11月23日に『京セラドーム大阪』で行われた、「2024 MAMA AWARDS」。大賞には昨年に続き、SEVENTEENが2年連続で受賞、さらにG-DRAGONのステージでは“BIGBANG再結集”という超特大サプライズが投下され、会場は大きな熱狂に包まれた。
パフォーマンスステージのトップバッターを務めたのは、FAVORITE ASIAN ARTISTを受賞した「INI」。続いて、「MEOVV」や「ZEROBASEONE」など、K-POPの次世代を担う若手グループが次々とステージを披露した。
また、(G)I-DLEは蛍光グリーンに身を包んだ大勢の女性ダンサーでステージを埋め尽くし、一糸乱れぬフォーメンションダンスを取り入れた「Super Lady」、「Fate」を披露した。冒頭ではリーダーのソヨンが、元メンバー・スジンの脱退時に世間にかけられた“心なき言葉”などを盛り込んだオリジナルラップで会場を圧倒。
ソヨン節が炸裂した強気な歌詞に、SNSでは「MAMAはソヨンの暴露大会になりつつある(笑)」、「良い意味で世間を大煽り、心打たれる歌詞だった」など大きな反響が寄せられた。
K-POPアーティストたちにとって、“夢の舞台”であるMAMA。その逸脱した存在感は、韓国を代表する人気俳優たちがホストやプレゼンターを務めることをはじめ、アーティスト同士の豪華コラボレーション、受賞者たちの感涙スピーチからも伝わるだろう。
そんなMAMAの会場が最も大きな歓声と熱狂に包まれたのが、“キングオブK-POP”と評される、BIGBANGのG-DRAGONによるパフォーマンスステージだ。
実は奇跡的にMAMA2日目のチケットが当選し、ガチ参戦していた筆者。間違いなく今年のMAMAの“すべて”をかっさらっていったであろう、G-DRAGONのステージについて、観客席で体感した熱狂を織り交ぜながら紹介したい。
今年11月、約7年ぶりの新曲リリースで大きな話題を集めたG-DRAGON。「MAMA AWARDS」出演は、2015 年に舞台に立って以来、9年ぶりだ。彼をロールモデルにしているK-POPアーティストも多く、G-DRAGON登場が告げられると、ステージ横の待機席にいたアーティストたちも総立ち。目を輝かせながら“王の帰還”を待つその様子は、会場のビジョンにも映し出された。
ステージ上にG-DRAGONのシルエットが映し出されただけで会場からは大きな歓声が。続いてステージに向かう後ろ姿が映し出されると、歓声は悲鳴にも似た大歓声へ。新曲「POWER」と共にG-DRAGONが現れた瞬間、会場は割れるほどの歓声に包まれた。
筆者が驚いたのは、そのとき観客の多くがG-DRAGONのイエローに輝くペンライトを掲げていたこと。「MAMA AWARDS」では客席に専用ペンライトが用意されており、ステージ演出の都合上はもちろん、すべてのK-POPアーティストの活躍を称える舞台であることから、“推しグループ”のペンライトを掲げることを避けることが通例だ。
しかし、G-DRAGONのステージだけは違った。むしろ、彼のステージの時間だけ、G-DRAGONのペンライトを掲げることが“会場の正解”であるかのようだったのだ。
ピンクの衣装に身を包み、「POWER」、「HOME SWEET HOME」を披露したG-DRAGON。なんとそのステージに、BIGBANGメンバー、SOLとD-LITEがサプライズ合流、そのままBIGBANGのメガヒット曲「BANG BANG BANG」、「FANTASTIC BABY」を披露したのだ。
G-DRAGONの“帰還”からのBIGBANGの再集結に、響き渡る観客全員による“BIGBANGコール”。パフォーマンス中、ビジョンには観客以上にBIGBANGステージに歓喜し、踊り狂う出演アーティストたちの様子が流れ、ホストを務めた女優キム・テリが、嬉し涙を滲ませる姿も映し出された。
