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インタラクションデザインにおけるオープンソース及びライセンスの役割Mizuno20121024
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Tasuku Mizuno
慶応義塾大学SFCの「インタラクション(デザイン戦略)」(筧康明、Mozilla Japan)の講義で使用したスライドです。
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オープンアクセス(Oa)とクリエイティブコモンズ mizuno031116
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Tasuku Mizuno
科学技術振興機構(JST)で行った講演で使用したスライドです。 --- 2016年3月 J-STAGEセミナー ~CCライセンスを学ぶ~ 学術誌のオープンアクセス化(OA化)は学会誌運営方針を策定する編集委員の皆様にとっては注目のテーマですが実際にOA誌となるための具体的なステップについては疑問を抱かれる方も多いのではないでしょうか。 またOA化により論文への無料アクセスが可能になるだけではなく、研究成果の共有や再利用といった二次利用が促進されるという点については、それほど意識が向けられていないように見受けられます。 そこで本セミナーでは、OA化に向けた二次利用許諾範囲の明示法をメインテーマにすえ、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン様からはCCライセンス活用のための知見の提供、日本平滑筋学会様からは学術誌のOA化に向けた取り組み事例を紹介いただきます。 あわせて、JSTからは登載対象コンテンツ拡大や新しい画面インターフェース開発等、J-STAGEの取り組みについて紹介させていただきます。この機会に是非ご参加ください。【参加無料】 【日時】 2016年3月14日(月) 13:30~16:30(開場13:00) 【会場】 JST東京本部別館(K's五番町)1階ホール(東京都千代田区五番町7) http://www.jst.go.jp/koutsu.html#BEKKAN 市ヶ谷駅からの詳細地図ページ(写真付) http://www.jst.go.jp/koutsu_map2.html 【講師紹介・内容】 第1部:講演 (13:30~15:15) ①オープンアクセス(OA)化のための二次利用許諾範囲の明示法 ~CCライセンス活用~ “オープンアクセスとクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス” -水野祐氏(シティライツ法律事務所;クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事) <発表要旨> 学術誌へのいわゆるオープンアクセス化、特に公的資金による研究成果のオープンアクセス化は、 デジタル化とインターネットの普及により世界的な潮流となっています。 本講演では、オープンアクセスの実現において世界的にデファクト・スタンダード化している クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの概要と採用例についてわかりやすく解説いたします。 “J-STAGEとCCライセンス” -亀井威則(科学技術振興機構) 事例紹介 “Journal of Smooth Muscle Research オープンアクセス化の経緯” -山本喜通氏(名古屋市立大学 教授;日本平滑筋学会編集委員長) ②J-STAGEの取り組み ~平成27年度の経緯と今後の展望~ ・登載対象コンテンツ拡大・Web登載機能追加の紹介 ・新しい画面インターフェース開発の取り組み紹介 など 第2部:質問会 (15:30~16:30) 第1部の講演のテーマに沿ったブースを設け、来場者の皆様のご質問に講演者がお答えいたします。 講演者と近い距離でお気軽にご質問ください。質問会中は自由にブースを移動していただけます。 設置ブース(予定) ・CCライセンス(水野祐氏、山本喜通氏、JST) ・登載対象コンテンツ拡大・Web登載機能(JST) ・新しい画面インターフェース開発の取り組み(JST) ・J-STAGEご利用に関する相談、要望(JST) ※特にご質問がない方は第1部終了時点でお帰りいただけます。 【対象】 J-STAGE利用学協会ご関係者、科学技術・学術出版ご関係者(参加無料) ※本セミナーは学術誌のOA化やJ-STGAEの今後の取り組み
学術研究におけるクリエイティブ・コモンズ
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Tasuku Mizuno
京都大学学術研究支援室(KURA)でのクリエイティブ・コモンズに関するレクチャーに利用したスライドです。
クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流
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Japan Electronic Publishing Association
