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Redmineの9年間の歩みを振り返ってみる
ファーエンドテクノロジー株式会社
前田 剛
2006 2015
自己紹介
前田 剛
ファーエンドテクノロジー株式会社 代表取締役
Redmineの本を書いたり、
Redmineの情報サイト(非公式)運営したり、
Redmine改良のための活動をしたりしています
twitter.com/g_maeda
Redmineの9年間の歩みを振り返ってみる
タスクやノウハウなど、プロジェクトで発生する情報を管理・蓄積して
プロジェクト運営を支援するオープンソースソフトウェア。
フランスのJean-Philippe Lang氏が開発。
Redmineとは
着実に普及 タイトルに「Redmine」を含む書籍の出版状況
2006 2010 2015
Redmine 0.1 Redmine 1.0 Redmine 2.0 Redmine 3.0
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2008
しっかりメンテナンスされている


2006 2010 2015
Redmine 0.1 Redmine 1.0 Redmine 2.0 Redmine 3.0
92回
2006/06
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2006
2015
先行するオープンソースソフトウェアが一定の評価を得ていた。
tracが圧倒的なシェアを占めていた印象。
2006年当時の同種のソフトウェア
1998 2004 20062000








Ruby on Railsが国内でも大きく注目されはじめていた。
2006年ごろのRubyを取り巻く状況
■ 2005: ビデオデモ「10分で作るRailsアプリ for Windows」
■ 2006: 書籍「Railsによるアジャイルwebアプリケーション開発」
2009/09
▲
2007
2015
当時の勤務先での開発業務管理のために導入
■ 複数プロジェクトに対応
■ 通常の管理がWebでできる(コマンド不要) → 管理を委譲できる
■ 使用経験があるRuby on Railsで書かれている
tracと比較した結果、Redmineを導入
2007/10
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2007
2015
■ 当時、日本語の情報はあちこちのブログ等に断片的に存在していた
■ 開設の1ヶ月ほど前からRedmineを使い始めたものの情報収集に苦労
したので、いろいろな情報源へのポータルサイトが欲しかった
Redmine日本語情報サイト「Redmine.JP」
いつもご来訪ありがとうございます。
2015年6月のアクセス実績
61,859 UU
267,738 PV
2008/11
▲
2008
2015
Redmine.JPがきっかけで出版社からコンタクトがをいただき執筆。

日本でのRedmineの普及に多少は貢献できたかも。
世界初 (多分) のRedmineの本、発売
おかげさまで第4版まで出ました。
2008/12
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2008
2015
関西Ruby会議01@関西-KOF2008 での講演で「Redmineでチケット
駆動開発」という概念を提唱。

企業におけるRedmineの普及に重要な貢献。
「Redmineでチケット駆動開発」
http://www.slideshare.net/akipii.oga/redmine-presentation-846109
2011/01
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2011
2015
Toshi MARUYAMA氏 (@marutosijp)
■ 日本人でただ一人のコミッター
■ テストコードの整備、Railsバージョンアップなど多大の貢献
■ 日本語などマルチバイト環境での不具合修正への取り組み

■ 2014年のコミットのうち半分以上がまるやま氏によるもの
2013
▲
2013
2015
数万人をRedmine.JPに送り込んだ日経BP様
2013/06
▼
2015
2015
Google Trendsによる分析(日本)
Google Trendsによる分析(世界)
日本のほか、アジア、ロシア周辺が多い。
Google Trends 地域別人気度
■ Ruby on Railsの普及初期に、Railsで実装されたアプリとして

注目されたかも
■ 日本語環境への比較的良好な対応
■ 複数の書籍が出版されるなど情報の入手のしやすさ
■ @akipii氏らの実践的な事例の蓄積
Redmine普及の理由の考察
■ 時代に合わせた改善が求められる

画面UIなど
■ Redmineの開発の人手が足りていない

パッチの投稿、レビュー、etc
今後Redmineが発展し続けるために
www.redmine.org のチケットへのコメント、バグ報告など

可能な範囲でご協力いただけるとありがたいです
ありがとうございました

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