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「いい人がいない」の法則
林 要
メカニズム
パートナーを探しても「いい人がいない」女性に
なぜ「いい人がいない」かを図解し、対策を提案します
※特に「自分磨き」などの努力をされていて、
「好みでは無い異性からはそれなりにもてる」のに
自分にとっての「いい人がいない」という女性向けです
※そのような女性にご相談いただくケースが割と多いので、まとめました。
日本の国力向上や人口減の歯止めの一助になれば嬉しいです。
周りの女性に過去2年ほど話してきた内容ですが、総じて好評で、中には
このアドバイスを元にゴールインした、という女性もいらっしゃいます♡
<このプレゼンの目的>
解説に使う基本図
※最初は意味がわからないと思いますが、徐々に解説します
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
魅力
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
平均
(各人の許容レベル)
足きり範囲
この図の縦軸の「魅力」は
それぞれ皆様の好みの直感的判断で結構です
※「相手の人の魅力」を一般化する必要も、定義付けする必要もありません
では図の見方を順を追って説明します
まず人(男性)の魅力を
「会ってすぐに感じる魅力」と
「時間が経ってからわかる魅力」に分けて
横軸におきます
魅力
平均
(各人の許容レベル)
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
これを元に、なぜ
「合コンで知り合うケース」ではうまくいかず、
「偶然知り合うケース」ではうまくいきやすい
のか、解説をしてみます
まずは、
「合コンで知り合うケース」
合コンでは時間があまりないので、
会ってすぐに感じる魅力に
判断を委ねるしかありません
魅力
平均
(各人の許容レベル)
合コンでは見えない範囲
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
もちろん限られた情報
(=会ってすぐに感じる魅力)
の中で、なるべく良い人を探す努力をします
魅力
なるべく高い人
を見つけたい
平均
(各人の許容レベル)
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
なぜ「会ってすぐに感じる魅力」が高ければ良い、
と考えるのでしょうか?
「時間をかけないと見えない内面部分も、
表層と同様に魅力的だろう」と
無意識のうちに期待しているからです
魅力
なるべく高い人
を見つけたい
魅力が表層のみならず内面も高いと期待
平均
(各人の許容レベル)
見えない範囲
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
「時間が経ってからわかる魅力」と
「会ってすぐに感じる魅力」の両面で素敵な人
=「面積が大きい人」
今回はそういう人をパートナーにする方法の話です
魅力
面積が広く、魅力的なひと
平均
(各人の許容レベル)
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
合コンで「表層的な魅力が低い人」を避けるのは
時間をかけないと見えない内面部分も
魅力的ではないと無意識に想像しているからです
魅力
魅力が表層のみならず内面も低いと想定
平均
(各人の許容レベル)
なるべく低い人
は避けたい
見えない範囲
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
すなわち合コンでは、
女性は無意識的に、男性の短期間でわかる魅力で
最初の「足きり判定」をする傾向があります
短期間でわかる魅力がすくない人を
敢えて選ぶのは困難なので、自然な判断です
魅力
平均
(各人の許容レベル)
足きり範囲
しかし本来はこういう人は足切りしたつもりが、
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
足きり対象
こういう人を足切りしていたり、
魅力
平均
(各人の許容レベル)
足きり範囲
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
足きり対象
魅力
平均
(各人の許容レベル)
足きり範囲
こういう人は足切りできなかったりします
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
足きり対象外
製品開発の場合、
同じコスト/開発期間/開発環境なら、
一般的に性能の面積に大差はでません
ただコストを掛ける部分が違う
=個性が違うに過ぎません
応用
バランス良くコスト配分
されているひと製品開発的知見
同じコスト、開発期間、開発環境なら
一般的には面積に大差は出ない
ただコストを掛ける部分が違うのみ
人材開発的知見
詰め込み教育の経験が主な若いうちは、
人のポテンシャルに大差はない
ただ個性がある(得意分野が違う)のみ。
≒≒
フロントエンドにコストがかかっていないで
バックエンドにコストがかかっている人
フロントエンドにコストがかかっていて
バックエンドにコストがかかっていない人
面積は同等
面積は同等
※ここで「若い奴にもどうしようもないポンコツがいてさ」とか
言っちゃうおじさま方、二度目のお願いです。これは真剣に婚活
する女性向けです。お願いですから、読まないでください(笑)
すなわち表層的に素敵でも、
幻想 現実
中身は思ったよりたいしたことなかったり、
表層的に素敵
表層的な魅力が低くても
幻想 現実
よく知ると意外にいい、なんて事が多い
表層的な魅力が低い
それぞれのタイプと付き合うと
何が起きるかシミュレーションしてみましょう
バランス良くコスト配分
されているひと
フロントエンドにコストがかかっていないで
バックエンドにコストがかかっている人
フロントエンドにコストがかかっていて、
バックエンドにコストがかかっていない人
最初に「バランス良くコスト配分されているひと」
のパターン
魅力
表層と内面の魅力が同等なひと
(バランス良くコスト配分されているひと)
平均
(各人の許容レベル)
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
魅力
表層と内面の魅力が同等なひと
