ソニーミュージック最高益、1000億円増収
スマートフォン向けゲーム作品「Fate/Grand Order」がけん引
「アプリゲームに関してはチャンスがあると考え、早くから検討を重ねていました。なかでも『Fate/Grand Order』はサービス開始から2年となり、現在、展開中の第2部もご好評いただいています。「Fate」シリーズはパソコンゲームから始まり、アニプレックスによるアニメーション化、そしてアプリゲームへと展開していく過程で、アニプレックスが作品をしっかり熟知していたという点も大きく、それがヒットした要因とも考えられます。今後はさらに多面展開を図っていきたい」(今野氏)
今野氏がこう語るように同シリーズでは昨年、幕張メッセで「Fate/Grand Order Fes.」というリアル型イベントを開催。これは本年7月にも開催予定となっている。さらにイベント展開では本年1月には、中国の動画配信サービス・bilibiliと共同で、上海でもイベントを実施している。また「Fate」シリーズ以外にも、『魔法少女まどかマギカ』の外伝スマホアプリ『マギアレコード』もスマッシュヒットを記録。同社は今後も新作ゲームのリリースを続け、ゲームビジネスについてもさらなる成長を図っていくという。
レーベルビジネスでもミリオンヒット連発
「このほかにも、2017年4月には新レーベル「SACRA MUSIC」を発足し、LiSAをはじめ多くのアーティストがヒットを創出。アニメの海外戦略と連携しながら安定した売上を確保できています」
このほか、キャラクタービジネス、ライブハウス運営、アーティストマネジメント、音楽出版ビジネス、メディア事業などの業績も説明。最後に今期の目標としては、1.レーベルビジネスの安定、2.ゲームビジネスのさらなる成長、3.ストリーミングビデオの活性化などが挙げられた。