書籍流通大手のトーハンは8日、電子書籍販売ビジネスへの参入を発表した。 同日に医療従事者向けの電子書籍を販売するインターネットサイト「Medical e-hon」をオープン。書籍・雑誌・CD・DVDを販売するオンライン書店「e-hon」の関連ビジネスと位置づけ、会員や商品情報の連動、および加盟書店と会員獲得面で連携を図る。「Medical e-hon」で取り扱うのは、定期刊行物を中心に、出版後3か月から1年程度経過した出版物を記事単位・論文単位に分割した電子書籍。約15,000点からスタートし、順次拡大する。「医学」「看護」「コメディカル」(医師・歯科医を除いた医療従事者全般)領域をすべてカバーしているため、ユーザは多岐にわたる専門誌から必要な部分のみを購入できるとのこと。 「Medical e-hon」で電子書籍を購入するには、「e-hon」会員であることに加え、「Medicale-hon」への会員登録が必要となる(いずれも登録料無料)。電子書籍の販売価格帯は525円〜1,050円(税込み)で、決済方法はクレジットカード。会員は欲しい記事や論文をダウンロードして自身のPCに保存し、必要に応じて閲覧や印刷ができる。そのまま「e-hon」で紙媒体を購入することも可能。 現在、オープンキャンペーンとして、「Medical e-hon」で電子書籍を購入した会員を対象に各種プレゼントの実施や一部のコンテンツを無料で閲覧・ダウンロード可能な期間限定のキャンペーンを実施している。トーハンが、電子書籍の販売を行うのは今回が初めてであり、将来的にはジャンルを拡大していきたい考えだという。