佐賀県警は7日、県内で2024年に発生した交通事故の死者数が24人だったと発表した。前年より11人多く、道路横断中の高齢者が亡くなる事故が目立った。人身交通事故件数(速報値)は前年より521件少ない2623件だった。
県警によると、死者のうち65歳以上の高齢者は16人で、全体の66・7%を占めた。65歳以上の高齢者9人が道路横断中の事故で亡くなり、うち6人は横断歩道やその付近での事故だった。24年10月には死亡事故が相次いだのを受け、県内に「交通死亡事故多発警報」が発令された。
県警交通企画課は、道路横断中の事故防止対策が重要とし、街頭活動や横断歩行者妨害の取り締まりを強化していく方針。歩行者に夜間の反射材着用なども呼びかけている。(中島幸毅)