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SEO評価を高めるには?検索ランキングの重要要素と評価向上の実践方法

2024年12月12日

ねぎお社長 (根岸雅之)

SEO評価を高めるには?検索ランキングの重要要素と評価向上の実践方法

SEO(検索エンジン最適化)とは、元来はGoogleなどの検索エンジンにコンテンツを正しく理解させる取り組みのことでした。

現在では、もう一歩踏み込んで「Google検索における存在感を高める取り組み」をSEOと呼んでも良いかもしれません。検索結果で存在感を示すには、Googleに評価されるWebサイト・Webページの作成が必要です。

本記事では、SEO評価で重視される要素を挙げたうえで、評価向上の施策を説明します。また、評価をモニタリングする方法についても触れるので、ぜひ役立ててください。

SEOの評価軸・重要要素

SEOで高い評価を得るとは、端的に言えば「あるキーワードの検索ランキングできちんと表示されること」です。そのためには、以下の3点を重視してWebサイトを作成する必要があります。

  • キーワード:競合と検索ボリュームを考慮したキーワードの選定がSEO評価の基本となる
  • コンテンツ:質の高いコンテンツがユーザーエンゲージメントとSEOスコアを向上させる
  • ユーザーエクスペリエンス(UX):読みやすく、ナビゲーションがわかりやすいかどうかも重視される

ここでは、SEOの評価軸として、以下の3つの重要な要素を紹介します。

  • E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)
  • コアウェブバイタルズと技術的SEO
  • 2024年に流出した情報

なお、検索ランキングを決定するそのほかの要因については、次の動画も参考にしてください。

E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)

「E-E-A-T」とは、Googleが重視する以下の4つの要素の頭文字をとった言葉です。

  • 経験(Experience)
  • 専門性(Expertise)
  • 権威性(Authoritativeness)
  • 信頼性(Trustworthiness)

これら4つを改善することが、SEO評価の向上につながります。とはいえ、いきなり経験や権威を身に付けることはできません。

一方、専門性と信頼性を高める施策は、すぐにでも始められます。自身が得意とする分野の知識を活かし、データに基づいた正確なコンテンツを提供することを考えましょう。

コアウェブバイタルズと技術的SEO

「E-E-A-T」がコンテンツのSEOだとすれば、よりテクニカルな「技術的SEO」というべき施策もあります。Googleが提唱する「コアウェブバイタルズ(Core Web Vitals)」は、技術的SEOの新しいトレンドです。

コアウェブバイタルズには、以下の3つの指標があります。

  • Largest Contentful Paint(LCP):Webページの読み込み速度を示す
  • Interaction to Next Paint(INP):インタラクティブ性を示す
  • Cumulative Layout Shift(CLS):視覚的安定性を示す

それぞれの指標は数値で示されるため、施策の成果を確認しやすいでしょう。なお、INPは従来の「First Input Delay(FID)」に代わる指標として、2024年3月から導入されています。

2024年に流出した情報

2024年3月、Googleの内部文書が流出し、GitHubで公開されるという事件がありました。Googleの公式見解とは一部異なる部分があったものの、本物の文書であることは同社の広報が認めています。

流出した文書には、以下のような内容が含まれていました。

  • ユーザーのクリックは、検索ランキングに影響する
  • Googleの品質評価者からのフィードバックは、検索ランキングに影響する
  • Googleは、ドメイン全体の信頼性を評価している
  • Googleは、Chromeから収集されたデータを検索機能に使用している

いずれもGoogleのアルゴリズムが垣間見える、興味深い内容となっています。SEO評価の向上を目指す際に、参考になる部分もあるでしょう。

詳しくは下記の動画で解説しているので、ぜひチェックしてください。

SEO評価上げるためには……

Googleの検索ランキングは、SEO評価に左右されます。一方、SEO評価はさまざまな要素の影響を受けることを説明しました。

ここまでで紹介した「E-E-A-T」や「コアウェブバイタルズ」は、SEOにおいて特に重要な要素です。とはいえ、闇雲に施策を考えていては、思うような評価は得られないでしょう。

SEO評価を高めるためには、基本に立ち返ることも大切です。つまり、Webサイト作成において重視すべき「キーワード」「コンテンツ」「ユーザーエクスペリエンス(UX)」の3点が、具体的な施策を考える際の出発点となります。

これら3点の施策について、このあと詳しく見ていきましょう。

SEO評価を上げるキーワードの選定方法

ここでは、SEO評価の基本となる、キーワードの選定方法について説明します。キーワードは適切なリサーチに基づいて、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。

  • キーワードリサーチの手法
  • キーワード選定のポイント

キーワードリサーチの手法

Webサイトの運営者としては、「このキーワードで検索してほしい」のような想いもあるかもしれません。しかし、SEO評価を高めるためには、キーワードのリサーチが重要です。