クリエイティブ・コモンズは、2004年に米国で提唱されたデジタル時代の著作権に関する新しい考え方です。この10年強の間、クリエイティブ・コモンズは世界中の情報コンテンツ分野において広がってきました。そのなかには、出版業界も含まれます。本セミナーでは、出版分野における著作権の取扱い、クリエイティブ・コモンズの採用例などをご紹介することで、著作権、あるいはクリエイティブ・コモンズという法的な観点から、複製から配信(公衆送信)へと移行しつつある出版業界を概観します。
「法/アーキテクチャ/建築 −藝大建築webとクリエイティブ・コモンズ」
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藝大建築webリニューアルにあたり、2012.10.26に藝大で行ったレクチャーで使用したスライドです。
20180810 クリエイティブ・コモンズから考えるアーカイブ、シェア、リーガル・コミュニケーション
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デジタル・アーカイブの利用許諾・利用条件などの伝達(リーガル・コミュニケーション)の工夫のしどころを、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスから探る、など
「オープンソース」と「ライセンス」
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たぶん45分くらいでわかる、オープンソースの世界
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一般の方に向けて、オープンソースの概要を解説。講演用スライドなので45分となっていますが、スライドを見るだけなら10分くらいで済むんじゃないかな。
(旧版) オープンソースライセンスの基礎と実務
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こちら古いバージョンです。著作権・ソフトウェアライセンスから始めて、各種オープンソースライセンスを平易に解説 >> 2018年版はこちら https://www.slideshare.net/YutakaKachi/ss-118947772
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1.
インタラクションデザインにおける オープンソース及びライセンスの役割 OpenSource
and Licenses in Interac2on Design 2012.10.24 @慶応義塾大学SFC Crea2ve Commons Japan 弁護士 水野 祐(MIZUNO, Tasuku)
[email protected]
tw : @taaaaaaaaaask K : Tasuku Mizuno
2.
自己紹介 Self-‐Introduc2on •
弁護士(Lawyer) • Crea2ve Commons Japan • Arts and Law代表理事 • FabLab Japan(Fab Commons) • LiFETONES • 連載 「写真とLaw」(betwennthebooks) 「カルチュラル・ランドスケープ・アーキテクチャ・バイ・ロー」 (Hitspaper)
3.
目次 Agenda 1. はじめに
2. クリエイティブ・コモンズとは? 3. インタラクションデザインにおけるオープン ソース及びライセンスの役割 4. ライセンス(リーガル)・デザイン
4.
01 はじめに Intro
5.
インターネット/デジタル技術の発 達によりデザインのプロダクション の小規模化・個人化が進んでいる
Small or Personal produc2on in internet / digital technology
6.
小規模なデザイン・プロダクションが、 活発かつ創造的・挑戦的に活動し、 業界・市場を牽引している Small
or personal produc2ons play ac2ve, experimental.
7.
インタラクションデザインの分野に おいて、どのように知的財産を運 用・活用していくのが好ましいか?
How is it appropriate to u2lize intellectual property ?
8.
(従来の)exclusive(排他的・独占 的)な知財の運用(特許、実用新案、 意匠など) ・権利化までの費用が高額
・権利化までのスピードが遅い ・柔軟性に欠ける ・未成熟なマーケットに不整合 ・互助的・オープンな文化・背景と不整合
9.
openな知財運用・活用の可能性 The
possibility of open u2liza2on of intellectual Property
10.
02 クリエイティブ・コモンズ(CC)とは?
What’s Crea2ve Commons ?
11.
クリエイティブ・コモンズとは • さまざまな作品の作者が、「この条件を守れ
ば、私の作品を自由に利用してよい」という意 思表示をするためのツールである。
14.
著作権は実はいろいろな権利の束
著作者 公表権、氏名表示権、同一性保持権 人格権 複製権 上演権・演奏権 著作権 上映権 公衆送信権等 口述権 著作権 (財産権) 展示権 頒布権 譲渡権 貸与権 翻訳・翻案権 二次著作物利用権
15.
All Rights Researved
Some Rights Researved Public Domain (No Right)
16.
【BY】
【NC】 【SA】 【ND】
17.
