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仕事のバトン、渡っていますか?
プロジェクト管理における
コミュニケーション基盤作り



                     鈴木雄介
【17-C-2】             グロースエクスパートナー
                     ズ(株)


       Developers Summit 2012
GxPのご紹介

 グロースエクスパートナーズ株式会社
  2008年に創業
  SI案件(90%プライム)、自社プロダクト
   /Sサービス開発、Webサイト制作
  アトラシアン製品のエキスパート(販売代
   理店)


    http://www.gxp.co.jp

         Developers Summit 2012
アジェンダ

   PJでおきていること
   仕事のバトン
   課題管理ツール実践
   まとめ




          Developers Summit 2012
PJで起きていること


     Developers Summit 2012
                   http://www.flickr.com/photos/drift-words/10434156/
PJでおきていること

          明確なことと曖昧なことが混ざり合う
               開発方法論は関係ない
               繰り返している場合は明確なことが多い
                    パッケージ適用とか


               明確なことが多い場合はウォーターフォー
                ル的で、曖昧なことが多い場合はアジャイ
                ル的なほうが向く


http://www.flickr.com/photos/kayaker1204/5741580592/ Summit 2012
                                           Developers
PJでおきていること

 原則としては、
  曖昧なことは明確にする
   プロトタイピング、フロントローディング
  明確になったら計画を立てていく
   WBS(タスク、見積もり、スケジュール)
  実行する
   進捗管理、変更管理




          Developers Summit 2012
PJでおきていること

 どんなに明確でも”不確定”なことが残る
  いつ発生するか分からないし、発生した場
   合の対応も様々
  バグ、問い合わせ、仕様変更、課題、リス
   クなど「新しく発見したナニカ」




       Developers Summit 2012
PJでおきていること

 不確定さを予測する
  このぐらいバグが出るだろう
  これぐらい仕様変更が出るだろう
 「時間枠」の中で、その不確定さの幅に
  収まっているか判断する
  タイムボックス型




        Developers Summit 2012
PJでおきていること

 そこで「課題管理」が重要
    内容
    発生日
    重要度・影響度
    担当者
    期限
    状態
 どう管理するのがよいか?
          Developers Summit 2012
PJでおきていること

 EXCEL最強
  自由にカスタマイズできる
    項目変更だけじゃなくて、マクロやバリデー
     ションも可能
    分析機能(フィルタ、ピボットなど)も強力
  多くの人のPCで共有できる
  印刷可能

  だけど、それだけでは足りない
            Developers Summit 2012
http://www.flickr.com/photos/stewils/484903915/




        仕事のバトン


                                           Developers Summit 2012
仕事のバトン

 仕事は一人じゃ完結しない
  プロジェクトの構成要素が複雑で、スキル
   が広範囲に及ぶ
  成果物を分解し、タスクにして、プロセス
   として並べていく

                                10   5

                                     20




       Developers Summit 2012
仕事のバトン

 例:テスト工程
  バグを発見する
  修正する
  修正したものをテストサーバにデプロイす
   る
  バグの修正を確認する
   修正されていなければ再度、修正…



        Developers Summit 2012
仕事のバトン

 例:テスト工程(アクター入り)
  [テスターが]バグを発見する
  [エンジニアが]修正する
  [デプロイヤが]修正したものをテストサーバ
   にデプロイする
  [テスターが]バグの修正を確認する




       Developers Summit 2012
仕事のバトン

 例:テスト工程でありがちな問題
  エンジニア
   もう直っているよ
   ていうか、俺の担当じゃない
  テスター
   いつ直ったの?
   誰が担当したんだよ
  デプロイヤ
   どれをリリースすればいいんだよ

           Developers Summit 2012
Developers Summit 2012
http://www.flickr.com/photos/53370644@N06/4975888229/
仕事のバトン

 「仕事のバトン」が渡せていない
  その課題がプロセス全体の中で、いまどこ
   にいるのか
  プロセスが非同期に実行されているなかで、
   全体として同期すべきイベントがある
  そして、全体としてどういう状況なのか
 EXCELだけでは足りない


        Developers Summit 2012
課題管理ツール実践


     Developers Summit 2012
課題管理ツール実践

   課題管理ツール
        個別課題のオーナーや状態を管理する
        横断的にくくるフラグを制御できる
        全体をリスト化することができる
課題発生

