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政治家の収支

鮫島浩:著者

「おカネ」で見ると、スッとわかる!
今までなかった、政治学〝超〟入門書!

「政治家は、どこからどのくらいの〝おカネ〟をもらい、
その〝おカネ〟は、どこへ消えていくのか?」

裏金事件によって、政治不信が広がる中、よくわからない「政治とカネ」の関係を、わかりやすく解説!
「政治にはカネがかかる」という、煙に巻くような言説を、徹底解剖します。

企業・業界から受け取る、清濁が判断できないお金、
赤ちゃん含めた国民から強制徴収されるおカネの使用方法、
政党からマスコミに流れる巨額マネー、
政官財の癒着に利用されるお金、
表に出ることのない、裏金作りの仕組み、
諸外国と日本の「政治とカネ」事情の違い……etc.

具体的な金額・数字もつまびらかにしたうえで、ベールに包まれた「政治家の収支」を明かします。

政治を「カネ」という視点から語る、今までなかった政治学入門書!

第1章 政治家の収入――国会議員のお金はどこからどれだけ入っているのか――
●政治家には、3つのお金の通り道がある
●国会議員の給与明細ーー2000万円を超える歳費の内訳ーー
●給料100万円アップより嬉しい? 「第2のお小遣い」旧文通費とは
●1日在職しただけで100万円の支給
●月65万円の「第3のお小遣い」立法事務費は何に使われるのか
●首相と議長、高給取りはどっち?
●東京の一等地のマンションに格安で住める
●政治家でいちばん稼いでいる人はどれくらい稼いでいるのか?
●給料ランキング1位の首長と、ワースト1位の首長
●政治家個人の財布と、政治資金の財布は別
●寄付で成り立つ政治資金
●政治家個人に寄付できる〝例外〟とは
●毎年300億円を超える税金が使われる政党助成金
●政治家にとっても政党助成金は死活問題
●「企業・団体献金」にも依存する政治家たち
●派閥が出す「もち代」「氷代」とは
●政治家の給与明細に載らない「政策活動費」「組織対策費」
●寄付とは別? 政治資金パーティーでお金を集める政治家たち
●1000万円を超えるお金を集める「特定政治資金パーティー」とは
●政治家だけが知っている! 相続税を取られない相続の〝賢い〟やり方
●選挙ポスター掲示板を商売道具にした人たち
●落選中の議員の食い扶持

第2章 政治家の支出――政治家のお金はどこへ消えているのか――
●選挙の出馬でいくらかかるのかーー〝人質〟となる供託金ーー
●衆議院選挙にかかったお金は1500万円
●都知事選挙にかかったお金は800万円
●「ウグイス嬢」にはいくらかかるのか
●多くの政治家は、贅沢のためにお金は使わない
●議員が税金で雇える公設秘書の給与事情
●私設秘書の「人件費」捻出に苦しむ政治家
●選挙の勝敗を分ける「私設秘書の数」
●国会議員と議員秘書は地元で何をしているのか
●政治家が商店街を大事にする理由
●プレイヤーになる大物秘書の存在
●国政選挙を左右する、市議・区議という〝部下〟たち
●市議・区議が国会議員を支援する理由
●明暗を分ける「票の取りまとめ」
●「事務所賃貸費」も重くのしかかる
●自分の政治団体から自分の政治団体に寄付する理由
●首長は大統領、国会議員は零細企業の親父?
●落ちても支出は減らせない! 落選議員はつらいよ

第3章 「裏金」の作り方・使い方
●政治不信を招いた政治資金パーティーの裏金問題
●茶番が続く「政治資金規正法」改正の歴史
●政治家が複数の政治団体を持つワケ
●エセ改革といわれた1994年の政治改革
●政党助成金の使途は不透明
●族議員への「紐付き献金」
●「政党支部」のお金は誰のもの?
●地方でも横行する迂回献金の手口
●「京都府連」を介したマネーロンダリング疑惑
●給与明細に載らない「政策活動費」は〝合法的裏金〟
●幹事長はなぜ「ナンバー2のポスト」といわれるのか
●過去には多くの国会議員に配られていた政策活動費
●ベールに包まれたお金「官房機密費」
●年間11億円を使える内閣官房長官というポスト
●「内閣」のカネを握る官房長官と「党」のカネを握る幹事長の関係
●野党がこっそり受け取る与党からの裏金
●横行する国会議員による地方議員の買収
●町長選になると5000円の新札が飛び交う?
●裏金を知らないうちに受け取ってしまうことも
●号泣議員で話題になった地方議員の「政務調査費」

