日本電業工作は24日、都市部でのハイビジョン映像伝送に成功したことを発表した。 通常、都市部では電波の干渉が激しく、ハイビジョン映像を免許不要の2.4GHz帯で無線伝送することは困難とされている。今回の試験では品川区南地区で2.4GHz帯高性能平面アンテナを使用し、420mの区間で16Mbpsの映像伝送に成功した。 使用機材は同社の「FalconWAVE2.4G」で、指向性が強い21dBi、15dBiアンテナを活用して妨害波や混信を低減、品川のビル街においても10Mbps以上の速度で安定した伝送を実現している。 また、都内でも最も干渉の厳しい場所の1つと考えられる渋谷のスクランブル交差点と近隣ビル間では、通信距離50mにおいて最大10Mbpsの通信速度が確保できることも確認された。 同社では今回の試験で干渉波の多い場所でも無線映像伝送が期待できることが確認されたため、幹線道路越えや駅前ロータリーなど電波干渉波が多い場所での監視カメラ映像伝送の可能性にも期待が持てるとのこと。