                                      確認
割り当て
              課題1

                  課題2


             Developers Summit 2012
課題管理ツール実践

 適用への道のり
  まずはテスト工程(バグ管理)がお勧め
  そして、「仕事のバトン」を管理してみよ
   う
  課題管理ツールを「コミュニケーション基
   盤」として捉える
   チームで共有するタスクに使ってみる




        Developers Summit 2012
課題管理ツール実践

 例:テスト工程(アクター入り)
  [テスターが]バグを発見する
  [エンジニアが]修正する
  [デプロイヤが]修正したものをテストサーバ
   にデプロイする
  [テスターが]バグの修正を確認する




       Developers Summit 2012
課題管理ツール実践
         1.0に対して                                         1.2にて修正   全体を終了
         バグ発見                                            を確認


                   1.0                                     1.2      1.2
 テスター
                   発見              1.1がリリース                確認       クローズ
                                   済なので1.2に
                                   て修正予定

                          1.0            1.2
エンジニア
                          開始             修正
                   作業開始
                                                1.2
                                                 1.1
デプロイヤ                                             1.1
                                                リリース
                                                 リリース
                                                  リリース
                                      1.2修正予定
                   1.1をリリー            バグをリリース
                   ス

テストアプリ
          1.0                1.1                   1.2

                          Developers Summit 2012
課題管理ツール実践
  テスター          リーダー                  エンジニア             デプロイヤ

 1.0            1.0             1.0      1.0        1.0
                                                     1.0
         割り当て           割り当て          修正 1.2   割り当て 1.2
                                                      1.0
                                                     1.1
                                                      1.1
 リーダー           エンジニア           エンジニア    デプロイヤ      デプロイヤ
                                                     デプロイヤ
 オープン           オープン            進行中      解決済み         デプロイヤ
                                                    解決済み
                                                     解決済み
                                                      解決済み

                                                             リリース
                                                        1.0
                                                         1.0
                                                 確認依頼     1.0
                                                        1.2
                                                         1.1
                                                          1.1
                                                        テスター
                                                         デプロイヤ
                                                          デプロイヤ
                                                        解決済み
                                                         解決済み
                                                          解決済み
                                1.2
         確認NG
                                エンジニア
確認OK                            再オープン
                                                        凡例
 1.0
 1.2                                               影響バージョン
 テスター                                              修正バージョン
 クローズ                                              担当者
                                                   状態

                        Developers Summit 2012
課題管理ツール実践

 ポイント
  担当者の割り当てと状態の遷移
  バージョンの活用
   課題が発生したバージョン
   課題が修正される予定のバージョン
   そして、修正予定バージョンをリリースモード
    にする




         Developers Summit 2012
課題管理ツール実践

 テスト工程以外の適用箇所
  QA管理
   顧客との会話
   オフショア先やチーム間など。遠隔地に有効

   「顧客とのQA用」と「チーム内のバグ管理」を
    分けるのも良い方法
     立場が違えば、見えない方が良いことある
     課題番号は引き継いでリンクさせる



          Developers Summit 2012
課題管理ツール実践
                全体の負荷を調整
                                      負荷を見ながらタス
                                                         タスクを消化
                                      クを割り当て
                            PM

                                           リーダー           実装者
                                              ③割り当て                     Subversion

                      課題を登録し、対応が                              ④コミット
                      決定したら転記                                            コード
              QA管理                                 ④完了報告
顧客メンバー         JIRA                       タスク
                      ①記述        ②実装指示
              課題                                                        ⑤タグ設定
                                         実装管理      ⑤バージョン設定
   ①記述
                                          JIRA
         課題番号           設計者                                     デプロイヤ
                                          ⑥バグ報告                      完了タスクをバージョ
         課題タイトル
                                                             ⑤リリース   ンにくくり、以下を実
         内容                                                          施する
                                                  ⑥テスト               1.ソースコードの場
                                                                     ジョン付与
               検討履歴                         テスタ        アプリ           2.該当バージョンのア
               検討履歴               アプリのバージョンを                         プリをリリース
               検討履歴               元にしてバグを報告




