宮城にツタヤ図書館開館 全国3例目、内覧会開く
更新 sty1603200017宮城県の多賀城市立図書館が、レンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となる形で21日、リニューアルオープンする。
「ツタヤ図書館」は佐賀県武雄市と神奈川県海老名市に次いで全国3例目。20日には内覧会が開かれ、菊地健次郎市長は「東北随一の文化交流拠点にふさわしい施設。多くの市民が集い、交流する場となってほしい」と話した。
図書館はJR多賀城駅前の複合施設の中にオープン。1、2階はDVDやCDのレンタルもできる蔦屋書店があり、コーヒー店のスターバックスなども併設されている。
「家」をコンセプトにした館内にはソファやテーブル席が数多く、リビングのようにくつろいで滞在できる雰囲気を演出。蔵書は従来の19万冊から23万冊に増加した。増やしたのは料理や旅の本などが中心で、このうち約1万超は古書店のネットオフから買ったという。
批判もあったCCC独自の本の分類は変えず、同社担当者は「生活に密着した表現で分類し、これまで図書館を利用してこなかった方にも多くの発見をしてもらいたい」と説明した。
ツタヤ図書館に対しては、町ににぎわいをもたらすとの評価や期待がある一方、選書がずさんといった批判が絶えず、愛知県小牧市では昨年、住民投票で設置計画が白紙になった。