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有楽町歴史散歩とランチ、ミュージカルマリー・アントワネットで満足の一日

有楽町イトシアプラザのランチ情報、駅前の南町奉行所跡や帝劇の歴史散歩、そしてミュージカル「マリー・アントワネット」の感想。

有楽町歴史散歩とランチ、ミュージカルマリー・アントワネットで満足の一日

帝劇入り口すぐ上の大きなポスター

有楽町ランチとイトシア、帝劇歴史散歩

4月の「髑髏城の七人」、9月の「コーラスライン」に続き、帝劇(帝国劇場)でミュージカル「マリー・アントワネット」を鑑賞しました。

フランス革命時のお話ですから、華やかな舞台装置や豪華な衣装など目も楽しめ、また迫力ある歌の数に満足です。

観劇前の定番有楽町でのランチ情報、ついでに南町奉行所跡、帝劇の歴史散歩も合わせてどうぞ。

 

有楽町イトシア 

南町奉行所跡

帝劇(帝国劇場)でミュージカル「マリー・アントワネット」を見る前に、近辺でランチをということに。待ち合わせは中央口すぐ前の「南町奉行所」跡

リクエストは「魚料理」でしたが、有楽町、銀座でお魚というと…夜ならたくさんお店があるのですが、ランチではなかなか見つかりません。

 

とりあえず有楽町駅前のイトシアでお店を探してみましょう。

イトシアプラザ、フードアベニューをぐるっと一回り、「中華の気分」ということで最初に見たイトシアプラザ3fの「過門香點」に決定!

 

過門香 點(カモンカ テン)

過門香 點 選べるランチ

イトシアプラザは「響」など、庶民感覚からはちょっと敷居がお高いお店が並んでいて、気軽にランチ、という雰囲気ではなさそうです。

過門香點もお昼のコース料理が2500円~となっています。が、1250円~1600円のランチメニューもあったので。

 

黒酢酢豚、マンゴープリン、エビマヨ、スープ

11時ちょっと過ぎ、オープンしてすぐの時間でしたので店内には2組ほど。なかなか落ち着いた空間で、テラス席もありました。

美味しそうなメニューばかりで悩みましたが、ご飯、スープ、サラダ、デザートが付きプレートを4種類から2つ選べる1500円を注文。


ご飯も白米、おかゆ、五穀米から選べるとのことで、おかゆを。プレートはエビマヨと黒酢酢豚をチョイスしました。

はい、美味しかったです!お昼のコース、女子会などでも使ってみたいなと思いました。

そうそう、デザートのマンゴープリンも美味しかった。固さや滑らかさも好みです。

会計時、他のデザートがレジ下のケースに入っていましたが、こちらも皆美味しそう!観劇がなければお土産に買って帰りたかったなあ。

 

ミュージカル「マリー・アントワネット」

帝国劇場入り口

9月に見たコーラスラインの消化不良を払拭させてくれたミュージカル、マリー・アントワネット。リニューアルされたばかりの帝劇で楽しんできました。

フランス革命を題材にしたミュージカルというと、宝塚歌劇団の「ベルばら」(ベルサイユのばら)と「レ・ミゼラブル」、そして今回の「マリー・アントワネット」と鑑賞しています。

誰にスポットを当ててストーリーを組み立てるか、によって見方がガラリと変わっていますのでそれぞれ見比べて見るのも面白い。

(ただし…宝塚のチケットをゲットするのは宝くじに当たるよりはるかに難しい。まして「ベルばら」はもうあきらめモードです)

 

以下ネタバレも含みます。

 

二人のM

「マリー・アントワネット」は突然敵意に満ちた見知らぬ国の王宮に放り込まれた、何も知らない無垢な少女M、マリーが権力闘争に巻き込まれ王妃として最後を迎えるまで。

そしてもうひとりのM、マルグリットが巻き込まれ葛藤する権力闘争の舞台裏と明らかになっていく真実の残酷さ。

マリーを取り巻く貴族たちの陰謀にマルグリットを絡ませることで、王妃の数奇な運命を際立たせているようにも思われます。

 

「マリー・アントワネット」では、幕があくとフェルセンが断頭台の露と消えたマリーを忍び、歌うシーンから始まり、そして同じシーンで幕を閉じる。

 

