今週の詩
2025.1.27.~2025.2.1.
『 降りつむ 』
静かな詩です。
雪は「かなしみ」の象徴。
繰り返される「降りつむ」の言葉。
しんしんと静かに降り積もる雪が視点を変えて描写され、
「かなしみ」の深さが伝わってきます。
さらに「その下からやがてよき春のたちあがれと雪が降りつむ」と、
やがて来る春への希望があり、
深く沈んだ「かなしみ」から視点が変わるのです。
視点を変えながら「かなしみ」と希望は繰り返すかのように
「かなしみの国に雪が降りつむ」で始まり終わることから、
まるで降り続く雪のようです。
いつか雪解けの春が来ることを
静かに見守り祈り続ける大いなるまなざしが感じられる詩です。
雪は「かなしみ」の象徴。
繰り返される「降りつむ」の言葉。
しんしんと静かに降り積もる雪が視点を変えて描写され、
「かなしみ」の深さが伝わってきます。
さらに「その下からやがてよき春のたちあがれと雪が降りつむ」と、
やがて来る春への希望があり、
深く沈んだ「かなしみ」から視点が変わるのです。
視点を変えながら「かなしみ」と希望は繰り返すかのように
「かなしみの国に雪が降りつむ」で始まり終わることから、
まるで降り続く雪のようです。
いつか雪解けの春が来ることを
静かに見守り祈り続ける大いなるまなざしが感じられる詩です。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。