         QAも課題と同じように
         JIRAで管理


                              Developers Summit 2012
課題管理ツールのコツ


     Developers Summit 2012
課題管理ツールのコツ

 管理のコツ
  起票のルールを決める
   気遣い重要。例えば言葉遣いは丁寧に
   事実を書く(いわゆるバグの書き方を参照)
  プロセスを決める
   誰がクローズするのかが一番重要




          Developers Summit 2012
課題管理ツールのコツ

 運用のコツ
  初期はメンバーの教育も必要なので、
   チェッカーの運用が大事
   抱えがちな人には棚卸しを定期的に促す
  リーダーが状況を把握するのに使う
  複数プロジェクトで使う場合は事務局が重
   要



          Developers Summit 2012
課題管理ツールのコツ

 応用編
  品質管理
   いわゆるバーンダウン
    チャート
   コンポーネントや独自
    フィールド(バグの原因な
    ど)を利用した分析




          Developers Summit 2012
課題管理ツールのコツ

 注意点
  計画タスクへの適用は難易度が高い
   いわゆるチケット駆動。チケットを発行して回
    るぐらいアーキテクチャとプロセスが安定して
    いる必要がある
   チケット駆動にしたからといってプロセスが安
    定するわけではない
   「計画はされているが曖昧なタスク」になりが
    ち
   運用・改善フェーズは良い

        Developers Summit 2012
課題管理ツールのコツ

 コミュニケーションツールとして考える
  あくまでもチーム内でのコミュニケーショ
   ンツールとして考える
   仕事のバトンを渡すことに注力
  「個人のタスクはいれさせない」などの
   ルールもあり
   個人PCで課題管理すればいい




        Developers Summit 2012
課題管理ツール実践

 アンチパターン
  計画に使おうとする
   計画的なものはEXCELやMS-Projectのほうが便利
   前後関係や工数など時間軸が見にくくなる
  ワークフローやフィールドを設定しすぎる
   入力や管理が大変になってしまって逆効果
  タスクを階層化しすぎる
   子供タスクは使いすぎない
  複数のコミュニケーションツールを併用する
   メールや電話での内容も登録する


          Developers Summit 2012
まとめ

                                           Developers Summit 2012
http://www.flickr.com/photos/ddyates/3367008166/
まとめ

 そもそも「時間管理」は重要
  WBSなき課題管理ツールは失敗する
  ルーチン化した状態(=運用)でもOK
 時間枠の中で不確定なことを管理する
  いつ発生するかも分からず、どう対応する
   かも様々




       Developers Summit 2012
まとめ

 使ってみるならバグとQAから
  運用フェーズもオススメ
  管理は少しづつ複雑にしていく


 「仕事のバトンを渡す」ことを意識して、
  コミュニケーション基盤として活用する
  例:課題番号を長く使う


       Developers Summit 2012
仕事のバトン、渡っていますか?
プロジェクト管理における
コミュニケーション基盤作り


                    鈴木雄介
【17-A-2】            グロースエクスパートナー
                    ズ(株)