(バランス良くコスト配分されているひと)
平均
(各人の許容レベル)
時が経っても大きな驚きはない。
飽きもくるが、愛着も増す、
平凡だが幸せなつきあい方
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
次に、「合コンなどで魅力的な人」のパターン
魅力
平均
(各人の許容レベル)
フロントエンドにコストがかかっていて、
バックエンドにコストがかかっていない人
なるべく高い人
を見つけたい
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
魅力
平均
(各人の許容レベル)
フロントエンドにコストがかかっていて、
バックエンドにコストがかかっていない人
なるべく高い人
を見つけたい
いい人だと思って付き合うが、
時間が経つにつれて意外に残念に思え、
別れてしまう
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
最後に「自分が合コンでは選ばないような人」と
偶然に知り合ったパターン
魅力
平均
(各人の許容レベル)
フロントエンドにコストがかかっていないで、
バックエンドにコストがかかっている人
なるべく高い人
を見つけたい
なるべく低い人
を避けたい
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
魅力
平均
(各人の許容レベル)
フロントエンドにコストがかかっていないで、
バックエンドにコストがかかっている人
なるべく低い人
を避けたい
なんかのきっかけで知り合い付き合うと、
時間が経つにつれて想定以上によくなる
※お見合いの経年後の満足度が高いのも、
このケースが該当するのかも
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
というわけで、同じ面積なら
「表面的な魅力が低い人」がおすすめ
でもパートナー選びでは
「面積が少しでも大きい人がいい!」
と思って探していたりもします
やっぱり面積の大きい人と出会いたい!
魅力
平均
(各人の許容レベル)
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
やっぱり面積の大きい人と出会いたい!
でもそんな人は、最初からはいません。
みんな、育つのです
魅力
平均
(各人の許容レベル)
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
やっぱり面積の大きい人と出会いたい!
でもそんな人は、最初からはいません。
みんな、育つのです
魅力
平均
(各人の許容レベル)
育てましょう。
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
魅力
平均
(各人の許容レベル)
育てましょう。
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
魅力
平均
(各人の許容レベル)
育てましょう。
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
ではどんな原石を選び、育てるべきでしょう?
フロントエンドにコストがかかっていないで
バックエンドにコストがかかっている人
フロントエンドにコストがかかっていて、
バックエンドにコストがかかっていない人
入り口
高め
入り口
低め
素敵な男性とは?
余裕のある大人の男性
自信のある男性
プロジェクトゴール
「自信のある男性」を育てる
どちらのタイプが育てやすいか
検証してみましょう
フロントエンドにコストがかかっていないで
バックエンドにコストがかかっている人
フロントエンドにコストがかかっていて、
バックエンドにコストがかかっていない人
VSケース① ケース②
①内面的性質の改善を促すケース
魅力
平均
(各人の許容レベル)
①内面的性質の改善を促すケース
フロントエンドにコストがかかっていて、
バックエンドにコストがかかっていない人
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
どうすればあげられる?
対応:内面への駄目だしになりがち
(例)「もう少しポジティブに考えたら」
内面的な性質を改善するのは決定打がなく、
指摘に終始しがち
結果:男性は正論を前にむしろ自信がなくなり、
冴えない男性になる
(例)「若いときはかっこよかったのに」
魅力
平均
(各人の許容レベル)
女性の努力にも関わらず
逆に男性が自信を失いやすく
結果、表層的魅力だけが減少しやすい
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
結果的に狙いのここはあがらず
なぜかここがさがる
②表層的な魅力を改善するケース
魅力
平均
(各人の許容レベル)
②表層的な魅力を改善するケース
フロントエンドにコストがかかっていないで
バックエンドにコストがかかっている人
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
どうすればあげられる?
対応:自信の醸成(無条件の信頼と肯定)
(例)「あなたは大丈夫、必ずうまくいく」
男性の表層的な魅力の改善に必要なのは「自信」
結果:男性は自信がつくと、かっこよくなる
(例)「昔はそうでもなかったのに、
結婚してかっこよくなったね」
魅力
平均
(各人の許容レベル)
女性の努力で
男性が自信をつけやすいので
素敵な男性に成長しやすい
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
(補足)
出会ったときに「自信がある男性」だからといって、
中身が素敵とは限りません
(騙されないようにしてください)
内面的な性質とは個性です。合うかどうかは、互いの
相性として、「自信」とは独立して考えましょう
以上より、結論
魅力
平均
(各人の許容レベル)
このタイプを選んで
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
一見、中の下
魅力
平均
(各人の許容レベル)
育てましょう!
一見、中の下
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
魅力
平均
(各人の許容レベル)
育てましょう!