冒頭の宮廷舞踏会シーンでは、マルグリットが乱入して民衆の飢えを訴えます。

そして、民衆の敵意がマリーに向かう象徴として捉えられている、かの有名な

「パンがなければお菓子を食べればいいわ」

というセリフ、マリーではなく取り巻きの一人の言葉として表現されています。

真相はわかりませんが、誤解されたまま処刑された王妃マリーの悲劇を、印象づけている気がしました。

 

王、王妃としての生き方

確かベルばらでも同じだったと思うのですが、ルイ16世が王の責務を果たすには優しすぎる人格者として描かれています。マイホームパパ(笑)のように。

フェルセンがせっかく逃亡の手助けをしても、詰めが甘いため捕まってしまいます。「おいおい、どれだけ切羽詰まっているのか、この後に及んでもまだ実感していないのかい。お人好しにもホドがある」と突っ込みたくなる。

もし、最後までフェルゼンに先導してもらっていたら…

金貨を渡したらバレルに決まっているのに…

 

ミュージカル、マリー・アントワネットは、無垢の少女が宮廷という魔窟の中で、権力闘争に巻き込まれ翻弄されていき、最後にはフランス王妃としての信念を持って凛としてその生涯を閉じる姿を表現しています。

 

主役級はWキャスト、本日の出演者です。

マリー・アントワネット、マルグリット・アルノー、ルイ16世、フェルセン伯爵はWキャスト、今回の出演者ははこちらでした。

二人のM(花總まり、ソニン)の圧巻の歌唱も魅力。ルイ16世(佐藤隆紀)、オルレアン公(吉原光夫)も良かったです。それから、全く個人的な印象なのですがごめんなさい、フェルセン(古川雄大)はもうちょと艶っぽい声が欲しかった…

 

ミュージカルはエンターテイメント!楽しんで

「ミュージカル?突然歌い出すなんて、無理無理、ありえない!」という知人もいるのですが、それは大昔のミュージカルのイメージ。

今はお芝居の中にセリフとして歌が溶け込んでいますよ。今までミュージカルに縁のなかった方も、ぜひ一度迫力ある舞台をご覧になってください。

 

ミュージカルでもストーリーが大きな要素であるもの(演劇に近い)と、歌や踊り、衣装などエンターテイメント性のほうが大きいものとあります。

「マリー・アントワネット」もちろんストーリー性もありますが、ミュージカルは初めて、という方でも楽しめる作品です。

観客は圧倒的に女性の方が多いですが、気後れせずぜひ男性も楽しんでいただきたいと思います。

11月25日まで帝国劇場で上演中です。チケットはインターネットや劇場窓口で。当日券でもおそらく購入可能でしょう。

 

突然ダンスや歌が始まるシーンが多い「ボリウッド」*映画もありますが、それはそれで楽しいと思うのですが…

*ボリウッド(英: Bollywood)とは、インド・ムンバイのインド映画産業全般につけられた俗称。ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字「ボ」と、アメリカ映画産業の中心地「ハリウッド」を合わせてつけられた。

出典:Wikipedia

  

南町奉行所跡、帝劇の歴史

有楽町駅前に「南町奉行所跡」があるのを知ったのは、4月に劇団☆新感線の「髑髏城の七人」を見た時のことでした。その時の感想は客席が回る!7年ぶりに観た劇団☆新感線の魅力とゲキ✕シネを語る - ナースほど誇れる仕事はありませんでお読みください。

 

復元された穴蔵

今回更に、有楽町イトシアがその跡地に建築されていること、地下1階の広場には、遺物の復元が展示されていることを知りました。

帝劇のロビーにも東宝創業者、小林一三氏の銅像や、美術品の展示があることも今になって知ったので、そちらも簡単にご紹介したいと思います。

 

有楽町イトシア地下1階広場

有楽町イトシア地下一階広場の遺構あと

南町奉行所跡は、東京都指定旧跡です。有楽町イトシアはその跡地に建築されています。

有楽町駅前の再開発事業の実施に伴って行われた発掘調査で

  • 遺構:奉行所表側地境の石組下水溝、穴蔵、井戸、上水遺構などが発見
  • 遺物:陶磁器のほか、「大岡越前守御屋敷ニ而~ 」と墨書された木札、上水道管(木樋)などが出土

