児島でオールロケ 映画の編集進む CFで目標上回る協力 5月上映へ

鷲羽山展望台で行われた「ドライブタクシー」のロケ風景。左から3人目が桑田さん
鷲羽山展望台で行われた「ドライブタクシー」のロケ風景。左から3人目が桑田さん
 倉敷市児島地区でオールロケした映画「ドライブタクシー」が2025年5月に公開される。脚本、監督は地元児島で映画を撮り続けている桑田浩一さん(54)=倉敷市。製作費の一部はクラウドファンディング(CF)で募り、目標額を上回る協力が得られた。桑田さんは「多くの善意に応えるためにも瀬戸内の景観の素晴らしさを映像で伝えたい」と編集作業を進めている。

 24年に指定90周年を迎えた瀬戸内海国立公園にある鷲羽山展望台、児島霊場24番札所吉塔寺などを舞台に、余命わずかな母親と幼い頃に母親に捨てられた娘の親子愛を描く物語。10、11月に敢行したロケには、主役を務める岡山市出身のフリーアナウンサー淵本恭子さんや倉敷市出身の俳優前野朋哉さんらが参加した。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などの「晴れ!フレ!岡山」を活用し、当初目標(240万円)を超える283万8千円が寄せられた。現在は5月17、18日に児島市民交流センターで計画する初上映に向け、桑田さんが撮りためた映像の編集に取り組んでいる。

 趣味が高じてメガホンを取るようになった桑田さんにとって5作目。「児島の魅力を余すところなく発信できる作品に仕上がりそう。完成を楽しみにしてほしい」としている。

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