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
一見、中の下
一見は自分が「中の下」と思って、
切り捨てていた男性にも興味を持って、
時間をかけてはじめてわかる魅力もみてみましょう
「会ってすぐに感じる魅力」が低い男性の中にこそ、
磨けば光る原石がいるからです
原石は時間をかけないと、見極められません。
時間をかけて見極めるには、筋肉質な人間愛が必要です
なぜなら短時間ではアラが先に目につき、
それをまず許さなければ、その先に進めないからです
<まとめ>
プロジェクトゴール
「自信のある男性」を育てる
最初のアプローチ
自分にとって一見「中の下」に見える男性にも
興味を持って内面を見る努力をすること
今日の格言
自分にとって「中の下」の男性に原石あり
内面的な性質
(時間が経ってからわかる魅力)
魅力
表層的な性質
(会ってすぐに感じる魅力)
平均
(各人の許容レベル)
足きり範囲
狙い目
おしまい
追記:「面積が一定」についての補足 (2015/10/18)
面積の大小がある程度存在するのは確かです。
しかし長い人生の、その後の伸びしろからすれば、若い内の面積の大小
は誤差だ、という経験則を元に論理展開しています。
「いい人はみんな結婚してる」(=面積が大きい人が売れてしまってい
て残念!)と考えてしまう呪縛を解きたいのです。
若いうちの多少の面積差は気にしないでいい、と思います。
経験的には、それより伸びしろを考える方がずっと大切です。
大器晩成というのは、あながち嘘ではないのです。
伸びしろの見極めとは、結局自分がその人の内面にある心の背骨をちゃ
んと信頼できるか(そうする事で、結果としてその人が自信を持てる環
境を共に育むことができるか)の確認作業です。
それが長い人生で、共に成長するために必要な要素だと思います。
≒ ≒
追記2:面積が小さい人っているよね?(2015/10/18)
「ある人」「ある仕事」にとって面積の小さい人は確実にいます。
なので短時間で理解できる魅力が中の下なら「誰を選んでもいい」とい
う事をいう主張ではありません。
あくまで自分にとって、内面の骨太な部分を信頼し、共感できる人を選
ぶために、短時間で目につくアラを乗り越え、それを許し、その先を見
てみましょう、という提案です。
若いうちの多少の面積差は気にしないでいい、と思います。
経験的には、それより伸びしろを考える方がずっと大切です。
その人の特徴にあった経験を積んでいけば、残念な人もビックリする位
に化けます。しかし「俺らみたいな奴はさ・・・」(=面積が小さい自
分、というレッテルを貼って、自分で自分の限界を決める)という呪縛
に捕らわれると、今はまだ決して悪くない(=面積がちいさくない)に
も関わらず、その後は伸びずに本当に小粒になってしまいます。
伸びしろの見極めとは、人それぞれ重視するものが異なるので、私の価
値観を押しつけるのはよくないですが、それでも一例として私の見方を
敢えて言葉にするなら「その人が自らご自身を理解しようともがき、現
状の打破を諦めずに、先に進む勇気をもてているか」という事です。
そういう若い人が現状では成果が出ず、表層の魅力が少ないのは、よく
ある事の気がします。
追記3:「ゼロイチ」を上梓しました。
男性の格好良さ(イケメンの定義)は、年齢を重ねるほどに、姿形の形状よ
りも自信の有無(により差が出る余裕)が支配的要因になるから、ステーク
ホルダーはその先を見通して、投資対象の男性の自信を育てましょう、
と書いたのがこの「いい人がいないのメカニズム」ですが、では自信を
つけるために何すればいいの?と言うと、それは「決意できる」かどう
かの差だよね、といったような事を書いた本をダイヤモンド社から出版
いたしました。併せてお楽しみいただければ幸いです。
ゼロイチ (林 要著) https://www.amazon.co.jp/dp/4478068259
著者略歴:
1973年愛知県生まれ。トヨタ自動車(株)でエアロダイナミシスト(空力技術者)
としてLEXUSのスーパーカー”LFA”などの開発に従事。2004年よりドイツToyota
Motorsport GmbH(TMG)にてFormula-1の空力開発に従事。2007年よりトヨタ自動
車(株)にて現地生産の欧州専用車などの製品企画を担当。2011年よりソフトバン
ク代表・孫正義さんが立ち上げた次世代リーダー育成プロジェクト「ソフトバンク
アカデミア」の外部第一期生。2012年よりソフトバンクにてPepperの開発リーダー。
2015年11月 GROOVE X 創業。新世代ロボットの2019年発売を目指して、ステルス
で仲間数十名を率い、ロボット開発に邁進中。
著書にダイヤモンド社「ゼロイチ」。
[書籍 “ゼロイチ” ] https://www.amazon.co.jp/dp/4478068259
[GROOVE X] http://www.groove-x.com/
[Facebook] https://www.facebook.com/kaname.hayashi
[Twitter] https://twitter.com/HayashiKaname
[ガイアの夜明け密着] http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/gaia/vod/post_94613/

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