Googleのオンラインイベントである、Google検索オフィスアワーのまとめ記事です。
11月28日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。
あんなさん(@piropiroanna)による最新情報や質問への回答内容をまとめました。
Googleからのお知らせ
Updating our site reputation abuse policy
https://developers.google.com/search/blog/2024/11/site-reputation-abuse
サイトの評判の悪用に対抗するスパムポリシーの更新についての記事(英語)
経緯として今年のはじめ、サイトの評判の不正使用に関するポリシーを明確化していた。
この手法の目的としてはコンテンツを他のサイトよりも上位にランク付けすることであり、ユーザーのエクスペリエンスを低下させるものと考えている。
このようなスパム行為をさらに厳しく取り締まるためにポリシーの文言を明確化した。
“「サイト評判の悪用」とは、ファーストパーティーの監督や関与がほとんどまたは全くない状態で、サードパーティーのページを公開することを指します。その目的はファーストパーティーのサイトのランキングシグナルを使用して検索ランキングを操作することです”
ぜひ一読してもらいたいとのこと。
なお、ポリシー違反を評価する際、Googleは様々な事項を考慮して、サードパーティーのコンテンツが不正に使用されているかどうかを判断している。
スパム対策を受けたサイトの所有者には登録済みのサーチコンソールを通じて通知が届くので、再審査リクエストを送信するなどの対応をしてほしい。
※補足
あんなさんの説明では触れられていませんでしたが、ブログでは次のようにファーストパーティーの関与の度合いは考慮しなくなる旨言及されています。
「ファースト パーティの関与やコンテンツの監視の有無にかかわらず、あるサイトのランキング シグナルを利用する目的で、そのサイトでサードパーティのコンテンツを使用することは、このポリシーに違反する行為であることを明記します。」
検索Q&A
被リンクリストの配布とページ評価
Xなどで、バズ目的で被リンクリストの配布を行っている人を最近よく見かける。このようなリンクを配布する行為について、Googleの意見を聞かせてほしい。また、このようなページからの被リンクはページの評価につながるか?
担当チームによれば、リンクスパムに関するポリシーを1度確認してみてはどうか、とのこと。検索ランキングを操作することを目的としたようなリンクは、スパムとみなされる場合がある。これには自分のサイトからのリンクを操作する行為も含めるという内容が書かれているので、ぜひ一読してほしい。
また、プロダクトチームによれば信頼できるリンクの検出が大幅に改善されているので、現時点でリンクを購入するようなことは無駄になる可能性があるとのこと。
Search Console:ページのインデックス登録
noindexをかけているページや404をかけたページ(非公開化済みの求人)について数十万件警告がきている。ただ、いずれもサイトそのものは健全に対応していると思っていて、修正のしようがないのかなと理解している。どうすれば警告が消える(Googleの望む状態になる)か?
今回のケースでは、サーチコンソールは予期しない問題を見逃さないようアラートを送信しているだけのように見受けられた。意図的に実装している状態であれば警告は無視して問題ない。
指名検索ワードで検索結果に表示されない
指名検索ワードで検索しても、サイトがひっかからないのはなぜか? 8月のアップデート以降、指名検索ワードのトラフィックが99%以上減少という状態になっている。
このケースでは、セーフサーチを有効にした場合と無効にした場合の検索結果を見比べると大きな違いがあることが判明した。
セーフサーチフィルターは、ユーザーがブラウザの設定を変更して露骨な表現を含むコンテンツが検索結果に表示されないようにするための機能。
トラブルを解決させるために、一度セーフサーチとウェブサイトのドキュメントを参照してほしい。
A要素に付与するhreflang属性
A要素に付与するhreflang属性をGoogleは参考にするか?(Wikipediaなどが使用している形式)
Googleでは現在そのような属性を参考にしていないとのこと。
サイトのパフォーマンスが落ちた
病院系のサイトで、特定のクエリがいきなり40位台まで下落した。他のページでも今まで上位表示していたものが一気に下落している。YMYL領域も問題ないと考えており、なぜここまで下落したのかわからない。全体のインプレッション・クリックともに1ヶ月で70%以上低下している。可能な限り下落要因と改善策をご教授いただきたい。
今回のケースでは、美容医療の施術名やお悩みといったクエリでパフォーマンスが落ちたとのこと。
クリニック名で検索したところ上位にいるので、技術的な問題というよりも競合の多いクエリで検索したためにこのような事象が起きているのではないか、と感じた。
このような場合は具体的な解決方法があるわけではないので、ユーザーにとって良いコンテンツになるよう継続的にサイトを改善していくほかない。
Discoverでのパフォーマンスが落ちた
Discoverのクリック数が毎日数千あったが、2023年の12月末からゼロになり、それが継続している。
コンテンツポリシーに違反はしておらず、「ユーザー第一の信頼できる有用なコンテンツ」を提供している。なにか問題がないか教示してほしい。
Discoverでは、ユーザーの興味関心に基づいてコンテンツを表示するので、パフォーマンスを計測するのは難しい。
そのため、Googleでは明確な回答ができないというのが現状。
GAで計測できなくなった
11/10以降、急にGAで計測ができなくなった。タグは正しく設定されているが、データが送信されていないようなので原因と対策を教えてほしい。
Googleアナリティクスのヘルプコミュニティで質問をするとより良いコメントが得られると思うので、そちらを活用してほしい。
おわりに
次回は12/19に実施予定ですが、質問が少なければスキップする可能性もあるとのことです。
過去のオフィスアワーまとめ一覧
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blogs/tag/google検索オフィスアワー
過去の動画一覧
http://goo.gl/6EDi7q
Gogole検索オフィスアワーへの質問フォーム
http://goo.gle/3nKiR6K