県内10市で最も面積が小さい鳥栖市は、狭いエリアに市街地が詰まったコンパクトシティー。北側の山間部を除けば平らなので走りやすい。沿道には魅力的な店が次々に現れ、ショッピングや多彩なグルメを楽しみながらのポタリングがお薦めだ。
新鳥栖駅では観光案内所で自転車が借りられる。広い市営駐車場もあるので便利だ。鳥栖のソウルフード「かしわうどん」が食べられる中央軒が駅内にあり、腹ごしらえしてからスタートできる。
市街地がある東へ進むと蔵上の町並み。巨大パフェで有名な「カフェ・ド・ブルー」などの飲食店が並び、県内は鳥栖古賀町店だけの「むさしの森珈琲」ではふわふわパンケーキが食べられる。
県道17号の池の内交差点から東の住宅街へ。人気の「手作りハンバーグフレンズ」のある通りを久光製薬の看板のたもとまで直進し、田代大官町の交差点からいにしえ通りへ。ボリューム満点のラーメン店「夢を語れ」の角を北上して弥生が丘の鳥栖プレミアム・アウトレットに立ち寄ろう。
弥生が丘のメイン通りはずっと下り坂で気持ちいい。途中には焼きたてパンの「クリーブラッツ弥生が丘店」がある。弥生が丘駅前の交差点から旧長崎街道に入り、JR鳥栖駅を目指す。
鳥栖駅前の商業施設「フレスポ鳥栖」も市民憩いのスポット。ゆっくり立ち寄ってショッピングや食事が楽しめる。自由通路「虹の橋」や地下道を通って鳥栖駅の東側に行くと、駅前不動産スタジアムやサロンパスアリーナが並ぶ。
フレスポ鳥栖の南側の道を西へ進み、ファンの多い「かつみ屋うどん」を右手に見てさらに進むと先ほど通ってきた県道17号の平塚交差点に出る。来た道をたどるとゴールの新鳥栖駅が見えてくる。(鳥栖支社 樋渡光憲)
【ココもオススメ】
しょうが投入「肉肉うどん鳥栖店」
蔵上地区の近く、県道17号沿いには北九州発祥の名物うどん店「肉肉うどん鳥栖店」がある。九州を中心に17店あり、県内はボートレースからつ内(唐津市)とここだけ。真っ黒いのにあっさり味のスープに角切り肉がゴロゴロ入り、好みの量のしょうがと唐辛子を投入して食べる独自のスタイル。しょうがはスプーン3杯の“メガ盛り”まで無料で頼める。
■肉肉うどん鳥栖店
【住】鳥栖市宿町731-3
【電】0942(50)8479
撮影スポット「山浦跨線橋」
新鳥栖駅の北側300メートルほどにある佐賀川久保鳥栖線の山浦跨線橋は九州新幹線の線路をまたいで通っており、新幹線の車両を真上から撮影できる特別なスポット。カメラを南に向ければ新鳥栖駅をバックに、北に向ければトンネルから出てくる姿を撮ることができる。至近距離で通過し、新鳥栖駅で停車する車両はスピードを落とすので特別なカメラがなくても撮影を楽しめる。
肉まん人気「志波まんじゅう鳥栖店」
鳥栖市街地、フレスポ鳥栖の西の通りには、肉まんなどを温める蒸し器の湯気が食欲をそそる「志波まんじゅう鳥栖店」がある。一番人気の肉まんを求める客が次々に訪れ、いきなり団子も「サツマイモが大きい」と好評。通り沿いなので自転車だと立ち寄りやすい。ショーケースにはまんじゅう、団子といったさまざまな和菓子が並んでいる。
■志波まんじゅう鳥栖店
【住】鳥栖市大正町717
【電】0942(85)3016