まとめると、 クリエイティブ・コモンズ(CC)とは、 • インターネット/デジタル技術を前提に、著作者/著作権
に選択肢を増やす仕組みである(著作権の放棄ではなく、 留保)" • (ほぼ)世界標準の画一化した仕組み" • 契約や権利処理のコストを削減し、合法的に、作品の共有 や継承を促す仕組み" • 自らの作品のクオリティだけではなく、ユーザーへの届け 方や、使われる条件についても作家自身が決めていくた めのツール
18.
CCライセンスの活用事例 Case Studies
of CC License
19.
プラットフォーム型 CC License in
Pla`orms
21.
flickr 写真の撮影者が写真をサイトにアップする際、CCライセンスを選択できる CCライセンスがついた写真を条件ごとに検索できる仕組みも
22.
Vimeo 映像をアップロードする際にCCライセンスを選択できる
23.
You Tube 映像にCCライセンス(現時点では【CC BY】のみ)をつけることが可能
CCライセンスつきのビデオも検索できる
24.
Sound Cloud 音楽にCCライセンスをつけることができる
25.
Wikipedia CCライセンス(CC BY-‐SA)を採用 GNU
Free Documenta2on License(GFDL)と互換性のある仕様
26.
Withehouse 提供情報にCCライセンス(CC BY)を採用
27.
TED 映像コンテンツにCCライセンス(CC BY-‐NC-‐SA)を採用
28.
プロジェクト型 CC License in
Projects
29.
Stop Rokkasyo CCライセンス(CC BY-‐NC-‐Sampling
plus)を採用 ※Sampling plusライセンスは現在廃止
30.
CC in Museum 来場者が撮影する作品写真にCCライセンスを採用
森美術館「Ai Weiwei」展、「アラブ・エキスプレス」展、東京都現代美術館「こど ものにわ」展、広島現代美術館「オノ・ヨーコ」展など 上記写真は大巻伸嗣”Echoes-‐Infinity”「こどものにわ」展より
31.
CC House 建築家吉村靖孝氏が建築の設計図をCCライセンスをつけて販売すると いうプロジェクト
32.
オープン出版 ドミニク・チェン『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』の購入者 に無償でPDF版を配布 PDF版にはCCライセンス(CC BY-‐NC-‐SA)を採用
33.
Crea@ve Commands Compila@on
Data(分解系レコード) CCライセンス(CC BY-‐NC-‐SA)を採用
34.
03 インタラクションデザインにおける
オープンソース及びライセンスの役割 OpenSource and Licenses in Interac2on Design
35.
インタラクションデザインの領域は、 ソフトウェア、ハードウェア、コンテン ツ等、他分野にまたがる Interac2on Design
covers the fields of Soeware, Hardware, Contents, etc.
36.
CCライセンスは、 あくまで情報コンテンツを前提とした ライセンス CC
License premises digital contents.
37.
OpenSource Soeware、 OpenSource
Hardware、 Open Contents など様々な領域にまたがる、 より幅広いオープンな知財「戦略」 が必要になる A wider open strategy of intellectual property is necessary
38.
OpenFrameworks インタラクションデザインやメディアアート制作に特化したフレームワーク の提供 ソフトウェアにMITライセンスを採用
39.
Arduino 電子基盤の回路設計にCCライセンス(CC BY-‐SA)を採用 ソフトウェアにはGPLライセンスを採用
40.
クリプトン「初音ミク」 【独自ライセンス(ピアプロ・キャラクター・ライセンス)】 キャラクターの著作権に限り、営利を目的とせず、かつ、対価を受け取 らない場合(非営利かつ無償の場合)に限り、二次使用OKとしている
41.
HIVE (ICC) 映像等のコンテンツ・アーカイヴにCCライセンス(CC BY-‐NC-‐SA)を採用
42.
Perfume Global Project
#001 【独自ライセンス(利用規約)】 音源データは、非営利目的に限り、使用可能(ただし、改変不可) モーションデータは、非営利目的に限り、使用可能(改変可)
43.
