#9 フォーシーズ

 「沖縄で成長産業をつくりたい」。フォーシーズ(沖縄市)の豊里健一郎代表(36)は2024年度内に、スタートアップを支援する10億円規模のファンド「津梁ファンド」を立ち上げる。沖縄市の一番街商店街にある創業支援拠点「Lagoon Koza(ラグーン・コザ)」の前身「Startup Lab Lagoon(スタートアップラボ・ラグーン)」の運営やイベント「KOZAROCKS(コザロックス)」の開催など、コミュニティーづくりやスタートアップ支援に携わってきた。今や、県内でスタートアップを生み育てるエコシステムの「顔」となった豊里氏。資金面で支えるキャピタリストとして活躍の場を広げようとしている。(デジタル編集部・川野百合子)

 2017年11月、豊里氏は沖縄市の一番街商店街でIT企業「リンクアンドビジブル」を立ち上げた。高校や大学、就職と15年間の中華圏での経験を生かし、業務効率化支援システムなどを構築し、アジアの企業へ売り込む戦略だった。「自分自身でも...