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元AKB48岡田奈々、全曲作詞アルバムでソロデビュー「全て自分の人生の身に起きたことを歌に」【インタビュー前編】

 4月にAKB48を卒業し、2012年から約11年におよぶアイドル活動を終えた岡田奈々が、自身の26歳の誕生日にあたる11月7日に1stアルバム『Asymmetry』(アシンメトリー)でソロデビューした。ボーナストラックを含む13曲入りのアルバムは、全曲の作詞を自ら書き下ろした。タイトルリストには、リード曲「裏切りの優等生」をはじめ、「ネット弁慶の皆様へ」など強烈な言葉が並ぶ。このアルバムに込めた真意を聞く。

1stアルバム『Asymmetry』でソロデビューした岡田奈々 Photo by 田中達晃(Pash) (C)ORICON NewS inc.

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――4月2日に、約11年間在籍したAKB48を卒業されました。卒業時点では今後の活動をどのように考えていたのでしょうか?

【岡田】その時点では1stアルバムのリリースが決まっていたので、そこに向けて作詞活動をずっとしていました。初めて作詞をしたのが去年の春。このアルバムに向けては、去年の12月くらいに曲集めをしていたので、書き始めたのは今年1月くらいからです。

――昨年11月に週刊誌で熱愛が報じられ、その4日後の卒業発表でしたが、本意ではない形での卒業ではなかったですか?

【岡田】もともと2022年夏に卒業を決めていたんですね。なので、週刊誌に撮られて、世間的には罰を受けたような形で卒業というように見られてしまっていますが、全然そんなことはなく、自分の意思で卒業を決めました。

 私の中で理想の卒業は、卒業コンサートができて、OGの大好きな仲間たちが来てくれて、最後はAKB48劇場でファンの皆さんや後輩たちに見送られてステージを降りるということだったんですけど、それをしっかりかなえることができたので、とても幸せに卒業できました。

――卒業してからはどのように過ごされていたのでしょうか。

【岡田】4月2日に卒業したので、4月いっぱいはプライベートの時間を過ごしていました。まずは静岡で合宿して車の免許を取りに行って、あとはミュージカルのオーディションを受けたりとか、鼻炎がひどかったので鼻中隔弯曲症の手術をしたりとか…。そして5月にミュージカルの稽古が始まり、6月に本番を迎えました。

――ほとんどゆっくり休んでいないんですね。

【岡田】休んではないですね。ただ、AKB48の現役のときにはできなかったことをやろうと思って、免許取得も手術もオーディションもやらせていただきました。

■岡田奈々1stアルバム『Asymmetry』トラックリスト

1stアルバム『Asymmetry』でソロデビューした岡田奈々 Photo by 田中達晃(Pash) (C)ORICON NewS inc.

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01. 裏切りの優等生
02. Green Bird
03. 「ありがとう、幸せになってね。」
04. 声を失った人魚姫
05. ネット弁慶の皆様へ
06. この世から僕だけが消えることが出来たら
07. 終焉のカウントダウン
08. TAKOYAKI ROCK
09. 生きる理由
10. Mayday
11. サラン
12. 望まれない朝
【ボーナストラック】
13. Silent Mermaid

――ソロデビューアルバム全13曲の作詞は全て、岡田さん自身が手がけられたとのことですね。はじめから全曲書くつもりでいたんですか?

【岡田】はい、書くつもりでいました。私は作曲ができないので、作詞だけは譲れないところでした。今回はとにかく、“全曲作詞”の大挑戦。歌詞の相談も誰にもしなかったので、自分との闘いは大変でした。

――書きためていた詞もあったそうですね。

【岡田】「ありがとう、幸せになってね。」は、2年くらい前にメモに書いてあったものですね。これは失恋ソングなんですけど、これが一番古いメモ書きだと思います。一番新しいのは「Mayday」という、アルバムの中で一番暗い歌です。

 もともと自分が何か感じたこと、思ったことを携帯のメモに残しているので、それを元に作詞をしました。デモ音源をスタッフさんに集めていただいて、100曲ぐらいの中から選んで、自分の中でリストアップをして作詞をしました。

――曲調やアレンジなどのオーダーをされたりも?

【岡田】私、Dメロが好きなので、絶対にDメロをつけてほしいと(笑)。ここは転調させたいとか、間奏をつけてほしいとか、イントロを削ってほしいとか、いろんな要望は言わせていただきました。

 中でもたくさんお願いしたのは、Da-iCEの工藤大輝くんが曲を書いてくださった「ネット弁慶の皆様へ」でした。工藤くんにはこちらから楽曲提供のオファーをして、快く引き受けてくださいました。

 デモ音源をいただいたときに、工藤くんの仮歌がうますぎて、私がうまく歌えなかったりもして(笑)。キーが少し低かったので大幅にチェンジしていただいたり、一番わがままを言ってしまった曲ですね。

――9月30日にトラックリストが公開されたとき、ネットがざわついていましたが、いわゆる“アンチ”に対するメッセージも多いと感じました。歌詞では心の痛み、悲鳴をさらけだしていますが、そもそも誰に向けて何を伝えようと制作に取りかかったアルバムなのでしょうか?

1stアルバム『Asymmetry』でソロデビューした岡田奈々 Photo by 田中達晃(Pash) (C)ORICON NewS inc.

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【岡田】週刊誌の報道で大バッシングを受けて、もちろんそれは自分のせいですし、自業自得だということもわかっています。たくさんの方を傷つけて、たくさんの方に迷惑をかけたことを反省しています。

 ただ、なぜ顔も知らない誰かにここまで言われなければいけないのか、人を死に追いやるぐらいの勢いでかかってくるこの人たちは一体何なんだと、私はそこに対抗したくて「ネット弁慶の皆様へ」という曲を書きました。顔も見たことない人たちの誹謗中傷で命を落としている人がいる中で、“私は負けないぞ”“自分は自分の生き様に恥じないような生き方で進んでいくんだ”という強い思いを込めています。

1stアルバム『Asymmetry』でソロデビューした岡田奈々 Photo by 田中達晃(Pash) (C)ORICON NewS inc.

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――ただ、ファンの方が見ると心配してしまいそうな歌詞ですよね。

【岡田】そうですね。困惑される方もいらっしゃると思いますし、タイトルを見て、“あれ?”と思われる方もいるかもしれません。でも、全体を通して歌詞も見てもらえれば、思いが伝わるんじゃないかなと思っています。

――作詞は経験したことしか書けないという方や、逆に想像や妄想でしか書けないという方などさまざまですが、岡田さんはどういうタイプなのでしょうか。

【岡田】私は完全に“ノンフィクション人間”ですね。全て自分の人生の身に起きたことを歌にしています。自分が感じた怒り、悲しみ、喜びといった感情は、常にケータイにメモするようにしています。

 メモは100件くらいあってストックはたくさんあります。なので、産みの苦しみというのはあまりありませんでした。結構スラスラ出てきて、書くことに関して苦ではなかったですし、作詞が趣味になってきました。

※後編に続く

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  1. 1. 元AKB48岡田奈々、全曲作詞アルバムでソロデビュー「全て自分の人生の身に起きたことを歌に」【インタビュー前編】
  2. 2. 岡田奈々、ソロデビュー作に込めた葛藤「みんなが思っていたようないい子じゃなかった」【インタビュー後編/全曲本人解説】

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  • 1stアルバム『Asymmetry』でソロデビューした岡田奈々 Photo by 田中達晃(Pash) (C)ORICON NewS inc.
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