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元モー娘。尾形春水語るアイドルのダイエット、体重半減した自分には「周囲の言葉は刺さらなかった」
「私を太らせるためやん!」過激ダイエットで疑心暗鬼になったアイドル時代
【尾形春水(以下 尾形)】私は高校1年生のときにモーニング娘。に加入したんですが、それまでは自分の体型について考えたことがなくて。アイドルになって、他人に見られるようになって初めて「太ってる」とか「ガタイが良い」とか言われて、コンプレックスを抱き始めたんですよ。握手会とかで直接言われたこともありますし、私はTwitterとかめちゃくちゃ見ちゃうタイプやったから、「新メンバーの子、ガタイ大きい」と書かれているのを見てしまって。ただ、痩せようと思った理由は、そこじゃないんです。
――というと…?
【尾形】もともと「ダンスと歌ができない!」っていうコンプレックスが大きかったんです。ハロプロ(ハロー!プロジェクト)は歌とダンスを武器にしているので、ファンの人は、歌とダンスができる子を推す傾向があるので。歌とダンスが完璧やったら、それだけでファンがつくんですよ。でも、歌もダンスもへたくそやし、「もう、どこで戦えばいいんや?」と個性を探すのに必死で。歌とダンスはもちろん頑張るけど、そこでは全然戦えないから、ビジュアルを磨こうと思ったんです。それに、同期の子がダイエットに成功した時期に、シングルのセンターに選ばれたこともきっかけの一つです。私はめちゃ単純やったんで、「痩せればセンターになれるんや」と思ってしまって。
――尾形さんが実践したダイエットは「炭水化物は毒」「食べる量は紙コップ1個分」などという極端なものでしたが、ご自身で改めて振り返ってみて、どう思いますか。
【尾形】すごく危険やったなあと思います。体重も半減して。それだけ必死にアイドルをやっていたんだとも思うけど…。メンバーやスタッフさんなど、いろんな人が心配して助けようとしてくれて、ご飯に誘ってくれたのに、「私を太らせるためやん!」と思っちゃって、全部断っていました。私はグループの中でとにかく何かの1位になりたくて、細さで1位になろうと思っていたのに、他の人に1位をとられたら困るじゃないですか。メンバーは結局、ライバルやから、メンバーの言葉は全く刺さらなくて。