第4章 「政治とカネ」の暗黒回廊に巣くう官僚とマスコミ
●人事権を奪われた官僚
●役人が恐れる「官房長」というポスト
●官房機密費の金庫の暗唱番号を知る「内閣総務官」とは
●「政官財」の癒着の仕組み
●業界団体と省庁と政治家のみが「win-win」の関係
●事務次官は死ぬまで〝上級国民〟扱い
●マスコミに流れる巨額な広告費
●政治家のカネで成り立っているマスコミの政治報道

第5章 日本の金権政治はやめられるのかーー諸外国の政治資金規制と日本の問題点ーー
●「政治家」という生き物
●政界で影響を持ち続けた安倍晋三と田中角栄
●海外では、政治家をどう捉えているのか?ーー性善説と性悪説ーー
●二大政党制の弊害ーーアメリカとイギリスで起こったことーー
●国民は企業・団体以上に政治家に「見返り」を求めるべき
●「政策論争至上主義」では見えない、民主主義の本来の姿
●アメリカ大統領候補者が、寄付金額を公開する理由
●実質的調査権がある連邦選挙委員会と、それがない選挙管理委員会
●アメリカ政治を操るPACとは?
●政治資金の透明性の確保よりも、規制を重視するヨーロッパ
●フランスのCNCCFP、ドイツの連邦議会議長の権限
●野党はなぜ政権交代できないのか
●憲法に書かれている「国民主権」「平和主義」より大切なこと

定価:1,045円(本体950円+10%税)

書籍情報

  • 発売日:2024年12月7日(土)
  • ISBN:978-4-8156-2793-5
  • サイズ:新書
  • ページ数:208
  • 付録:-
  • 政治家が「個人」で受け取るお金、政治家が所属する政党の「支部」で受け取るお金、政治家が作った「政治団体」で受け取るお金。これらは区別されていますが、どのように区別され、それぞれどれくらいのお金を得ているのか。課税されずに毎月貰える100万円のことや、企業から貰うお金、給与明細にすら載らず使途も公開されない巨額の“裏金”についても、解説します。

  • 政治家が得たお金は、どこに消えているのか。実は、豪遊などの“贅沢”には使われない、政治家のお金の使い道を明かしていきます。衆議院選挙の出馬で1500万円?、都知事選挙の出馬で800万円!?、あの“ウグイス嬢”にはいくら払われているのか、政治家の明暗を分ける、地元で暗躍する秘書の実務とその給与実態など、ベールに包まれた政治家のお金の使い方を徹底解剖します。

  • 国民に政治不信を招いた裏金事件。しかし、 「政治とカネ」にまつわる事件は、これまでも繰り返し、起きてきました。なぜ、裏金事件は止まらないのか。「脱法的な献金」に使われる政治資金パーティー、政治家が行うマネーロンダリングのやり方、幹事長や官房長官が使う表に出ない年間数億円から10億円のお金、町長選に蔓延する買収、地方議員が悪用する税金など、「政治とカネ」問題の根源に迫ります。

  • 「政治とカネ」の問題が起こるのは、政治家のせいだけ、とはいえません。このシステムは、国家の政策決定に影響力を持つ官僚、そして、それを監視すべきマスコミにも、お金が流れることで存続されてきました。官僚の天下りの維持にかかるお金、国民の顔を見ない「族議員」を支える業界の寄付金、マスコミに流れる巨額の広告マネーなど、政・官・財に加えて、マスコミまで癒着している構造を暴きます。

  • 日本に根づく金権政治。しかし、政治家の金銭スキャンダルは、諸外国でも起こってきました。実際、アメリカの大統領選では、信じられないほどの巨額マネーが投じられ、そのお金が選挙結果を左右します。では、諸外国では、どのようにして「政治とカネ」を取り締まってきたのか。それを見ていくと、日本の金権政治への「処方箋」が、浮かび上がってきます。終わらない「政治とカネ」のピリオドの打ち方!

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