日本オリジナルロックの創始者といわれ、アルバム「回帰線」で知られるフォークシンガーの南正人さんが7日夜、横浜市内で行われたライブ中に意識を失い、亡くなっていたことが8日、分かった。76歳だった。
南さんのライブイベントを告知するフェイスブックで関係者が明らかにした。
同フェイスブックによると、南さんは7日午後7時半から横浜市西区のライブバー&レストラン「横浜サムズアップ」でステージに立ったが、15分後に意識を失い、同8時45分に救急搬送。同11時2分に死亡が確認された。同フェイスブックは「悲しいお知らせをしなくてはなりません。ナミさんは今夜、ライブ中に意識不明になり病院搬送され家族立ち会いの元死亡が確認されました。心からありがとうございました。ご冥福をお祈りします。合掌」「ステージ上でもう息は引き取っていたそうです」と報告した。
南さんは1944年、東京都生まれ。東京外国語大学を卒業後、高田渡さんや遠藤賢司さんらとフォークソングチーム「アゴラ」に参加。71年にリリースした初アルバム「回帰線」は忌野清志郎さんや泉谷しげるなど多くの歌手に影響を与えた。コロナ禍の昨秋、九州ツアーを行うなど精力的に活動を続けていた。