再結集したステージに、驚きのあまり目を見開き言葉を失うSEVENTEEN、神をみつめるがごとく尊敬のまなざしを向ける(G)I-DLE、ペンライトを片手に大きな拍手を贈るaespaなど、観客と同じ目線で彼らのステージを楽しむ、アーティストたちの“素の姿”を見られたのも、「2024 MAMA AWARDS」のハイライトだった。
Xでは、「BIGBANG」や「G-DRAGON」などワードがトレンド上位に浮上。会場だけでなく、オンライン配信を観ていた全世界のK-POPファンたちが度肝を抜かれたステージとなった。
超特大級のサプライズのあと、観客の心をさらったのはSEVENTEENのW大賞の受賞だ。
「MAMA AWARDS」には、FANS’ CHOICE OF THE YEAR 、ALBUM OF THE YEAR、SONG OF THE YEAR、ARTIST OF THE YEARの4つの大賞があり、なかでもARTIST OF THE YEARは、多くアーティストが目指す大賞中の“大賞”だ。
「2024 MAMA AWARDS」では、SONG OF THE YEARをaespaが受賞。そしてALBUM OF THE YEARとARTIST OF THE YEARの2つをSEVENTEENが受賞、ARTIST OF THE YEARは昨年に2年連続での受賞となった。
ARTIST OF THE YEARの受賞スピーチでは、SEVENTEENのメンバーであり、同グループの楽曲制作を手掛けるウジが嬉しさのあまり号泣するシーンも。
同じく嬉し涙を流すメンバーたちに支えられながら、「私たちにとっては、本当に想像もできないことでした。想像するのは自由といいますが、そんな想像すらできない場所でした」と話し、「歌手が皆さんに恩返しできる唯一の方法は良いアルバムを作ることだと思います。絶対に変わらず努力を淡々と重ねます。本当に愛しています」と、感謝の言葉で締めくくった。普段、公の場でのスピーチ等を避け、涙する姿を見せないウジ。そんな彼が見せた大舞台での“男泣き”は、SEVENTEENファンはもちろん、他グループのファンの涙を誘った。
他ステージでは、aespaが「Supernova」、「Whiplash」などを披露。「UP」や「Dopamine」など各メンバーのソロ曲まで盛り込まれた豪華セットリストで会場を盛り上げた。
さらに、人気俳優のビョン・ウソクが、ヒット曲「Sudden Shower」を歌唱するなどスペシャルなステージが展開された。
また授賞式に行われたレッドカーペットでは、Netflixシリーズ「京城クリーチャー」のパク・ソジュン、ドラマ「キング・ザ・ランド」のイ・ジュノ、ドラマ「涙の女王」のイ・ジュビンなど豪華俳優らが続々と登場。
K-POPアーティストたちと共に、華やかなドレスアップ姿で式典のはじまりを彩っていた。また、日本からは女優の永野芽郁がプレゼンターとして出演し、レッドカーペットにも登場した。
BIGBANGの再結集にSEVENTEENのW受賞をはじめ、ビョン・ウソクら豪華プレゼンターたちによるパフォーマンスも話題を集めた「2024 MAMA AWARDS」。
「2024 MAMA AWARDS」は、2024年12月13日より、動画配信サービス「Mnet Smart+」にて、字幕版も再放送も決定している。
「2024 MAMA AWARDS」字幕版放送情報
放送/CS 放送 Mnet Japan
配信/動画配信サービス「Mnet Smart+」
https://mnetjp.com/mama/2024/
◎スケジュール
2024 MAMA AWARDS US
12 月 13 日 22:30~
2024 MAMA AWARS JAPAN CHAPTER1 レッドカーペット
12 月 14 日 20:30~
2024 MAMA AWARS JAPAN CHAPTER1
12 月 14 日 22:30~
2024 MAMA AWARS JAPAN CHAPTER2 レッドカーペット
12 月 15 日 22:30~
2024 MAMA AWARS JAPAN CHAPTER2
12 月 15 日 22:30~