沖縄県内で異例の「年越し」をした長寿のカブトムシがいる。那覇市与儀のフォスターサザーランド希愛来(きあら)さん(9)=与儀小3年=が大切に育てる「カブくん」だ。10日、県内各地で今季最低気温を記録する中、成虫になって約半年のカブくんは暖かい台所でぬくぬく暮らしている。希愛来さんは「もう少し頑張って長生きしてほしい」と期待。カブトムシの専門家は「成虫の平均寿命は2、3カ月。一般的に年を越して生存することは珍しい」と語る。(社会部・吉田光)

 クラスで生き物係を担当していた希愛来さんは大の生き物好き。昨年8月に成虫になったヤマトカブトを知人から譲り受け、カブくんと名付けた。

 希愛来さんと母愛子さん(45)が飼育でこだわったのが「暖かさ」と「餌」だ。カブくんが暮らす飼育ケースの定位置は...