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Redmineって
何ができるの?
shinagawa.redmine 第6回勉強会
2014.02.15 @tkusukawa
自己紹介: @tkusukawa
くすかわ と言います

サラリーマンです
WorkTimeやWikiLists という
Redmineプラグインを公開しています
→ 詳しくは redmine+WorkTimeで検索

yggdrasil(ゆぐどらしる)という
「Linuxサーバの設定ファイルを
Subversionで一元管理するためのツール」
を公開しています
→ 詳しくは svn+ygg で検索
『Redmine超入門』
良いタイトルですよね。
「超初心者向け」なのか
「初心者を超えている人向け」なのか

よくわからない。
ベテランの方も ちょっと気になる。
すごい良いタイトルだと思います。
おことわり
※1 個人の感想であり、
商品の効能を確約するものでは
ありません
※2 Redmineがあなたのベストでは
無いかもしれません
でも知っておいて損はないと思います。

Redmineは無料→ お試しOK
スモールスタート→リーンな運用構築

→ 不足があれば他のソリューションへ
(たいていはRedmineで十分だと思いますが ※1)
では、本題
Q.
Redmineって
何ができるの?
A. WEBやメール等で
情報の共有・管理・蓄積が
できます。
Q.
情報の
共有・管理・蓄積?
A1.
Wikiが使える!
Wikiってなに?
WEBブラウザでフォームに記述して
送信すると整形されたページが作られる
→ みんなで手分けして
ページの作成・修正を行って
最新情報を共有できる
(※ ちゃんと運用すれば)
RedmineのWikiは
履歴がわかる
→ いつ誰が、どの部分を、どのように
重要情報の更新を
リアルタイムに把握できる
ウォッチしておくと更新時にメール通知される

個人設定でもメール通知の内容を選べる
ということで、
情報の
共有・管理・蓄積に

Wikiが使えます。
Q.
情報の
共有・管理・蓄積
って それだけ?
A2.
チケットが使える!
(本命)
チケットって何?
Issue Tracking
System (ITS)
とも言います。
日本語で言うと
「案件 追跡 機構」
Issue Tracking System
でしょうか。
ここまで聞いて
どうですか?
知ってる人はつまらない。
知らない人は
ますます解らない。
って ところでしょうか。
大丈夫です!
知識的な話は

そんなもんです。
ここらへんから
理解・解釈の話です。
個人的な偏見見解が
多くなります
チケットって何?
要するに、
チケットは
管理機能を強化した
Wikiです。
チケットは
コメントを付けられるWikiです
Facebook
みたいですよね。
後からでも
流れを追えて便利
チケットは
コミュニケーション

ツールです!
チケットはステータスを
管理できるWikiです
案件の状態を
明確にできます。
物事をうやむやに
終わらせると
ろくな事が
ありません。
案件の終了は
「残作業が無い」
という判断を
伴います。
チケットは担当者を
アサインできるWikiです
案件のボールを
誰が持っているか
明確にできます。
担当者にアサインされ
ると メールが届きます。
誰が貢献しているのか
見える化になります。
チケットは
一覧抽出できるWikiです
各フィールドの内容で
フィルタをかけられます。

CSV出力できます。
案件を列挙できる事
(これで全部と言える事)

が管理の基本です。
チケットの
その他の管理機能
ワークフロー設定
ステータス遷移のユーザ権限を
設定できます
標準のフィールドの他に
カスタムフィールドを作成可能
→ リスト表示に含めたり、
フィルタ条件にできます
A3.
リポジトリ
ブラウザが便利!
Subversion, Mercurial, Git等の
バージョン管理システムの内容を
Webブラウザで閲覧できます
任意のリビジョン(版)の
ファイルの内容を手軽に確認できる
「いつ誰が修正を加えたのか」
のリストを確認できる
どの修正でどのファイルが
更新されたのか容易に見られる
任意のリビジョン間の差分を
簡単に確認できる
コミットログにチケット番号を
書くことで、リビジョンとチケットに
相互リンクができる
リビジョンとチケット
の相互リンクの効能
 その案件で誰がいつ何処をどう修正したのかわかる
→ チケットに関連するコミットが列挙される
 この修正はどのような案件で行ったものかわかる
→ コミットログのチケット番号でチケットにリンク
 トレーサビリティが抜群に高まる
↑単発の開発しかしない人には価値が解りにくいかも
↑継続的インテグレーションをしてる人には
トレーサビリティの重要性が身に染みて解るのでは
Redmineの
概念構造
Wiki
チケット
リポジトリ
カレンダ
ガントチャート

チケット
リポジトリ

Wiki

モジュール

複数のプロジェクト(管理単位)
を作成することができる。
利用するモジュールを選択できる。

プロジェクトA

プロジェクトB

プロジェクトC

Redmine
ユーザー
ユーザー登録(Redmine全体で共通)を行う
パスワード設定、メール通知設定
Tips. ユーザ数が多い場合は苗字にアルファベットを付けるとリストから選択しやすくなる
例:k楠川 智久