効果的なキーワードリサーチのためには、「Googleキーワードプランナー」などのツールを使用するのがよいでしょう。実際に用いられる可能性のある、適切なキーワードを発見できます。

また、キーワードごとに以下についても調べられます。

  • 検索ボリューム:一定の期間内に、何回くらい検索に使われるキーワードか
  • 競争率:同じキーワードによる検索を期待するライバルが、どれくらい存在するか

なお、Googleキーワードプランナーは「Google広告(旧Googleアドワーズ)」に付随するサービスです。Google広告のアカウントを作成すれば、無料で利用できます。

キーワード選定のポイント

キーワードは、検索ボリュームと競争率のバランスを考慮して選ぶことが大切です。その際は、ビッグキーワードとロングテールキーワードの違いを意識しましょう。

  • ビッグキーワード(短尾キーワード):検索ボリュームが大きく、競争率も高い
  • ロングテールキーワード(長尾キーワード):検索ボリュームは小さいが、競争率が低い

次に、上記をふまえてキーワードを選定します。このとき、ターゲットオーディエンス(自サイトの読者やユーザー)の立場になって、検索意図に沿ったキーワードを選ぶことが大切です。

SEO評価を上げるコンテンツの作り方

キーワードの選定方法に続き、SEO評価の向上につながるコンテンツの作り方を説明します。

  • ユーザーに価値を提供するコンテンツ作成
  • コンテンツの構成とフォーマット

ユーザーに価値を提供するコンテンツ作成

SEO評価の向上には、ユーザーエンゲージメントが欠かせません。ユーザーエンゲージメントとは、ユーザーとWebサイトとの結び付きの強さのことです。

Googleはこれを「ウェブページがフォーカス状態にあった時間」と定義しています。つまり、ユーザーが求める情報を提供し、時間をかけて読んでもらえるコンテンツほどSEO評価の向上に貢献します。

そのためには、オリジナリティがあり、専門性の高いコンテンツを作る必要があるでしょう。また、最新情報を提供できるよう、コンテンツを定期的に更新することも大切です。

コンテンツの構成とフォーマット

コンテンツを読んでもらうためには、読みやすさも大切です。このあと説明するUXとも関係しますが、コンテンツの構成をふまえて見出しを入れたり、フォントや行間を見やすく調整したりしましょう。

また、コンテンツをどのようなフォーマットで提供するかも考慮したいポイントです。

  • 画像や動画:コンテンツの魅力を視覚的に高められる
  • リンク:大きなコンテンツも複数ページで提供できる

なお、サイト内の複数ページをつなぐ「内部リンク」のほか、外部サイトからの導線となる「バックリンク(外部リンク)」もSEO評価の向上につながる要素です。

バックリンクには注意すべき点もあるので、詳しくは後述します。

SEO評価とユーザーエクスペリエンス(UX)の最適化

Webサイトのナビゲーションやインタラクションを改善することでも、SEO評価を高められる可能性があります。ここでは、SEO評価とUXの関連性について説明します。

  • サイトの読みやすさとナビゲーション
  • ユーザーインタラクションの向上

サイトの読みやすさとナビゲーション

ナビゲーションがわかりやすいかどうかは、SEO評価を左右する要素の一つです。サイト内の「どこに」「どのような」情報があるのかを、できる限りわかりやすく提示しましょう。

そのためには、直感的に理解できるユーザーインターフェースが必要です。以下のような、広く採用されている手法が基本となります。

  • グローバルナビゲーション:すべてのページに設置されるメニュー
  • パンくずナビゲーション:表示中のページの位置を階層的に示すリスト
  • ページネーション:一覧ページの下部などに用いるページ送り

なお、多くの人がスマートフォンを利用している現在では、Webサイトがモバイルフレンドリーかどうかも重要です。スマートフォンやパソコンなど、さまざまな画面サイズに対応できる「レスポンシブデザイン」の採用も検討しましょう。

ユーザーインタラクションの向上

ユーザーインタラクションも、SEO評価の向上にかかわります。ユーザーインタラクションとは、ユーザーとWebサイトの間における、双方向のやり取りのことです。

なかでも、コアウェブバイタルズの指標にもなっている「Webページの読み込み速度」は、わかりやすい例でしょう。読み込み速度の最適化は、SEOに重要な要素の一つです。

また、アクセシビリティ(障害がある人にもアクセスしやすいこと)も、ユーザーインタラクションの向上につながります。色のコントラストを調整して視認性を高めたり、画像のalt属性に配慮したりするだけでも、すべての人に読みやすいWebサイトに近づきます。

これらと併せて、「コールトゥアクション(CTA)」の配置やデザインも忘れずに工夫しましょう。CTAとは、ユーザーに特定の行動を促す施策のことです。CTAを工夫することが、サービスの購入や申し込みの増加につながります。

