ロシアによるウクライナ侵略で、フランスのルコルニュ国防相は8日、来年の第1四半期に仏製戦闘機「ミラージュ2000」をウクライナに供与するとX(旧ツイッター)で表明した。供与に向けて対地戦や対電子戦に対応できるよう機体を改修しているほか、ウクライナ軍の操縦士や整備士のための訓練も続けていると説明した。供与数には言及しなかった。
ミラージュ2000の供与は今年6月、マクロン仏大統領がウクライナのゼレンスキー大統領との会談で発表。時期は明言されていなかった。
一方、ウクライナの有力軍事メディア「ディープステート」は今月8日、露軍が東部ルガンスク州とドネツク州の集落計2カ所を制圧したと報告した。露軍は最激戦地のドネツク州に加え、ルガンスク州でも攻勢を続けているもようだ。
ロシアは2022年2月のウクライナ侵略の開始当初、ルガンスク・ドネツク両州全域の制圧を目標に設定。露国防省は同年7月、ルガンスク州全域の制圧を発表した。しかし、同年秋にウクライナ軍が反撃を行い、ルガンスク州の一部地域を奪還していた。
ただ、露国防省は今年9月末、ウクライナ軍に奪還されたルガンスク州の集落マキエフカの「再制圧」を発表。露軍はルガンスク州からウクライナ軍を完全に排除する思惑だとみられる。