ペンギン・アップデートとは?Googleのスパム判定・ガイドライン違反の基準とSEO対策

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ペンギン・アップデートとは?Googleのスパム判定・ガイドライン違反の基準とSEO対策

※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。

ペンギン・アップデートとは、Googleの検索アルゴリズムのアップデートの一つで、スパム行為やガイドライン違反のWebページの検索順位を下げ、質の高いWebページを上位表示するために行われたとされています。

ここでは、ペンギン・アップデートの概要や経過について解説します。

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この記事のポイント

  • ペンギン・アップデートはスパム行為やガイドライン違反のWebページの検索順位を下げるアップデートとされている
  • SEOだけを目的にしたサイトや独自性が希薄なサイトなどが大きな影響を受けた
  • ユーザーフレンドリーな質の高いコンテンツ作りを続けることが大切

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ペンギン・アップデートとは

ペンギン・アップデートとは、Googleが検索者の入力した検索クエリに対して、表示するWebページの順位を決めるために用いているアルゴリズムアップデートの1つです。

Googleの検索アルゴリズムアップデートには、大小含め様々なものがありますが、ペンギン・アップデートは中でもスパム行為や、ウェブマスター向けガイドラインに著しく違反しているWebページに対して検索結果の順位を下げるとされています。

Googleは、アルゴリズムに対して様々なアップデートを重ねることで、質の高いWebページを検索結果の上位に表示し検索者の元へ届けることを目的としているので、ペンギン・アップデートもその一環と言えるでしょう。

アルゴリズムアップデートについて詳しく知りたい方はこちら

ペンギン・アップデートの導入とその後の経過

初めてペンギン・アップデートが行われたのが2012年4月です。 その後 2012年の5月と10月にデータのリフレッシュが行われ、 2013年には5月と10月にアルゴリズム自体のアップデートも行われました。 2014年では10月に再びアップデートが行われています。

以下はこれまでのペンギン・アップデートの経過です

  1. ペンギンアップデート1.0 – ペンギンアルゴリズム導入 (2012年4月)
  2. ペンギンアップデート1.1 – データの更新 (2012年5月)
  3. ペンギンアップデート1.2 – データの更新 (2012年10月)
  4. ペンギンアップデート2.0 – アルゴリズム更新 (2013年5月)
  5. ペンギンアップデート2.1 – アルゴリズム更新 (2013年10月)
  6. ペンギンアップデート3.0 – アルゴリズム更新 (2014年10月)

これまで計6回の更新が確認されていますが、 Search Engine Land によるとGoogleのスポークスマンは次のようにコメントしていますので、 今後はパンダ・アップデートと同様に明確な更新時期や内容を確認することは難しくなるかもしれません。

That last big update is still rolling out ? though really there won’t be a particularly distinct end-point to the activity, since Penguin is shifting to more continuous updates. The idea is to keep optimizing as we go now.

引用:http://searchengineland.com/google-says-penguin-shift-continuous-updates-210580

日本語訳:
大規模な最新のアップデートは未だ継続しています。 しかし、 明確なアップデートの区切りは見えないでしょう。 なぜなら、 ペンギンの更新はより継続的なものへ移行しているからです。目的は私達が今行っている最適化を維持することです。

ペンギン・アップデートは、 これまで手動で更新が行われてきましたが、 これがオートマティックな更新に切り替わることを示唆しています。

英GoogleのPierre Far氏は、 2014年10月21日に以下のコメントをしています。

日本語訳:
先週の金曜日に、 私達はペンギンの更新作業を行いましたが、影響しているのは米国の検索結果の1%以下です。 この更新は前回のペンギンによるスパムサイトの検知と清浄化の促進を継続しています。 また、 新たなスパムを検知し検索順位を下げます。このペンギンの更新は緩やかに他の国々にも浸透していきます。ですので、 この更新の落ち着きが確認できるまでには数週間がかかるでしょう。

このコメントのように10月のアップデートの影響による大幅な検索結果への大幅な影響はあまり見られません。また、 次の項目で紹介しているように、 ペンギンが対象としているスパムはGoogleが公開しているガイドラインに違反しているものが対象となっています。

追記(2016/9/29)

2016年9月23日、アップデートとしてはおよそ2年振りとなる”ペンギンアップデート4.0″が実施されました。今回のアップデートの主要な変更点としては、以下の2点が挙げられます。

①ペンギンがリアルタイムに

ペンギン・アップデートがGoogleのコアアルゴリズムに統合され、リアルタイムに適用されるようになりました。つまり”アップデート”としてGoogleから公表されるのは今回の4.0が最後となり、今後はアナウンス無しに日々ペンギンの更新が行われていくこととなります。

②ペンギンの更にきめ細かい対応が可能に

新しいペンギンではスパムのシグナルに基づいてランキングが調整されるようになりました。つまり今後はサイト全体ではなく、スパムを中心に質の低いページがピンポイントで評価を下げられることとなります。

参考:【ペンギンアップデート4.0実施】今見直しておきたい。SEOにおける『良い被リンク』『悪い被リンク』の見分け方

どのようなサイトの評価が下がるのか

ペンギン・アップデートは先ほども書いた通り、ガイドラインに反する行為全般に対して評価を下げるアップデートとは言われていますが、最も大きなインパクトがあるのが以下のようなウェブサイトから多くのリンクを集め、順位を向上させていたウェブサイトです。

  • 他のサイトのコンテンツをかき集めて、加工しただけの質が低いサイト
  • 検索者にとって意味のないリンク集サイト
  • SEOだけを目的とした意味のないリンクネットワーク

つまり一部のSEO会社が販売するような質の低いリンク集、SEO目的だけで行われている過剰な相互リンク、誰でも登録できるようなSEOのために登録されるディレクトリ登録サイト、自動でリンクが増える仕組みのリンクプログラムなど、SEOで過度なテクニックを施しているスパムページが検索結果上位にこないように、その評価を下げられていると言えます。

ペンギン・アップデートに対して、ウェブマスターが考えるべきこと

自社のサイトの順位が低下してしまった理由をペンギン・アップデートが原因であると断定するのは難しいです。なぜなら、順位を定めるアルゴリズムはペンギンの他にも数多く存在しているためです。

また、順位の低下がペンギン・アップデートによるものだと結論づけることによるメリットは特にありません。どのアップデートで下落したのかを究明するより、何が原因で下落したのかを究明するように努めたほうが良いでしょう。

グーグルのアルゴリズムアップデートに対処するためにサイトを構築するのではなく、検索者に質の高い有意義な情報を提供することを念頭にWebページを構築することで、最終的には検索エンジンのアルゴリズムアップデートにいちいち左右されることのない安定したサイト運営が出来るのではないかと思います。

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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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