バックリンクの戦略と評価

Webサイトの評価は、外部サイトとの関連性によっても変わります。ここでは、バックリンク(外部サイトから自サイトへのリンク)について説明します。

  • バックリンクの重要性
  • アンカーテキストの最適化

バックリンクの重要性

SEO評価には、バックリンクの量と質が影響します。単に、バックリンクを多く獲得すれば良いわけではありません。

例えば、引用などを目的として自然に張られたリンク(ナチュラルリンク)は、SEOに良い評価を与えます。SEO評価の観点では、これらは「高品質なリンク」に分類されます。

一方、SEOに悪い影響を与えるものは「低品質なリンク」です。特に、検索ランキングの操作などを目的とする作為的なリンクは、Googleにスパムとみなされてしまうかもしれません。

Webサイト運営者にとってバックリンクの獲得は重要な施策ですが、SEOの面で効果を発揮するには、量と質のバランスを考慮する必要があります。

関連記事:被リンクのSEO効果とは?増やし方からペナルティの回避方法まで徹底解説

アンカーテキストの最適化

バックリンクのアンカーテキスト(リンク元となるテキスト)も、SEO評価に影響する要素です。繰り返し同じアンカーテキストが用いられると、Googleにリンクの質が低いと判断される場合があります。

外部サイトの運営者に、自サイトへのリンクを依頼する場面もあるでしょう。その場合は、できる限りアンカーテキストを工夫してもらうことが大切です。

アンカーテキストは、ナチュラルリンクのつもりで考えるのがわかりやすいかもしれません。ナチュラルリンクでは、リンク元となるWebサイトの運営者が、コンテンツに合わせてアンカーテキストを決めています。

これと同様に、リンク元のコンテキスト(文脈)に沿った自然なアンカーテキストを選定できれば、SEO評価の向上に効果的です。

SEO評価のモニタリングと分析

ここまで、SEO評価を高める施策について解説しました。一方で、「施策の効果をモニタリングしたい」と考えている方もいるでしょう。

ここでは、SEO評価のモニタリングと分析のために考慮すべきことを説明します。

  • パフォーマンス指標の設定と追跡
  • 競合分析とベンチマーキング

パフォーマンス指標の設定と追跡

SEO評価を向上させ、その状態を維持するには、継続的にWebサイトを改善していく取り組みが必要です。SEOに関するパフォーマンスを測る指標(KPI)を設定したうえで、ユーザーからのフィードバックを収集・活用しましょう。

本記事で紹介したコアウェブバイタルズの3つの指標のほか、以下がKPIの例として挙げられます。

  • アクセス数:各ページの表示回数やユーザー数、クリック数など
  • コンバージョン率:期待する成果につながったアクセス数の割合
  • キーワード:自サイトに関連するキーワードと、その検索順位
  • 被リンク:バックリンクの件数グ

こうした指標に基づく分析には、「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」を利用するのが便利です。定期的にレポートをチェックすることで、Webサイトを改善するためのヒントを見つけられます。

競合分析とベンチマーキング

Webサイトの改善には、競合他社の分析も重要です。

「SWOT分析」や「3C分析」などのフレームワークを用いれば、他社の強みや弱み・特徴を把握できます。これらの手法で自社を競合と比較すれば、差別化のポイントや改善策を発見できるでしょう。

また、競合サイトのSEO戦略は、Googleキーワードプランナーなどのツールによる分析である程度把握できます。他社のSEO施策を「ベストプラクティス」として自社サイトに取り入れるのも効果的です。

競合サイトの優れた点をベンチマーク(評価基準)に設定し、自サイトのパフォーマンスを評価して改善策を実行しましょう。

自社のSEOでお悩みの場合

SEO評価を向上させるための施策は、多岐にわたります。SEOの基本を理解しつつ、効果が見込める戦略を立てたうえで、キーワード選定とコンテンツ作成を適切に進めるのは簡単ではないかもしれません。

独力でSEOに取り組むことに不安がある場合は、ぜひサクラサクマーケティングにご相談ください。

当社では、大きく分けて「SEOコンサルティング」と「記事制作代行サービス」の2つのサービスを提供しています。成果につながるSEO戦略を提案するとともに、その実行を魅力的で質の高い記事作りで支援します。

お問い合わせはこちらから

まとめ

検索ランキングで上位を獲得するには、WebサイトのSEO評価を向上させることが重要です。「E-E-A-T」や「コアウェブバイタルズ」など、さまざまな要素がSEO評価に影響します。

まずは、「キーワード」「コンテンツ」「ユーザーエクスペリエンス(UX)」の3点を軸に施策を考えることが、評価向上に効果的でしょう。そのうえで、施策の成果をモニタリングし、パフォーマンスを改善していくことも大切です。

継続的にSEOに取り組み、Webサイトの存在感を高めていきましょう。

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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