンションを購入し、夫婦でDIYでフルリフォーム中です。
日本聴導犬協会の子犬育てボランティア「ソーシャライザー」もしているので、犬の出入り激しめ。
モットーは「お金をかけずにちょっと工夫して自分らしく暮らす」。