Perfume Global Site
#001 ユーザーが独自開発したコードやexampleはgithubで共有
44.
THEATRE PRODUCTS “Theatre,
yours” 服の型紙にCCライセンス(CC BY-‐NC)を採用 ワークショップを活用し、ユーザーが制作した服をTumblrにて公開
45.
YCAM InterLab
46.
YCAM InterLab “Guest
Research Project” (2011-‐)
47.
YCAM InterLab “Guest
Research Project” (2011-‐) ソフトウェア、ハードウェア、映像・写真・ドキュメント(契約書を含む)等 のコンテンツを幅広くopenにしていく予定
48.
無印良品「家具のかたがみ」展 家具の設計図をCCライセンス(CC BY-‐NC-‐SA)で公開予定 2012年10月26日(金)から、有楽町無印良品2F
ATELIER MUJIにて
49.
(従来の)exclusive(排他的・独占 的)な知財の運用(特許、実用新案、 意匠など) ・権利化までの費用が高額
・権利化までのスピードが遅い ・柔軟性に欠ける ・未成熟なマーケットに不整合 ・互助的・オープンな文化・背景と不整合
50.
Openな知財戦略の活用 • ライセンスによって法律をオーバーライドしていく
仕組み • ↓ • 権利化へのコスト(費用・時間)の減縮化 • 未成熟なマーケットに対応して、柔軟な運用が 可能 • 互助的な文化・背景に整合的
51.
04 ライセンス(リーガル)・デザインとは?
What’s License (Regal) Design ?
52.
Openな知財戦略、共有を促す互助 的な制度設計には、 ライセンス・デザインの思考が必須
53.
ライセンス・デザインとは? • ライセンス(私人間における契約)により、あ
る特定の仕組み・環境(アーキテクチャ)をデ ザインする考え方 • ex. ネット上の利用規約、 CCライセンス
54.
ライセンス・デザインの思想的な背景 • 直接規制(法律によるトップダウン式の
規制)が機能不全 • ex. 著作権法、風営法 • 特にインターネット上における問題は、国家 機能の限界や国際私法(準拠法)・管轄の問 題により、直接規制が無効化している面があ る
55.
ライセンス・デザインの思想的な背景 • インターネットを構成するアーキテクチャ、すなわち
ハードウェアとソフトウェアに組み込まれた「コード」 が、法規制と並んで人間の行動を規制する手段とし て中心的な機能を担っている(ローレンス・レッシグ 『コード』) • 直接規制でなく、アーキテクチャによる規制(事 前的規制) ex.有害情報規制のフィルタリング、DRMなど
56.
ライセンス・デザインの思想的な背景 • しかし、アーキテクチャによる規制は、アーキ
テクチャの構造的欠陥や、管理者による恣 意により実効性が担保できない面がある ex.2ちゃんねる、コピーコントロール回避技術など
57.
ライセンス・デザインの思想的な背景 • そこで、 間接規制(法によるアーキテクチャの規制)、 共同規制(公私協同による規制) が注目されている
• このような規制の設計にもライセンスは不可 欠
58.
ライセンス・デザインの思考 • 法律や契約というものを何かを規制するもの
から、ものごとを促進したり活性化するため の潤滑油として捉えることができるのではな いか? • 規制を逆にクリエイティブに転用していくマイ ンドの必要性 • 国家に頼らないルール・メイキング
59.
吉村靖孝『超合法建築図鑑』 建築基準法、都市計画法、条例などにより、変容した建築物を集めた図 鑑 規制に潜むクリエイティブな側面に気づかせてくれる
60.
藤原徹平『7inchProject #01 Teppei
Fujiwara』 景観条例により、敷地境界線から建物外壁のセットバック(壁面後退)が 義務づけられていること、敷地外周部の緑化を誘導されていること、の2 点をポジディブに捉えた建築家の思考を垣間見ることができる
61.
ライセンス・デザインの思考 • openな知財戦略においては、ライセンス・デ
ザインの思考が不可欠 • 「共有」したものを、どう「共振」・「共鳴」させて いくのか?そのための互助的な仕組み・生態 系作りをどうやっていくか?
