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ORICON NEWS
ポケモンのパロディ返しで再評価 “ポプテ”放送終了も支持衰えぬワケ
世界のポケモンがリスペクト? 前代未聞の“クソアニメ”に呼応してネット騒然
目がキラキラした絵柄は“萌え”風とも言えるが、瞳孔が開き気味のキャラが出版元の竹書房の社屋を殴って破壊してみたり、そもそもオチ自体がなかったりなど、マンガ・アニメの常識に挑戦しているのか、ただの悪ふざけなのか、単にユルいだけなのか…よくわからない内容だが、多くのフォロワーを獲得したのは間違いない事実。
6月7日、そんな熱狂的ファンに支えられていた同作に、人気アニメ『ポケモン』が“パロディ返し”で応じ、いい意味で“炎上”したのである。サトシらの目がポプテピピックのキャラクター風に変化する衝撃のシーンに、SNS上では「待ってwwwwwwwwアニポケポプテをギャグパクリしてきやがったwwwwwwwwwwww」、「待て待て待て待て待て待て待て待て!!!!!クソアニメリスペクトやめーやwwwww」、「批判ではなくパクり返すってのはマジで好き。優しく平和なポケモンとポプテピピックの世界」等々、衝撃の声が相次いだ。
放送終了後も冷めやらぬ『ポプテ』への熱狂的な支持
また、アニメ放映中の2月には、世界中でヒットを記録したコンピューターRPG『UNDERTALE(アンダーテール)』の開発者であるトビー・フォックス氏が自身のツイッターで、パロディされたことへの感謝のコメントを大川ぶくぶ氏に送っている。
こうした政治的ニュースへのユーザーリアクション、ゲーム業界の大物による好意的な反応などを見ても、『ポプテピピック』が単なるギャグマンガの枠を超え、社会的ムーブメントになっていることが分かる。
「個性」に昇華しクレームを回避 本家も“バカ負け”する引用の妙
言ってみれば、本家も『ポプテピピック』の内容にはある意味“バカ負け”している状態でもあり、それは仮にパクられたとしても、パクられた側が相手のリスペクトや作品に対する愛情を感じられるからこそ、“オマージュ”として受け取られたということだろう。
結果、盗作や著作権侵害といった概念を思い起こさせず、むしろ「一緒にバカをやりたい」とすら思わせ、ある意味“共同作業”としてエンタテインメントへと昇華できているのだ。つまり、とことんパロディに振り切って見せているその“潔さ”が、逆パロディされる作品にまで成長した要因と言える。
マンガ版『ポプテピピック』は実は2回ほど最終回を掲載したことがあり、復活のたびにシーズン話数を増やし現在はシーズン3まで進んでいる。シーズン2以降のアニメ化の期待もできるし、まだまだ世間を巻き込んで“大化け”していく作品なのかもしれない。