→ Redmineにログインできるようになる
プロジェクト

1

ユーザ

0..*
0..*
トラッカー

1
0..*

0..*

0..*

0..*

チケット

0..* 0..*

ワークフロー
ステータス
遷移権限

ロール
ロール
プロジェクト(管理単位)におけるユーザの権限
管理画面から新しいロールを作ることもできる
ユーザをプロジェクトに参加させる際にロールを指定

プロジェクト

1

ユーザ

0..*
0..*
トラッカー

1
0..*

0..*

0..*

0..*

チケット

0..* 0..*

ワークフロー
ステータス
遷移権限

ロール
特殊なロール
非メンバー:
ログインしてるがプロジェクトに参加していないユーザの権限

匿名ユーザー:
ログインしていない利用者の権限
プロジェクト

1

ユーザ

0..*
0..*
トラッカー

1
0..*

0..*

0..*

0..*

チケット

0..* 0..*

ワークフロー
ステータス
遷移権限

ロール
トラッカー
チケットの「管理機能」を決める属性(必ず1つ関連付く)
管理機能:利用する記述フィールド、ワークフロー

各プロジェクトで利用するトラッカーを複数選択できる
例:機能案件tr、バグ管理tr、議事録tr、サーバ管理tr
プロジェクト

1

ユーザ

0..*
0..*
トラッカー

1
0..*

0..*

0..*

0..*

チケット

0..* 0..*

ワークフロー
ステータス
遷移権限

ロール
ワークフロー
 チケットのステータス遷移の権限をトラッカー毎に設定する
 どのロールのユーザが
どのステータス(from)からどのステータス(to)に
変更できる/できない を設定する
 アンチパターン:ワークフローに凝ってはいけない
→ 最初は全てOKとし、必要に応じて最小限の制限をかけるのが吉
プロジェクト

1

ユーザ

0..*
0..*
トラッカー

1
0..*

0..*

0..*

0..*

チケット

0..* 0..*

ワークフロー
ステータス
遷移権限

ロール
Redmineって
何に使えるの?
プロジェクト管理ツール
として使える
 課題管理→ チケット

 スケジュール管理→ チケット、ガントチャート(△)
 設計情報や開発ツールのTips等の最新情報の共有→ Wiki
 ソースコードやドキュメントの管理→ リポジトリ

 工数管理→ Work Time Plugin (笑)

効能
 最新の情報を一元管理できる
 自動的に履歴が残る
 各チケットを複数のユーザが同時に並行して更新できる

 関心の高いチケットをウォッチできる
アラート管理ツール
として使える
 1アラート = 1チケット
 対応の進捗をチケットに書く
 残作業が無いことを確認してチケットをクローズする

効能
 「担当者」で誰が対応しているのか明確にできる
→「誰かが対応しているだろう」の対応漏れを回避

 アラートの元情報やこれまでのやりとりが
チケットに蓄積されるので経緯を説明する手間が省ける
 過去および進行中の対応内容を参照できる(対応DB)

 完了確認の意識を高めることができる
サーバー管理台帳
として使える
 1サーバー = 1チケット
 管理項目をカスタムフィールドに記述する
 カスタムクエリでサーバーの一覧を表示する

 サーバーの状況(構築中、本番稼働、開発環境、撤去、等)
を「ステータス」で管理

効能
 複数のサーバーの情報を同時並行して更新できる
 更新の履歴が自動的に記録される
 必要に応じて更新内容をメールで受けることができる
 撤去したサーバの履歴を検索することができる
議事録管理ツール
として使える
 議事録をチケットの本文(説明)に記述する
 本文の最後に回覧者リスト(名前とチェックの欄)を作る
 回覧者をチケットの担当者にしてチェックを促す

 回覧者は編集モードにして追記修正とチェック記入をする
 最後はチケットを記述者に戻し、追記修正を確認して終了

効能
 過去の議事録をWebブラウザで検索して参照できる
 誰がどこをどう修正したか履歴が残る

 順番を待たずに各自の都合でチェックできて回覧が早い
 確認してない人が晒される → 記述者のモチベーションUP
作業承認フロー
として使える
 作業立案:チケット起票
→作業手順の作成(担当)→レビュー承認(リーダー)
→作業実施&記録(担当)→確認(リーダー) →クローズ
 開始日、期日に作業の開始/終了の日付を入れる
 特に本番サーバの作業については例外を許さず徹底する

効能
 手順レビューを徹底できる
 どの日に何の作業がある/あったのかカレンダーで確認できる
 作業履歴が検索できる形で蓄積される
残業申請システム
として使える
 残業提案[業務内容&時間](担当)
→残業指示(上司)→ 残業実施(担当)
→ 実績報告(担当)→結果確認(上司):クローズ

効能
 上司は嫌でも状況を理解せざるを得ない
 予め残業時間を提案するので、だらだらできない
 他の人が何のために残業しているのか見ることができる
→ 見られるかも知れないという心理
 クローズする際にお礼を伝えることができる
Redmineは
XXX として使える
 …………………………………….
 …………………………………….

効能
 …………………………………….
 …………………………………….
 …………………………………….
 …………………………………….
Redmineって
何ができるの?
→ 使い方はあなた次第

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