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コロナ5類移行を前に 3年間の経過と課題を共有 沖縄

新型コロナの感染症法上の位置づけが来月8日から季節性インフルエンザなどと同じ5類に引き下げられます。
これを前に様々な分野の関係者が集まり新型コロナの流行を繰り返したこの3年間を振り返る会合が開かれました。

沖縄県医師会が主催した会合では医療・介護、保育や観光、地域活動に携わる関係者が出席し、この3年間の経過を報告するとともに今後の課題を指摘しました。

▽高齢者施設などを支援した中村尚司医師
「(入所者が)発熱者したり急変したりして混乱・恐怖・パニックが施設では広がった。この男性職員は陽性の介護職員。(陽性の職員が感染者を介助する)陽陽介護だった」

▽沖縄県私立保育園連盟・ウィンフィールドひろみ副会長
「感染リスクが高い職場だ’始めました。思い描く今帰仁スイカの未来とは。

沖縄随一のスイカの生産地である今帰仁村。地元で採れる今帰仁スイカの種類や味を子ども達に知ってもらおうと地域の小学生およそ100人を招いた試食会が開かれました。

小学生「金色羅皇が一番おいしい、甘すぎる。」「大切に育てているからこんなに美味しいんだなと思った。」

この今帰仁スイカのブランド価値を高めるため、地域の若手生産者らはある取り組みをスタートしています。その名も「今帰仁スイカサミット」です。

村内4つの生産組合が参加し、これまで繋がりが弱かった生産者同士が力を合わせ、スイカの栽培技術の向上や市場への安定供給、農家の所得向上を目指します。

活動を牽引するのは委員長の上間翔さんです。

「四つの組合の連携で今帰仁スイカのクオリティを統一というか、この基準値を守るという市場の評価も上がって、栽培技術も上がり、それが評価された上で、農家の手取りが上がるというような方向に一番は持っていけたらなとに思っています。」

およそ90年前から始まった今帰仁村のスイカ作り。村をあげてアピールしてきたこともあり、県内での認知度は高い一方で、県外への出荷は生産量の10%程度に留まるなど、全国的にはまだまだ浸透しているとは言えません。

そこには生産者同士の連携不足によって、品種や品質にばらつきが出たり、安定した出荷量を保てないなどといった課題がありました。

上間翔さん「やっぱり市場さんが一番求めるのは、やっぱり安定した供給とその持続的な供給を求められることが多いので、やはりばらけてしまっている分、数が確保できないっていう部分は少なからずあると思いますので、そこは何とか連携して今後やっていければいいのかなというふうに考えてます。」

生産現場にはこの活動を温かく見守るスイカ作りのプロの姿もありました。全国で栽培されるスイカの半分以上の種を供給している萩原農場生産研究所の萩原俊嗣さんです。

萩原俊嗣社長「まずはやっぱり質と量を確保していく、その方向にやっていくことが、今帰仁のブランドですね、続けていける、また発展させていける一番の元になると思います。」

今帰仁スイカサミットが開いた講演会で萩原さんは全国のブランドスイカと肩を並べるための今帰仁スイカの強みは、温暖な気候で冬でもスイカを生産できることだと強調しました。

「まずは沖縄でしか作れない冬のスイカそういうことをですねぜひとも一緒になって産地作りをしていってほしいと思います。」

今帰仁スイカを農家や消費者にとっても魅力あるものにしたいと意気込む今帰仁スイカサミットのメンバーが描く未来とは。

今帰仁スイカサミット・仲本大輝さん「年間通してまず出荷して、そこから全国の皆さんに今帰仁スイカを知ってもらって、日本一の今帰仁スイカを作れるように頑張りたい。」

上間翔さん「どんどん高齢化が進んできてる中で、若手生産者が一致団結したっていうのがすごく今後価値を見出せるのかなというふうに考えています。」

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