したそうです。

穴蔵は火事が起きた時、重要な品を放り込んで蓋をし、土をかぶせた上に濡れた布団や畳をかぶせ、消失しないように地下に作られた木製の蔵です。

 

イトシアの地下1階広場-ガラ~ンとしたかなり大きな空間でちょっと異質な空気を感じます-には復元した穴蔵、木樋や石から作られたベンチが設置されています。

木や石のベンチに座り、大岡裁きに思いをはせてみるのもまた一考かと。

 

丸の内仲通りから帝劇へ

丸の内仲通り 左帝劇ビル、右新国際ビル

有楽町国際フォーラム側から帝劇に向かう途中、新国際ビルと帝劇ビルの間の道にはフォリフォリやコムデギャルソンなどがあります。

この丸の内仲通りには屋台がいくつかでていて、お昼を食べたり休憩している人たちの姿も。

 

帝国劇場

帝国劇場は今年客席エリアを中心に、大規模なリニューアル工事*が行われたばかりです。座席が以前より見やすく、座り心地もアップしたような気がしますね。

この公演では座席選択ができたので、1階席後ろの方でしたが前に通路がある座席を選びました。

通路は広く、そこに補助席もあるのですが、運良く誰も座っていなかったので前の人の頭がストレスになることもなく、よく見えてラッキー!

 

休憩時間にショップで

休憩時間になるとほとんどの人がトイレと売店に殺到します。時間差で並んだのでワッフルやサンドイッチなど食べ物はほとんど売り切れでした。

 

開場は1時間前

一般的な開場時間は開演の30分前ですが、帝劇は1時間前。早めに入場してグッズを選ぶ人、お茶をする人なども多いです。

トイレも込みますから(実際長い行列ができます)ゆとりを持てるのはありがたいですね。

そうそう、トイレもリニューアルに伴い、空き状況がひと目で分かるパネルが設置されました。

ひと目で見渡せる作りではないので、どの場所が空いたのかがわかりスムーズに入れ替わりができます。

観客は圧倒的に女性が多いので、個室数も増えていたらもっと良かったですけれど。

 

帝劇の美術品など

東宝創業者小林一三

入り口を入ってすぐ右側の一角に銅像と銘板が。銅像は東宝の創業者であり、箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)や「宝塚歌劇団」の生みの親でもある、小林一三氏(1873-1957)です。

銅像の上にある「翁の面」は帝劇のシンボルで、旧帝劇(明治44年~昭和39年)から保存されています。

 

銘板は西園寺希公望公から寄せられた祝辞。

 

ステンドグラスと伝統装飾など

ステンドグラス「律動」伝統装飾「熨斗」、ステンレス製のすだれ (帝劇HPより)

画像出典:帝国劇場 IMPERIAL THEATRE

  • 入り口左側上部には7枚の異なる絵柄で20mを超える圧巻のステンドグラス、「律動」
  • 奥側階段には伝統装飾の金のオブジェ「熨斗」(のし)

猪熊弦一郎氏作 

 

  • 「喜怒快楽」 4つの仮面

本郷新作氏作

 

またステンドグラスの正面にはステンレス製のすだれがあり、ガラスの光を映してい適齢です。

帝劇にお出かけの際は、開演1時間前に開場ですから、早めに入場しこれらの歴史ある美術品などもぜひ鑑賞してください!

 

まとめ~目的地だけでなくぶらり散歩もストレス解消に!

エンターテイメントとして、ミュージカルの世界にどっぷり浸かるのもいいですよ。日常のストレス解消にきっと役立ちます。

お財布にストレスになるかもしれませんが…だって、チケット高いんですもの。もう少しなんとかならないでしょうかね。

有楽町ランチは探せばお手軽にプチ贅沢ができるお店も多いです。まちなかをぶらり散歩するのもいいですよ。

街の歴史なども知っていると、より楽しめると思います。

「Anのひとりごと」~今日も1ページ

 

「コーラスライン」

ブロードウェイで絶賛されているミュージカルで、日本でも何回も上映されています。

ただ、個人的な感想ですが、メッセージ性の強いものより劇団☆新感線や今回のマリーアントワネット、劇団四季のマンマ・ミーアなど、エンターティメント性が強いもののほうが好きだなあ。

数を見たわけではないですが、いわゆるブロードウェイミュージカルで良かった、と思うのは「ドリームガールズ」!再演されるならまた見てみたい。