クラウドサービスや生成AI領域を中心とした
戦略的提携により、
日本市場における企業のDXを加速

1. 背景および概要

これまでソフトバンクと日本マイクロソフトは、「Microsoft Azure」や「Microsoft 365」などの日本市場における展開や、Microsoft Teams向け音声通話サービス「UniTalk」の提供などにおいて、強固に連携してきました。このたび、この連携をさらに深化させ、両社の先端テクノロジーを組み合わせ、クラウドサービスや生成AIを活用したソリューションの提案および導入支援を共同で行い、お客さまのDX支援に注力していきます。特にソフトバンクは法人事業領域において、国内の大企業の約93％と取引実績を有するなど強固な法人顧客基盤を持ち、約3,300名の法人営業担当者がさまざまなサービスやソリューションの提供・販売を行っています。これらの法人営業担当者がお客さまへの積極的な提案を行う他、導入から運用・保守・監視・活用方法までをソフトバンクのエンジニアがトータルサポートするMSP（Managed Service Provider）サービスなどを通して、マイクロソフトのクラウドサービスに特に精通した約300名の担当者が、お客さまのIT（情報技術）環境へのスムーズな導入支援を行います。

2. 主な連携内容

• クラウドサービスおよび5Gネットワークを、両社の顧客へ相互提案・導入支援

  ソフトバンクは、日本マイクロソフトを「推奨クラウドサービスパートナー」と位置付け、自社のお客さまに対して「Microsoft Azure」「Azure OpenAI Service」「Microsoft 365」などのクラウドサービスの提案および導入支援を積極的に行います。また日本マイクロソフトは、ソフトバンクを「推奨ネットワーキングサービスパートナー」と位置付け、「Microsoft Azure」を契約するお客さまに対して、5Gをはじめとするソフトバンクの高品質な通信ネットワークの提案および導入支援を積極的に行います。「Microsoft Azure」とソフトバンクの通信ネットワークを組み合わせることで、5Gの新たな価値をお客さまに体感いただくことができます。両社の強固な顧客基盤に相互に提案・提供することで、クラウドサービスおよび通信ネットワークの販売拡大を図ります。

• 生成AI領域を中心としたソリューションパッケージを業種別に拡充・提供

  「Azure OpenAI Service」など、生成AI領域を中心としたソリューション・パッケージを拡充・提供します。業種別のラインアップをそろえることで、お客さまのさまざまなニーズに合った支援を実現します。また、Microsoft Teams向け音声通話サービス「UniTalk」などの既存ソリューションと組み合わせ、新たな価値を創出することも検討していきます。また今後、ソフトバンクが社内で活用するAIチャットの導入プロセスやノウハウをお客さまへの提案に生かす他、同社社内の生成AI活用アイデアやノウハウをパッケージ開発に活用・実装していくことを検討します。

• IT環境の総合コンサルティングを共同実施

  法人事業での両社豊富な実績・ノウハウを生かし、ITおよびDXコンサルティング、クラウド環境構築支援を共同で行なっていきます。特に、生成AI時代に必要とされるデータの利活用に関するコンサルティングを、統合データプラットフォームである「Microsoft Fabric」も活用しながら提供していく予定です。

• ネットワークサービスの連携により、快適な利用環境を実現

  ソフトバンクの法人向けインターネットサービス「SmartInternet」と、Microsoft クラウド サービスへの接続を強化するネットワーク サービスである「Microsoft Azure Peering Service」の連携サービスを2023年内に提供することを目指します。この連携により、お客さまがより快適に、クラウドサービスを利用できる環境を実現します。今後、5Gネットワークにおける対応も目指していきます。

ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO　宮川潤一のコメント： このたびの日本マイクロソフト株式会社との戦略的提携を、非常にうれしく思っています。ソフトバンク株式会社は、通信事業の持続的成長を図りながらAIを活用したテクノロジー領域のさまざまな分野で事業展開を進め、企業や自治体のお客さまの生産性向上を積極的に支援し、新たな価値の創造に取り組んでいます。企業や自治体においてクラウドサービスや生成AIを活用したデジタル化のニーズがますます高まる中、このたびの提携は、お客さまに提供する価値を一層高め、日本のDXをさらに加速するものと確信しています。マイクロソフトが提供する信頼あるクラウドプラットフォームをはじめとするテクノロジーやサービスと、ソフトバンク株式会社が提供する5Gをはじめとするネットワーク、音声通話サービス、そして両社のAIやIoT（モノのインターネット）技術を活用することで、さまざまな業種におけるソリューションの展開を加速させ、お客さまのDX推進に貢献していきます。

日本マイクロソフト株式会社 代表取締役 社長　津坂美樹のコメント： 生成AIが社会や個人へ、大きな変化をもたらしつつある中、両社のパートーナーシップは、日本市場におけるAIイノベーションを推進するものだと確信しています。両社のクラウドとネットワークサービスを融合させ、さまざまなDXを支援することで、お客さまが新たなビジネスを生み出し、創造的なワークスタイルを実現できるよう、連携して取り組んでいきます。今後、ソフトバンク株式会社が、マイクロソフトの生成AIソリューションを活用して、ビジネスと個人の双方に大きなインパクトを与えること期待しています。今後も日本マイクロソフト株式会社とソフトバンク株式会社は、日本の企業や自治体のDXを支援するためのさまざまな取り組みを進め、お客さまのビジネス拡大に貢献していきます。