性別や国籍、障害の有無などに関係なく、誰でも安心して暮らせるまちづくりを目指す佐賀県のプロジェクト「さがすたいる」のリポーターとして活動する佐賀女子短大生による報告会がこのほど、佐賀市の同短大で開かれた。車いすでも使いやすい設備やスタッフのサポートなど、事業所を訪れて調べた内容を発表した。
9月から11月にかけ、学生と「○○な障がい者の会」(内田勝也会長)の車いす利用者が25の事業所を訪問した。県立美術館・博物館を調査しミャンマー出身のニンウーカイさん(23)は、車いすの高さに合わせたエレベーターのボタンや点字ブロック、レジスタッフやバス運転士のサポートなどに注目。「日本はバリアフリー対策が充実しているので、障害があっても積極的に社会に関われる」と話した。
内田会長は「相手に寄り添い、自分ができることでサポートする優しさが広がっていくことが、さがすたいるの目指すところ。困っている人を見かけたら、声をかけられるようになってほしい」と語りかけた。(伊東貴子)