アダルトビデオ業界に法令厳守を要請 警視庁が説明会開催

警視庁が開いたアダルトビデオ出演強要問題を巡る説明会=1日、東京都千代田区
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 アダルトビデオ(AV)の出演強要問題をめぐり、警視庁は1日、制作会社やプロダクションなどのAV業界関係者を対象にした被害防止のための説明会を都内で開き、出演者に対する作品内容の事前説明の徹底や審査の厳格化など法令厳守の徹底を要請した。

 警視庁によると、説明会には、首都圏の制作会社130社やプロダクション35社、6の審査団体などから計179人が出席。保安課が1月に、淫行勧誘容疑でプロダクションの元従業員を逮捕した事件といったこれまでの摘発例も報告した。

 冒頭では、山本佳彦保安課長が「法令を守り、出演強要の根絶を図ってほしい」とあいさつ。田代芳広生活安全部長は「出演強要は精神的、肉体的苦痛をもたらす深刻な人権侵害。法令を駆使して積極的な事件化を図る」と述べ、健全な事業活動を求める要請書を代表者に手渡した。