      Developers Summit 2012

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  • 5. PJでおきていること  明確なことと曖昧なことが混ざり合う  開発方法論は関係ない  繰り返している場合は明確なことが多い  パッケージ適用とか  明確なことが多い場合はウォーターフォー ル的で、曖昧なことが多い場合はアジャイ ル的なほうが向く http://www.flickr.com/photos/kayaker1204/5741580592/ Summit 2012 Developers
  • 6. PJでおきていること  原則としては、  曖昧なことは明確にする  プロトタイピング、フロントローディング  明確になったら計画を立てていく  WBS(タスク、見積もり、スケジュール)  実行する  進捗管理、変更管理 Developers Summit 2012
  • 7. PJでおきていること  どんなに明確でも”不確定”なことが残る  いつ発生するか分からないし、発生した場 合の対応も様々  バグ、問い合わせ、仕様変更、課題、リス クなど「新しく発見したナニカ」 Developers Summit 2012
  • 8. PJでおきていること  不確定さを予測する  このぐらいバグが出るだろう  これぐらい仕様変更が出るだろう  「時間枠」の中で、その不確定さの幅に 収まっているか判断する  タイムボックス型 Developers Summit 2012
  • 9. PJでおきていること  そこで「課題管理」が重要  内容  発生日  重要度・影響度  担当者  期限  状態  どう管理するのがよいか? Developers Summit 2012
  • 10. PJでおきていること  EXCEL最強  自由にカスタマイズできる  項目変更だけじゃなくて、マクロやバリデー ションも可能  分析機能(フィルタ、ピボットなど)も強力  多くの人のPCで共有できる  印刷可能  だけど、それだけでは足りない Developers Summit 2012
  • 11. http://www.flickr.com/photos/stewils/484903915/ 仕事のバトン Developers Summit 2012
  • 12. 仕事のバトン  仕事は一人じゃ完結しない  プロジェクトの構成要素が複雑で、スキル が広範囲に及ぶ  成果物を分解し、タスクにして、プロセス として並べていく 10 5 20 Developers Summit 2012
  • 13. 仕事のバトン  例:テスト工程  バグを発見する  修正する  修正したものをテストサーバにデプロイす る  バグの修正を確認する  修正されていなければ再度、修正… Developers Summit 2012
  • 14. 仕事のバトン  例:テスト工程(アクター入り)  [テスターが]バグを発見する  [エンジニアが]修正する  [デプロイヤが]修正したものをテストサーバ にデプロイする  [テスターが]バグの修正を確認する Developers Summit 2012
  • 15. 仕事のバトン  例:テスト工程でありがちな問題  エンジニア  もう直っているよ  ていうか、俺の担当じゃない  テスター  いつ直ったの?  誰が担当したんだよ  デプロイヤ  どれをリリースすればいいんだよ Developers Summit 2012
  • 17. 仕事のバトン  「仕事のバトン」が渡せていない  その課題がプロセス全体の中で、いまどこ にいるのか  プロセスが非同期に実行されているなかで、 全体として同期すべきイベントがある  そして、全体としてどういう状況なのか  EXCELだけでは足りない Developers Summit 2012
  • 18. 課題管理ツール実践 Developers Summit 2012
  • 19. 課題管理ツール実践  課題管理ツール  個別課題のオーナーや状態を管理する  横断的にくくるフラグを制御できる  全体をリスト化することができる 課題発生 確認 割り当て 課題1 課題2 Developers Summit 2012
  • 20. 課題管理ツール実践  適用への道のり  まずはテスト工程(バグ管理)がお勧め  そして、「仕事のバトン」を管理してみよ う  課題管理ツールを「コミュニケーション基 盤」として捉える  チームで共有するタスクに使ってみる Developers Summit 2012
  • 21. 課題管理ツール実践  例:テスト工程(アクター入り)  [テスターが]バグを発見する  [エンジニアが]修正する  [デプロイヤが]修正したものをテストサーバ にデプロイする  [テスターが]バグの修正を確認する Developers Summit 2012
  • 22. 課題管理ツール実践 1.0に対して 1.2にて修正 全体を終了 バグ発見 を確認 1.0 1.2 1.2 テスター 発見 1.1がリリース 確認 クローズ 済なので1.2に て修正予定 1.0 1.2 エンジニア 開始 修正 作業開始 1.2 1.1 デプロイヤ 1.1 リリース リリース リリース 1.2修正予定 1.1をリリー バグをリリース ス テストアプリ 1.0 1.1 1.2 Developers Summit 2012
