本書は、MicrosoftのKinectと、オープンソースのプログラミング言語Processingを使ってインタラクティブなアプリケーションを作成するための書籍です。3Dのデータを扱ったことのない読者を対象に、距離情報の処理、ポイントクラウドの解析と操作、人体の関節の動きの追跡、ポーズやジェスチャーの検出などについて、豊富なサンプルコードを使って解説を行います。さらに、3Dプリンティングのためのデータやジェスチャーでコントロールするロボットアームの作成など、作品の可能性を大きく広げる情報も紹介します。Kinectを活用して多彩な作品を生み出してきたアーティストへのインタビューも掲載しました。
※本書の解説内容は「Xbox 360 Kinect センサー」に対応しています。Kinect for Windows センサー には対応していません。
Making Things See
―KinectとProcessingではじめる3Dプログラミング
Greg Borenstein 著、藤本 直明 監修、水原 文 訳
- TOPICS
- Make/Electronics/DIY
- 発行年月日
- 2013年03月
- PRINT LENGTH
- 456
- ISBN
- 978-4-87311-611-2
- 原書
- Making Things See
- FORMAT
目次
はじめに 1章 Kinectとは何か Kinectの動作と生い立ち Kinectのアーティストたち 2章 距離画像の取り扱い 画像とピクセル PROJECT 1:SimpleOpenNI Processingライブラリのインストール PROJECT 2:最初のKinectプログラム PROJECT 3:ピクセルを調べる 現実世界の距離への変換 PROJECT 4:ワイヤレス巻尺 PROJECT 5:最も近い物体を追跡する プロジェクト PROJECT 6:インビジブル・ペンシル PROJECT 7:『マイノリティ・リポート』写真 練習問題 3章 ポイントクラウドの取り扱い この章で学ぶ内容 3次元の世界へようこそ 最初のポイントクラウドの描画 ポイントクラウドの作成 ポイントクラウドをカラーで見る ポイントクラウドをインタラクティブにする プロジェクト PROJECT 8:エアドラムキット PROJECT 9:バーチャル Kinect 結論 4章 スケルトンデータの取り扱い キャリブレーションに関する注意点 キャリブレーションプロセスの段階 ユーザー検出 関節の位置を入手する スケルトンの解剖学講座 2つの関節の間の距離を測定する 3次元での向きを移し替える 背景除去 、ユーザーピクセル、そしてシーンマップ キャリブレーションを必要としない追跡:手の追跡と重心 プロジェクト PROJECT 10:エクササイズの測定 PROJECT 11:「ステイン・アライヴ」ダンスでMP3をトリガーする 結論 5章 ファブリケーションのためのスキャン Modelbuilder入門 MeshLab入門 Kinectデータからメッシュを作成する 最初のスキャン結果を観察する メッシュのクリーンアップ 修正されたモデルの観察 3Dプリントの準備 MeshLabでポリゴンを減らす MakerBotでモデルを3Dプリントする Shapewaysへモデルを送る 結論:プリントの比較 6章 ロボット工学への応用 順運動学 逆運動学 結論 7章 結論 Processing以外のフレームワークと言語 3Dプログラミングに関して学ぶべきトピックス プロジェクトのアイディア 付録 監修者あとがき 索引