第7回 「風評被害」と投資の合理性 （橘玲の世界は損得勘定）
8月中旬のことだけれど、インターネットで果物などの食品を販売している店から、「お願いです！ 福島の桃を買ってください」というメールが送られてきた。それも「2度とできない限定企画」だという。 福島は桃の名産地だが、原発事故…
続きを読む →月: 2011年9月
俺たちのカワシマを守れ！ 週刊プレイボーイ連載(19)
すこし前のことですが、ベルギーリーグのリールスに所属する日本代表ゴールキーパー川島永嗣選手が、アントワープのクラブ・ゲルミナル戦で、ゴール裏の相手サポーターの「カワシマ、フクシマ」という野次に抗議し、試合が一時中断される…
続きを読む →レストランとPECTOPAH
ロシアから帰ってきました。旅の印象はあらためて書くとして、とりあえずちょっとしたTipsを。 ロシア旅行でいちばん戸惑うのはキリル文字（ロシア文字）です。ギリシア文字をもとに考案されたアルファベットですが、英語と同じ文字…
続きを読む →日本の若者はほんとうにリスクをとらないのか？ 週刊プレイボーイ連載(18)
日本人はリスクをとらない、といわれます。最近の若者は海外に出ようとせず、アメリカの一流大学では、留学生のほとんどは中国か韓国の学生になってしまった、との嘆きもよく聞かれます。 これが、日本の将来に対する重要な警告であるこ…
続きを読む →ひとはどこまで愚かで残酷になれるのか？ ポルポト残照(2)
ドイツ系ユダヤ人の政治思想家ハンナ・アーレントは、ナチス親衛隊幹部で、強制収容所による「ユダヤ人問題の最終解決」を指揮したアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し、「悪の陳腐さ」という有名な言葉を残した。だが同じような陳腐さは…
続きを読む →ひとはどこまで愚かで残酷になれるのか？ ポルポト残照(1)
いまは海外にいて更新できないので、むかし書いて使っていなかったポルポトについての原稿を2回に分けてアップします（日本の現状の比喩というわけではありません）。 * * …
続きを読む →セロトニンで出世する方法 週刊プレイボーイ連載(17)
この10年くらいのあいだに脳科学は急速に進歩して、私たちの脳が化学物質によって大きな影響を受けていることが明らかになりました。 脳の仕組みというのは、簡単にいえば入力と出力のあるデジタルマシンで、ニューロンとニューロンの…
続きを読む →ロシアという国
今日からロシアに行きます。日経新聞（2011年9月6日朝刊）の「地球回覧」に、「ロシア、希望の国は遠く」（モスクワ＝石川陽平記者）という興味深い記事が掲載されていたので、出発前に、備忘録としてアップしておきます。 この記…
続きを読む →9月7日のエントリーについてのお詫び
9月7日付けのエントリーで東京電力の節電CMについて書きましたが、コメントで、「それは政府と経産省の節電アクションのことはないか」とのご指摘をいただきました。 この記事は、たまたま一度だけ目にしたCMについて書いたもので…
続きを読む →増税できるかな？ 週刊プレイボーイ連載(16)
菅総理大臣が退陣し、野田佳彦民主党代表が第95代日本国首相に指名されましたが、内閣が変わっても、最大の懸案が衆参のねじれ国会の解消にあることは変わりません。 民主党が大連立を目指すのは、そうしなければ消費税の増税ができな…
続きを読む →第6回 後味悪い“タダ乗り”批判（橘玲の世界は損得勘定）
被災地の復興支援を目的に東北地方の高速道路を無料化したところ、“タダ乗りトラック”が激増して問題になっている。 東京から九州まで荷物を運ぶ場合、無料化区間の常磐道水戸インターチェンジ（IC）まで北上し、そこでいったん降り…
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