  • 23. 課題管理ツール実践 テスター リーダー エンジニア デプロイヤ 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 割り当て 割り当て 修正 1.2 割り当て 1.2 1.0 1.1 1.1 リーダー エンジニア エンジニア デプロイヤ デプロイヤ デプロイヤ オープン オープン 進行中 解決済み デプロイヤ 解決済み 解決済み 解決済み リリース 1.0 1.0 確認依頼 1.0 1.2 1.1 1.1 テスター デプロイヤ デプロイヤ 解決済み 解決済み 解決済み 1.2 確認NG エンジニア 確認OK 再オープン 凡例 1.0 1.2 影響バージョン テスター 修正バージョン クローズ 担当者 状態 Developers Summit 2012
  • 24. 課題管理ツール実践  ポイント  担当者の割り当てと状態の遷移  バージョンの活用  課題が発生したバージョン  課題が修正される予定のバージョン  そして、修正予定バージョンをリリースモード にする Developers Summit 2012
  • 25. 課題管理ツール実践  テスト工程以外の適用箇所  QA管理  顧客との会話  オフショア先やチーム間など。遠隔地に有効  「顧客とのQA用」と「チーム内のバグ管理」を 分けるのも良い方法  立場が違えば、見えない方が良いことある  課題番号は引き継いでリンクさせる Developers Summit 2012
  • 26. 課題管理ツール実践 全体の負荷を調整 負荷を見ながらタス タスクを消化 クを割り当て PM リーダー 実装者 ③割り当て Subversion 課題を登録し、対応が ④コミット 決定したら転記 コード QA管理 ④完了報告 顧客メンバー JIRA タスク ①記述 ②実装指示 課題 ⑤タグ設定 実装管理 ⑤バージョン設定 ①記述 JIRA 課題番号 設計者 デプロイヤ ⑥バグ報告 完了タスクをバージョ 課題タイトル ⑤リリース ンにくくり、以下を実 内容 施する ⑥テスト 1.ソースコードの場 ジョン付与 検討履歴 テスタ アプリ 2.該当バージョンのア 検討履歴 アプリのバージョンを プリをリリース 検討履歴 元にしてバグを報告 QAも課題と同じように JIRAで管理 Developers Summit 2012
  • 27. 課題管理ツールのコツ Developers Summit 2012
  • 28. 課題管理ツールのコツ  管理のコツ  起票のルールを決める  気遣い重要。例えば言葉遣いは丁寧に  事実を書く(いわゆるバグの書き方を参照)  プロセスを決める  誰がクローズするのかが一番重要 Developers Summit 2012
  • 29. 課題管理ツールのコツ  運用のコツ  初期はメンバーの教育も必要なので、 チェッカーの運用が大事  抱えがちな人には棚卸しを定期的に促す  リーダーが状況を把握するのに使う  複数プロジェクトで使う場合は事務局が重 要 Developers Summit 2012
  • 30. 課題管理ツールのコツ  応用編  品質管理  いわゆるバーンダウン チャート  コンポーネントや独自 フィールド(バグの原因な ど)を利用した分析 Developers Summit 2012
  • 31. 課題管理ツールのコツ  注意点  計画タスクへの適用は難易度が高い  いわゆるチケット駆動。チケットを発行して回 るぐらいアーキテクチャとプロセスが安定して いる必要がある  チケット駆動にしたからといってプロセスが安 定するわけではない  「計画はされているが曖昧なタスク」になりが ち  運用・改善フェーズは良い Developers Summit 2012
  • 32. 課題管理ツールのコツ  コミュニケーションツールとして考える  あくまでもチーム内でのコミュニケーショ ンツールとして考える  仕事のバトンを渡すことに注力  「個人のタスクはいれさせない」などの ルールもあり  個人PCで課題管理すればいい Developers Summit 2012
  • 33. 課題管理ツール実践  アンチパターン  計画に使おうとする  計画的なものはEXCELやMS-Projectのほうが便利  前後関係や工数など時間軸が見にくくなる  ワークフローやフィールドを設定しすぎる  入力や管理が大変になってしまって逆効果  タスクを階層化しすぎる  子供タスクは使いすぎない  複数のコミュニケーションツールを併用する  メールや電話での内容も登録する Developers Summit 2012
  • 34. まとめ Developers Summit 2012 http://www.flickr.com/photos/ddyates/3367008166/
  • 35. まとめ  そもそも「時間管理」は重要  WBSなき課題管理ツールは失敗する  ルーチン化した状態(=運用)でもOK  時間枠の中で不確定なことを管理する  いつ発生するかも分からず、どう対応する かも様々 Developers Summit 2012
  • 36. まとめ  使ってみるならバグとQAから  運用フェーズもオススメ  管理は少しづつ複雑にしていく  「仕事のバトンを渡す」ことを意識して、 コミュニケーション基盤として活用する  例:課題番号を長く使う Developers Summit 2012
  • 37. 仕事のバトン、渡っていますか? プロジェクト管理における コミュニケーション基盤作り 鈴木雄介 【17-A-2】 グロースエクスパートナー ズ(株) Developers Summit 2012