62.
ライセンス・デザインの思考 • クリエイティブ・コモンズやオープンマインドな
利用規約など、私人間のライセンスによって 法律をオーバーライドしていく(ライセンス・デ ザイン) ← 契約自由の原則 • ライセンス・デザインの積層が、逆に法律に 影響していく可能性(リーガル・デザイン) ex.DMCA(デジタルミレミアム著作権法)、 プロバイダー責任法、『憲法2.0』(東浩紀)
63.
Fab Commonsの試み
64.
CCライセンスは情報コンテンツを前 提としたライセンス
65.
ハードウェア(物質)を前提とした プロダクトデザインには整合しない 部分があるのではないか?
68.
しかし、プロダクトデザインにおいても、 Openな知財戦略の必要性は 変わらない(オープン・デザイン)
69.
プロダクトデザインを前提とした オープン・ライセンスの必要性?
70.
Fab Commonsの試案 • 「オープン・デザインの仕組みを設計する鍵は、「個々のデザ
インがユーザーの生活に、よりしっくりと適合するようになる 可能性を増やすこと」であると同時に、「デザインプロダクト全 体の生態系を豊かにすること」である」 • (川本大功『オープンデザインにおけるインセンティブ設計と してのコモンズライセンスの提案 “Fab Commons” 』(2011)) • この一挙両得をうまくうながす仕組みが必要とされている • (田中浩也『 FabLife』194P)
71.
FabCommonsの試案 • 「デジタル・ファブリケーション環境では、データをオープンに
共有したとしても、完全に同じものをつくることのほうがむしろ 少ない。」(田中『 FabLife』196P) • 「改変必須」: Fab Commonsライセンスでは、「改変必須」とす る(CCライセンスでは「改変不可」というライセンスを選択でき る)。 • 「報告」:プロダクトが派生し進化していく様子を、なんらかの 方法で可視化する。もしくは、二時利用者がオリジナル利用 者に改変の事実または内容を「報告」する。
72.
本日のまとめ Abstract 1. インタラクションデザインの分野においては、プロダクショ
ン機能の小規模化・個人化が進み、実験的・挑戦的なプ ロジェクトを求められる傾向がある 2. インタラクションデザインの分野においては、従来の exclusiveな知財「運用」ではなく、openな知財「戦略」がよ り効果を発揮する 3. インタラクションデザインの分野においては、ソフトウェア、 ハードウェア、コンテンツなど、より幅広い領域の知財戦 略が必要になる 4. openな知財戦略を促進するためには、共有・改変を促す 互助的な仕組み・制度設計が重要である 5. 制度設計におけるライセンスの役割が増大(ライセンス (リーガル)・デザインの思考)
73.
参考・参照 • ドミニク・チェン『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック−クリ
エイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社) • 田中浩也『FabLife』(オライリー・ジャパン) • 野口祐子『デジタル時代の著作権』(ちくま新書) • 坂井洋祐「インタラクションデザインにおけるオープン化事例の 検討」(hnp://www.slideshare.net/sakaiy/ss-‐14235100) • 池貝直人『情報社会と共同規制』(勁草書房) • 成原彗『情報社会における法とアーキテクチャの関係について の試論的考察』(東京大学大学院学際情報学部・情報学研究 No.81)(hnp://www.iii.u-‐tokyo.ac.jp/blog/media/ 7/20111019-‐81_5.pdf) • 川本大功「オープンデザインにおけるインセンティブ設計としての コモンズライセンスの提案〜Fab Commons〜」 (hnp://halu9.com/file/fabcommonsv1.pdf)
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インタラクションデザインにおける オープンソース及びライセンスの役割 OpenSource
and Licenses in Interac2on Design ご清聴ありがとうございました! Thank you ! Crea2ve Commons Japan 弁護士 水野 祐(MIZUNO, Tasuku)
[email protected]
tw : @taaaaaaaaaask K : Tasuku Mizuno
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