O'Reilly Japan Blog

7月新刊情報『詳説 データベース』

cover image

『詳説 データベース ―ストレージエンジンと分散データシステムの仕組み』

  • Alex Petrov 著、小林 隆浩 監訳、成田 昇司 訳
  • 2021年7月6日発売予定
  • 392ページ
  • ISBN978-4-87311-954-0
  • 定価4,180円(税込)

データベースを選択し、使用し、管理するには、その内部構造を理解することが不可欠です。しかし、今日ではたくさんの分散型データベースやツールが存在するため、それぞれが何を提供しているのか、どのように異なるのかを理解することは困難です。

本書はデータベースとストレージエンジンの内部で利用されている概念を解説します。ストレージエンジンでは、ストレージの分類、Bツリーベースのストレージエンジンとイミュータブルなログ構造化ストレージエンジンの違いと事例を紹介します。ストレージの構成要素については、ページキャッシュ、バッファプール、ログ先行書き込みなどの補助的なデータ構造を使って、効率的なストレージを構築するためのデータベースファイルの構成を説明します。分散型システムでは、ノードとプロセスがどのように接続され、複雑な通信パターンを構築するのかを段階的に学びます。

データベースそれぞれで大きな違いがあるストレージエンジンの内部構造や、データの分散方法を決定するサブシステムについて詳述する本書は、データべースシステムを使ってソフトウェアを構築するすべての人に必携の一冊です。


表紙の動物は、Peacock flounder(孔雀ヒラメ)です。これはBothus lunatus(学名)とBothus mancus(学名)に付けられた名前で、それぞれ中部大西洋とインド太平洋の海岸に近く浅い海域に生息しています。体表に青色の花のような模様があることが孔雀ヒラメという名前の由来になっています。これらのヒラメには自分の直近の環境に合わせて外観を変える能力があります。このカムフラージュ能力は、この魚の視野に関係していると思われます。その片目をふさぐと外観を変えることができなくなります。


全国の有名書店、Amazon.co.jpにて予約受付中です。